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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連文献

疫学的研究に関する文献

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(((((SARSコロナウイルス-2/TH or COVID-19/TH or COVID-19/AL or (コロナ/TA and DT=2020:2023)) and (疫学/TI)) or (COVID-19/TH and SH=疫学)))) and (PT=原著論文,解説,総説)

2023年3月16日更新

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著者収載誌/巻号頁発行年月
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【X116130007<Pre 医中誌>】(解説)
疫学先進国の伴侶動物獣医療サーベイランスシステムがCOVID-19対応にどう機能したか
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著者蒔田 浩平(酪農学園大学 獣医学群獣医学類)ほか収載誌/巻号頁獣医疫学雑誌 (1343-2583)/26巻2号 p.129-131発行年月2022.12
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【WC22150004<Pre 医中誌>】(解説)
COVID-19の疫学について
抄録
世界的な流行(パンデミック)となったCOVID-19は日本においても多大な疾病負荷をもたらし,私たちの生活や,医療・公衆衛生の現場に大きな影響を与えている.これまでに筆者らは流行初期の感染拡大の様子,クラスター形成の特徴,シナリオ分析による流行予測など疫学にまつわるいくつかのテーマについて知見をまとめてきた.多くのことがわかってきた一方で,2022年7月現在もオミクロン株による感染拡大は続いており収束の目途は立っていない.このパンデミックを契機に,感染症に対してレジリエントな社会について考えていきたい.(著者抄録)
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医中誌Web
著者古瀬 祐気(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科)収載誌/巻号頁インフルエンザ (1345-8345)/23巻4号 p.269-274発行年月2022.12
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【WC22150003<Pre 医中誌>】(解説)
COVID-19の流行ピークに関する理論疫学的な見解
抄録
COVID-19の流行では,1人の感染者が生み出す2次感染者数の平均値を意味する実効再生産数が常時モニタリングされてきた.流行のピークとは,実効再生産数がちょうど1の値を取る箇所に相当する.そのため,実効再生産数の構成成分を理論的に理解することやそれを予測することは流行ピークの捕捉に役立つ.本稿では,まず実効再生産数と滞留人口との関係について解説する.滞留人口はリスク地域における感受性人口の推移を反映し,実効再生産数と比例関係をもつことが期待され,それに対応したエビデンスが蓄積しつつある.また,COVID-19の流行を通じて一時的集合体免疫という概念が生まれた.従来の集団免疫とは異なり,実効感受性割合がベキ則に従うと仮定すると流行ピークが捕捉しやすいことが知られる.それはCOVID-19の伝播における異質性がきわめて高く,人口全体で均質なリスクを伴うわけではないことを反映している.一時的集合体免疫は特定の流行波のピークを集団免疫よりも早くに導くが,感受性人口は集団内に残されたままで流行が下火になって進む.そのため,緩和などの際に人口内に残った感受性者の間で伝播が遷延することにつながり,被害規模を大きくしてしまうことに留意する必要がある.(著者抄録)
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医中誌Web
著者岡田 雄大(京都大学 大学院医学研究科社会健康医学系専攻環境衛生学分野)ほか収載誌/巻号頁インフルエンザ (1345-8345)/23巻4号 p.261-268発行年月2022.12
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【W831400012<Pre 医中誌>】(原著論文)
コロナウイルス感染症2019流行中のRSウイルス感染症流行疫学
抄録
コロナウイルス感染症2019(以下、COVID-19)への感染対策が継続される中、2020年以降のRSウイルス(以下、RSV)感染症の流行は全国的に異例のパターンを示した。千葉県における流行状況の評価を目的に、県全体と県内各地域の流行状況を解析した。県全体での2020/2021年シーズンのRSV感染症の流行開始時期は例年より約10ヵ月遅かった。また定点当たりの報告数のピークが過去の約4倍と流行規模が大きく例年とは異なる発生動向を示した。また感染者の年齢分布では、2019/2020年シーズン以前と比較して年齢区分の年長化を認めたが、0歳の報告数は例年通りであった。COVID-19流行以降、RSV感染症の流行予測がさらに困難となった。適切なパリビズマブの投与期間の決定のために、「予測困難」を前提として流行の兆しを早期に確認することが重要であり、感染症発生動向調査を参考にするとともに地域独自の入院サーベイランスなどの流行指標を併用し流行を正確に把握することに努めることが必要である。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者上紙 真未(鉄蕉会亀田総合病院 小児科)ほか収載誌/巻号頁小児科臨床 (0021-518X)/75巻4号 p.591-596発行年月2022.08
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【W801310006<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
中国、内モンゴル自治区における2020年1月〜2月の政府委任制御対策下におけるCOVID-19の疫学的特徴(Epidemiological Characteristics of COVID-19 under Government-Mandated Control Measures during January-February 2020 in Inner Mongolia, China)
抄録
モンゴル自治区で発生したCOVID-19の輸入症例と地域の二次症例の疫学的、臨床的特徴を調べた。2020年1月〜2月の間に内モンゴル自治区で75例のCOVID-19症例が確定された。症例は国内11の市/盟に分布していた。包頭市とオルドス市の2市で22例を占めていた。ウランチャブ市は3例、烏海市は2例、ヒンガン盟は1例であった。輸入症例はオルドス市とバヤンノール市に多く、二次症例は包頭市とシリンゴル盟に多く分布していた。COVID-19確定症例の年齢中央値は45歳であった。30〜59歳の症例が多く(62.5%)、60歳以上は20.8%であった。輸入症例は33例で、18例は流行地から飛行機で帰国した。国内の二次症例は42例であった。29例は濃厚接触者追跡調査で検出された。27例は武漢へ旅行したか、そこに居住していた。57例は家族のクラスター症例であった。84.0%は軽症/中等症で、重症/重篤は16.0%であった。退院した74例のうち11例は重症/重篤症例で、重篤症例の1例は死亡した。COVID-19のR0値は2.3と推定された。輸入例と二次症例の比較では潜伏期間に有意差がみられたが(7.0日対11.5日)、発症から診断までの期間と入院期間に有意差はみられなかった。軽症/中等症と重症/重篤症例の間でも発症から診断までの期間と入院期間に有意差はみられなかった。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Du Sha(Department of Health Statistics, School of Public Health, Inner Mongolia Medical University)ほか収載誌/巻号頁Japanese Journal of Infectious Diseases (1344-6304)/75巻4号 p.361-367発行年月2022.07
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【W624400018<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
日本の中核都市における介護施設でのSARS-CoV-2感染の疫学とそのクラスターによる影響(Epidemiology of SARS-CoV-2 infection in nursing facilities and the impact of their clusters in a Japanese core city)
抄録
日本の中核都市における介護施設でのCOVID-19発生状況とその影響について検討した。2020年4月15日から2021年6月30日において、介護施設内でCOVID-19の初発例が検出された時点で、医療従事者および介護施設利用者のユニバーサルスクリーニングを実施した。地域住民については、症状がある場合または陽性例との濃厚接触が疑われる場合に検査を実施した。地域在住高齢者111773名(65歳以上)と介護施設利用者20668名のうち、調査期間中にそれぞれ358名と71名(年齢中央値86歳)のCOVID-19患者、33名と12名のCOVID-19死亡者を特定した。介護施設利用者のCOVID-19およびその死亡の発生率比は、地域在住高齢者と比較して、1.07(95%CI 0.82〜1.39)および1.97(95%CI 0.92〜3.91)であった。介護施設においてCOVID-19患者が10例以上のクラスターが4件発生し、医療従事者および利用者のCOVID-19患者全体の60%(109名中65名)を占めた。COVID-19クラスターを予防することは、介護施設居住者のCOVID-19感染者数および死亡者数を減少させるために重要であった。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Shimizu Koki(School of Tropical Medicine and Global Health, Nagasaki University)ほか収載誌/巻号頁Journal of Infection and Chemotherapy (1341-321X)/28巻7号 p.955-961発行年月2022.07
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【W624400003<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
新型コロナウイルス感染症パンデミック直前に入院中であった小児における季節性ヒトコロナウイルスおよび呼吸器合胞体ウイルスによる感染症の疫学的および臨床的特徴(Epidemiological and clinical characteristics of infections with seasonal human coronavirus and respiratory syncytial virus in hospitalized children immediately before the coronavirus disease 2019 pandemic)
抄録
SARS-CoV-2流行以前において、小児の重症呼吸器感染症を最も多く引き起こす呼吸器合胞体ウイルス(RSV)と季節性ヒトコロナウイルス(HCoV)の流行動態と臨床的特徴を比較検討した。福島県内の二つの二次医療機関で呼吸器症状を呈した小児入院患者1757例(年齢中央値18ヵ月)の鼻咽頭スワブを採取し、RSVおよび4種類のHCoVを含む18種類の呼吸器系ウイルスをPCR法で検出した。1757検体中、1272検体(72.4%)からウイルスが検出され、789検体(44.9%)から1種類のウイルス、483検体(27.5%)から複数のウイルスが検出された。RSVは639例(36.4%)から検出され、RSV-AとRSV-Bの臨床的特徴に差はなかった。HCoVは84例(4.7%)に検出され、OC43が25例(1.4%)、NL63が26例(1.5%)、HKU1が23例(1.3%)、229Eが16例(0.9%)であった。HCoV単一感染者35例では、RSV単一感染者362例に比べて、発症から入院までの期間が有意に短く(中央値2日、IQR 1〜4.5 vs. 中央値4日、IQR 2〜5)、入院期間も有意に短く(中央値4日、IQR 3〜5 vs. 中央値5、IQR 4〜6)、上気道感染症(37.1% vs. 3.9%)やクループ(17.1% vs. 0.3%)が多かったが、下気道感染症(54.3% vs. 94.8%)は少なかった。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Kume Yohei(Department of Pediatrics, Fukushima Medical University)ほか収載誌/巻号頁Journal of Infection and Chemotherapy (1341-321X)/28巻7号 p.859-865発行年月2022.07
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【W609160010<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
医療施設および社会福祉施設におけるCOVID-19クラスターに関連する疫学的因子(Epidemiological Factors Associated with COVID-19 Clusters in Medical and Social Welfare Facilities)
抄録
2020年1月〜4月のCOVID-19第1波期間中に日本の医療施設と社会福祉施設で発生したクラスターの疫学的特徴を後方視的に分析した。地方自治体のプレスリリースから患者情報を収集した。COVID-19クラスターは90施設(医療施設56、社会福祉施設34)で発生し、患者数は1655例であった。4月中旬の医療施設におけるCOVID-19患者数は、一般住民と比べて2週間遅れてピークに達した。社会福祉施設では3月上旬と4月中旬に患者数の増加は観察されたが、患者数のピークはみられなかった。発症から検査陽性確認までの期間中央値は医療施設で4日、社会福祉施設では3日であった。有病率が最も高い年齢群は両施設とも職員が20〜29歳、患者と入居者が80〜89歳であった。1クラスターあたりの患者数中央値は医療施設で7例、社会福祉施設で9例であった。両施設のクラスターの新規患者発生持続期間はクラスターあたりの患者数と正の関連を示した。社会福祉施設では、県内の初発症例からクラスター発生までの日数と患者数、新規変異株導入後の日数とクラスター患者数は負の相関を示した。医療施設ではこれらの有意な相関はみられなかった。クラスターの初発症例の職員における発症から検査陽性確認までの期間は患者/入居者より短かった。両施設外の人々へのCOVID-19の二次伝播は5%(79/1655)のみであった。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Imamura Tadatsugu(Japan International Cooperation Agency)ほか収載誌/巻号頁Japanese Journal of Infectious Diseases (1344-6304)/75巻3号 p.281-287発行年月2022.05
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【W603380047<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
フィリピン、マニラの三次感染症紹介病院において最初に確認されたCOVID-19入院患者500例の疫学的および臨床的特徴(Epidemiological and clinical characteristics of the first 500 confirmed COVID-19 inpatients in a tertiary infectious disease referral hospital in Manila, Philippines)
抄録
2020年1月から10月までにフィリピンの首都マニラにある当院に入院した最初のCOVID-19確定患者500例について、疫学的・臨床的特徴および院内死亡率に関連する因子を後方視的に検討した。COVID-19患者500例のうち、133例(26.6%)が医療従事者(HCW)(平均41±11.5歳)、367例(73.4%)が非HCW(平均51±18歳)であり、HCWは症状が軽い可能性が高かった。非HCWの患者では、少なくとも一つの基礎疾患があることが多く(51.6% vs. 40.0%、p=0.002)、高血圧(35.4%)、糖尿病(17.4%)、結核(8.2%)が多く認められた。死亡者は61例(12.2%)で、内訳はHCW 1例、非HCW 60例(0.7% vs. 16.3%、p<0.001)であった。非HCWのうち、0〜10歳の年齢層では死亡はなかったが、他のすべての年齢層で死亡が記録された。回復した患者と比較して、死亡した患者は、高齢(p<0.001)、男性(p=0.015)、呼吸困難の訴え(p<0.001)、HIV陽性(p=0.008)、挿管(p<0.001)、重症または重篤と分類(p<0.001)、短い平均入院期間(p<0.001)、肺炎またはARDSの追加診断(p<0.001)を有する傾向が強かった。
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医中誌Web
著者Agrupis Kristal An(School of Tropical Medicine and Global Health, Nagasaki University)ほか収載誌/巻号頁Tropical Medicine and Health (1348-8945)/49巻 p.1 of 8-8 of 8発行年月2021.
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【W420360003<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
COVID-19が疑われた外来患者の疫学および臨床的特徴 大学病院のCOVID-19外来センターで実施した前向き観察研究(Epidemiology and clinical characteristics of outpatients with suspected COVID-19: A prospective observational study from the COVID-19 outpatient center at a university hospital)
抄録
当院のCOVID-19外来を受診した患者の疫学的・臨床的特徴を調べる前向き観察研究を行い、診断における胸部CTの有用性を評価した。COVID-19疑いのため他院から当院に紹介された患者(新規患者)、当院でフォローされていたがCOVID-19疑いのため当COVID-19外来センターに送られた患者(フォローアップ患者)の2群の特徴を比較した。胸部CTとPCRの結果から感度・特異度を調べた。その結果、対象は、新規患者66名(PCR陽性7名)、フォローアップ患者184名(PCR陽性3名)の計250名(男性139名、女性111名、年齢中央値52歳)となった。発熱と倦怠感は両群に共通してみられ、咳は新規患者に顕著であった。PCR陽性群では味覚消失/嗅覚消失が特異的症状であった。胸部CTの感度は70%以下であり、特異度は新規患者で87%、フォローアップ患者で66%であった。これらの結果から、新規患者では胸部CT所見は診断に役立つが、フォローアップ患者ではあまり有用ではないことが示された。
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医中誌Web
MedicalOnline
著者Goto Yuki(Department of Family Medicine, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Tokyo Medical and Dental University)ほか収載誌/巻号頁Journal of Hospital General Medicine (2436-018X)/4巻2号 p.57-65発行年月2022.03
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【W221360022<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
無症候の健康被験者の血清疫学調査におけるSARS-CoV-2のIgMおよびIgG抗体価の解釈(Interpretations of SARS-CoV-2 IgM and IgG antibody titers in the seroepidemiological study of asymptomatic healthy volunteers)
抄録
無症候被験者に対するSARS-CoV-2スクリーニング検査としてのIgMとIgG抗体価の解釈について調査した。無症候の健康被験者10039名から採取した血清を試験に供した。YHLO IgM/IgGのカットオフ値に5.0AU/mLを用いた場合、被験者の61名(0.61%)がIgM陽性、104名(1.04%)がIgG陽性であった。IgMとIgG両方の抗体価が5.0AU/mL以上を示したのは2名のみであった。YHLO IgMはIgM-Nと良好な相関を示したが、IgM-S1またはIgM-RBDとは相関しなかった。YHLO IgG陽性被験者はしばしばYHLO IgMの上昇なしにS1またはRBDに反応するIgMを有していたが、YHLO IgM陽性被験者ではIgM-S1またはIgM-RBDの上昇は見られなかった。フォローアップ検査が可能であった全てのペアー血清でYHLO IgGの上昇は観察されなかった。YHLO IgMはCOVID-19が低流行地域の健康集団のスクリーニングには適していないと考えられた。YHLO IgGが上昇した被験者群はS1/RBDに反応性を示す群と非反応性の群から構成されていた。YHLO IgGとRoche total Igの組合せはIgG-S1またはIgG-RBDの上昇被験者を高感度、高特異度で選択したことからこの組合せの有用性が示唆された。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Mitani Akihisa(Division for Health Service Promotion, the University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁Journal of Infection and Chemotherapy (1341-321X)/28巻2号 p.266-272発行年月2022.02
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【2023067782】(解説)
グローバルヘルスの現場力(Vol.16) 難民・移民の声に応えて コロナ危機・ウクライナ危機下のパレスチナ難民 今グローバルヘルスに問われているもの
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医中誌Web
著者清田 明宏(国連パレスチナ難民救済事業機関 保健局)収載誌/巻号頁医学のあゆみ (0039-2359)/284巻6号 p.488-494発行年月2023.02
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【2023067690】(解説)
【小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)の診療】MIS-C/PIMSの疫学
抄録
世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,特に高齢者や基礎疾患のある人が重症化しやすい.幸い小児は無症状あるいは軽症が多いと認識されていたが,感染者数が増加するに従い,重症化する症例が報告されるようになった.新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染後にショックを伴う川崎病に類似した症状を呈する小児多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)は,感染から2〜6週間後に発症する免疫応答が関与した病態である.欧州,米国をはじめ多くの国と地域から報告され,特に黒人やヒスパニック,あるいはラテンアメリカ人はMIS-C/PIMS発症リスクが高い.一方で,日本人含むアジア人の報告は少なく,顕著な人種差が存在する.また,デルタ株からオミクロン株に変異が進み,MIS-C/PIMSの報告数は減少した.小児にも適応拡大されたmRNA(messenger RNA)ワクチンはMIS-C/PIMSの発症を抑制することが示されており,小児のワクチン接種が推奨される根拠のひとつである.(著者抄録)
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医中誌Web
PierOnline
著者清水 博之(藤沢市民病院 臨床検査科)収載誌/巻号頁医学のあゆみ (0039-2359)/284巻4号 p.268-271発行年月2023.01
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【2023067689】(解説)
【小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)の診療】小児のCOVID-19の動向
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックがはじまって約3年.当初,子どもの感染症は少なかったが次第に増え,オミクロン株の台頭が拍車をかけた.それに伴い重症例,死亡例も報告されるようになり,また臨床的な特徴が変わり,神経学的合併症が問題となっている.ハイリスク児の重症化を阻止する抗ウイルス薬として,12歳以上・40kg以上であればニルマトレルビル/リトナビルの経口投与が可能であるが,それより年少ではレムデシビル点滴静注を行う.ワクチンの有効性・安全性のデータが蓄積され,対象年齢が生後6ヵ月まで下がったが,年齢によって製剤,希釈法,接種量,接種部位などが異なるため誤接種しない工夫が求められる.パンデミック下での生活の変化で種々の感染症の発生が減少したが,その反動でRSウイルスが大流行し,今後,インフルエンザとのツインデミックも危惧されている.コロナ禍の子どもには間接的な心身の健康被害が問題となっており,子どもを包括的に守るよう取り組むべきである.(著者抄録)
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医中誌Web
PierOnline
著者森内 浩幸(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科小児科学)収載誌/巻号頁医学のあゆみ (0039-2359)/284巻4号 p.261-267発行年月2023.01
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【2023067670】(解説)
新型コロナとインフルエンザの同時流行対策の提言
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医中誌Web
著者菅谷 憲夫(慶応義塾大学 医学部)収載誌/巻号頁日本医事新報 (0385-9215)/5153号 p.38-45発行年月2023.01
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【2023067641】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行初期における地域高齢者の抑うつとその関連要因
抄録
本研究は,COVID-19の流行初期(第1波,第2波)の後における地域在住高齢者127名の抑うつの実態とその関連要因について明らかにすることを目的として実施した.調査項目として,基本属性,身体・生活機能,心理機能,社会活動のそれぞれに関連する指標を選択した.単変量解析の結果に基づき,抑うつと非抑うつを従属変数,週一回の外出,個人的活動,孤食共食を独立変数,年齢,性別を調整変数としてロジスティック回帰分析を行った.その結果,抑うつには週1回以上の外出が無い(オッズ比=3.59,95%信頼区間=1.21-9.67,p<0.05),個人的活動得点が低い(オッズ比=1.80,95%信頼区間=1.31-2.47,p<0.001),孤食(オッズ比=3.31,95%信頼区間=1.11-9.84,p<0.05)が有意に関連していた.今後はCOVID-19流行下における抑うつ予防プログラムの検討が必要になると思われる.(著者抄録)
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医中誌Web
著者瀬川 大(大和大学 保健医療学部総合リハビリテーション学科作業療法学専攻)ほか収載誌/巻号頁作業行動研究 (0919-5300)/26巻3号 p.158-167発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023067590】(解説)
環境保健研究所における新型コロナウイルス遺伝子の検査体制について(2020年1月〜2022年3月)
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医中誌Web
著者水村 綾乃(千葉市環境保健研究所 健康科学課)ほか収載誌/巻号頁千葉市環境保健研究所年報 (1347-5053)/29号 p.73-76発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023066952】(解説)
【今,あらためて考えるうつ病の診断と治療】アルコールと抑うつ
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医中誌Web
著者小林 桜児(神奈川県立精神医療センター 依存症診療科)収載誌/巻号頁臨床精神医学 (0300-032X)/52巻1号 p.75-81発行年月2023.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023066945】(解説)
【今,あらためて考えるうつ病の診断と治療】適応障害とうつ病は鑑別できるか
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医中誌Web
著者小口 芳世(聖マリアンナ医科大学 神経精神科学)収載誌/巻号頁臨床精神医学 (0300-032X)/52巻1号 p.21-25発行年月2023.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023066918】(原著論文)
オンライン面会において視聴覚刺激が気分に及ぼす効果
抄録
高齢者入所施設の利用者にとっては,親しい人との面会が楽しみの一つとなっている。しかし,新型コロナウイルス感染症の影響により,社会福祉施設では面会制限が行われ,施設利用者の心身機能が低下しているとの報告もある。近年では,IT機器を用いたオンラインでの面会が普及してきている。本研究ではオンライン面会に着目して,視聴覚刺激の効果について実験的に検討した。具体的には,オンライン面会を想定した場面を設定し,音声と映像の刺激を用いて気分とストレスを測定した。実験には,成人20名(男性5名,女性15名。平均年齢21.0±0.6歳)が参加した。統計的解析は映像要因(あり・なし)と実験要因(前・後)の二要因参加者内分散分析を行った。実験の結果,映像の有無に関わらず,ストレスが低減することが示された。さらに,映像が加わることによって,相手に対して肯定的な気分となり,情報への理解や相手への関心が高まるという結果が得られた。(著者抄録)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者吉原 直樹(専門学校福祉リソースカレッジ広島)ほか収載誌/巻号頁広島都市学園大学雑誌: 健康科学と人間形成 (2188-6032)/8巻1号 p.5-16発行年月2022.12
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【2023066855】(解説)
茨城県におけるSARS-CoV-2の全ゲノム解析実施状況について(令和3年度)
抄録
2019年12月に発生したCOVID-19は2020年に世界的なパンデミックを引き起こし、茨城県では2020年3月17日に第一例目の感染者が確認され、地域的な感染クラスターの発生や新規変異株の出現など、全国と同様に県内の感染状況も変化し続けている。COVID-19の発生初期、国立感染症研究所は積極的疫学調査の支援のため、全国から検体を集めてSARS-CoV-2全ゲノム解析を実施していた。しかし、感染者数の増加に伴い地方衛生研究所等での全ゲノム解析の実施が求められ、検査体制の整備が進められた。当所では2021年1月からSARS-CoV-2全ゲノム解析を開始し、ウイルス系統の特定や感染経路の解析などを行っている。今回、当所におけるゲノム解析に関する体制整備、運用体制及び実施状況を報告する。(著者抄録)
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医中誌Web
著者樫村 諒(茨城県衛生研究所)ほか収載誌/巻号頁茨城県衛生研究所年報 (1343-2370)/60号 p.43-47発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023066854】(原著論文)
令和3年度 茨城県感染症流行予測調査事業
抄録
令和3年度は、日本脳炎感染源調査、インフルエンザ、風しん、麻しん及び新型コロナウイルス感染症の感受性調査を行った。日本脳炎については、県内産のブタ80頭から採血し調査を行ったところ、5頭がHI抗体陽性であり、2-ME感受性抗体陽性率は80%であった。インフルエンザについては、2021/22シーズンのワクチン接種を受けていない198人の血清を対象とし、A/ビクトリア/1/2020(H1N1)、A/タスマニア/503/2020(H3N2)、B/プーケット/3073/2013(山形系統)及びB/ビクトリア/705/2018(ビクトリア系統)の4株を抗原としてHI抗体価を測定したところ、A/タスマニア/503/2020(H3N2)株に対する抗体保有率が53.0%と最も高かった。風しんについては、198人の血清を対象としHI抗体価を測定したところ、抗体陽性者は91.4%であり、このうち感染予防に十分な免疫を保有していると考えられる者は77.8%であった。麻しんについては、198人の血清を対象としPA抗体価を測定したところ、抗体陽性者は95.5%であり、このうち感染予防に十分な免疫を保有していると考えられる者は84.3%であった。新型コロナウイルス感染症については、112人の血清を対象とし中和抗体価を測定したところ抗体保有率は36.6%であった。また、感染歴のないヒトでは、ワクチンの最終接種から2ヵ月以内の期間において、血清中の中和抗体価はワクチン接種回数とほぼ相関することが示された。(著者抄録)
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医中誌Web
著者上野 恵(茨城県衛生研究所)ほか収載誌/巻号頁茨城県衛生研究所年報 (1343-2370)/60号 p.36-42発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023066681】(解説)
【暮らしを支えるケアと感染対策-実践! コロナの自宅療養者への訪問】(Lecture 3)パンデミックで学んだ地域連携の未来 コロナ禍の夜明けを前に
抄録
<文献概要>新型コロナウイルス感染症発生初期から個別の患者対応にあたる傍ら、地域の社会福祉施設のサポート、沖縄県政策参与として行政のコロナ対策の支援にも携わってきた医師・高山義浩さん。コロナ禍、在宅医療はどのような状況に置かれたのか、今後どういう方向にどんな形で地域の医療とケアの網の目を細かくしていけばよいのか、俯瞰的な解説をお願いしました。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者高山 義浩(沖縄県立中部病院)収載誌/巻号頁訪問看護と介護 (1341-7045)/28巻1号 p.24-32発行年月2023.01
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論文タイトル
【2023066674】(解説)
【慢性腎臓病(CKD)患者のwell-being実現に向けて】慢性腎臓病(CKD)患者のwell-being実現に向けて 医師の立場から 患者・医師双方向により実現するwell-being
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医中誌Web
著者柴田 了(久留米大学 医学部内科学講座腎臓内科部門)ほか収載誌/巻号頁日本腎臓リハビリテーション学会誌 (2436-8180)/1巻2号 p.205-215発行年月2022.11
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論文タイトル
【2023066606】(原著論文)
2021年度に検出された新型コロナウイルスについて
抄録
2021年度に当研究所で実施したSARS-CoV-2ゲノム解析の結果に基づき、群馬県におけるSARS-CoV-2のPANGO lineage変遷について報告した。2021年の13週目(3月29日)にはSタンパク質にE484Kの変異を有するR.1系統が多くみられ、その後は徐々にSタンパク質にN501Yの変異を有するB.1.1.7(アルファ株)が主流となった。その後、感染者数が減少した22週目(5月31日)から28週目(7月18日)においてもアルファ株が主流であったが、患者数の減少に伴い検出数も減少した26週目(6月28日)に、Sタンパク質にL452Rの変異を有するAY.29(デルタ株)が検出され、29週目(7月19日)から患者数の増加とともに検出数も増加した。デルタ株は53週目(1月3日)まで主流であったが、2022年1週目からはBA.1.1.2(オミクロン株)が主流となった。その後、オミクロン株は多くの亜系統に派生していき、大きな感染を引き起こした。
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医中誌Web
著者久保田 莉菜(群馬県衛生環境研究所)ほか収載誌/巻号頁群馬県衛生環境研究所年報 (1340-265X)/54号 p.63-65発行年月2022.10
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論文タイトル
【2023065619】(解説)
新型コロナウイルス感染症を防ぐ?漢方薬
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医中誌Web
MedicalOnline
著者福本 一朗(長岡保養園)ほか収載誌/巻号頁東方医学 (0911-7768)/38巻2号 p.9-14発行年月2022.11
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【2023065395】(解説)
【コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療】コロナ時代の耳鼻咽喉科医の社会活動 コロナ時代の新たな研究トレンド
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医中誌Web
著者岡野 高之(京都大学 大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科)収載誌/巻号頁JOHNS (0910-6820)/39巻1号 p.93-96発行年月2023.01
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【2023065392】(解説)
【コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療】コロナ時代の耳鼻咽喉科医の社会活動 耳鼻咽喉科領域の学校保健
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医中誌Web
著者朝比奈 紀彦(朝比奈耳鼻咽喉科医院)収載誌/巻号頁JOHNS (0910-6820)/39巻1号 p.80-84発行年月2023.01
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【2023065391】(解説)
【コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療】コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科臨床 小児耳鼻咽喉科診療
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医中誌Web
著者伊藤 真人(自治医科大学 小児耳鼻咽喉科・耳鼻咽喉科学)収載誌/巻号頁JOHNS (0910-6820)/39巻1号 p.77-79発行年月2023.01
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【2023065382】(解説)
【コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療】パンデミックにおける耳鼻咽喉科医の役割 COVID-19後遺症 嗅覚・味覚障害
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医中誌Web
著者三輪 高喜(金沢医科大学 耳鼻咽喉科学)収載誌/巻号頁JOHNS (0910-6820)/39巻1号 p.41-44発行年月2023.01
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【2023065374】(解説)
【コロナ時代の新たな耳鼻咽喉科診療】総説 新型コロナウイルス感染症の現在とこれから
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医中誌Web
著者岡部 信彦(川崎市健康安全研究所)収載誌/巻号頁JOHNS (0910-6820)/39巻1号 p.9-12発行年月2023.01
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【2023065081】(解説)
【耳鼻咽喉科領域におけるコロナ後遺症-どう診る,どう治す-】COVID-19後遺症としての嚥下障害
抄録
COVID-19治療中に生じ得る嚥下障害や後遺症としての嚥下障害については,これまであまり報告されていない.最近報告されている臨床統計によると,COVID-19患者の嚥下障害のリスク因子として,高齢,伏臥位,高血圧,呼吸器感染症,腎不全,長期間の侵襲的人工呼吸管理,長期間の気管切開留置が挙げられている.COVID-19入院患者を対象とした調査では,約半数の患者に咽頭期嚥下障害を認め,半年経過しても1/4の患者に後遺症として嚥下障害が残っていた.入院治療を要するCOVID-19患者では,ICU管理や挿管期間は嚥下障害のリスク因子であるが,ICU管理や挿管管理が不要であっても,嚥下障害の発症に十分注意を払わなければならない.また,COVID-19患者は肺に器質的障害を有することが多く,誤嚥によって肺障害が悪化しやすいことから,誤嚥を予防することはCOVID-19の治療上の重要なポイントである.つまり,誤嚥による肺炎を極力予防する意識や注意が,患者自身や医療従事者に必要である.COVID-19患者への食事提供の際には,適切な感染対策のうえで患者の嚥下障害スクリーニングを行い,嚥下障害の可能性を念頭に置いて,嚥下機能に配慮した食事の提供など適切な対応が望ましい.(著者抄録)
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医中誌Web
著者上羽 瑠美(東京大学 摂食嚥下センター)収載誌/巻号頁ENTONI (1346-2067)/278号 p.49-53発行年月2022.12
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【2023065075】(解説)
【耳鼻咽喉科領域におけるコロナ後遺症-どう診る,どう治す-】COVID-19による中枢神経への影響
抄録
COVID-19急性期に神経系の多彩な症状が出現することは知られている.一方,急性期が経過した後も,様々な臨床症候が遷延することや,急性期症状がいったん改善した後に,様々な症状が出現し遷延することが報告されてきた.この臨床的状態は,long-COVID,PASC(post-acute sequelae of SARS-CoV-2 infection),post COVID-19 conditionなどと呼ばれ,神経症候としては,記憶力低下,集中力低下,うつ,頭痛,嗅覚・味覚障害,慢性疼痛,自律神経障害,しびれ,筋痛など多彩である.PASCは時間経過とともに改善はするとされているが,COVID-19発症後6〜12ヵ月の段階で50%程度にPASCとしての症状がみられる.COVID-19の感染者数を考えれば,PASCに苦しむ患者は非常に多い.発症の病態機序や治療法は解明しておらず,オールジャパンでの研究体制が必要である.(著者抄録)
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医中誌Web
著者高尾 昌樹(国立精神・神経医療研究センター病院 臨床検査部)収載誌/巻号頁ENTONI (1346-2067)/278号 p.9-17発行年月2022.12
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【2023065074】(解説)
【耳鼻咽喉科領域におけるコロナ後遺症-どう診る,どう治す-】COVID-19罹患後の後遺症について
抄録
新型コロナウイルス感染症の後遺症に関して,世界中から知見が集積されその疫学が明確になってきた.さらに,重症度別の後遺症患者の頻度,症状の遷延期間,後遺症発症と関連する要因が明らかになってきた.2021年12月より本邦でも流行を認めるオミクロン株に関しては,それまでの株と比較して後遺症の頻度が低い可能性があることが報告された.また,病態解明に関しても仮説レベルでの検証作業が進んでおり,今後の治療薬開発が期待される.新型コロナウイルスワクチンを2回接種することで,新型コロナウイルス感染症罹患後に症状が28日間以上遷延しにくくなることが明らかになった.よって,発症予防や重症化予防という観点だけではなく,遷延症状の出現予防という観点からも,新型コロナウイルスワクチン接種は重要であると考えられる.(著者抄録)
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医中誌Web
著者森岡 慎一郎(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター国際感染症対策室)収載誌/巻号頁ENTONI (1346-2067)/278号 p.1-7発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023064795】(解説)
【VUCA時代に築いておきたい 看護管理者のネットワークづくり】看護管理者連携会の活動を通して地域における看看連携を実現する
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医中誌Web
著者渡部 千代子(竹田健康財団竹田綜合病院)収載誌/巻号頁Nursing BUSINESS (1881-5766)/17巻1号 p.48-55発行年月2023.01
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【2023064793】(解説)
【スタッフのモチベーション&ステップアップを支援する 未来を拓く人材マネジメント】未来を拓く人材マネジメントの取り組み 看護師が長く働き続けられる環境と人材育成の構築
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医中誌Web
著者森田 宏子(美杉会佐藤病院)収載誌/巻号頁Nursing BUSINESS (1881-5766)/17巻1号 p.28-33発行年月2023.01
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【2023064502】(解説)
【コロナ禍における女性と家族が抱える問題】新型コロナウイルス感染症対策と女性たちの今
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著者武藤 香織(東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター 公共政策研究分野)収載誌/巻号頁保健の科学 (0018-3342)/64巻12号 p.796-802発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023064226】(解説)
【コロナ禍からWithコロナ時代へ-リハビリテーションの変化】コロナ禍による地域リハビリテーション支援事業運営の変化 ウェブ会議システムを活用した連携体制の維持に向けた取り組み,そして強化へ
抄録
<文献概要>公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院(当時)[現:地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立荏原病院(以下,当院)]は2004年度より東京都区南部圏域(品川区・大田区)において,東京都より委託を受け広域支援センターの役割を果たしている.これまで圏域内の関係機関や行政関係者を集めた会議や講演会,症例検討会などの開催を通じ,関係者の交流・連携を促進することで地域リハビリテーション体制の構築を進めてきたが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によりその運営方法の変更を余儀なくされた.COVID-19の流行が始まって以降の活動を通して当院の地域リハビリテーション支援センターの運営面での変化を報告する.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者小磯 寛(東京都立病院機構東京都立荏原病院 リハビリテーション科)ほか収載誌/巻号頁総合リハビリテーション (0386-9822)/50巻12号 p.1485-1488発行年月2022.12
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【2023064223】(解説)
【コロナ禍からWithコロナ時代へ-リハビリテーションの変化】アフターコロナを見据えたリモートワークプログラムの取り組み
抄録
<文献概要>横浜市総合リハビリテーションセンター就労支援施設(以下,当施設)は,法定の就労移行支援事業(定員30)と横浜市の単独事業である職能訓練コース(定員10)を運営している.利用者の多くが脳血管疾患または脳外傷による中途障害者で,身体障害や高次脳機能障害を有する方が大半を占める.当施設では開所以来,通所によるプログラム(軽作業,事務作業など)の提供により,利用者の就労準備性の向上を図ってきた.しかし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により,利用者が一斉に通所することが困難となったこと,また急速なテレワークの普及に合わせ,リモートワークプログラム(以下,RW)の実施が不可欠となった.本稿では当施設のRWについて報告する.RW実施にあたっては,厚労省の通知に基づき実施したことから要約資料を添付する(表).
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者野田 元希(横浜市総合リハビリテーションセンター 就労支援課)収載誌/巻号頁総合リハビリテーション (0386-9822)/50巻12号 p.1469-1473発行年月2022.12
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【2023064220】(原著論文)
【コロナ禍からWithコロナ時代へ-リハビリテーションの変化】コロナ禍におけるウェブを活用したブレースクリニックの新たな取り組み 学びを止めないための試行錯誤
抄録
装具処方に関し、医師や理学療法士(PT)、義肢装具士がより良い義肢選択のため議論する場である「ブレースクリニック」(BC)の、コロナ禍におけるオンデマンド形式のシステムを開発し、ウェブを活用したBC(WebBC)を計6回実施しており、今回、その内容について報告するとともに、WebBC実施前・3回実施後・6回実施後に行ったアンケート調査から、若手PTへの教育的効果について検討した。その結果、従来のBCは30分程度で実施されていたが、今回のWebBCでは装具選定の動画閲覧とその回答(「自分が担当療法士であればどの装具を選択するか」)まで5分程度で実施できるため、時間対効果の高いものとなった。参加人数については、従来のBCの8名程度から平均28.2名へ大きく増加しており、装具選定の質の担保と教育的側面からも非常に効果が高いと考えた。また、アンケート調査では、若手PTの装具選定に対する不安が、WebBC実施前と3回後、WebBC実施前と6回後で、それぞれ有意に軽減されていることが分かった。
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医中誌Web
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著者宮永 陽亮(潤和リハビリテーション振興財団潤和会記念病院 リハビリテーション療法部)ほか収載誌/巻号頁総合リハビリテーション (0386-9822)/50巻12号 p.1453-1458発行年月2022.12
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【2023064214】(解説)
【コロナ禍からWithコロナ時代へ-リハビリテーションの変化】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)専用病院での取り組み
抄録
<文献概要>独立行政法人地域医療機能推進機構東京城東病院(以下,当院)では2021年9月末より,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の軽症〜中等症II患者までを対応としたCOVID-19専用病院となり,従来の病院の方針を大きく変更した.COVID-19専用病院化と同時にCOVID-19患者に対するリハビリテーションを開始し,第6波2022年3月までに入院患者120名に対する理学療法を経験してきた.その間,第1波よりCOVID-19患者にリハビリテーション介入していた系列病院や,さまざまなリハビリテーションに関する報告に学びながら手探りで理学療法を行ってきた.COVID-19専用病院化にあたりどのような感染対策のもと,どのような変化や変更があったか,われわれの限られた経験であるが報告する意義があると認識し,今回の投稿に至った.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者仲野 健太(地域医療機能推進機構東京城東病院)ほか収載誌/巻号頁総合リハビリテーション (0386-9822)/50巻12号 p.1421-1425発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023064100】(解説)
フレイルの多面性をどのように評価するか〜現状と課題〜 認知機能の低下を起点とするフレイル
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医中誌Web
著者神崎 恒一(杏林大学 医学部高齢医学(高齢診療科))収載誌/巻号頁日本骨粗鬆症学会雑誌 (2189-8383)/8巻4号 p.681-684発行年月2022.11
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【2023064092】(原著論文)
SNS利用調査に基づきコロナ禍での患者指導・情報発信について考える
抄録
目的:新型コロナウイルスの感染拡大によりわれわれの生活は一変し,その影響は病院での患者指導のスタイルにまで及んでいる.当院では骨粗鬆症外来開設以降,患者向けの院内勉強会を開催してきたが,2020年3月より感染管理の観点から院内での集団指導は禁止され,患者指導の新たな方法を検討することが必要となった.そこで,骨粗鬆症外来患者のインターネットやソーシャルネットワークサービス(以下,SNS)の利用状況について調査し情報発信の方法について検討した.方法:2020年11月〜2021年2月に骨粗鬆症外来を受診した患者と付き添いの家族205名[平均年齢66.9歳,内訳は男性7名(64.7歳),女性198名(67.0歳)]に対しアンケート調査を実施した.アンケートでは50歳未満から80歳以上までをそれぞれ5歳ごとに層別化し集計した.結果:日常的にインターネットを利用するものが64.4%,またSNSについては54.6%であった.インターネット,SNSともに80歳以上でも利用されていた.病院のホームページを見たことがある人は47.8%と半数に満たなかった.SNSを利用した情報発信について74.1%が利用を希望した.閲覧する際に使用する機器では,スマートフォンを利用しているものが最も多く,次いでパソコン,タブレット型端末が使用されていた.よく利用するSNSの種類では,LINEが最も多く,次いでYouTubeであり,ともにすべての年代で利用されていた.結論:インターネットを使用した情報発信は今後患者指導に活用できるであろう.しかし,不特定多数がいつでも視聴できることを考慮し,情報の修正・更新を行って質を担保する必要がある.SNSではLINEを使用している人が最も多く,活用できると考える.閲覧ツールとしてはスマートフォンが多く使用されており,情報発信する際に視聴環境に考慮する必要がある.普段インターネットを利用しない場合でも情報発信を希望しており,誰でも簡便にアクセスできる方法を検討する必要がある.(著者抄録)
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医中誌Web
著者森本 真理(聖霊病院 看護部)ほか収載誌/巻号頁日本骨粗鬆症学会雑誌 (2189-8383)/8巻4号 p.583-590発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023064062】(原著論文)
岡山市の新型コロナウイルス感染症の各流行期における症状及び重症度の比較に関する記述分析研究
抄録
2020年2月1日から2022年3月31日までに岡山市保健所にCOVID-19の発生届があった患者31037名を対象とし、流行期別に第3波〜第6波に分け、症状、重症度、死亡割合などについて分析した。結果、症状のうち発熱の割合は各流行期とも約55%前後であった。デルタ株が流行した第5波では、それまでの流行期に比べて発熱や全身倦怠感、関節・筋肉痛、頭痛などの症状が強く、下痢などの消化器症状が比較的多くみられた。オミクロン株が流行した第6波では咽頭痛が50%と多かった。嗅覚・味覚障害は第3波では約7%で、その後は1〜3%と低下傾向にあった。各流行期における中等症II以上の割合を年齢層別にみると、第4波までは60〜70代で30%以上、80代以上で40%以上と高かったが、その後は低下傾向にあった。60〜70代の死亡割合は第3波が最も高く2.1%で、その後は低下傾向にあった。80代以上の死亡割合は、第3・4波に12%前後と高く、第5波に2.3%と低下し、第6波に4.2%とやや上昇していた。
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者松尾 瑠美(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学)ほか収載誌/巻号頁岡山医学会雑誌 (0030-1558)/134巻3号 p.160-165発行年月2022.12
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【2023063861】(解説)
【脂質免疫学の最前線】リピドミクスの分析手法と疾患応用
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医中誌Web
著者徳岡 涼美(東京大学 大学院医学系研究科リピドミクス社会連携講座)ほか収載誌/巻号頁臨床免疫・アレルギー科 (1881-1930)/78巻6号 p.668-675発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023063748】(解説)
放射線治療とコロナ感染症
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医中誌Web
J-STAGE
著者永田 靖(広島大学 大学院医系科学研究科放射線腫瘍学)収載誌/巻号頁肺癌 (0386-9628)/62巻Suppl. p.946-950発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023063522】(解説)
【新・外科感染症診療ハンドブック】総論 COVID-19パンデミックと外科 国際共同研究の結果から
抄録
<文献概要>ポイント ◆COVID-19に関する国際的研究組織であるCOVID Surgグループは,COVID-19が世界の外科治療に与えた影響を発信してきた.◆COVID-19パンデミックの第1波によって世界で最大70%の予定手術が中止,延期されたと推定された.◆COVID-19パンデミックの第1波では,感染患者に外科手術を行った場合,術後30日以内死亡率が24%に達するなどリスクが高かった.◆COVID-19の術前スクリーニングは特にCOVID-19流行地域において術後肺合併症予防に有用である.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者橋本 大輔(関西医科大学 外科学講座)ほか収載誌/巻号頁臨床外科 (0386-9857)/77巻13号 p.1439-1444発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023063281】(解説)
【令和の頭痛診療-プライマリ・ケア医のためのガイド】頭痛診療のTips & Topics 頭痛診療のTopics COVID-19と頭痛 コロナ感染後・ワクチン接種後の頭痛,コロナ禍における頭痛
抄録
<文献概要>Point ◎頭痛は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の代表的な神経症状である.◎ワクチン接種後の頭痛は,発熱や注射部位反応などの副反応のようにしばしばみられる.◎片頭痛はコロナ禍で悪化する場合があり注意が必要である.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者鈴木 圭輔(獨協医科大学 脳神経内科)ほか収載誌/巻号頁Medicina (0025-7699)/59巻13号 p.2466-2469発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023063186】(解説)
【薬剤疫学の医療への貢献】薬剤疫学の国際的動向
抄録
薬剤疫学の国際的動向のうち,欧米における動向を記述する。まず,2021年以後の主要医学雑誌に掲載された新型コロナワクチンの有効性と安全性に関する薬剤疫学研究を紹介する。いずれも大規模で質も高く,短期間に完成されていることに注目し,研究者のレベルの高さのみならず,行政,データ管理者の理解と強固なサポート体制が構築されていることを示唆する。続いて米国FDAと欧州のEMAにおいて,薬剤疫学が積極的に利用されている現状を紹介する。最後にこれらを日本の現状と比較し,日本の薬剤疫学の進むべき方向を考える。(著者抄録)
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医中誌Web
著者久保田 潔(日本医薬品安全性研究ユニット)収載誌/巻号頁Precision Medicine (2434-3625)/5巻14号 p.1283-1286発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023063183】(解説)
【薬剤疫学の医療への貢献】医薬品等行政評価・監視における薬剤疫学の役割
抄録
医薬品等の安全性を確保し薬害の再発を防止するための第三者組織として,「医薬品等行政評価・監視委員会」が2020年9月に厚生労働省に設置された。この委員会の2年余りの活動において,COVID-19ワクチンの安全性を評価するために,接種群と非接種群を比較する薬剤疫学研究の基盤構築の必要性を示し,具体的な調査・研究方法を提案する意見が厚生労働大臣に提出された。薬剤疫学は,行政に基づく医薬品等の安全性評価の方法について評価・監視し,必要に応じて適切な調査・研究方法を提案するうえで,その役割を果たすことができる。(著者抄録)
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医中誌Web
著者佐藤 嗣道(東京理科大学 薬学部)収載誌/巻号頁Precision Medicine (2434-3625)/5巻14号 p.1271-1274発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023063166】(解説)
【みんなで築こう!協働関係 日常から話し合える環境に必要なこと】臨床の場での協働の実践 家族・看護師・医師の回診における協働
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医中誌Web
著者竹島 雅子(愛知医科大学病院 看護部NICU・GCU)収載誌/巻号頁小児看護 (0386-6289)/45巻12号 p.1436-1441発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023063000】(解説)
感染症危機管理における環境水サーベイランスの有用性 下水疫学調査の社会実装に向けた新型コロナウイルスの検出技術の高度化への取り組み
抄録
筆者が国内外の研究者とともに新型コロナウイルス感染症に対する下水疫学調査の有用性を世界で初めて提唱した2020年4月以降,国内各地から下水中の新型コロナウイルスの検出報告がなされているが,下水中の濃度が低いために定量にはいたらない事例も多く,社会実装に向けた課題となっている.本稿では,下水中の新型コロナウイルス検出法の高度化に向けて筆者がこれまでに取り組んできた研究の代表例として,(1)タカラバイオ株式会社と共同で開発した高感度逆転写定量PCRキット(SARS-CoV-2 Detection RT-qPCR Kit for Wastewater)を用いた下水中の新型コロナウイルスの長期モニタリングと流行変異株を推定するための複数の変異箇所の検出,(2)ナノプレート型のデジタルPCR装置QIAcuity(キアゲン社)を用いた下水中の新型コロナウイルス検出法の最適化,(3)iSeq100シーケンサーシステム(イルミナ社)を用いた次世代シーケンシング解析による下水中のBA.1系統および派生型であるBA.2系統に属するオミクロン株の同定に関する成果を紹介する.これらの技術を基盤とすることで,ウィズコロナ時代において下水疫学調査がさまざまな感染症に対して広く活用されることが期待される.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者原本 英司(山梨大学 大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター)収載誌/巻号頁臨床とウイルス (0303-8092)/50巻4号 p.189-196発行年月2022.10
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論文タイトル
【2023062999】(解説)
感染症危機管理における環境水サーベイランスの有用性 下水ウイルス情報発信の実証試験 ノロウイルスから新型コロナへ
抄録
COVID-19の世界的流行のなかで,下水の新型コロナウイルス濃度から地域の感染者数を推定する,いわゆる下水疫学が注目を集めている.下水のモニタリングにもとづく感染症流行検知とその情報発信は,ノロウイルスによる胃腸炎を対象に,仙台市において2017年から実施されていた.当時はこの取組への注目度は高くなかったものの,仙台市ではこの先行事例があったために,COVID-19に対しても,2021年9月からいち早く下水疫学による感染者予測に関する情報発信を実施できた.ここで発信されている情報は「下水ウイルス濃度」ではなく,その他の情報も組み合わせて機械学習で予測された「今後1週間の新規感染者数」である.仙台市民に対するアンケート調査により,今後1週間の感染者予測値を示すことで,感染対策を強化する意思を高める効果が確認された.その効果は上記の情報発信システム登録者で他の市民よりも高く,実際の感染者が増えると薄れてしまう傾向があった.本稿では,仙台市における下水ウイルス情報の発信について,これまでのノロウイルスに対する実績と現在の新型コロナウイルスに対する取組状況を紹介する.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者渡部 徹(山形大学 農学部食科生命環境学科)ほか収載誌/巻号頁臨床とウイルス (0303-8092)/50巻4号 p.183-188発行年月2022.10
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論文タイトル
【2023062996】(解説)
流行感染症とパンデミック-地球規模で今後を考える
抄録
21世紀に入りおよそ4〜5年周期で大規模な流行感染症が発生し,WHOの統計では1年におよそ180の「パンデミックの芽」が発生している.新興感染症に加え再興感染症も,都市化,紛争,難民,貧困をベースに大規模な流行を起こす傾向にある.2014〜2015年の西アフリカでのエボラウイルス病の事例では,当該三国の首都に感染が波及した.それまで最大のエボラ出血熱の死者が数百人だったのに対し1万人強の死者を出した.2016年のアフリカ,アメリカ二大陸における黄熱病発生は従来のジャングル型ではなく都市型の大流行であり,対応に使用された黄熱病ワクチンは3千万容量をこえWHOなどが共有する国際備蓄を3回使い尽くした.このほかバングラデシュでのジフテリア大流行(2017-19),ハイチでのコレラ大流行(2010-19)なども記憶に新しい.パンデミックに関しては20世紀末から警鐘が鳴らされていた.21世紀に入り,SARSや高病原性鳥インフルエンザの流行により国際的機運も高まり,WHOではパンデミックインフルエンザ準備枠組み条約により官民連携型のパンデミック対策を展開してきた.しかしCOVIDによって露見した現代社会特有の弱点や可能性は,新たな視点でのパンデミック対策と準備が必要であることを示唆した.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者進藤 奈邦子(世界保健機関 本部流行感染症予測・戦略ユニット)収載誌/巻号頁臨床とウイルス (0303-8092)/50巻4号 p.166-169発行年月2022.10
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【2023062994】(解説)
動向 コロナ禍における障害者・家族の経験
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医中誌Web
著者田中 智子(佛教大学 社会福祉学部)収載誌/巻号頁障害者問題研究 (0388-4155)/50巻3号 p.236-239発行年月2022.11
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【2023062993】(解説)
【障害者の防災・災害福祉の到達点】医療的ケア児家族による防災・減災対策の試みと今後の課題について 京都の医療的ケアを考える会KICKの活動事例から
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医中誌Web
著者金野 大(京都の医療的ケアを考える会KICK)収載誌/巻号頁障害者問題研究 (0388-4155)/50巻3号 p.198-203発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023062934】(解説)
COVID-19パンデミックが薬剤耐性サーベイランスに与えた影響
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは医療現場にさまざまな変化をもたらしており、薬剤耐性への影響は世界的にも注目されている。このたび、厚生労働省院内感染対策サーベイランス(JANIS)のデータを用いてCOVID-19パンデミック開始前後の抗菌薬感性菌と耐性菌を含む5菌種(黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、大腸菌、肺炎桿菌、緑膿菌)の分離患者数および分離率を比較した。メチシリン耐性を含め黄色ブドウ球菌は分離患者数、分離率ともに減少、ペニシリン耐性を含め肺炎球菌は6割減であるのに対し、第3世代セファロスポリン耐性肺炎桿菌は増加した。それ以外の菌種は、分離患者数は減少したものの、分離率は上昇した。これは、分離患者数(分離率の分子)よりも検体提出患者数(分離率の分母)が大幅に減少したためである。COVID-19パンデミック時のサーベイランスデータは、分子と分母の検討に基づき慎重に解釈する必要がある。(著者抄録)
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医中誌Web
PierOnline
著者平林 亜希(国立感染症研究所 薬剤耐性研究センター)ほか収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/31巻12号 p.1256-1261発行年月2022.12
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【2023062929】(解説)
【感染症シーズン(2)さまざまな高齢者施設、訪問看護ステーション、保育所、障がい者施設… COVID-19にも対応 介入例があるから使いやすい!施設種類別の感染対策サポートブック】実例編 保育所・幼稚園
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医中誌Web
PierOnline
著者朝倉 智美(ナレッジナーシング)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/31巻12号 p.1228-1233発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023062928】(解説)
【感染症シーズン(2)さまざまな高齢者施設、訪問看護ステーション、保育所、障がい者施設… COVID-19にも対応 介入例があるから使いやすい!施設種類別の感染対策サポートブック】実例編 訪問看護ステーション
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医中誌Web
PierOnline
著者篠原 久恵(RHMs訪問看護ステーションレジハピ)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/31巻12号 p.1221-1227発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023062927】(解説)
【感染症シーズン(2)さまざまな高齢者施設、訪問看護ステーション、保育所、障がい者施設… COVID-19にも対応 介入例があるから使いやすい!施設種類別の感染対策サポートブック】実例編 グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、デイサービスなどの高齢者施設
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医中誌Web
PierOnline
著者高橋 峰子(戸田メディカルケアグループ 本部看護局)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/31巻12号 p.1215-1220発行年月2022.12
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【2023062926】(解説)
【感染症シーズン(2)さまざまな高齢者施設、訪問看護ステーション、保育所、障がい者施設… COVID-19にも対応 介入例があるから使いやすい!施設種類別の感染対策サポートブック】実例編 介護老人保健施設、介護老人福祉施設などの高齢者施設
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医中誌Web
PierOnline
著者黒木 利恵(神奈川県立保健福祉大学実践教育センター 実践教育部)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/31巻12号 p.1209-1214発行年月2022.12
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【2023060876】(解説)
コロナ禍の新人看護職員研修の取り組みと実際
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医中誌Web
著者新野 有美(土田病院)収載誌/巻号頁Best Nurse/33巻11号 p.50-53発行年月2022.11
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【2023060875】(解説)
コロナ禍の新人看護職員研修を受けて感じたこと
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医中誌Web
著者中野 萠々香(砂川市立病院)収載誌/巻号頁Best Nurse/33巻11号 p.45-49発行年月2022.11
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論文タイトル
【2023060874】(解説)
砂川市立病院におけるコロナ禍の新人看護職員研修の取り組み
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医中誌Web
著者細海 加代子(砂川市立病院)収載誌/巻号頁Best Nurse/33巻11号 p.40-44発行年月2022.11
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論文タイトル
【2023060816】(解説)
【医療的ケア児の健やかな成長のために】特別支援学校における医療的ケアの実際とその課題
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医中誌Web
MedicalOnline
著者武田 鉄郎(和歌山大学 教育学部)収載誌/巻号頁学校保健研究 (0386-9598)/64巻3号 p.221-225発行年月2022.10
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論文タイトル
【2023059222】(総説)
新型コロナウイルス感染症
抄録
新型コロナウイルス感染症(Covid19)に関して,2019年12月27日中国湖北省武漢にて原因不明の肺炎が発生し入院患者がいると報じられたことから始まり,厚生労働省結核感染症課から「擬似症」としてこの疾患が疑われる場合は積極的に検査し患者を見つけるよう通達があり,感染症サーベイランスが機能し世界的に比較的初期に患者が同定された.日本の感染症サーベイランス,感染症の世界的司令塔であるWHOとWHOから発せられる"国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態"(PHEIC)とそれを規定する国際保健規則(IHR),超高齢社会に対応するための日本(東京)の医療の流れ,感染症対策も政治・政策の一つであるため,官僚主導から官邸主導へと変化し総理大臣や内閣官房長官の権限が増した政治の流れと地方分権の関与,発生初期からの政治政策の大きなイベントと流れ,感染症の法律が大きく変わり,さらに2013年新型インフルエンザを契機に設けられた新型インフルエンザ等特別対策措置法など感染症に関する法制度,2020年第1回緊急事態宣言,保健所を通さずとも医師の判断でPCRが可能となりPCRセンターの設置が普及した新宿モデル,感染防御に必要なマスクや予防衣などの戦略物質の欠乏とそれに対する一個人の対応や行政の支援までを,約10年周期に大きな新型感染症に見舞われる現状を踏まえ概説した.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
J-STAGE(無料)
著者毛利 博久(吉誠会新宿耳鼻科)収載誌/巻号頁日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 (2436-5793)/125巻9号 p.1334-1343発行年月2022.09
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【2023059175】(解説)
新宿区保健所における新型コロナウイルス感染症対応の記録(第2回) 第3波から第7波まで 入院困難による在宅療養への対応と所内の体制構築
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者狩野 千草(新宿区保健所 保健予防課)ほか収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻5号 p.402-408発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023059174】(解説)
COVID-19にり患した外国人家族への入院等療養支援に関する事例報告
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者山田 千春(東京都港区みなと保健所)ほか収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻5号 p.396-400発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023058864】(原著論文)
わが国における新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる医療費への影響 協会けんぽデータによる分析
抄録
協会けんぽデータを利用して、本邦における新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる医療費への影響について検討した。新型コロナに対して「2220その他の特殊目的用コード」が付与されるようになった2020年3月から2021年9月分について、医療費の三要素を入院外来別、疾病中分類別、性・年齢階級別、都道府県別に、主に1日当たり点数を医療密度と重症化の指標として分析した。2020年3月から2021年9月の新型コロナウイルスについての推計医療費は年間国民医療費(約40兆円)の1%弱であった。新型コロナの医療密度を入院外来を合わせた日当点で、他の疾病中分類と比較したところ、121分類中36位で他の疾病中分類と比較して高額ではなかった。常住地人口千人当たりの新型コロナウイルス件数は沖縄(127.9件)が突出して多く、群馬(76.3件)、東京(82.5件)、埼玉(78.2件)と続き、沖縄と都市部でコロナ流行の影響が大きかったと考えられる結果であった。
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者岡本 悦司(福知山公立大学)収載誌/巻号頁日本医療経営学会誌 (1883-7905)/16巻1号 p.59-69発行年月2022.08
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023058587】(解説)
COVID-19は外科医療にどのような影響を及ぼしたか 現状と展望 COVID-19感染流行が臓器提供と脳死下・心停止後臓器移植に及ぼした影響と今後の展望
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医中誌Web
著者伊藤 泰平(藤田医科大学 移植・再生医学)ほか収載誌/巻号頁日本外科学会雑誌 (0301-4894)/123巻5号 p.465-467発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023058586】(原著論文)
COVID-19は外科医療にどのような影響を及ぼしたか 現状と展望 新型コロナウイルスパンデミック下における肝胆膵外科領域疾患トリアージの有効性および安全性に関する検討
抄録
新型コロナウイルスパンデミック下における、当科の肝胆膵外科領域癌疾患管理の妥当性および治療成績を損ねることなく、待機手術制限の目的を達成できたか検証した。手術枠制限が通達された2020年4月6日から2020年5月25日までに、手術を企図した43例を対象とした。外科学会の手術トリアージ基準をもとに当科で設定したカテゴリー3の最終的な切除率、代替治療の病勢コントロール率、代替治療の安全性、手術までの待機期間を調べた。その結果、待機期間は中央値で肝細胞癌84日、大腸癌肝転移115日、胆道癌148日であった。化学療法やTACEへの代替療法を選択した症例で、いずれも病勢進行は認めなかった。化学療法に伴うグレード3以上の有害事象も認めなかった。R0/1切除率は84%であった。
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医中誌Web
著者高橋 敦(順天堂大学 肝胆膵外科)ほか収載誌/巻号頁日本外科学会雑誌 (0301-4894)/123巻5号 p.462-464発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023058583】(解説)
COVID-19は外科医療にどのような影響を及ぼしたか 現状と展望 COVID-19治療での二次救急、三次救急、新患紹介を完全閉鎖することによる通常外科治療の影響 公立病院としてどのように戦って、外科医療にどのように影響したか?
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医中誌Web
著者中村 雅則(札幌市立札幌病院 心臓血管外科)ほか収載誌/巻号頁日本外科学会雑誌 (0301-4894)/123巻5号 p.452-455発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023058582】(解説)
COVID-19は外科医療にどのような影響を及ぼしたか 現状と展望 COVID-19禍における外科系救急疾患の対応の現状と実践
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医中誌Web
著者木村 海斗(公立陶生病院 外科)ほか収載誌/巻号頁日本外科学会雑誌 (0301-4894)/123巻5号 p.449-451発行年月2022.09
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論文タイトル
【2023058302】(原著論文)
【新型コロナ感染症関連】SIRモデルを用いた南海トラフ巨大地震発生時におけるCOVID-19感染動向の推定と病床不足数の推算
抄録
感染症の流行を示すのに広く用いられている数理モデルであるSIR(Susceptible-Infected-Recovered)モデルを用いて、南海トラフ巨大地震発生時における大阪府でのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)感染動向の推定と病床不足数の推算を行い、報告した。その結果、大阪府で被害が最大規模となる南海トラフ巨大地震シナリオ下で、コロナウイルスの感染力βの値が外界において第3波と同様、かつ避難所においてはクールズ船と同様であり、さらにその値が一定かつ再感染が発生しなかった場合において、感染者数は最大26万人に上り、病床不足数は重症病床で約8000床、軽症病床で約24.5万床発生すると推定された。これは、大阪府が確保している病床数を大きく上回っており、今後、発災時に備えて病床をさらに確保するとともに、感染対策を一層強化する必要があると考えられた。
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者山上 颯太(大阪大学 大学院工学研究科)ほか収載誌/巻号頁リスク学研究 (2435-8428)/31巻4号 p.281-293発行年月2022.07
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【2023058268】(解説)
【感染症のデータサイエンス いかに感染を制御するのか?どうやって治療をデザインするのか?】患者ウイルス量データを使った感染症疫学への貢献
抄録
新型コロナウイルス感染症の流行後、PCR検査を用いて計測されたウイルス量データが多く報告されている。このようなデータから何がわかるだろうか?これまでの多くの研究はPCR検査の定性的な結果(陰性/陽性)に着目した研究がほとんどであったが、われわれはPCR検査の定量的な結果を疫学へ応用しようとしている。特にこれまでインタビュー頼りであった疫学研究の弱点を捕捉するように、ウイルス量データを用いた新しい疫学パラメータの推定(潜伏期間の推定)手法と、公衆衛生政策の評価法(隔離ガイドラインの評価)を紹介する。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者江島 啓介(インディアナ大学 公衆衛生大学院)収載誌/巻号頁実験医学 (0288-5514)/40巻13号 p.2109-2114発行年月2022.08
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論文タイトル
【2023058215】(原著論文)(英語)
乳幼児を持つ親におけるコロナ禍での親としての関わりと認識の変化 日本の横断観察研究(Changes in parental involvement and perceptions in parents of young children during the COVID-19 pandemic: A cross-sectional observational study in Japan)
抄録
乳幼児を持つ父親と母親を対象に、コロナ禍での子どもに対する親としての関わりと認識の変化を調べた。保育園、幼稚園、子育て支援センターを介して6歳以下の子どもを持つ親に研究への参加を要請し、最終的に143名(父親28名、母親115名)に対してオンラインアンケート調査を実施した。父親群は、コロナ禍以前より頻繁に子どもと一緒に食事をするようになった。父親群と母親群の間で虐待的行為に有意差はみられなかった。子育ての負担増に関して父親群と母親群の間で有意差がみられた。母親はコロナ禍以前より父親の育児参加が増えたことを指摘していたが、母親自身はコロナ禍に育児の負担が増えたと回答した。ほとんどの父親は子どもへの関与と子育ての認識に関して何の変化も感じていなかったが、実際には父親と子どもの交流頻度は母親よりも増加していた。父親群の50%は子どもとの身体的接触・コミュニケーションが増加したと回答した。コロナ禍による生活様式の変化が子どもとの正の相互作用を増加させたと推測された。巣ごもりにより家事や子育ては必然的に母親が負担し、父親が以前より協力的でも負担は軽減されなかった。母親群の約40%は育児疲れや負担増で子どもと交流できないと回答した。母親群では子育てに関して負の変化がみられた。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Nomura Satomi(Department of Child Nursing, National College of Nursing)ほか収載誌/巻号頁Global Health & Medicine (2434-9186)/4巻3号 p.166-173発行年月2022.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023058214】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック下の一時的学校閉鎖期間中における児童思春期精神病外来患者の日常生活評価 日本の単施設症例対照研究(Evaluating the daily life of child and adolescent psychiatric outpatients during temporary school closure over COVID-19 pandemic: A single-center case-control study in Japan)
抄録
COVID-19による一時的学校閉鎖期間中の小学生と中学生の臨床的特徴を評価した。学校閉鎖期間に相当する2020年3月〜5月に初めて児童精神科を受診した103名のうち、就学開始年齢未満と不完全データの症例を除く92名を症例群とした。2017年4月〜2020年3月に児童精神科を受診した1360名のうち性別・年齢をマッチさせた92名を対照群とした。年齢により症例群と対照群をそれぞれ小学生と中学生に分類した。保護者による子どもの日常生活チェックリスト(QCD)スコアを症例群と対照群で比較した。その他の精神科評価尺度として東京自閉行動尺度(TABS)、注意欠如多動性障害(ADHD-RS)、反抗挑戦的行動尺度(ODBI)、児童用抑うつ尺度(DSRS)、児童用不安尺度(SCAS)を用いた。92名の症例群のうち42名は小学生で、50名は中学生であった。小学生の症例群では、QCD下位カテゴリ「授業時間中」のスコアが対照群より有意に低く、一時的学校閉鎖期間中の問題が示された。小学生では症例群と対照群の間でTABS、ADHD-RS、ODBI、DSRS、SCASスコアに有意差はみられなかった。中学生ではQCDスコアに両群間で有意差はみられなかったが、ADHD-RSの総スコアは症例群の方が対照群より有意に高かった。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Sasaki Yoshinori(Department of Psychiatry and Behavioral Science, Tokyo Medical and Dental University Graduate School)ほか収載誌/巻号頁Global Health & Medicine (2434-9186)/4巻3号 p.159-165発行年月2022.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023057440】(原著論文)(英語)
イタリア南部の植込み型除細動器装着患者においてCOVID-19によるロックダウンが不整脈に与えた影響(Effects of COVID-19 lockdown on arrhythmias in patiens with implantable cardioverter-defibrillators in southern Italy)
抄録
イタリア南部の植込み型除細動器(ICD)装着者を対象に、COVID-19によるロックダウン期間中に生じた不整脈の負担を評価した。イタリアのカンパニア地域の七つの病院で、2018年以前に遠隔監視機能のついた植込み型除細動器(ICD)および両心室ペーシング機能付き植込み型除細動器(CRTD)を移植されていた成人患者を後方視的に組み入れ、最終的に519名(男性387名、平均66.9±13.2歳)を解析対象とした。遠隔監視機能で得られたデータを利用し、ロックダウン期間中(2020年3月9日〜2020年5月1日)と、対照期間中(2019年)の不整脈の負担を比較した。心室頻脈性不整脈(心室頻拍または突発性心室細動)はロックダウン期間中に25名(4.8%)、季節を合わせた対照期間では12名(2.3%)発生しており、両期間での差は統計学的に有意とされた(P<0.04)。心房不整脈は同順で38名(8.2%)と24名(5.2%)であり、ロックダウン期間中の方が有意に高かった(P<0.004)。本地域の遠隔監視機能付きICD/CRTD装着患者では、COVID-19パンデミックによるロックダウン期間中、不整脈イベントの負担が増大していたことが観察された。
リンク情報
医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Ducceschi Valentino(Pellegrini Hospital)ほか収載誌/巻号頁Journal of Arrhythmia (1880-4276)/38巻3号 p.439-445発行年月2022.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023057218】(解説)
社会システムとしての新型コロナウイルス感染者数予測
抄録
2020年春に始まった今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに対し、世界中の科学者がその解明と解決に向けて取り組んできた。その中でも、感染者数の推移は日々ニュースなどで報道される極めて関心の高い情報であり、その行方についても不安や期待を込めて語られてきた。また、過度な外出抑制は経済への影響が大きいため、どのように感染予防を行えばよいのかが常に問われてきた。本稿では、新たな感染症であることから、取得できるデータが限られる中で、情報学及び社会システム研究の観点から、感染者数や感染予防策の効果推定をどのように行ってきたのかを時系列に沿って振り返り、それらの取組みと課題について紹介する。(著者抄録)
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医中誌Web
著者倉橋 節也(筑波大学 ビジネスサイエンス系)収載誌/巻号頁電子情報通信学会誌 (0913-5693)/105巻6号 p.522-529発行年月2022.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023057163】(原著論文)
COVID-19感染症 SARS-CoV-2の分子疫学・分子進化
抄録
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、出現後一定の速度で進化を続けている。当該ウイルスは2021年6月現在、系統解析により18クレードに分類されている。これらのクレードの中には、B.1.1.7株(α)、B.1.351株(β)、P.1株(γ)ならびにB.1.617.1株(κ)などの変異株(variant)が存在し、世界各国の流行に大きな影響を与えている。また、当該ウイルスの主要抗原であり、ワクチンの標的分子でもあるスパイク蛋白(S蛋白)のアミノ酸置換(変異)もこれらの変異株には一定数見られている。しかし、最新の知見によれば、これらの変異は、mRNAタイプのワクチンの効果には有意な影響を与えないという可能性が高い。(著者抄録)
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医中誌Web
著者木村 博一(群馬パース大学 大学院保健科学研究科)ほか収載誌/巻号頁日本マイコプラズマ学会雑誌 (1340-2382)/47-48号 p.86-88発行年月2022.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023057150】(解説)
マイコプラズマ肺炎の分子疫学 P1タンパク質にfocusして
抄録
M.pneumoniaeは遺伝学的に1型と2型の系統に大別できる。2010年代後半からは2型系統の分離率が増加しており、その多くは2c型と2g2型である。これらは古典的な2型と比べるとP1とP40/P90タンパク質に少し変化が見られる。最近、P1とP40/P90の3次元構造が解明され、そのアミノ酸配列の変化が立体構造上で議論できるようになった。2c型と2g2型の変化部位は非常に小さいが、P1とP40/P90分子の表面に位置しており、宿主の免疫系に区別されることが推測される。この変化が2c型と2g2型が流行株になる上で有利に働いた可能性も考えられる。COVID-19パンデミックによって、M.pneumoniae感染症の分子疫学的状況も以前とは異なるものになると思われる。今後も分離株の詳しい調査が必要である。(著者抄録)
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著者見理 剛(国立感染症研究所 細菌第二部)収載誌/巻号頁日本マイコプラズマ学会雑誌 (1340-2382)/47-48号 p.39-41発行年月2022.03
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論文タイトル
【2023057032】(原著論文)(英語)
2019年流行地域における、消化管内視鏡検査施行患者の唾液、胃液および腸液内の新型コロナウイルス陽性率 日本における前向き横断研究(Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2 prevalence in saliva and gastric and intestinal fluid in patients undergoing gastrointestinal endoscopy in coronavirus disease 2019 endemic areas: Prospective cross-sectional study in Japan)
抄録
2020年6月1日から7月31日までの間に消化管内視鏡検査(GIE)を受けた全症例を対象として、横断的研究を行った。全症例から3mLの唾液、上部GIE症例では10mLの胃液、下部GIE症例では10mLの腸液を採取した。主要評価項目は、唾液、胃液、腸液中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性率とし、SARS-CoV-2特異的血清抗体の測定および患者背景因子の調査を併施した。検討対象は783例(上部GIE 560例、下部GIE 223例)であった。唾液を用いたPCR検査では陽性例は認められなかった。2.0%(16/783)の症例で、消化液検体がSARS-CoV-2陽性であった。PCR陽性例と陰性例の間に、年齢、性別、消化管内視鏡検査目的、内服薬、抗体陽性率に関して有意な差は認められなかった。無症状者の消化液にSARS-CoV-2が存在する可能性があり、医療従事者は処置関連感染に留意すべきであることが示唆された。
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Crossref
著者Miyake Shigeta(Departments of Neurosurgery, School of Medicine, Yokohama City University)ほか収載誌/巻号頁Digestive Endoscopy (0915-5635)/34巻1号 p.96-104発行年月2022.01
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論文タイトル
【2023056957】(原著論文)(英語)
COVID-19によるロックダウン時のイスラエルの大学生の睡眠パターンの変化および睡眠日誌調査(Changes in sleep patterns of college students in israel during COVID-19 lockdown, a sleep diaries study)
抄録
イスラエルの大学生91名(男性17名、平均25±0.4歳)を対象に睡眠日誌を用いた調査を実施し、COVID-19によるロックダウンが睡眠や概日リズムに及ぼす影響について検討した。被験者に対し、ロックダウン期間中(2020年3月13日〜4月25日)およびロックダウン後(2020年4月25日〜5月12日)の2ヵ月間睡眠日誌の記入を求めた。また、研究開始時に朝型夜型質問紙(MEQ)調査を実施した。その結果、平日、休日共に、ロックダウン期間中ではロックダウン期間後と比較して、睡眠時間が長く、midsleep pointが遅れていた。両期間共に朝型で睡眠時間が長く、クロノタイプとロックダウンとの間の相互作用が観察された。ロックダウン期間後においても、夜型のmidsleep pointは平日および週末共に遅くなっていた。以上のように、ロックダウン期間は睡眠覚醒行動に影響を及ぼすことが示された。しかし、個人の概日リズム嗜好性はどのような条件下でも保持されることが示された。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Lan Anat(School of Behavioral Sciences, Tel-Aviv-Yaffo Academic College)ほか収載誌/巻号頁Sleep and Biological Rhythms (1446-9235)/20巻2号 p.309-314発行年月2022.04
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論文タイトル
【2023055108】(原著論文)(英語)
日本のhigh-volume centerの胃癌治療に対するCOVID-19の影響 JCOG胃がんグループによる調査研究(Impact of COVID-19 on gastric cancer treatment in Japanese high-volume centers: a JCOG stomach cancer study group survey)
抄録
新型コロナウイルス感染症2019(COVID-19)パンデミックが日本の胃癌治療へ与えた影響を評価するため質問票調査を実施した。2020年5月から8月にかけて日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)の胃がんグループのメーリングリストを通じて62施設に対し質問票を計12回配布した。回収率は74%(551/744)であった。5月初めには約50%の施設がCOVID-19のため手術枠を制限していたが、それ以後は徐々に制限を緩和した。胃切除術の施行件数は前年の同時期の80%未満であった。関東および関西以外の施設で影響が小さかったのに対し、東京都の施設では最も影響が深刻であり、胃切除術の施行件数は前年の約50%まで減少していた。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Tokunaga Masanori(Department of Gastrointestinal Surgery, Tokyo Medical and Dental University)ほか収載誌/巻号頁Surgery Today (0941-1291)/52巻2号 p.231-238発行年月2022.02
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論文タイトル
【2023055015】(総説)(英語)
COVID-19環境下における、子供の不安関連問題に対するインターネットを用いた認知行動療法に関する記述的レビュー(Descriptive review of internet-based cognitive behavior therapy on anxiety-related problems in children under the circumstances of COVID-19)
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著者Shirotsuki Kentaro(Faculty of Human Sciences, Musashino University)ほか収載誌/巻号頁Biopsychosocial Medicine (1751-0759)/16巻 p.1 of 6-6 of 6発行年月2022.01
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論文タイトル
【2023055014】(原著論文)(英語)
摂食障害の日本人患者におけるCOVID-19パンデミックの潜在的影響 横断的研究(Potential impact of the COVID-19 pandemic on japanese patients with eating disorders -a cross-sectional study)
抄録
COVID-19パンデミックといろいろな制限による摂食障害(ED)患者への影響を調べるため、第1回緊急事態宣言発出(2020年4月7日)前後のED患者の臨床的特徴を比較した。宣言前に九州大学心療内科に来院した患者86名(前群)とその後に来院した患者62名(後群)を比較した。Eating Disorder Inventory(EDI)とParental Bonding Instrument(PBI)を用いた自己記入調査を行った。後群は前群よりもかなり若かった。EDの型に関係なく、宣言発出前にED発症した患者よりも宣言中に発症した患者のほうが有意に若い傾向があった。両群でEDIの特徴に相異が観察された。PBI養育サブスケールが後群でかなり高かった。PBI母性保護サブスケールのみが、年齢と関連する因子であった。
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医中誌Web
著者Takakura Shu(Department of Psychosomatic Medicine, Kyushu University Hospital)ほか収載誌/巻号頁Biopsychosocial Medicine (1751-0759)/16巻 p.1 of 6-6 of 6発行年月2022.01
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【2023054989】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミックが血圧コントロールに及ぼす影響 全国規模の家庭血圧モニタリング調査(Impact of the COVID-19 pandemic on blood pressure control: a nationwide home blood pressure monitoring study)
抄録
ブラジル国内26州719施設の高血圧症患者のデータを用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行前後の血圧コントロール状況の変化を調査した。2019年1月1日から2020年12月31日までの血圧測定値を制限三次スプラインモデルにより解析した。その結果、外来血圧および家庭血圧の高値出現頻度は、COVID-19流行前半期(2020年2月26日(国内初感染例報告日)〜6月30日)に、高血圧症治療中の患者(27699名)で前年同期より低下し、未治療患者(24227名)で上昇した。COVID-19流行前後のデータが入手できた患者を対象とした解析でも、COVID-19流行前半期において、高血圧症治療中患者(987名)で外来血圧と家庭血圧の軽度低下が認められたが、未治療患者(495名)ではいずれの血圧値にも変化はなかった。以上から、血圧コントロールに対するCOVID-19流行の悪影響は見出されなかった。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Feitosa Fabiana G.A.M.(Laboratory of Immunopathology Keizo Asami, Federal University of Pernambuco)ほか収載誌/巻号頁Hypertension Research (0916-9636)/45巻2号 p.364-368発行年月2022.02
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【2023054944】(原著論文)(英語)
糖尿病患者に対する新型コロナウイルス感染症パンデミックの中期的影響 単施設横断研究(Medium-term Influence of the Coronavirus Disease 2019 Pandemic on Patients with Diabetes: A Single-center Cross-sectional Study)
抄録
糖尿病患者において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック後6ヵ月間のライフスタイルの変化を評価し、血糖コントロール、体重コントロール、メンタルヘルスの変化との関連性について検討した。日本の単施設を定期的に受診している糖尿病患者340例(男性226例、女性114例、平均67.2±11.2歳)を対象とする横断研究を行った。約20%で食事習慣の悪化、約30%で日常生活動作の減少、50%超でメンタルヘルスの悪化を認めた。多変量回帰分析の結果、不規則な食事時間はHbA1c変化と有意に関連し、歩行時間の減少は体重の変化と有意に関連していた。恐怖および不安の変化は、食事時間の規則性および炭水化物摂取量の変化と正相関した。抑うつ気分の変化は、炭水化物摂取量および飲酒量の変化と正相関した。心理的ストレスの変化は、炭水化物摂取量、間食摂取量、座りがちな時間の変化と正相関した。COVID-19パンデミックは、糖尿病患者のライフスタイルとメンタルヘルスに多大な中期的影響を及ぼしたことが示された。
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PubMed
J-STAGE(無料)
著者Maruo Yumiko(Department of Diabetes, Metabolism and Endocrinology, Osaka Police Hospital)ほか収載誌/巻号頁Internal Medicine (0918-2918)/61巻3号 p.303-311発行年月2022.02
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論文タイトル
【2023054786】(原著論文)(英語)
COVID-19時代における認知症 考察および倫理的問題(Dementia in the era of COVID-19. Some considerations and ethical issues)
抄録
COVID-19パンデミック時における認知症患者に関する問題について記述し、集中治療室へのアクセスに関する問題に対処することを目的とした文献レビューを実施した。各種データベース(Cochrane Library、PubMed)を用いて、関連論文を検索した。検索用語は「COVID-19」、「認知症」、「集中治療室」とした。適格基準を満たした5件を対象とした。さらに、Google Scholar検索を用いて、COVID-19時代に認知症と共に生きることの難しさに関する関係官庁や科学者から幾つかの印象的な発言を特定した。その結果、認知症関連の行動、加齢、併存疾患は、感染リスクを高める可能性が示された。また、在宅の認知症患者は、既に孤立感を感じている可能性があり、自己隔離のルールを追加することでさらに悪化する可能性があった。COVID-19は世界中に蔓延しており、政府や保健当局は集中治療室へのアクセスや人工呼吸器の割り当てについて、より良い基準を考案する必要が示された。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Cipriani Gabriele(Neurology Unit, Versilia Hospital)ほか収載誌/巻号頁Psychogeriatrics (1346-3500)/22巻1号 p.132-136発行年月2022.01
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論文タイトル
【2023054780】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック時の高齢者の精神的苦痛 COVID-19パンデミックによる長期的な精神的影響の理解(Emotional distress among older adults during the COVID-19 outbreak: understanding the longitudinal psychological impact of the COVID-19 pandemic)
抄録
地域在住スペイン人高齢者192例(男性30.3%、平均68.22±5.85歳)を対象として、COVID-19パンデミックが高齢者の精神的苦痛(不安および抑うつ)に及ぼす影響を経時的に評価した。2020年4月(ロックダウン制限中)、ベースラインから3ヵ月後、9ヵ月後(それぞれロックダウン制限なし、パンデミックの第3波中)にオンライン調査を実施した。評価項目は社会人口統計学的特性、主観的健康状態、Family APGAR、Brief Resilient Coping Scale、Values in Action Inventory of Strengthの下位尺度「感謝」、Acceptance and Action Questionnaire-II、Hospital Anxiety and Depression Scaleなどとした。その結果、初回ロックダウン中と比較して、より高い精神的苦痛を示すことはなかった。さらに、抑うつ状態の安定および不安の有意な減少が認められた。また、高齢被験者では若年被験者と比較して、不安が少ないことが示された。さらに、男性であること、レジリエンス、受容性は不安の減少と関連していた。一方、COVID-19パンデミックに対する恐怖や抑うつは、不安の増加と関連していた。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Lopez Javier(Department of Psychology, School of Medicine, Universidad San Pablo-CEU, CEU Universities)ほか収載誌/巻号頁Psychogeriatrics (1346-3500)/22巻1号 p.77-83発行年月2022.01
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論文タイトル
【2023054710】(総説)(英語)
【二次出版】COVID-19パンデミックにおけるメンタルヘルスケア パンデミックにおける精神医療チームの役割(Secondary Publication Mental Health Care on COVID-19 Pandemic: The Role of Psychiatric Team on Pandemic)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者Takano Kosuke(Department of Psychiatry, Tokyo Women's Medical University School of Medicine)ほか収載誌/巻号頁Tokyo Women's Medical University Journal (2432-6186)/5巻 p.38-47発行年月2021.12
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論文タイトル
【2023054707】(総説)(英語)
COVID-19パンデミック時代の疫学状況および社会的脆弱性(Epidemiological Situation and Social Vulnerability in the Era of the COVID-19 Pandemic)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者Sugishita Tomohiko(Department of International Affairs and Tropical Medicine, Tokyo Women's Medical University School of Medicine)収載誌/巻号頁Tokyo Women's Medical University Journal (2432-6186)/5巻 p.10-18発行年月2021.12
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論文タイトル
【2023054706】(総説)(英語)
【二次出版】SARS-CoV-2および免疫学的反応(Secondary Publication SARS-CoV-2 and Immunological Response)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者Kato Hidehito(Department of Microbiology and Immunology, Tokyo Women's Medical University)ほか収載誌/巻号頁Tokyo Women's Medical University Journal (2432-6186)/5巻 p.1-9発行年月2021.12
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論文タイトル
【2023054533】(原著論文)(英語)
腰痛を呈するポリオ後症候群患者に対してSARS-CoV-2パンデミック下で遠隔リハビリテーションを介して行った生物行動学的理学療法 症例報告(Biobehavioural Physiotherapy through Telerehabilitation during the SARS-CoV-2 Pandemic in a Patient with Post-polio Syndrome and Low Back Pain: A Case Report)
抄録
症例は57歳男性で、ポリオ後症候群を有し、1週前の転倒後に腰痛を発症した。疼痛、障害、機能低下を認めたため、理学療法を行うこととした。最初の2週は4日間の評価と施設内理学療法を3セッション行い、その後3ヵ月で患者教育を4セッション、筋力トレーニングと心肺抵抗トレーニングから成る60分間の運動療法を32セッション行った。最初の2週には、腰痛のための運動を6セッション行った。以降のセッションは、SARS-CoV-2パンデミックのため、ビデオ通話を用いて遠隔で行った。介入後、運動恐怖症レベルが改善し、下肢機能指数が改善し、疼痛強度も改善した。静的安定度が軽度に改善し、6分間歩行距離は増加したが、最小可検変化量は超えなかった。
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医中誌Web
PubMed
MedicalOnline
著者Garcia-Salgado Alberto(Instituto de Rehabilitacion Funcional La Salle)ほか収載誌/巻号頁Physical Therapy Research (2189-8448)/24巻3号 p.295-303発行年月2021.12
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論文タイトル
【2023054362】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミックが日本の糖尿病患者の血糖コントロールおよび血圧コントロールに及ぼす影響(Impact of the COVID-19 Pandemic on Glycemic Control and Blood Pressure Control in Patients with Diabetes in Japan)
抄録
糖尿病患者の血糖コントロールと血圧コントロールに対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を評価した。COVID-19の緊急事態宣言発令前後に日本1施設で定期的なHbA1c評価を行った糖尿病患者804例(男性58.2%、年齢中央値69歳)を対象とした。そのうち176例でライフスタイル変化についての質問票調査を行い、血糖コントロールと血圧コントロールに影響する因子を評価した。HbA1c中央値は、緊急事態宣言前は6.8%であったが、緊急事態宣言中および宣言後にそれぞれ7.1%、7.0%に上昇した。質問票調査においても、HbA1cは緊急事態宣言中および宣言後に上昇した。血糖コントロールの悪化は、特に緊急事態宣言前にHbA1c 7%未満を達成していた患者で著明であった。血圧については、緊急事態宣言中は上昇が認められなかったが、宣言後に有意に上昇した。食事に注意し、食事量を減らし、運動量を増加した患者でも、緊急事態宣言後にHbA1cまたは血圧の著明な低下は認められなかった。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Endo Keisuke(Department of Cardiology and Diabetes, Oji General Hospital)ほか収載誌/巻号頁Internal Medicine (0918-2918)/61巻1号 p.37-48発行年月2022.01
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【2023054219】(原著論文)(英語)
日本におけるCOVID-19パンデミック時の血液疾患患者の診療(Practical management of patients with hematological diseases during the COVID-19 pandemic in Japan)
抄録
血液疾患患者におけるCOVID-19の感染予防を基本としたCOVID-19の管理、感染拡大の防止、重症化する患者の予測や治療について評価した。血液疾患を有するCOVID-19患者34例を対象とした。COVID-19重症患者におけるイムノクロマト法の解析では、19血清検体中14検体がIgG抗体陽性であったが、無症状や軽症患者では10検体中6検体が陰性であった。プレドニゾロンで治療した免疫性血小板減少症患者2例は、COVID-19に関連した侵襲的な呼吸不全を起こし、最終的に死亡した。寛解していない患者やステロイド中心の化学療法を受けた患者はCOVID-19の死亡リスクが高く、リンパ腫や骨髄腫を含むリンパ系悪性腫瘍の患者は骨髄系悪性腫瘍の患者より多く死亡した。血液内科の日常診療では、環境へのコロナウイルス拡散を防ぐため、PCR検査の繰り返しや個室への隔離に基づくより厳格なコホート戦略を採用すべきであると考えられた。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Hagihara Masao(Eiju General Hospital)ほか収載誌/巻号頁International Journal of Hematology (0925-5710)/114巻6号 p.709-718発行年月2021.12
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論文タイトル
【2023054006】(解説)
子どものからだに関する研究
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医中誌Web
著者野井 真吾(日本体育大学体育研究所)ほか収載誌/巻号頁日本体育大学体育研究所雑誌 (1342-4157)/46巻 p.7-12発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023053935】(解説)
新型コロナウイルス感染症が蔓延するなかでリハビリテーション看護が担う役割と課題
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医中誌Web
著者今村 のどか(総生会麻生リハビリ総合病院)収載誌/巻号頁日本リハビリテーション看護学会誌 (2188-3203)/12巻1号 p.89発行年月2022.12
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【2023053866】(解説)
【自殺を防ぐ】大学における自殺の予防
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医中誌Web
著者西村 文親(東京大学 相談支援研究開発センター)収載誌/巻号頁精神科 (1347-4790)/42巻1号 p.69-75発行年月2023.01
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【2023053863】(解説)
【自殺を防ぐ】自殺対策の政策的枠組みにおける若者自殺対策
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医中誌Web
著者半谷 まゆみ(いのち支える自殺対策推進センター 子ども・若者自殺対策室)収載誌/巻号頁精神科 (1347-4790)/42巻1号 p.43-51発行年月2023.01
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【2023053858】(解説)
【自殺を防ぐ】自殺に関する近年のわが国の動向
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医中誌Web
著者太刀川 弘和(筑波大学 医学医療系臨床医学域災害・地域精神医学)収載誌/巻号頁精神科 (1347-4790)/42巻1号 p.1-6発行年月2023.01
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【2023053853】(原著論文)
コロナ禍での小学生へのICTによる睡眠改善アプリ活用の試み
抄録
コロナ禍における小学生の睡眠習慣およびメンタルヘルスの改善を目的に、著者らが開発した睡眠改善アプリ(「SLEEP ANGEL」)を用いて、沖縄県内の2つの公立小学校の4〜6年生309名(介入校243名、対照校66名)を対象に、ICTを活用した介入を行い、その効果を、介入(4週間)前後の質問紙調査から検討した。睡眠改善アプリは、就寝・起床時刻、その他の生活習慣をモニタリングする睡眠日誌機能と、睡眠科学・医学を学べるe-ラーニング機能の2機能により構成され、睡眠日誌機能では1週間の睡眠位相から、睡眠改善のアドバイスのフィードバックが自動的に行われ、関連するe-ラーニングの教材が示される。その結果、対照群では事前・事後に有意な変化はみられなかったが、介入群では睡眠の規則性および睡眠の質が有意に改善し、自尊感情も有意に改善した。
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医中誌Web
著者笹澤 吉明(琉球大学 教育学部)ほか収載誌/巻号頁不眠研究 (1881-4468)/2022巻 p.19-28発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023053842】(原著論文)
コロナ禍におけるオンライン学習や生活習慣が大学生の抑うつに及ぼす影響
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医中誌Web
MedicalOnline
著者松本 麻友子(神戸親和女子大学 文学部)収載誌/巻号頁応用心理学研究 (0387-4605)/48巻2号 p.110-111発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023053835】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症予防行動と行動基準との関連性 羞恥を媒介した検討
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者薊 理津子(江戸川大学)収載誌/巻号頁心理学研究 (0021-5236)/93巻5号 p.397-407発行年月2022.12
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【2023053716】(解説)
【子どもと家族への心のケア】様々な領域における心のケア COVID-19診療における心のケア
抄録
▼COVID-19は,高齢者や基礎疾患を有する者で重症化率や死亡率が高い.▼小児においては,オミクロン株の流行で感染者数は増大したが,軽症または無症状で経過する例が大多数である.▼2020年2月の全国一斉休校の要請以来,感染対策の大号令の下,子どもたちの日常生活に大きな変化がもたらされた.▼患児においては,身体的な病状への対応以上に精神面のサポートが大切である.▼われわれ大人は,COVID-19との対峙に明け暮れる子どもたちとその未来のために,心のケアを中心に最大限の努力を惜しむことなく取り組んでいかなければならない.(著者抄録)
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者田中 敏博(JA静岡厚生連静岡厚生病院 小児科)収載誌/巻号頁小児科診療 (0386-9806)/86巻1号 p.35-41発行年月2023.01
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【2023053653】(原著論文)
大分こども病院キッズケアルームにおける新型コロナウィルス感染症対策 安心・満足をおみやげに
抄録
新型コロナウィルスが猛威をふるう中、大分こども病院キッズケアルーム(以下、当病児保育室)は、安心して病児保育を利用してもらうために大分こども病院(以下、当院)の感染制御チーム(以下、ICT)と連携して、感染リスク低減を図る対策を講じた。流行初期は予約時に感染リスクの有無を確認したが、感染経路不明者と無症状者の増加により問診に該当しない者が予測された。そのため、感染拡大状況に応じて入室前に抗原検査を実施した。検査の精度を考慮すると、ウィルスの紛れ込みを完全に防ぐことは困難であり、入室後は感染の有無に関わらず、標準予防策を徹底する必要があるといえる。当病児保育室は、受け入れ人数を減らすことで密集・密接を避け、食事や午睡時の飛沫感染対策を講じた。さらに、公的な補助を利用して設備を強化でき、環境的安全性の改善につながった。未知の病原体に不安になり、個人防護服や消毒液が不足し生活にも影響が及ぶ中、病院全体として方向性が示され、職員の健康管理や相談窓口の設置、速やかなワクチン接種が実施された。病原体の排除にとらわれることなく感染症対策を講じたことで、不安を持ちながらも今できることを意識でき、冷静な行動につながったのではないだろうか。入室する子どもたちには「あたたかな保育」を、ご家族へは「安心と満足の提供」を目標に今後も流行状況にあわせた対応を継続する。(著者抄録)
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医中誌Web
著者荒巻 良美(大分こども病院 キッズケアルーム)ほか収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.68-71発行年月2022.07
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【2023053650】(解説)
コロナ禍における病児保育室の取り組み 新しい役割としての一時預かり
抄録
2020年4月、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、当施設(キッズケアブルームセントラル)は大幅な預かり制限を余儀なくされた。そのような状況下でスタッフ一同、病児保育室の在り方と地域に寄り添った新しい役割について考え取り組んだ事を検討した。当施設の強みである個室での一対一の保育を活かし、流山市承認のもと、体調不良ではないお子さまを預かる「病児保育室体験利用(一時預かり)」を実施した。結果、体験利用者は延べ239件(2020年8月〜2022年2月28日現在)となり、利用後のアンケート結果からは、「頼れる場所があって心強い。」「信頼できるスタッフで、病気の時も安心して預けたい。」といった声が多く聞かれ、保護者の満足度も高かった。今回、体験利用を実施したことで、病児保育だけでは知り得なかった地域の保護者の困りごとや求めている支援が見えてきた。このような、保護者が本当に求めている支援に病児保育室として寄り添う事は、このコロナ禍においてのみならず、今後の子育て家族にとって重要な役割を担っていると考える。(著者抄録)
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医中誌Web
著者大西 典子(マザープラネット病児保育室キッズケアブルーム)ほか収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.53-57発行年月2022.07
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023053649】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症流行下の病児保育室の現状
抄録
2020年に入り日本国内でも新型コロナウイルス感染症が拡大し、緊急事態宣言の発令により小学校の休校、保育施設では家庭保育協力依頼の通達があった。社会状況が一変したことで病児保育室の利用者は激減し、当病児保育室では2019年までの利用者は年間述べ2,200名を超えていたが、2020年度はその半数にも満たなかった。新型コロナウイルス感染症流行下での生活様式が移り変わる中で利用数、利用者の年齢、保護者の職業にどのような変動があるのか比較と分析を行い検討した。2019年度と2020年度を比較すると利用数は半数以上減少しており、緊急事態宣言が発令されていた2020年5月には利用数18名と最も少なかった。利用者の年齢は例年通り2歳未満が60%を占めた。父親の職業は会社員が約60%を占め、大きな変化はなかったが、母親の職業は各月20%に満たなかった医療系(医師、看護師など)が増加し50%を超える月もあった。保護者の勤務形態が変化し休みやすい環境が整い、家で看ることができるようになったことや外出自粛、マスク着用など感染予防対策の徹底によって利用者は減少したと考える。一方で一般保育施設の受け入れ条件が厳格化されたことにより、咳嗽のみや解熱後で無症状である児の利用が増加し、仕事を休むことが難しい医療従事者等のエッシェンシャルワーカーが占める割合が増加した。(著者抄録)
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著者高島 千薫(アリス病児保育室)ほか収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.49-52発行年月2022.07
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論文タイトル
【2023053648】(原著論文)
年間を通した病児保育利用料無償化を行って 運営上の影響と地域との顔の見える関係作りの重要性について
抄録
コロナ禍において病児保育利用者数が全国的に激減する中2020年4月より一時的な特例措置として病児保育室利用料の無償化を行い、その運営上の影響を評価する目的でアンケート調査を行った。回答からは無償化を行うことで経済的負担が軽減され回復期の利用がしやすいというメリットがある反面、キャンセル待ちが増えそうという懸念が伺えた。運営面では無償化により利用者数は1.55倍に増加していたことが推測され新規利用者数はコロナ禍においても前年度より増加しているという結果であった。無償化による影響を差し引いても当施設の利用者数減少割合は滋賀県内の他地域より低く抑えられており、減少率を抑制できた要因は無償化だけではないと思われた。当院では2018年度より市内全保育施設を対象に看護師と保育士が園職員や園児に対して訪問指導を年間のべ80回程度実施している。この地道な活動による地域連携が病児保育の周知と感染に対する不安軽減に大きく寄与し、利用者の減少を抑制する最大要因になり得たものと考えた。(著者抄録)
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著者上田 達哉(くれよんうえだこどもクリニック 病児保育室とう太)ほか収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.44-48発行年月2022.07
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【2023053645】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大期における病児保育施設の大切な役割と支援
抄録
当施設は徳島県西部に位置する吉野川市の委託事業として開室し8年目である。5年目までは利用数が右肩上がりに増え、500名程の利用実績が得られた。定員数も増やし、保育士と保育室も確保した。しかし、その1年後にコロナ禍という大きな打撃を受けた。利用数は激減し、問い合わせ数も15%程になった。感染防止の観点から受け入れ体制を模索し、対応策を練り、保育を続けているが現状は厳しい。このような問題点に加え、この時期に関わる親子の心情に変化を感じた。コロナ禍が長期化すると、話す口調や内容に疲弊感が現れてきた。「病児保育は病気の保育看護」という単純な捉え方だけではなく、現状を踏まえた子育て支援、保護者支援の重要性を感じ、病児保育施設ですべきことを考え、実践した事例を報告する。その上で、今後の病児保育施設の存在が、社会において大きな役割を果たすよう、私達の視野を広げてゆくべきだと考える。(著者抄録)
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著者鳥取 実穂(石原小児科内ひだまり病児・病後児保育施設)収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.27-31発行年月2022.07
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論文タイトル
【2023053643】(解説)
withコロナ時代の病児・病後児保育における感染症対策
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著者是松 聖悟(埼玉医科大学総合医療センター 小児科)収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.16-19発行年月2022.07
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【2023053640】(解説)
病児保育のパラダイムシフト
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著者大川 洋二(全国病児保育協議会)収載誌/巻号頁病児保育研究 (2187-6118)/13号 p.6-9発行年月2022.07
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【2023053475】(原著論文)
地域住民における緊急事態宣言期間の診療科別医療機関受診控えと受診困難状況
抄録
目的 COVID-19感染拡大に伴い,複数回の緊急事態宣言(以下,宣言)が発令され,院内感染を恐れる受診控えや,感染症対策による医療機関の一部機能停止による受診困難が問題となっている。本研究では,大阪府の1回目と3回目の宣言期間中の受診控え,受診困難の状況を診療科別に報告する。方法 大阪府が運営し,18歳以上の府民を対象とした健康アプリ「アスマイル」を用いて,1回目と3回目の宣言期間直後および期間終盤に宣言に伴う受療行動等の変化に関するアンケート調査を行った(調査期間:2020/6/23-7/12および2021/6/1-20)。全体質問を,「宣言期間中,医療機関の受診を控えようと思いましたか」という設問に対して,「とても思った/思った/あまり思わなかった/思わなかった」から単回答で,診療科別の受診控えは「宣言期間中,受診を控えようと思う診療科はありましたか」と,受診困難は「宣言期間中に受診したかったが,医療機関側の都合(休診,時間短縮,医療物資不足など)で受診ができなくなった診療科はありましたか」と設定し,各々「なかった/内科/外科/皮膚科/小児科/精神科・心療内科/整形外科・リハビリテーション科/眼科/耳鼻いんこう科/産婦人科/歯科/その他」の中から複数選択可で回答を得た。利用機会のある診療科に限定するため,2020年調査で診療科別に過去1年間に受診経験のある者だけにし,受診控えと受診困難の割合を算出した。結果 両調査に回答した12,469人のうち,性・年齢が明らかである12,461人を解析対象者とした(2021年調査時:男性;4,389人,女性;8,072人,平均年齢:55.2歳(±11.4))。全体質問は,2020年調査で6,343人(50.9%)が,2021年調査では1,451人(11.6%)が受診を控えようと「とても思った」と回答した。受診控えは2020年調査で歯科61.5%,内科59.2%で高く,2021年調査でも内科29.9%,歯科27.5%で高かった。受診困難ではいずれの診療科も10%未満と低く,最も高い診療科は両調査ともに小児科で8.9%,3.6%であった。結論 1回目の宣言期間では歯科と内科で半数以上が受診控えの意向があり,3回目の宣言期間中には減少したが,一定数は発生していたことがわかった。受診困難はいずれの診療科でも僅かであった。(著者抄録)
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PubMed
J-STAGE(無料)
著者小山 史穂子(大阪府立病院機構大阪国際がんセンター がん対策センター)ほか収載誌/巻号頁日本公衆衛生雑誌 (0546-1766)/69巻12号 p.957-963発行年月2022.12
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【2023053421】(解説)
管理栄養士の活動最前線 行政機関 クラスター発生施設における食事提供等状況把握
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著者北田 温子(北海道十勝総合振興局保健環境部保健行政室(北海道帯広保健所))収載誌/巻号頁日本栄養士会雑誌 (2187-4476)/65巻12号 p.666-667発行年月2022.12
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【2023053415】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症蔓延後の大規模歯科病院の感染対策経費負担の推定
抄録
大学附属歯科病院の実態を参考に、患者数、個人保護具の消費数、時間費用、人件費などの近似的な数値を想定し、それらを用いたシミュレーションによって、大規模歯科病院においてCOVID-19蔓延後に新たに導入された感染対策の費用負担額の推定を試みた。大規模歯科病院(1日患者数800名と設定)において、COVID-19流行前後での玄関での体温測定、ポビドンヨードンヨード含嗽剤洗口、問診票などの9項目の感染対策のコストが変わったものと想定した。シミュレーションの想定から、COVID-19蔓延後に取り入れた対策とそのコストとして、患者一人当たりの人件費は1023年、消耗品費は351円、合計1374円となった。COVID-19蔓延後の大規模歯科病院における感染対策費用負担額を、必要な人件費と消耗品費から推定した。その結果、医療収入の約14%と推定することができた。
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著者佐藤 裕二(昭和大学 歯学部高齢者歯科学講座)収載誌/巻号頁日本歯科医療管理学会雑誌 (0387-5687)/57巻3号 p.146-150発行年月2022.11
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【2023052574】(解説)
【災害医療-今後の災害医療を考える】新型コロナウイルス感染症と災害対応
抄録
COVID-19のパンデミック対応は感染症であっても,従来の自然災害時の対応とほとんど相違ない.そして,その従来の自然災害時に実施してきた対応をもってCOVID-19パンデミックを幾ばくと乗り越えてきた.COVID-19パンデミックによる医療崩壊の原因は,福島第一原発爆発事故の際と共通しており,被曝や感染に対する恐怖とそれに起因する恐怖や差別による悪循環だった.その悪循環を断ち切るために,「新しい標準予防策」が普及し,すべての医療機関や社会福祉施設でそれぞれの特性や役割に応じたCOVID-19対応が可能となり,通常の医療提供体制の流れにしたがった医療提供が可能となれば,現状のCOVID-19診療における偏在は解消され,COVID-19パンデミックによる医療崩壊は生じない.それがひいては,COVID-19パンデミックによる災害の出口である.(著者抄録)
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著者近藤 久禎(国立病院機構 本部DMAT事務局)ほか収載誌/巻号頁カレントテラピー (0287-8445)/40巻12号 p.1186-1190発行年月2022.12
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【2023051975】(解説)
ポジティブな地域づくりを考える ポジティブ心理学×公共哲学から見る公衆衛生活動(第22回)(最終回) 公衆衛生活動とポジティブ心理学
抄録
<文献概要>最終回となる第22回では、まず島井氏が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行における行動的要因とそれを促す方法からウェルビーイングと自律性について考察します。後半は、小林氏がこれまでの連載を振り返りつつ、ポジティブ心理学の各研究の位置付けを解説します。そしてポジティブ心理学の進展が古典的哲学と科学をつなぐこと、さらに「栄福社会」を目指す上でポジティブ公衆衛生が課題となることを述べます。
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著者島井 哲志(関西福祉科学大学)ほか収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻6号 p.530-537発行年月2022.12
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【2023051972】(解説)
新宿区保健所における新型コロナウイルス感染症対応の記録(第3回)(最終回) 新宿区各部署の保健師の取り組みと経験から
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医書.jp_オールアクセス
著者松浦 美紀(新宿区保健所 衛生課)収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻6号 p.508-514発行年月2022.12
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【2023051969】(解説)
【Withコロナ時代の災害対応-これからの災害保健活動を考える】COVID-19対応を踏まえた災害保健活動の事例 熱海市伊豆山土石流災害における災害保健活動の概要とポイント
抄録
<文献概要>2021年7月3日に熱海市で起きた土石流災害において、静岡県庁で健康支援活動全体を統括する立場から支援と受援の全体調整を行った経験を基に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下に行った災害保健活動の概要や課題、ポイントについて紹介する。また、それを踏まえて災害保健活動のポイントと今後の備えについて述べる。
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医中誌Web
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著者島村 通子(静岡県健康福祉部 健康局健康増進課)収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻6号 p.465-471発行年月2022.12
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【2023051968】(解説)
【Withコロナ時代の災害対応-これからの災害保健活動を考える】IHEATの仕組みとその活用について
抄録
<文献概要>新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による保健所業務の逼迫を受けて、自治体等に所属しない潜在保健師等や、民間で働く専門職が保健所等の業務を支援する仕組みとして創設されたIHEAT(アイ・ヒート)。その仕組みや支援の可能性、IHEATの受入体制を準備する必要性について述べる。
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医中誌Web
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著者坂口 健人(厚生労働省健康局 健康課地域保健室)収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻6号 p.461-464発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023051967】(解説)
【Withコロナ時代の災害対応-これからの災害保健活動を考える】被災時に必要な感染症対策とは COVID-19への対応を踏まえた対策と対応のポイント
抄録
<文献概要>東日本大震災時の感染症の課題と、それ以降の対応を示した上で、被災時の感染症対策のポイントを解説する。また、災害時の感染対策に関する国の事務連絡や取り組み事例集、ガイドライン等の情報サイトとその特徴を紹介する。さらに災害時の感染症対応における保健師の役割について述べる。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者古屋 好美(甲府市福祉保健部)収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻6号 p.452-460発行年月2022.12
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論文タイトル
【2023051966】(解説)
【Withコロナ時代の災害対応-これからの災害保健活動を考える】新興感染症流行下における災害保健活動の在り方 健康危機管理における保健師の役割
抄録
<文献概要>厚生労働省による近年の保健医療分野における災害対応の施策および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のための施策、また、その背景にある課題と対応について解説する。さらにCOVID-19の教訓を踏まえ、健康危機管理において保健師に求められる役割等について述べる。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者五十嵐 久美子(厚生労働省健康局 保健指導室)収載誌/巻号頁保健師ジャーナル (1348-8333)/78巻6号 p.446-451発行年月2022.12
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【2023049953】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症の流行によるがん医療の受療状況の変化
抄録
目的 新型コロナウイルス感染症の流行ががん患者の受療状況に与えた影響とその理由の評価。方法 2021年12月10-13日にインターネットによるアンケート調査を実施した。対象は40-79歳の男女とし,予備調査と本調査の二段階で調査を行った。調査会社が保有するパネルメンバーのうちがん疾患ありと登録されている5,000人に予備調査を行い,現在治療中または経過観察中のがん患者に本調査への参加を依頼した。本調査の項目は,通院や治療日程の変更の有無,変更内容,変更理由,病院にかかることに対する抵抗感,今後の希望通院方法・頻度の5項目とした。2020年4月から2021年12月までの状況を対象とした。結果 1,920人から回答を得た。新型コロナウイルス流行の影響で通院や治療日程が変更となったのは13.8%であった。変更になったものは主に通院日や方法(144人),治療の日程(87人),診断から治療開始まで時間がかかった(44人)などであり,日程変更があった治療内容は手術またはカテーテル治療(55人),点滴の抗がん剤治療(28人),放射線治療(22人)などであった。変更の理由は,感染の機会を減らすために医療機関から変更を提案された(49.6%),医療機関がコロナ対応に専念するため(27.3%),自分の感染が心配だったので自分から変更を申し出た(17.0%)などであった。変更の有無については診断時期による影響が大きく,2020年4月以降にがんと診断された人では19.9%だが,それ以前に診断された人では11.9%であった。居住地によって変更割合に差はなかった。結論 新型コロナウイルス感染症流行ががん患者の受療状況に影響を与えていたことが示唆された。今後も引き続き長期的な影響について調査を継続する必要がある。(著者抄録)
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PubMed
J-STAGE(無料)
著者松本 綾希子(国立がん研究センターがん対策研究所 検診研究部)ほか収載誌/巻号頁日本公衆衛生雑誌 (0546-1766)/69巻11号 p.903-907発行年月2022.11
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論文タイトル
【2023049946】(解説)
【新型コロナウイルス感染症の教訓-パンデミックにいかに対峙し何を学んだか-】新型コロナウイルス感染症1000日の記録(公衆衛生対応のタイムライン)
抄録
2019年末に中国・武漢市での原因不明のウイルス性肺炎発生の報告以降,現在に至るまで,国際社会は新型コロナウイルス感染症のパンデミックと2年9ヵ月(約1000日)にわたって対峙し続けている.わが国においても,繰り返す流行の波の中で発生する様々な課題に対して,非医薬的介入,緊急事態措置,保健医療体制の拡充,ワクチン接種などの公衆衛生対応を実施してきた.本稿では,公衆衛生上重要な出来事と,主に国が実施した対策に注目してタイムラインを整理した.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者冨尾 淳(国立保健医療科学院 健康危機管理研究部)収載誌/巻号頁保健医療科学 (1347-6459)/71巻4号 p.346-356発行年月2022.10
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【2023049943】(解説)
【新型コロナウイルス感染症の教訓-パンデミックにいかに対峙し何を学んだか-】新型コロナウイルス感染症に対する検査・診断
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査は,全国の地方衛生研究所(地衛研)を中心に2020年1月末にほぼ整備された.当初は国立感染症研究所の病原体検出マニュアルに準じたコンベンショナルPCR法と塩基配列解析を組み合わせた核酸増幅検査法であったが,直ぐにリアルタイムPCR法による方法(感染研法)に変更となり,検査試薬も感染研から配布された.3月以降,民間検査機関での新型コロナウイルス検査が開始され,地衛研としても,民間検査機関における検査の立ち上げに協力した.その後,感染研法に変わる種々の検査試薬が厚生労働省で体外診断用医薬品として承認されるようになった.2020年12月には,感染力が強いSARS-CoV-2の変異株が出現した.WHOの懸念される変異株(Variants of Concern;VOC)に指定されたアルファ株等の変異株の同定や解析のために,地衛研においても,変異株スクリーニング検査やゲノム解析に関与することとなった.その後の流行は,変異株の変遷とともにあり,地衛研の業務としても,次世代シーケンサーによるゲノム解析や変異株サーベイランスが加わった.本稿では,地方衛生研究所での検査体制の構築から変異株に対する対応を含めて,この3年間の出来事を記述する.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者貞升 健志(東京都健康安全研究センター)ほか収載誌/巻号頁保健医療科学 (1347-6459)/71巻4号 p.314-323発行年月2022.10
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【2023049941】(解説)
【新型コロナウイルス感染症の教訓-パンデミックにいかに対峙し何を学んだか-】新型コロナウイルス感染症に対する地方自治体および保健所の対応 流行状況の推移およびウイルス変異に応じた感染症対応の模索
抄録
保健所は2022年4月時点で全国に468ヶ所設置されており,「地域保健法(1994年)」に基づき,健康危機管理の拠点となる役割をもち,災害時や感染症対応には主体的に関わることになっている.新型コロナウイルス感染症対応が始まってから,自治体はこの2年半,第1波から第7波の現在に至るまで,流行状況およびウイルス変異及び重症度等に応じて,「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づき様々な感染症対応に模索を繰り返してきた.基本的には全国的に共通する感染症対応業務(相談,検査,発生届受理,入院調整,患者の移送,健康観察,積極的疫学調査,入院勧告や就業制限通知等)を行うが,都道府県単位で,感染症の発生状況や医療資源の違いもあり,具体的な業務内容や方法は全国一律ではなく,現実的には地域の実情により,それぞれの自治体で工夫されてきた.流行状況を振り返ると,第1波,第2波,第3波は全国的に行動制限を要請され,PCR検査の需要と医療体制の供給がミスマッチであった.新型コロナウイルスは変異以前の特徴として呼吸器機能を低下させる病原性を持ち,有効な薬剤やワクチンがまだ普及せず,診療可能な医療機関も不足していた.第4はα株で高齢者の施設内感染で医療提供が困難となり,第5波は東京オリンピックの後でδ株の変異ウイルスが主となり,首都圏での流行が目立った.第6波および第7波はο株が中心で感染性が高く,病原性は低いが感染者数の急増かつ膨大なため,保健所の能力を大きく上回る対応が求められた.全国的にどこの自治体でも保健所の負担軽減策について外部委託も含めて対応するようになった.2年半の間に厚生労働省からの通知も多く,全国保健所長会は要望や提言などの意見活動も行った.日本は自然災害の多い国であるが故に,健康危機管理として災害や感染症においては,保健所が平時から備えとしての仕組みづくりや危機発生時の対応,被害からの回復という過程において,主体となることが期待されている.新型コロナウイルス感染症対策で得た教訓を生かしパンデミックとなりうる感染症対策を地域単位で行っていくため,住民の命と健康を維持する「保健所」を,医療機関や福祉施設等と有機的に連携し,持続可能な社会の枠組みとして活かしていくことを提言する.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者白井 千香(枚方市保健所)ほか収載誌/巻号頁保健医療科学 (1347-6459)/71巻4号 p.292-304発行年月2022.10
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【2023049940】(解説)
【新型コロナウイルス感染症の教訓-パンデミックにいかに対峙し何を学んだか-】新型コロナウイルス感染症に対する日本政府の対応
抄録
日本における最初のケースは2020年1月15日に発生した神奈川県の感染事例だが,その後武漢からの帰国者やダイヤモンド・プリンセス号への対応など主に水際対策を中心に対策を行ってきた.また,サーベイランスシステムの構築や積極的疫学調査のガイドラインの策定,検査体制や医療提供体制の構築のための準備などを行った.厚生労働省内には新型コロナウイルス対策本部が設置されるとともに政府全体での対応が必要なことから総理を本部長とする政府の新型コロナウイルス対策本部も設置された.さらにアドバイザリーボードや新型コロナウイルス感染症専門家会議など専門家の助言組織も設置されるなど初動対応を講じた.4月に入っても感染拡大は収まる気配がなく,4月7日には最初の緊急事態宣言を発出し,東京や大阪など一部の都道府県において緊急事態措置を講じた.4月15日に緊急事態措置の対象を全国に拡大したが,4月11日に1日感染者数644人とピークを迎えた後,減少に転じ,5月25日には緊急事態宣言を解除した.後にこの感染拡大は第1波と呼ばれることとなった.その後8月には第2波,冬には第3波,2021年春には第4波,夏には第5波,2022年冬から春にかけて第6波,夏に第7波が到来した.この間,ウイルスは変異をとげながら世界中に広がった.2020年当初からワクチンや医薬品の開発にも力を入れていたが,ワクチンについては各国の争奪戦になることが予想されたため,夏の段階から海外のワクチン製造業者と協議を重ね,契約を締結した.その結果,2021年2月から医療従事者を対象に接種が始まり,その後,市町村において接種体制を整備しながら高齢者や基礎疾患を有する方などに接種を拡大していき,多くの国民に2回目,3回目,4回目と接種を進めていった.人口当たりの感染者数や死亡者数はこれまでのところ他の先進諸国と比較して大幅に少ない数で推移してきた.本稿では,政府の実施してきた,初動対応,組織やガバナンス,水際対策,サーベイランス,積極的疫学調査,保健所体制,検査体制,医療体制,ワクチン,医薬品,広報・リスクコミュニケーションなど様々な対応について振り返り,得られた教訓などをまとめた.(著者抄録)
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医中誌Web
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著者正林 督章収載誌/巻号頁保健医療科学 (1347-6459)/71巻4号 p.280-291発行年月2022.10
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【2023049900】(原著論文)
秋田県の大規模災害(新型コロナウイルス感染症のクラスター)発生時の腹膜透析患者の受け入れ体制
抄録
日本透析医学会施設会員名簿(2020年度版)に掲載されている県内の医療機関36施設に対して2020年12月〜2021年4月にアンケートを行い、COVID-19クラスターを含む大規模災害発生時のPD患者受け入れ体制について調査した。34施設から回答が得られ、このうちPDを実施している9施設を解析対象とした。自施設が被災した場合、PD患者の受け入れができるか?という質問に対し、「受け入れる」と答えたのが6施設(67%)、「受け入れない」が2施設(22%)、「未定」が1施設(11%)であった。受け入れ可能な条件について尋ねた質問に対し、「自施設の患者のみ受け入れる」と答えたのが1施設(11%)、「自施設で扱っているシステムなら受け入れる」が3施設(33%)、「無条件で受け入れる」が3施設(33%)であった。PD患者がCOVID-19に罹患し入院が必要となった場合、受け入れることができるか?という質問に対し、「できる」が6施設(67%)、「できない」が2施設(22%)、「病態次第でできる」が1施設(11%)であった。COVID-19のPD患者を受け入れできない場合、支援を依頼できる施設はあるか?の問いに対し、「ある」が4施設(44%)、「ない」が4施設(44%)、無回答1施設であった。PD関連企業4社にアンケートを行い、「各薬品卸会社のPD液や関連医療材料の在庫を把握しているか否か」「大規模災害が発生した場合、PD患者に届けるまでのアクションプランはあるか」等について尋ねた。結果、在庫を「把握している」と答えたのは1社(25%)、アクションプランが「ある」と答えたのは2社(50%)であった。
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医中誌Web
著者堀部 智子(北秋田市民病院 泌尿器科・透析室)収載誌/巻号頁秋田腎不全研究会誌/25巻 p.23-32発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023049889】(解説)
With COVID-19時代におけるセルフケア看護モデルの再模索
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医中誌Web
著者南 裕子(神戸市看護大学)収載誌/巻号頁PASセルフケアセラピィ看護学会誌 (2435-2403)/4巻 p.13-20発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023049881】(解説)
カンパニオ2022 5分でわかる!みえる!新型コロナウイルスと感染対策総決算
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医中誌Web
PierOnline
著者中西 雅樹(京都岡本記念病院 感染症科)収載誌/巻号頁透析ケア (1341-1489)/28巻12号 p.1300発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049759】(解説)
防菌防黴分野における微生物制御の歴史的経緯と現状 医薬品等ならびに関連分野における微生物制御(その1) 抗生物質関係全般ならびに新型コロナウイルス,他
抄録
微生物制御とは,我々にとって脅威となる微生物を適切に抑える一方,我々にとって良いと思われる微生物を有効に管理することであるとも考えられる。今回,「医薬品等ならびに関連分野における微生物制御(その1)-抗生物質関係全般ならびに新型コロナウイルス-」と題して,薬剤耐性(AMR)の問題,AMRの現状,抗生物質耐性菌の経緯と現状,および抗生物質の開発の現状等を解説するとともに,新型コロナウイルス感染症の発生から現状について,ならびに100年以上前に世界中で感染が続いたスペイン風邪についても,合わせ概説した。(著者抄録)
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医中誌Web
著者坂上 吉一収載誌/巻号頁日本防菌防黴学会誌 (2187-431X)/50巻11号 p.487-498発行年月2022.11
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論文タイトル
【2023049737】(解説)
【新型コロナ特集】COVID-19診療 病床運営と看護師の動き ICT(看護師)の立場から
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医中誌Web
著者川口 尚子(大阪府済生会中津病院 感染管理室)収載誌/巻号頁大阪府済生会中津病院年報 (0918-5771)/32巻2号 p.275-277発行年月2022.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049735】(解説)
【新型コロナ特集】COVID-19診療 当院における新型コロナウイルス感染症診療 呼吸器内科の立場から
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医中誌Web
著者上田 哲也(大阪府済生会中津病院 呼吸器内科)ほか収載誌/巻号頁大阪府済生会中津病院年報 (0918-5771)/32巻2号 p.268-272発行年月2022.03
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論文タイトル
【2023049732】(解説)
【新型コロナ特集】新型コロナウイルス感染症 総括 新型コロナウイルス感染症について
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医中誌Web
著者安井 良則(大阪府済生会中津病院 感染管理室)収載誌/巻号頁大阪府済生会中津病院年報 (0918-5771)/32巻2号 p.252-259発行年月2022.03
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論文タイトル
【2023049731】(原著論文)
第1波から第6波におけるCOVID-19流行波ごとの入院患者の臨床的特徴 大阪府の単施設における検討
抄録
2022年5月までに当院に入院したCOVID-19全患者749名を対象に,後方視的に臨床的特徴を第6波までの流行波ごとに評価した。年齢は中央値65歳,第3波で高く第5波で低かった。発症から入院までの期間は4日,第4,5波で長かった。入院期間は11日,第3波で長かった。重症度は第3,4波で高く,第6波で低かった。第3,6波で院内・施設内感染者が多く死亡率が高かった。今後も院内・施設内感染の対応が重要である。(著者抄録)
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医中誌Web
著者上田 哲也(大阪府済生会中津病院 呼吸器内科)ほか収載誌/巻号頁大阪府済生会中津病院年報 (0918-5771)/32巻2号 p.245-249発行年月2022.03
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論文タイトル
【2023049646】(解説)
オープンダイアローグの有効性とコロナ禍での応用可能性
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医中誌Web
著者斎藤 環(筑波大学 医学医療系社会精神保健学)収載誌/巻号頁日本こころの安全とケア学会誌 (2435-2004)/4巻1号 p.28-36発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049621】(解説)
ここまでできれば合格点! 感染予防のチェック&アクション(第4回) クラスター発生施設への感染対策支援で感じた「やってはいけない対策」
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医中誌Web
著者残間 由美子(宮城厚生協会 本部)収載誌/巻号頁介護人財/19巻5号 p.5-8発行年月2022.11
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論文タイトル
【2023049449】(原著論文)
【COVID-19パンデミックが大腸肛門病診療にどのような影響を与えたか】COVID-19パンデミックが肛門病診療にどのような影響を与えたか
抄録
目的:肛門の良性疾患を中心に診療する当院がCOVID-19流行により受けた影響について検討する.対象・方法:2019年4月1日から2022年3月31日までの期間で,当院新規患者数・S状結腸内視鏡検査件数・大腸癌発見率・手術件数を国内COVID-19新規患者数の推移を元に比較した.さらにCOVID-19流行前後に分けて比較検討した.結果:新規患者数は流行前に比較し20%減少した.S状結腸内視鏡検査件数は10%減少した.大腸癌発見率は変わらなかった.手術件数は全体で3%減少し,特に緊急手術件数は流行前と比較し15%減少した.考察:新規患者数・手術件数ともに減少した.特に緊急手術件数が減少したが,原因として新規患者数の減少と稼働可能病床数を制限したことなどが考えられる.結語:今後も引き続き徹底した感染対策を行い,患者数などの推移を観察する必要がある.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者松島 小百合(松島病院 大腸肛門病センター)ほか収載誌/巻号頁日本大腸肛門病学会雑誌 (0047-1801)/75巻10号 p.442-448発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049448】(原著論文)
【COVID-19パンデミックが大腸肛門病診療にどのような影響を与えたか】COVID-19パンデミックが大腸癌外科診療に与えた影響 複数隣接二次保険医療圏における解析
抄録
(目的)COVID-19の感染流行により従来の医療提供は不可能となり,医療従事者,患者双方に変化が余儀なくされた.特に大腸癌外科診療に与えた影響を医療提供面での変化と医療受給者の病状という観点から明らかにすることを目的とした.(方法)北多摩地区の3つの隣接する二次保健医療圏全域において大腸癌外科診療を行う全21施設に,医療提供状況,手術実施状況,手術内容,周術期管理などに関する調査を行い,COVID-19流行前と流行時の変化を分析した.(結果)2020年に約10%程度手術症例が減少し,stage Iの症例数は13%減少していた.検診を契機とする受診は21%,有症状での受診も6%減少していた.80%の施設で外科医もCOVID-19患者診療に従事し,87%の施設で待機手術に関して制限が行われた.(結論)大腸癌の発見率は低下し,大腸癌の進行度は進んでいた.また病院としての機能低下が認められた.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者須並 英二(杏林大学 医学部消化器・一般外科)ほか収載誌/巻号頁日本大腸肛門病学会雑誌 (0047-1801)/75巻10号 p.433-441発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049447】(原著論文)
【COVID-19パンデミックが大腸肛門病診療にどのような影響を与えたか】COVID-19パンデミックによる大腸内視鏡件数への影響 JED Projectのデータから読み解く
抄録
coronavirus disease 2019の感染拡大は消化器内視鏡診療をはじめとするわが国の医療に大きな影響を及ぼした.今回Japan Endoscopy Databaseに提供されたデータを解析し,その影響を解析した.消化管内視鏡診療は2020年4月の最初の感染拡大により大きな影響を受け,半減するほどの影響を被っていた.特に上下部消化管内視鏡検査と大腸内視鏡治療への影響が非常に大きかった.その後速やかに感染拡大の影響から回復し,前年と同様の診療件数にまで復帰している.また検査件数の減少により癌の発見が遅れる,あるいは進行癌が増えたという想定もあったが,2021年12月までのデータによる解析では明らかな癌症例の増加や進行癌の増加は認められず,処置内容にも大きな影響はみられなかった.今後2022年以降の消化器内視鏡診療への影響を見守ってゆく必要がある.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者田中 聖人(京都第二赤十字病院 消化器内科)収載誌/巻号頁日本大腸肛門病学会雑誌 (0047-1801)/75巻10号 p.424-432発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049446】(解説)
【COVID-19パンデミックが大腸肛門病診療にどのような影響を与えたか】COVID-19パンデミックによる大腸がん検診の減少と大腸がん診断の遅れ
抄録
COVID-19パンデミックにより,がん検診は世界的に停滞した.わが国においても第1回緊急事態宣言の発令に合わせて多くの施設でがん検診が中断され,受診者数は1〜2割程度減少したとされているが,正確な数字は把握できていない.一方海外では,元々検診受診者の情報が個別に管理されており,パンデミック下での受診者数の減少や精密検査のキャパシティー低下などのデータを迅速かつ正確に把握し,それをシミュレーションモデルを用いて解析することによって,根拠のある対応策を打ち出している.2020年の院内がん登録の集計結果からも,検診で発見された大腸がん患者数は減少しており,また発見がんも早期の割合が減少していた.このことが長期的にどのような影響を及ぼすのか,それを防ぐにはどのような対策を講じるべきなのかを議論する上で,国レベルで全国民のデータ集積を行う体制作りが急務である.(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者小林 望(国立がん研究センター中央病院 検診センター)ほか収載誌/巻号頁日本大腸肛門病学会雑誌 (0047-1801)/75巻10号 p.417-423発行年月2022.10
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論文タイトル
【2023049281】(解説)
オンライン市役所だより【第10回】多職種連携の実践!組織の枠を超えオンラインでつながる強み 消防行政で働く医療職救急救命士について
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医中誌Web
著者近藤 誠人(磐田市消防本部磐田市消防署)収載誌/巻号頁地域保健 (2424-0826)/53巻6号 p.72-73発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049277】(解説)
【コロナで増える休職・退職◆保健師のメンタルヘルスをまもりたい】東京都多摩府中保健所の取り組み 「コロナ禍は災害」の認識の下保健師のメンタルヘルスケアを推進
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医中誌Web
著者河西 あかね(東京都多摩府中保健所 地域保健推進担当課)収載誌/巻号頁地域保健 (2424-0826)/53巻6号 p.44-49発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049276】(解説)
【コロナで増える休職・退職◆保健師のメンタルヘルスをまもりたい】埼玉県の取り組み 新型コロナ対策を担う保健師へのエール 仲間とのつながりを力に
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医中誌Web
著者谷戸 典子(埼玉県総務部)収載誌/巻号頁地域保健 (2424-0826)/53巻6号 p.40-43発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049275】(解説)
【コロナで増える休職・退職◆保健師のメンタルヘルスをまもりたい】COVID-19対応に追われる保健所職員のメンタルヘルスについて
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医中誌Web
著者臼倉 瞳(東北学院大学 教養学部人間科学科)収載誌/巻号頁地域保健 (2424-0826)/53巻6号 p.34-38発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049274】(解説)
【コロナで増える休職・退職◆保健師のメンタルヘルスをまもりたい】コロナ禍で戦う支援者の心理的支援 モラルの視点を踏まえて
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医中誌Web
著者氏原 将奈(淑徳大学)ほか収載誌/巻号頁地域保健 (2424-0826)/53巻6号 p.30-33発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049270】(解説)
人権の国で学ぶ介護福祉士のカナダの福祉最新レポート 民営化で崩壊する訪問介護 低賃金と人材不足を考える際の不可欠要素
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医中誌Web
MedicalOnline
著者二木 泉収載誌/巻号頁月刊ケアマネジメント/33巻11号 p.35-38発行年月2022.10
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論文タイトル
【2023049224】(解説)
【頭痛を訴える子どもに向き合う】コロナ禍における子どもの心身不調
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医中誌Web
MedicalOnline
著者澤田 なおみ(国立成育医療研究センター研究所 社会医学研究部)収載誌/巻号頁チャイルド ヘルス (1344-3151)/25巻11号 p.839-842発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023049213】(解説)
未来をひらく健康教育 健康教育と保健教育
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医中誌Web
著者江藤 真美子収載誌/巻号頁教育と医学 (0452-9677)/70巻6号 p.558-565発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023048845】(解説)
【学校教育におけるがん教育】学校保健委員会によるがん教育 学校保健委員会における調べ学習発表の実践をとおして がん教育「がんを知る コロナ禍の支援方法」
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医中誌Web
著者佐藤 陽子(倉敷市立連島中学校)収載誌/巻号頁育療 (1881-5391)/71号 p.68-74発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023048841】(解説)
Withコロナ時代の学校教育を、病気の子供への教育から考える 福島発の特別支援教育の現況
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医中誌Web
著者西牧 辰典(福島県特別支援教育センター)収載誌/巻号頁育療 (1881-5391)/71号 p.29-32発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023048840】(解説)
ますます多様化する特別な配慮の必要な子供の教育 病気の子供を取り巻く環境と教育方法の変化を中心に
リンク情報
医中誌Web
著者太田 容次(京都ノートルダム女子大学)収載誌/巻号頁育療 (1881-5391)/71号 p.21-28発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023048079】(解説)
我が国の集中治療医療提供体制を強靱化するための提言
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医中誌Web
Crossref
著者土井 研人ほか収載誌/巻号頁日本集中治療医学会雑誌 (1340-7988)/29巻5号 p.485-492発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047876】(解説)
社会小児科学 米国における小児多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)
抄録
<文献概要>小児多系統炎症性症候群(MIS-CあるいはPIMS)は,COVID-19罹患後に発症する,まれではあるが重篤化する症候群である.2つ以上の臓器障害と血液炎症マーカーの上昇を伴い,約半数に循環器系の合併症を伴う.治療は,免疫グロブリンとステロイドなどの抗炎症療法,血栓の予防,対症療法が中心となる.現在のところ,日本での報告は非常に少ないが,変異株の出現により,疾患概念が変化する可能性があり,この症候群を認識することは重要である.また,この症候群に対する,予後の追跡やワクチンの意義など,今後,世界中から報告される多施設共同臨床研究の動向にも注目していただきたい.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者梶本 英美(シアトル小児病院 循環器小児科)収載誌/巻号頁小児科 (0037-4121)/63巻9号 p.1042-1048発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047857】(解説)
公開!私たちのオリジナル学内演習・院内研修用動画(第9回) 小児看護技術を考える力を伸ばす「授業から学内実習までの技術演習」の試み COVID-19対応で作成した動画を生かした技術演習
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医中誌Web
著者岡田 摩理(日本赤十字豊田看護大学 看護学部小児看護学)ほか収載誌/巻号頁看護展望 (0385-549X)/47巻12号 p.1151-1155発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047846】(解説)
【Withコロナ時代の家族看護〜面会制限下での新たな家族ケア〜】(Part 2)面会制限での家族ケアの技術 在宅療養へ向けた支援の実際
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医中誌Web
著者石渡 未来(横浜市立市民病院 看護部患者総合サポートセンター)収載誌/巻号頁看護技術 (0449-752X)/68巻11号 p.1090発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047845】(解説)
【Withコロナ時代の家族看護〜面会制限下での新たな家族ケア〜】(Part 2)面会制限下での家族ケアの技術 感染対策に留意した面会
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医中誌Web
著者石渡 未来(横浜市立市民病院 看護部患者総合サポートセンター)収載誌/巻号頁看護技術 (0449-752X)/68巻11号 p.1089発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047841】(解説)
【Withコロナ時代の家族看護〜面会制限下での新たな家族ケア〜】(Part 1)COVID-19が家族に及ぼす影響と家族ケアの実際 医療ひっ迫状況における病院での家族ケア
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医中誌Web
著者石渡 未来(横浜市立市民病院 看護部患者総合サポートセンター)収載誌/巻号頁看護技術 (0449-752X)/68巻11号 p.1080-1081発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047839】(解説)
【Withコロナ時代の家族看護〜面会制限下での新たな家族ケア〜】(Part 1)COVID-19が家族に及ぼす影響と家族ケアの実際 COVID-19感染拡大による家族への影響
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医中誌Web
著者児玉 久仁子(東京慈恵会医科大学 医学部看護学科)収載誌/巻号頁看護技術 (0449-752X)/68巻11号 p.1074-1075発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023047694】(原著論文)
COVID-19流行後初年度の小児病棟での実習方法の工夫と評価
抄録
【目的】COVID-19流行後の初年度となる臨地実習に制限が生じた中で、小児看護学実習における学習状況を把握するため、実施した看護技術、患者理解、実習目標達成の現状を調査する。また、学生がペアとなって同一の患者を担当する方法を取り入れ、協働したことによる学修効果を評価し、今後の実習指導体制について考察する。【方法】2020年度小児看護学実習の受講生を対象にアンケートを実習終了日に実施した。回答があった84件を分析対象とした。【結果】病棟実習の日数は57%が、学内実習の日数は77%が十分だったと回答した。バイタルサイン測定は、ほぼ全員が実施していた。実施できた看護ケアは、遊びの提供(76%)、おむつ交換(61%)、沐浴(32%)などであった。実習中に患者の家族に会えたのは44%であった。患者理解は、疾患で87%が、看護で77%が、家族背景で56%が、難しかったと回答した。実習日数減少による実習目標5項目の達成への影響度は、45〜67%が影響したと回答した。病棟実習と学内実習の学生がペアで患者を担当したこと、病棟実習で学生がペアで患者を担当したことは、82%が学修効果があったと回答した。病棟実習と学内実習でのペア学習では、患者の理解度や、実習目標達成の影響度に有意な差は認められなかったが、病棟実習でのペア学習では、家族背景の理解度と、目標5「子どもと家族の関係性を考慮し、子どもと家族が療養生活に主体的に取り組めるよう援助する」への影響度において有意な差が認められた。【考察】学生が実施した看護ケアは、個人防護具が不要なケアに限定され、日常生活援助や治療に関わる援助技術の多くで実施率が低かった。小児患者の疾患や看護の理解は困難であったが、家族背景は、面会制限にあることを考慮し、実習指導者や教員が補足説明することで困難さが減じられていた。COVID-19による実習目標の達成への影響は多大だが、学生がペアで協働する方法は一定の学修効果を得ていた。(著者抄録)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者小西 美樹(獨協医科大学 看護学部)ほか収載誌/巻号頁獨協医科大学看護学部紀要 (1883-0005)/15巻 p.23-36発行年月2022.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023046381】(解説)
米国のスクールサイコロジスト
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者バーンズ亀山 静子収載誌/巻号頁東京家政大学附属臨床相談センター紀要 (1346-2776)/21巻 p.1-16発行年月2021.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023045753】(原著論文)
舟入市民病院の診療状況からみた新型コロナウイルス感染症の各流行期における特徴
抄録
新型コロナウイルス感染症は2020年1月の国内第1例目の報告以降、流行を繰り返している。広島県でもこれまで第6波まで経験しているが、第3波以降はピーク時の1日陽性者登録数が100名を超える大きな流行となっており、舟入市民病院では、本疾患に対する入院と外来での診療を継続している。広島県における陽性者に関する情報と当院での診療状況に、ウイルスのゲノム解析による変異株情報、ワクチン接種状況も加えて、第3波から第6波におけるそれぞれの流行の特徴を検討した。各流行期において、主体となったウイルス株は異なっており、それに加えてワクチン接種、さらには医療体制と市民の意識の変化なども関与して、それぞれの流行の特徴が現れたことが推定された。(著者抄録)
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医中誌Web
著者高蓋 寿朗(広島市立病院機構広島市立舟入市民病院 内科)ほか収載誌/巻号頁広島医学 (0367-5904)/75巻8号 p.367-375発行年月2022.08
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023045731】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症流行下における当院の関節リウマチ紹介初診患者の変化
抄録
【背景】当院は地域医療支援病院として地域の医療機関から紹介患者を受け入れてきたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は外来診療に影響を及ぼした。【方法】2018年1月から2021年3月の間に当院リウマチ膠原病センター整形外科を紹介初診した508名を対象として、2020年2月までのCOVID-19流行前と、流行開始後に分けて初診日、紹介目的、当院での治療内容を調査した。【結果】1診療日あたりの初診数は流行前0.98人、流行後0.53人と有意に減少した(p<0.01)。紹介目的では診断確定・初期治療目的が63.9%から52.4%へ有意に減少した(p=0.03)。一方、手術目的は流行前後とも約20%と変化を認めなかったが、部位別には下肢大関節が34.6%から56.0%へ増加し(p=0.03)、上肢が38.5%から12.0%へ減少した(p=0.01)。前医または当院で関節リウマチと診断された例に対する薬物治療は、流行前後でメトトレキサート、生物学的製剤ともに導入した割合に差がなかった。【結論】紹介数は流行後に有意に減少し、患者が受診控えをしていた可能性が考えられた。手術部位では一般的に待機困難な下肢大関節の手術が増加し、待機可能な上肢の手術が減少した。一方薬物治療は流行前後で有意差はなく、必要な治療は従来通り行われていたと考えられた。(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者針金 健吾(横浜市立大学附属市民総合医療センター リウマチ膠原病センター)ほか収載誌/巻号頁臨床リウマチ (0914-8760)/34巻2号 p.128-136発行年月2022.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023045661】(解説)
これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から(第9回) 新人看護師の成長を支えるプリセプター
抄録
<文献概要>連載の第6回では,病院全体で新人看護師の成長を支える試みに関連して,プリセプターシップとレジデンシー・プログラムについてお伝えしましたが,今回はその主役を務めるプリセプターの役割とプリセプター教育の必要性について考えていきます。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者岩間 恵子(ペース大学)収載誌/巻号頁看護管理 (0917-1355)/32巻9号 p.766-769発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023045659】(解説)
東京女子医科大学3医療施設の看護師長研修 コロナ禍における看護師長の役割変化から新たな変革を進めるための対話の技法「2on2」を学ぶ
抄録
<文献概要>コロナ禍において,看護師長には,施設の方針に合わせて迅速に部署の変革を推進していく役割が以前にも増して期待されるようになった。しかし,これまでの問題解決型の対応だけでは対処できない課題も多く,新たな変革を進めていく過程で困難を感じている看護師長も少なくない。こうした新たな困難の中,東京女子医科大学3医療施設では,対話を基盤にした個人の価値や意見を尊重する新しいアプローチ方法「2on2」を,提唱者である経営学者の宇田川元一氏から学ぶ研修を企画した。本稿ではその実際と成果,今後の課題を共有する。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者高 綾子(東京女子医科大学附属八千代医療センター 看護部)収載誌/巻号頁看護管理 (0917-1355)/32巻9号 p.750-754発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023045657】(解説)
Share & Dialogue 今こそ対話を 米国の急性期病院における看護師教育・リーダーシップ開発
抄録
<文献概要>本誌で好評連載中,「これからの臨床現場を支えるために-COVID-19を経験した米国の看護現場から」。その著者である岩間恵子さんを講師に迎えて,オンラインセミナーを2022年7月2日に開催しました。セミナーでは,ニューヨーク州にある超急性期病院で臨床看護師,大学で看護学生の教育に携わる岩間さんに,米国の看護現場の状況や,米国の看護師教育とリーダーシップ開発などについてレクチャーしていただきました。その後,講師と参加者によるダイアログセッションで,看護師育成の課題や成果について考え,話し合いました。「Share&Dialogue」の第9回では,岩間さんによるレクチャーをダイジェストで紹介します。米国の看護の実情を知っていただき,日本と米国の看護の比較などを通して,今後の看護管理へのヒントを得ていただけると幸いです。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者岩間 恵子(ペース大学)収載誌/巻号頁看護管理 (0917-1355)/32巻9号 p.717-723発行年月2022.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023045565】(解説)
クリニックでのオンライン診療とバイオフィードバックの可能性
抄録
COVID-19による感染症対策として隔離や自粛などが実際されるに伴い,オンライン診療やオンラインカウンセリングなどの遠隔医療が広がりつつある.コロナ禍でも身体的・心理的な治療やケアを必要としている人達にとっては,このようなオンラインでの診療やカウンセリングなどの遠隔によるアプローチは,対面での治療が難しい場合でも医療サービスへのアクセスを維持することができる.しかし,これらの遠隔医療においては,生理学的検査などによる身体のリアルタイム情報は,現状ではほとんど利用できていない.本稿では,遠隔医療においてバイオフィードバックを併用することによる利点について,3つの臨床実践例を提示しながら述べる.1)スマホアプリと連動した,酸素飽和度を測定するパルスオキシメータによる心拍変動バイオフィードバックは,自律神経バランスを整えることで,コロナ禍でのストレス軽減や免疫機能のサポートが期待できる.また,「無症候性低酸素症」の早期発見により,COVID-19の症状の進行や重症化の予防も可能となる.2)米国小児科学会が,レベル1のエビデンスがあるADHDの治療法として推奨している「脳波バイオフィードバック(ニューロフィードバック)」においては,セッション回数が多いため,簡易脳波測定装置を使ったホームトレーナーによる自宅での遠隔セッションも併用することで効果を上げている.3)仮想現実(VR)を用いた不安や恐怖に対する遠隔セッションでは,交感神経系の興奮を示す皮膚コンダクタンスも同時測定することで,VRによるストレス場面の曝露強度を調節することができる.バイオフィードバックを併用したVRは,認知行動療法などの心理療法を組み合わせることでさらなる効果が期待できる.バイオフィードバックやVRを用いたオンライン診療/セラピーは,コロナ禍の最中だけでなく,パンデミックが終焉した後においても,さまざまな場所や条件下で有効なアプローチとなると考えられる.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者竹林 直紀(ナチュラル心療内科)ほか収載誌/巻号頁バイオフィードバック研究 (0386-1856)/48巻2号 p.59-66発行年月2021.10
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論文タイトル
【2023045063】(原著論文)
札幌市の新型コロナウイルス感染症第3波および第4波の数理解析
抄録
本論文ではSEIRモデルのコンパートメントI(infectious;感染性)をIU(unconfirmed infectious;確定されていない感染性)とIC(confirmed infectious;確定されている感染性)に,コンパートメントR(recovered;回復)をRDU(unconfirmed recovered or died;確定されないまま回復または死亡)とRDC(confirmed recovered or died;確定されたのち回復または死亡)に細分化したSEIUICRDURDCモデルを作成し,札幌市の第3波と第4波を解析した.感染性全体(IU+IC)の中で確定された感染性(IC)の割合は一定ではなく日ごとに違い,第3波では約43〜68%,第4波では約55〜84%であった.第3波および第4波中に新たに確定され回復または死亡した者の累積数(ΔRDC)は第3波および第4波中に新たに回復または死亡した者全体の累積数(ΔRDU+ΔRDC)の,第3波では約32%,第4波では約33%であった.収束の兆しが見られず感染流行が長期化すると考えられ,数理モデルによる解析は今後ますます重要になると考えられる.(著者抄録)
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医中誌Web
Crossref
著者高柳 俊明(孝仁会北海道大野記念病院 内科)収載誌/巻号頁感染症学雑誌 (0387-5911)/96巻4号 p.140-147発行年月2022.07
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【2023044958】(解説)
ワクチンの追加接種
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医中誌Web
著者中野 貴司(川崎医科大学 小児科学)収載誌/巻号頁岐阜県小児科医会報 (2189-521X)/56号 p.41-47発行年月2022.06
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【2023044954】(解説)
中核市岐阜市保健所における新型コロナウイルス(COVID-19)感染症への対応
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医中誌Web
著者中村 こず枝(岐阜市保健衛生部(岐阜市保健所))収載誌/巻号頁岐阜県小児科医会報 (2189-521X)/56号 p.5-12発行年月2022.06
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【2023044852】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症が看護ケアに与えた影響に関する一考察 患者・家族に何をもたらしたか
抄録
COVID-19流行下で看護師がケアに困難を感じ葛藤したエピソードをヒアリングして記事にしたテキストデータから、看護師がケア場面でCOVID-19以前と変わったと感じた点を抽出し、質的に分析した。その結果、COVID-19流行が看護ケアに与えた影響について、以下の4つの共通したテーマが抽出された。1)言語・非言語コミュニケーションを阻む個人防護具。2)二次感染防止のため在室時間の制限。3)面会制限に伴うコミュニケーションの遮断。4)長期的な見通しや予後の不確かさ。
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医中誌Web
MedicalOnline
著者鶴若 麻理(聖路加国際大学 大学院看護学研究科生命倫理学・看護倫理学分野)収載誌/巻号頁生存科学 (0917-0138)/32巻2号 p.127-143発行年月2022.03
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論文タイトル
【2023044849】(解説)
【予測】生存科学に係るデータ・科学と社会の関係についての考察 公衆衛生、科学論、法、福祉・障害、地域保健からみた「生存と予測」について
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医中誌Web
MedicalOnline
著者松田 正己(青淵学園東都大学 沼津ヒューマンケア学部)ほか収載誌/巻号頁生存科学 (0917-0138)/32巻2号 p.43-64発行年月2022.03
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【2023044848】(解説)
【予測】グローバル時代の「予測と生存」並びに「BCPとSDGs」の観点からの新興感染症対策に関する提言
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医中誌Web
MedicalOnline
著者坪内 暁子(順天堂大学)ほか収載誌/巻号頁生存科学 (0917-0138)/32巻2号 p.33-42発行年月2022.03
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【2023044846】(解説)
コロナ禍 医療・ケア現場の語り 在宅医療の立場から
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医中誌Web
MedicalOnline
著者佐々木 淳(悠翔会)収載誌/巻号頁生存科学 (0917-0138)/32巻2号 p.17-22発行年月2022.03
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【2023044845】(解説)
コロナ禍 医療・ケア現場の語り 当施設での新型コロナクラスター対応について(第3波)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者高柳 克江(愛友会介護老人保健施設ハートケア横浜)収載誌/巻号頁生存科学 (0917-0138)/32巻2号 p.9-15発行年月2022.03
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【2023044431】(解説)
最新のトピックス Post COVID-19 新たな社会様式に対応した発達障害児の家族支援
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医中誌Web
MedicalOnline
著者石田 史織(信州大学 医学部保健学科看護学専攻広域看護学領域)ほか収載誌/巻号頁信州医学雑誌 (0037-3826)/70巻2号 p.119-122発行年月2022.04
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【2023044425】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミックにおける医療従事者の精神健康状態とサポート 文献レビュー(Mental Health Status of and Support for Health Care Workers during the COVID-19 Pandemic: A Review of the Literature)
抄録
COVID-19パンデミック下での医療従事者(HCW)の精神衛生に対する影響を防ぐ方法について、PubMed、CINAHL、Medline、Scopus、ProQuestとGoogleから関連するキーワードを用いて検索した。世界的なCOVID-19のHCWの精神衛生に対する影響として、不安、抑鬱、ストレス、睡眠障害が挙げられた。最前線のCWDで影響を受けやすいのは、看護師、女性HCW、COVID-19患者を直接ケアするHCW、個人用防護具の欠乏しているHCWであった。HCWの精神的健康を維持するための対策が作成されていた。最前線のHCWにおけるストレスの対策に役立つ医療のリーダーの役割、さらに同僚・家族・友人の役割についても報告されていた。精神衛生上の問題を経験せずに従事できるように、HCWや周囲の人々をサポートし続けることが必要であると考えられた。
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医中誌Web
著者Ye Tao(Disaster Nursing Global Leader Program, Graduate School of Nursing Art and Science, University of Hyogo)ほか収載誌/巻号頁兵庫県立大学地域ケア開発研究所研究活動報告集 (2189-5651)/6巻 p.22-28発行年月2021.03
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【2023044334】(原著論文)(英語)
日本のCOVID-19パンデミック初期におけるメンタルヘルスと非正規雇用の関連 全国横断的ウェブベース研究(Relationship between mental health and non-permanent employment in the early stage of the COVID-19 pandemic in Japan: A cross-sectional nationwide web-based study)
抄録
日本のCOVID-19パンデミック初期における正規雇用者と非正規雇用者のメンタルヘルス、健康関連QOL、社会経済学的因子の差異を検討する目的で、2020年3〜4月にインターネット上で無記名・自記式質問票調査を行い、2648名(正規・非正規雇用者それぞれ1709名、939名)から回答を得た。うつ症状はCenter for Epidemiological Studies Depression Scale(CES-D)、ストレス対応能力はSense of Coherence(SOC)尺度、健康関連QOLはEQ-5D-5Lを用いて評価した。うつ症状の有症状率は51.5%であった。非正規雇用者では正規雇用者に比べ、CES-Dスコアが高く(p=0.012)、SOCスコアが低く(p<0.001)、健康関連QOLスコアが低かった(p<0.001)。COVID-19パンデミック初期において、非正規雇用者では正規雇用者に比べ、メンタルヘルスが不良で、健康関連QOLが低いことが示された。
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医中誌Web
MedicalOnline
J-STAGE(無料)
著者Qi Ruan(Graduate School of Health and Welfare, Niigata University of Health and Welfare)ほか収載誌/巻号頁Niigata Journal of Health and Welfare (1346-8782)/21巻1号 p.38-50発行年月2021.
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【2023044305】(原著論文)(英語)
2020年の日本のレジストリにおける新型コロナウイルス感染症の入院患者の心血管合併症(Cardiovascular Complications of Hospitalized Patients With Coronavirus Disease 2019 in a Japanese Registry in 2020)
抄録
COVID-19 Registry Japanのデータを解析し、日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者の心血管合併症について調べた。COVID-19 Registry JapanからSARS-CoV-2検査に陽性の入院患者のデータを収集し、心血管合併症と併存症について後ろ向きに評価した。471機関の19853例(女性41.8%、年齢中央値53.0歳)を解析した。心血管合併症の発症率は、心筋炎/心膜炎/心筋症が0.098%、心室頻拍/心室細動が0.48%、心筋虚血が0.17%、心内膜炎が0.062%、深部静脈血栓症が0.59%、肺塞栓症が0.19%、脳梗塞/脳出血が0.37%であった。心内膜炎を除き、全ての合併症が院内死亡率の増加と関連していた。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Hiroi Yukio(Department of Cardiology, National Center for Global Health and Medicine)ほか収載誌/巻号頁Circulation Journal (1346-9843)/86巻3号 p.464-471発行年月2022.02
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【2023044289】(原著論文)(英語)
安全を教える COVID-19の第一線で働く麻酔科研修医(Teaching safety: Resident anaesthetists at the forefront of COVID-19)
抄録
イタリアの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拠点病院1施設に勤務する麻酔科研修医において、パンデミック第1段階中(2020年4月〜5月)の安全手順の正確さの認識を評価し、同施設に勤務する常勤麻酔科医と比較した。研修医77名のうち50名(女性60%)、専門医64名のうち40名(男性58%)を対象とした。組織的公正(OJ)質問票を用いて情報的公正(IJ)と手続き的公正を評価し、努力報酬不均衡質問票を用いて仕事関連ストレスを評価した。研修医は専門医に比し、IJレベルとOJレベルが有意に低かった。年齢とジェンダーを調整後、認識されたOJは仕事関連ストレスに対する有意な保護因子であった(オッズ比0.860、95%信頼区間0.786〜0.940、p=0.001)。研修医の安全対策についての知識を改善することにより、労働組織における自信が高まり、ストレスが軽減されることが示唆された。
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医中誌Web
PubMed
著者Magnavita Nicola(Postgraduate School of Occupational Medicine, Universita Cattolica del Sacro Cuore)ほか収載誌/巻号頁Industrial Health (0019-8366)/60巻1号 p.75-78発行年月2022.01
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論文タイトル
【2023044243】(総説)(英語)
歯科矯正とパンデミック感染症 長期にわたる影響(Orthodontics and the Pandemic: Long Term Consequences)
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医中誌Web
Crossref
著者Sameshima Glenn T.(Department of Orthodontics, Herman Ostrow School of Dentistry of USC)収載誌/巻号頁Orthodontic Waves (1344-0241)/80巻4号 p.199-207発行年月2021.12
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論文タイトル
【2023043970】(総説)(英語)
高血圧研究2020年度年次報告書(Annual reports on hypertension research 2020)
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Mogi Masaki(Department of Pharmacology, Ehime University Graduate School of Medicine)ほか収載誌/巻号頁Hypertension Research (0916-9636)/45巻1号 p.15-31発行年月2022.01
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【2023043861】(原著論文)(英語)
慢性統合失調症患者におけるCOVID-19パンデミック時のボディパーカッションを用いた集団音楽療法の治療的因子 パイロット研究(Therapeutic factors from group music therapy with body percussion in patients with chronic schizophrenia during COVID-19 pandemic: a pilot study)
抄録
台湾北部の精神科病院の統合失調症患者8例(男性5例、年齢29〜59歳)を対象としたパイロット研究を実施し、COVID-19パンデミック時におけるボディパーカッションを用いた音楽療法の治療効果について検討した。ボディパーカッションを用いた集団音楽療法を週1回、7週間に亘り実施した。評価項目は治療的因子質問票(愛他主義、ガイダンス、対人学習-インプット、対人学習-アウトプット、希望への見通し、集団凝集性、カタルシス、家族関係の再演、実存的因子、普遍性、自己理解、同一視)などとした。その結果、「愛他主義」および「ガイダンス」が最も効果的な治療因子であり、次に「対人学習-インプット」、「対人学習-アウトプット」および「希望への見通し」が続いた。以上から、COVID-19パンデミック時における慢性統合失調症患者へのボディパーカッションによる音楽療法介入は、患者の身体的、精神的、情緒的ケアに有効であることが示された。
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医中誌Web
MedicalOnline
機関リポジトリ(無料)
著者Lai Hsiang-Yun(Department of Music, College of Arts, Fu Jen Catholic University)ほか収載誌/巻号頁Cognition & Rehabilitation (2436-1097)/2巻1号 p.27-31発行年月2021.12
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【2023043704】(原著論文)
COVID-19感染拡大下におけるASD傾向と精神的健康の関連 予防行動,感染危機意識の観点から
抄録
【問題と目的】本研究の目的は,COVID-19感染拡大下におけるASD傾向と精神的健康の関連について,感染予防行動や感染への危機意識に焦点を当てて検討することである。【方法】18歳から35歳を対象にオンライン調査を実施し,210のデータを分析対象とした。自閉傾向を測定するAQ-J-10の得点を基準に回答者をAQ高群とAQ低群に分けて分析を行った。【結果】K6得点,感染予防行動得点,感染危機意識得点をAQ高群,AQ低群で比較するために,Mann-WhitneyのU検定を行った。その結果,AQ低群と比べて,精神的不健康の指標となるK6得点はAQ高群が有意に高く,感染危機意識得点には有意な群間差は認められなかった。感染予防行動の中でも手洗いとうがいの実施率はAQ高群が有意に低かった。【考察】以上の結果から,ASD傾向が高い人はCOVID-19感染拡大下において精神的不健康の値が大きいことが分かった。また,感染危機意識の群間比較の結果を合わせて考えると,ASD傾向の高い人が予防行動をとることが困難であることは,感染危機意識の低さとは関係があるとは言えないことが分かった。これらのことから,COVID-19感染拡大下においては,ASD傾向の高い人に対して,画一的な支援ではなく個人の特性に合わせた予防行動の推進や精神的健康への配慮を行っていく必要があると考えられる。(著者抄録)
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医中誌Web
著者菅井 美香(東北大学 大学院教育学研究科)ほか収載誌/巻号頁ストレスマネジメント研究 (1348-5180)/18巻2号 p.65-73発行年月2022.11
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【2023043665】(原著論文)
ショートステイ入所後に新型コロナ感染濃厚接触者とわかった重症心身障害者の1例とその経過
抄録
在宅において介護者が新型コロナウイルス(以下、コロナ)感染症に罹患し介護不可能になった場合、濃厚接触者となった医療的ケアを含む重症心身障害児(者)の介護を誰が行うのかが、大きな問題になっている。今回、当センター(医療型障害児入所施設)の短期入所(以下、SS)に受け入れた症例が入所後濃厚接触者と判明し、その対応に苦慮したので報告する。症例は55歳男性、重症仮死後の脳性麻痺、てんかんの在宅重症心身障害者である。父親83歳(認知症)、母親の体調が悪く緊急SSの希望があった。入所後にヘルパーがコロナ感染判明、濃厚接触者となる。その後母親にコロナ肺炎があることが判明した。大阪市の行政・保健所にも相談し、転院を依頼したが、PCR陰性のため転院困難であった。当センターで陰圧個室の使用、臨時ゾーニングなどを行い観察入所を継続した。最終的には11日間で隔離解除ができ無事退所となった。今後コロナ禍での対応について行政との話し合いが必要である。(著者抄録)
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医中誌Web
著者飯島 禎貴(大阪発達総合療育センター 小児科)ほか収載誌/巻号頁日本重症心身障害学会誌 (1343-1439)/47巻3号 p.401-405発行年月2022.12
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【2023043617】(解説)
産後ケア「やわらかい風」の挑戦
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医中誌Web
著者新宮 一夫(産後ケア「やわらかい風」)収載誌/巻号頁日本乳幼児精神保健学会誌 (2436-0732)/15巻 p.68-69発行年月2022.10
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【2023043613】(解説)
震災後の子どもたちの現状
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医中誌Web
著者菊池 信太郎(仁寿会菊池医院)収載誌/巻号頁日本乳幼児精神保健学会誌 (2436-0732)/15巻 p.52-54発行年月2022.10
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【2023043551】(解説)
【効果的なフィードバックにつなげよう!医療器具関連感染サーベイランス 実践レクチャー】コロナ禍での医療器具関連感染サーベイランスと海外の最新情報
抄録
▼サーベイランスは、自施設の感染に関する情報を収集し、検証、分析を経て解釈を行った後、その結果を迅速に現場へフィードバックして対策に活かす質改善活動である。そのため、アウトブレイクの早期発見と迅速な介入のためにはサーベイランスが重要である。▼COVID-19パンデミックによって、手指衛生や個人防護具(PPE)の使用など感染対策の実施率が高くなっているが、一方で病棟の再編成、人員不足、PPEの制限など医療が逼迫する弊害も生じている。パンデミックが自施設や地域、国の病院感染に影響を及ぼしている可能性が考えられる。▼本稿では、COVID-19が、病院感染のなかでも特に発生率の多くを占めている医療器具関連感染に与えた影響について考える。(著者抄録)
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医中誌Web
著者新改 法子(園田学園女子大学 人間健康学部人間看護学科基礎看護学領域)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻1号 p.84-87発行年月2023.01
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【2023043549】(解説)
Current Knowledge for ICT COVID-19対応のためのBCP作成のポイント
抄録
事業継続計画(business continuity plan,BCP)とは、災害や感染症の流行など不測の事態に際して、重要な事業あるいは非常時優先業務を遂行するために事前に作成しておく計画である。災害対応マニュアルとは位置付けが異なり、災害に対応するために平時から準備しておくべき内容についても定める。BCPの作成には組織のミッションとそれにともなう業務の優先順位の策定が不可欠であり、それには組織全体のリーダーシップを必要とする。BCP作成に際しては、作成する成果物のイメージを災害マニュアルと混同しないように参加者の意識を統一する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は状況の変化が速いため、状況把握は定性的に行い、あらかじめ作成された対策パッケージを流行状況に応じて当てはめる方式を採用すると運用しやすい。一時的に膨張した業務をこなすには、職種横断的なタスクフォース、ワーキンググループの設立が有用である。職員の情報共有のインフラを整備しておく。職員健康管理は対応する組織を決めて系統的に行う。(著者抄録)
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医中誌Web
著者藤田 崇宏(国立病院機構北海道がんセンター 感染症内科)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻1号 p.72-77発行年月2023.01
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【2023043539】(解説)
速報iNFECTiON CONTROL TOPiC 「何が起こってる?」「何が変わる?変わらない?」に答えます! ICTが知っておくべき新型コロナウイルス感染者の全数把握見直しの経緯
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医中誌Web
著者緒方 剛(茨城県潮来保健所)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻1号 p.17-19発行年月2023.01
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【2023043431】(解説)
【瞳美容とアンチエイジング】老視とCOVID-19,所得,生活習慣
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医中誌Web
著者綾木 雅彦(慶応義塾大学 医学部眼科学教室)ほか収載誌/巻号頁アンチ・エイジング医学 (1880-1579)/18巻6号 p.471-475発行年月2022.12
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【2023043428】(解説)
【瞳美容とアンチエイジング】環境要因,加齢による眼表面疾患
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医中誌Web
著者片山 泰一郎(北里大学 北里研究所病院眼科)ほか収載誌/巻号頁アンチ・エイジング医学 (1880-1579)/18巻6号 p.456-460発行年月2022.12
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【2023043419】(原著論文)
コロナ禍において医療的ケア児をもつ母親2名のつながりを支援した事例 SNS(Social Networking Service)を使用して
抄録
ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じて同じ立場の母親同士がつながりをもてるよう作業療法士が支援したことが、母親の心理面にどのような影響があったかについて検討した。対象者は医療的ケア児の母親2名(ともに30代前半、母親A医療ケア児女児9ヵ月、母親B医療ケア児女児1歳1ヵ月)であった。ともに医療的ケア児が第一子で児を通じた母親のつながりはなかった。母親Bより登録名と簡単なメッセージを普段より連絡手段として使用している作業療法士のメールアドレスに送信してもらい、それを母親Aに連絡した。紹介後はSNSを使用して気軽に交流し、共感を得ることができていた。交流開始から10ヵ月後には母親Aの自宅にて、双方の夫と児を含め6名で対面交流することができた。対面での交流が難しい時代でもSNSを使用して、母親の新しいつながりをつくる支援をすることができることが示唆された。交流の機会を支援したことは有意義であったと考えられた。
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医中誌Web
著者長谷川 陽子(キョーワこども訪問看護リハビリステーション寄り添い屋)収載誌/巻号頁訪問リハビリテーション (2185-7911)/12巻5号 p.384-388発行年月2022.12
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【2023043377】(解説)
公衆衛生と疫学の考え方
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医中誌Web
著者小橋 元(獨協医科大学)収載誌/巻号頁食の安全と微生物検査 (2186-3962)/12巻3号 p.18-35発行年月2022.11
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023043324】(解説)
ウィズ・コロナ時代に活きる森田療法 コロナ禍の子育てと森田療法
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医中誌Web
著者山下 洋(九州大学病院 子どものこころ診療部)収載誌/巻号頁日本森田療法学会雑誌 (1881-2651)/33巻1号 p.59-63発行年月2022.04
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023043323】(解説)
ウィズ・コロナ時代に活きる森田療法 ウィズ・コロナに向けて産業医の提言
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医中誌Web
著者神田橋 宏治(DB-SeeD)収載誌/巻号頁日本森田療法学会雑誌 (1881-2651)/33巻1号 p.55-57発行年月2022.04
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2023043173】(原著論文)
外来森田療法を施行されコロナ不安が改善した病気不安症の1症例
抄録
外来森田療法の施行によって、コロナ不安が改善した病気不安症の70歳代男性の症例を報告した。対象患者の主訴は「コロナに感染したらどうしよう」というものであり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機に病気不安が出現・悪化したため、初診となった。元来完全主義な性格であり、神経質性格を基盤に症状への「とらわれ」の機制を認め、外来森田療法の適応と考え、月1回、1回30分程度の診察で森田療法的助言を行った。健康でありたいという欲求が強いことが病気不安の裏側にあると読み替え、不安を抱えつつ、建設的な行動を広げるよう助言した。ピアノやウォーキングを少しずつするようになり、コロナ不安自体はわずかに低減した程度だが、建設的な行動が増加した。治療の進行に伴い、自身の老化と病、妻の介護と死、息子の自立と孤独が話題となっていった。
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医中誌Web
著者半田 航平(東京慈恵会医科大学附属第三病院 精神神経科)ほか収載誌/巻号頁臨床精神医学 (0300-032X)/51巻12号 p.1445-1448発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023043157】(解説)
【忙しい精神科外来の中で実際に行っていること-通院精神療法のリアル-】私たちが外来で行っていること
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医中誌Web
著者西條 朋行(西條クリニック)ほか収載誌/巻号頁臨床精神医学 (0300-032X)/51巻12号 p.1349-1356発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023043144】(総説)
【精神疾患合併妊産婦を支える多職種間コミュニケーションの「コツ」】妊産婦のニーズに寄り添う支援のために 精神医学的評価と情報共有の在り方
抄録
われわれは妊産婦のニーズに寄り添う多職種支援において求められる精神医学的評価と情報共有の在り方を検討した。コロナ禍において妊産婦は社会的に孤立し不安がみられる。周産期メンタルヘルスケアにおいては,オンラインを活用したポピュレーションアプローチと,対人交流による個別のハイリスクアプローチが重要である。ハイリスクアプローチでは多職種の専門職による包括的な支援が必要となる。支援を適正化し,養育機能をアセスメントするために,精神医学的評価が求められる。精神科医は精神疾患の診断,重症度,薬物療法の必要性,周産期における精神症状の再発リスク,精神症状や薬物治療が育児に与える影響などを検討するべきである。特に自傷,自殺念慮,子どもへの加害衝動をもつ妊産婦については,背景にある病理を多職種の支援者に伝え,理解を共有する必要がある。周産期における精神疾患の経過を予測し,悪化時のプランを準備することも重要である。(著者抄録)
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著者清野 仁美(兵庫医科大学 精神科神経科学講座)ほか収載誌/巻号頁総合病院精神医学 (0915-5872)/34巻3号 p.239-246発行年月2022.07
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2023043105】(原著論文)
栃木県内で検出されたSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)の分子疫学解析【令和3(2021)年度】
抄録
栃木県内で検出されたSARS-CoV-2の全ゲノムを解読し、Lineage、亜系統の推移、それぞれの変異株における分子生物学的な特徴について検討した。2021年4月5日から2022年3月31日までに採取され、SARS-CoV-2の行政検査として搬入された検体を用いた。2021年4月から流行していたAlpha変異株は2021年7月を境にDelta株に置き換わり、ついでOmicron変異株であるBA.1系統は2021年12月に栃木県内で初めて検出された。Delta変異株はほとんどがAY.29亜系統に分類され、他にはAY.75.3亜系統も若干検出された。デルタ変異株(主にAY.29)は2塩基ほど異なる二つのNodesから少しずつ変異を繰り返しながら拡大・流行した。Delta変異株のピークが収まった後も、さらに武漢株(MN908947)から遠ざかるように進化しているAY.29も確認され、AY.29.2亜系統に属された。これらの株は2021年12月から翌月にかけて検出されたが、BA.1系統への置き換わりによって検出されなくなった。
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著者水越 文徳(栃木県保健環境センター 微生物部)ほか収載誌/巻号頁栃木県保健環境センター年報 (1342-6397)/27号 p.68-73発行年月2022.11
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