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新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連文献

疫学的研究に関する文献

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(((((SARSコロナウイルス-2/TH or COVID-19/TH or COVID-19/AL or (コロナ/TA and DT=2020:2024)) and (疫学/TI)) or (COVID-19/TH and SH=疫学)))) and (PT=原著論文,解説,総説)

2024年5月1日更新

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著者収載誌/巻号頁発行年月
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【Y321040002<Pre 医中誌>】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の積極的疫学調査を行った行政保健師の倫理的課題と倫理的意思決定の促進を促すものの特徴
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医中誌Web
著者上田 修代(東京純心大学/看護学部)収載誌/巻号頁東京純心大学紀要(看護学部) (2424-0532)/8号 p.11-24発行年月2024.03
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【Y306110003<Pre 医中誌>】(解説)
【ポストコロナ時代の感染症とワクチン】疾患特異的マクロファージの機能的多様性に基づく感染症とヒト免疫学
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医中誌Web
著者佐藤 荘(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科生体環境応答学講座免疫学分野)収載誌/巻号頁臨床免疫・アレルギー科 (1881-1930)/81巻1号 p.12-17発行年月2024.01
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【Y222390004<Pre 医中誌>】(解説)
【COVID-19が遺したもの】これからの疫学調査 COVID-19の振り返りとともに
抄録
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)パンデミックを経て,国全体として新興感染症発生時に行うべき「これからの疫学調査」を考えてみると,その目的は大きく(1)事例の封じ込め(containment),緩和(mitigation)の実施につながること,(2)新しい病原体・感染症に関する疫学的知見を得ること,として集約される.実地疫学としての事例対応の基本は,古典的なアウトブレイク調査のステップを丁寧に実施し,得られた記述疫学の結果にもとづいて理論的に封じ込めることである.さらに国内における,オミクロン前までの保健所による詳細な疫学情報の収集に加えて,ゲノム情報を突合させた分析にもとづくクラスター対策の手法は海外でも例をみないことから,今後,その有用性や実施面での課題について評価を行っていく必要がある.変異株を中心とした疫学的知見の収集を目的とした「深堀調査」については,発生前から疫学調査の実施を合意した医療機関や協力保健所との連携を構築しておくなどの工夫が,迅速な深堀調査を行っていくうえで必要であろう.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者砂川 富正(国立感染症研究所 実地疫学研究センター)収載誌/巻号頁臨床とウイルス (0303-8092)/51巻5号 p.259-263発行年月2023.12
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【Y214480054<Pre 医中誌>】(原著論文)
新型コロナワクチンの有効性と副反応の免疫学的峻別
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医中誌Web
著者中島 裕史(千葉大学 大学院医学研究院アレルギー・臨床免疫学)収載誌/巻号頁上原記念生命科学財団研究報告集 (2433-3441)/37巻 p.1-4発行年月2023.12
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【Y129050004<Pre 医中誌>】(原著論文)
東京都世田谷区における新型コロナウイルス感染症の家庭内感染率と家庭内伝播に関わる要因 従来株およびB.1.1.7系統(アルファ株)流行期の積極的疫学調査より
抄録
目的 東京都世田谷区における新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査から明らかになった主な感染経路は家庭内感染であった。本研究では,これまで報告がない東京都内の家庭内感染率と家庭内感染の発生に関わる要因を明らかにすることを目的とした。方法 感染症法に基づいて実施された新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査で収集されたデータを用いた。従来株流行期である2020年12月とB.1.1.7系統(アルファ株)の流行期である2021年5月の初発患者から同居家族への家庭内感染率を算出した。また,初発患者の属性別の感染率とリスク比を算出し,年代別感染率と発症から診断までの日数について多変量解析を行った。結果 初発患者における家庭内への感染率は従来株流行期が31.1%,アルファ株流行期は36.6%であった。初発患者の属性と家庭内感染の発生状況では,初発患者の年代,発症から診断までの日数,診断時の症状の有無,世帯人数,療養場所,流行株が家庭内感染の発生の有無と関連していた。多変量解析による結果からは,初発患者の年代では0~19歳に対して65歳以上でリスク比が1.59(95%信頼区間:1.19-2.14),発症から診断まで2日以内に対して3日以降でリスク比が1.52(95%信頼区間:1.30-1.77)で,それぞれ独立して家庭内感染の発生と関連していた。結論 世田谷区の積極的疫学調査より,家庭内の初発患者が同居者に感染させる割合は,従来株31.1%,アルファ株36.6%であった。家庭内感染を起こした感染源群から同居家族への感染率が高い関連要因としては,感染源が65歳以上の高齢者であること,患者の発症から診断までの遅れが関連していた。(著者抄録)
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医中誌Web
著者門脇 睦美(順天堂大学 大学院医学研究科グローバルヘルスリサーチ研究室)ほか収載誌/巻号頁厚生の指標 (0452-6104)/71巻1号 p.25-30発行年月2024.01
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論文タイトル
【Y111480014<Pre 医中誌>】(原著論文)
香川県における新型コロナウイルスに対する小児血清疫学調査(2020~2022年度)
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医中誌Web
著者森野 紗衣子(国立感染症研究所感染症疫学センター)ほか収載誌/巻号頁病原微生物検出情報月報 (0915-5813)/44巻12号 p.208-210発行年月2023.12
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【XC14180002<Pre 医中誌>】(解説)
Psychiatric Lecture 疫学 COVID-19に起因する認知・感情と抑うつ・不安(精神症状)の関連性について
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染は,身体不調のみならず,精神不調や心理社会的側面との関連も密接である。感染に伴う罹患後症状の1つとして精神不調がみられるほか,精神科既往歴や,感染に対する無力感や自責感などのネガティブな心理的体験,感染に伴う被差別体験などが,感染後の精神不調に寄与することも指摘されている。COVID-19感染者には,身体的治療に加えて心理社会的ケアも必要と考えられる。(著者抄録)
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医中誌Web
著者羽澄 恵(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 公共精神健康医療研究部)収載誌/巻号頁精神科臨床Legato (2189-4388)/9巻3号 p.138-142発行年月2023.12
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【XB29320001<Pre 医中誌>】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第6波 小児の疫学調査
抄録
目的 COVID-19流行当初,小児の感染者数は大人に比較して少なく,家族内感染,無症状がほとんどで,重症化も稀とされていた。感染力の強いオミクロン株に置き換わった2021年12月からの国内第6波では,小児の感染者数が急増し,社会機能や病院機能の維持に大きな影響を与え,少数ながら国内で死亡例が出たことで,保護者の不安が高まった。しかし,一般の小児を対象にしたオミクロン株の累積罹患率,重症化率,入院率等の疫学的特性を明らかにした文献はない。今回,第6波における小児陽性者の疫学的特性を明らかにするため検討を行った。方法 2022年1月15日から5月31日の期間に,京都府山城北保健所に発生届が提出されたCOVID-19陽性者(みなし陽性を含む)28,086人を対象とした。発生届,積極的疫学調査等に基づき,当保健所および京都府で作成したデータベースを元に,累積罹患率,入院率等について,15歳未満(小児)とそれ以上の年齢群で比較した。また,療養中に入院した小児陽性者24例を対象に,積極的疫学調査書に加え,感染症法に基づき,入院施設から保健所に報告された健康観察,退院報告を基に,症例背景,入院期間,臨床症状等について後方視的に検討した。結果 管内の小児人口52,897人(15歳未満人口比率12.3%)に対し,陽性者数は7,980人で,陽性者に占める小児の割合は28.4%,累積罹患率は15.1%であった。小児陽性者における入院者数は24人で,陽性者の0.3%,小児人口の0.04%であった。一方,15歳以上人口377,093人における陽性者数は20,106人であり,累積罹患率は5.3%であった。入院者数は1,088人で,陽性者の5.4%,15歳以上人口の0.28%であった。入院した小児24例の新型コロナウイルス感染症診療の手引きにおける重症度は,軽症22例(91.6%),中等症II2例(8.3%)であり重症はなかった。2例(8.3%)はCOVID-19以外の疾患の治療目的で入院した。入院期間は中央値3.5日であり,20例(83.3%)が陽性のまま退院し,自宅療養へ移行した。結論 第6波における小児の累積罹患率は15.1%であり,そ6れ以上の年齢層に比べて約3倍高かったが,小児の重症例は認めなかった。(著者抄録)
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者森元 真梨子(京都府山城北保健所)ほか収載誌/巻号頁日本公衆衛生雑誌 (0546-1766)/70巻11号 p.749-758発行年月2023.11
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【XB20360006<Pre 医中誌>】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症流行前後における塗抹陽性肺結核患者の疫学的変化,2019-2020
抄録
[目的]2020年に起こったCOVID-19流行前後で,塗抹陽性初回治療肺結核患者,特に高齢者の塗抹陽性肺結核患者における疫学的変化を明らかにする。[対象・方法]協力の得られた10ヶ所の保健所の2019年1月~2020年12月の新登録喀痰塗抹陽性初回治療肺結核患者について比較した。[結果]保健所管内別全結核罹患率の中央値は人口10万人対11.3,範囲は5.5~19.7であった。塗抹陽性初回治療肺結核患者数は,2019年が249人,2020年は234人であった。全死亡,結核死亡ともに2020年では2019年に比較して統計学的有意に上昇した。65歳以上に絞って,診断時の状況その他を2019年と2020年とで比較した結果,結核死亡および要介護3以上において統計学的有意な上昇を認めた。[結論]2020年は,2019年と比較して,全死亡および結核死亡の割合が上昇した理由として,65歳以上の者ではCOVID-19にかかる緊急事態宣言発出などに伴う外出制限や,医療機関受診控えなどによる要介護度の上昇した可能性が推測された。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者永田 容子(結核予防会結核研究所 対策支援部)ほか収載誌/巻号頁結核 (0022-9776)/98巻7号 p.253-258発行年月2023.11
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【XB20270009<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
COVID-19より回復してから1年後に評価した非SARS-CoV-2呼吸器感染症の疫学と予後の変化(Assessment of changes in the epidemiology and prognosis of non-SARS-CoV-2 respiratory infections one year after recovery from COVID-19)
抄録
COVID-19に罹患したが生存した集団を対象に、COVID-19が非SARS-CoV-2の呼吸器感染症(RI)に与えた可能性がある影響について評価した。2022年2~4月にアラブ首長国連邦において自己回答式のオンライン横断調査を行った。参加者の要件は2021年2月よりも前にCOVID-19と診断された成人とした。ただし、COVID-19から回復した後に非SARS-CoV-2 RIにも罹患したが、その時に咽頭スワブ検査を受けていなかった人は除外した。これらの条件を満たした384名(女性55.5%)が参加者となった。BMIの分布は平均29.6±3.7kg/m2であった。参加者のうち34.4%が、COVID-19からの回復後に非SARS-CoV-2 RIを少なくとも1回経験していた。回答内容を分析した結果、本調査の参加者は、COVID-19からの回復後に非SARS-CoV-2 RIへ罹患した場合、その罹病期間と重症度は以前の罹患時と比べ変化したことを報告していることが明らかになった。COVID-19の重症度は非SARS-CoV-2 RIと有意に関連していた。そして息切れ症状の変化を有意に予測している因子として抑うつが同定された(調整済オッズ比1.29、95%CI 1.17~1.46)。
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医中誌Web
PubMed
著者Al Meslamani Ahmad Z.(AAU Health and Biomedical Research Center, Al Ain University)ほか収載誌/巻号頁Respiratory Investigation (2212-5345)/61巻4号 p.445-453発行年月2023.07
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【XB20140010<Pre 医中誌>】(解説)
【ICUで遭遇する免疫異常】(Part 2)ICUで遭遇する免疫異常の代表的疾患 COVID-19の免疫学 SARS-CoV-2と免疫に関して現時点でわかっていること
抄録
<文献概要>新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は免疫による生体防御システムを巧みに回避することで,世界的な大流行を起こしている。例えば,SARS-CoV-2は感染初期にインターフェロン(IFN)の放出を抑制することで,効率的なウイルス増殖を可能としている。またその後にサイトカインストームを誘導することで,肺以外にもさまざまな臓器障害を引き起こす。重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の予後は,抗ウイルス薬に加えて,ステロイドやインターロイキン(IL)-6阻害薬,ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬といった免疫調整薬を併用することによってパンデミック初期よりも改善している。またSARS-CoV-2に対するmRNAワクチンやウイルスベクターワクチンの開発もCOVID-19重症化予防に大きく寄与した。SARS-CoV-2に対する免疫反応を理解することは,COVID-19患者の病態把握に重要である。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者古谷 賢人(静岡県立総合病院 臨床検査科・感染対策部感染対策室)ほか収載誌/巻号頁Intensivist (1883-4833)/15巻4号 p.637-650発行年月2023.10
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【XA17440009<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
富山県におけるCOVID-19ブレイクスルー感染患者の中和抗体価と疫学的特徴(Neutralizing Antibody Levels and Epidemiological Characteristics of Patients with Breakthrough COVID-19 Infection in Toyama, Japan)
抄録
SARS-CoV-2の各変異株のSタンパク質を有するシュードタイプウイルスを用いてCOVID-19ブレイクスルー感染(BI)患者における疫学情報と中和抗体の保有状況を調べた。2021年7月~2022年2月に富山県の指定医療機関でBIと診断されたCOVID-19患者(BI患者)44名を登録した。診断後できるだけ早く血清を採取し、血中の抗体によってウイルス感染に対する中和活性を評価した。SARS-CoV-2 Sタンパク質を有するシュードタイプ水疱性口内炎ウイルスを作製し、細胞培養培地で希釈された血清とインキュベートした。シュードタイプウイルスをVeroE6/TMPRSS2細胞に接種・インキュベートし感染性を決定した。44名中40名の血清は武漢株を90%以上阻害する高い中和活性を有することが確認された。4名の血清はシュードタイプウイルスに対して50%以上の弱い中和活性を示した。この4名中3名は免疫抑制状態にあった。残りの1名の血液採取の病日は0で中和活性はほとんど検出されなかった。ほとんどの検体の阻害率は武漢株で最も高く、アルファ株、デルタ株、オミクロン株と続いた。BI患者の血清中にオミクロン株に対する中和活性はほとんど観察されなかった。デルタ株では有意な差は観察されなかったが、オミクロン株ではワクチン接種21日後と91日後の中和活性に有意な差がみられた。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Tani Hideki(Department of Virology, Toyama Institute of Health)ほか収載誌/巻号頁Japanese Journal of Infectious Diseases (1344-6304)/76巻5号 p.319-322発行年月2023.09
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論文タイトル
【X810360009<Pre 医中誌>】(解説)
新型コロナウイルス感染症の小児保健への影響 COVID-19のこれまでの疫学のまとめと現状
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医中誌Web
MedicalOnline
著者神谷 元(国立感染症研究所感染症疫学センター)収載誌/巻号頁小児保健研究 (0037-4113)/82巻4号 p.392-395発行年月2023.07
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【X404600004<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
ワクチン接種、ウイルス変異、政府の政策およびPCR検査を考慮した東京のSARS-CoV-2疫学動向のシミュレーション(Simulation of SARS-CoV-2 epidemic trends in Tokyo considering vaccinations, virus mutations, government policies and PCR tests)
抄録
ワクチン接種、ウイルス変異、政策およびPCR検査を考慮したエージェントベースモデルおよび拡張SEIRモデルを用いてCOVID-19感染の第1~7波を説明し、第8波の感染を予測した。過去の7波で確認された症例は氷山の一角であることが分かった。2022年12月1日以前のデータを用いると、第8波は2022年12月から2023年1月に高まると推定される。抗体価低下を個人レベルでシミュレートした。シミュレートした結果の比較により、新しい波の到来は抗体保有者数の低下と関連していた。重症度や死亡率が低い場合、PCR検査は総感染数の減少に大きな影響を与えないと推定された。この場合にはPCR検査を低レベルに抑えることが社会的費用および公衆の不安を減らすことになる。しかし、その反対の場合にはPCR検査を高レベルに調節し、初期感染を検出すべきであると考えられた。
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Chu Jianing(Department of Human and Engineered Environmental Studies, Graduate School of Frontier Science, The University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁BioScience Trends (1881-7815)/17巻1号 p.38-53発行年月2023.02
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【X307270003<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
フィリピン、マニラの三次紹介病院におけるCOVID-19感染症確定小児の疫学的および臨床的特徴(Epidemiological and clinical characteristics of children with confirmed COVID-19 infection in a tertiary referral hospital in Manila, Philippines)
抄録
フィリピン人小児のCOVID-19感染症に関する知識のギャップを埋めるため、感染症病院におけるCOVID-19確定小児患者の疫学的、臨床的特徴を調べた。2020年1月~2022年1月に三次病院に入院したCOVID-19小児患者115例のデータを解析した。115例のうち無症状、軽症、中等症は87例で、重症と重篤患者は28例であった。主な症状は発熱と咳であった。軽症~中等症患者は急性上気道感染症の症状を呈する傾向が強かった。重症と重篤患者は軽症、中等症患者より呼吸困難を経験する可能性が高かった。発症から入院までの期間中央値は5日であった。入院期間中央値は8日で、重症/重篤患者では軽症/中等症患者より長期であった。48.7%は少なくとも一つの基礎疾患を有していた。一般的な併存症は結核、デング熱、HIV等の感染症であった。結核または少なくとも一つの基礎疾患を持つ患者はCOVID-19の重症度と有意に関連していた。死亡した10例中6例は他の感染症を併発していた。敗血症診断または少なくとも一つの併存症は死亡と関連していた。ワクチンを接種していたのは13歳と14歳の2例だけであった。急性呼吸窮迫症候群と診断された2例のうち1例は死亡した。多臓器炎症症候群と診断された2例は4ヵ月未満であった。デルタ株とオミクロン株流行時期に入院患者数の顕著な増加が見られた。
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医中誌Web
PubMed
著者Lota-Salvado Rhanee(School of Tropical Medicine and Global Health, Nagasaki University)ほか収載誌/巻号頁Tropical Medicine and Health (1348-8945)/51巻 p.1 of 7-7 of 7発行年月2023.02
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論文タイトル
【X208360002<Pre 医中誌>】(原著論文)(英語)
2020年の日本でのCOVID-19パンデミックが重度外傷の疫学、治療、アウトカムに及ぼした影響 観察後ろ向き全国レジストリ研究(Impact of the COVID-19 pandemic on epidemiology, treatment, and outcome of major trauma in Japan in 2020: a retrospective observational nationwide registry-based study)
抄録
COVID-19パンデミックが重度外傷の疫学、治療、アウトカムに及ぼす影響を検討した。日本外傷データバンクのデータを用いて、受傷現場より救急搬送された重度外傷患者のうち、2019年4月~12月の5194例(男性3528例、女性1641例、不明25例、年齢中央値66歳)と2020年4月~12月の4598例(男性3166例、女性1407例、不明25例、年齢中央値67歳)を比較した。受傷原因では事故は2019年と比較して2020年には減少、自傷(自殺)は増加していた(P=0.012)。受傷機転をみると交通事故は2020年に減少し、高所からの転落と転倒は増加していた(P<0.001)。病院到着時の収縮期血圧、心拍数、Glasgow昏睡尺度に関して2019年と2020年の間に有意差はみられず、AIS 2超の脊椎損傷の比率は2020年に増加していた。また、緊急コールから病院到着までの時間と現場での患者収容に要する時間は2020年に長くなっており、病院到着から手術開始までの時間、入院中の手術介入率、受傷後24時間以内の輸血施行率および院内死亡率について2019年と2020年との間に有意差はなかった。COVID-19のパンデミック中においても、優れた救急医療サービスが提供されていたものと考えられた。
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医中誌Web
著者Ojima Masahiro(Department of Acute Medicine and Critical Care Medical Center, National Hospital Organization Osaka National Hospital)ほか収載誌/巻号頁Acute Medicine & Surgery (2052-8817)/10巻1号 p.1 of 10-10 of 10発行年月2023.01
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024114807】(原著論文)
福岡市におけるSARS-CoV-2のゲノム解析
抄録
福岡市保健環境研究所では,令和3年2月5日付け健感発0205第4号「新型コロナウイルス感染症の積極的疫学調査におけるゲノム解析及び変異株PCR検査について(要請)」に基づき,2021年12月からSARS-CoV-2陽性検体のゲノム解析を開始した.2021年12月から2023年3月までの間に採取された福岡市内のSARS-CoV-2陽性検体のゲノム解析結果を用いて,同時期の市内報告陽性者数と比較したSARS-CoV-2の流行株解析を実施した.本市では,2021年第52週採取検体からオミクロンBA.1系統が初めて検出され,流行株がBA.1系統に置き換わるとともに陽性者数の増加が認められた(第6波).2022年第26週採取検体から,オミクロンBA.5系統が検出され,第6波と同様に流行株に置き換わるとともに陽性者数の増加が認められた(第7波).2022年第40週採取検体から,世界保健機関(WHO)が指定する「監視下のオミクロンの亜系統」に該当するBA.5系統が検出され,その検出割合が徐々に高まっていくとともに陽性者数の増加が認められた(第8波).(著者抄録)
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医中誌Web
著者讃井 武蔵(福岡市保健環境研究所 保健科学課)ほか収載誌/巻号頁福岡市保健環境研究所報 (1343-3512)/48号 p.49-54発行年月2023.12
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【2024114710】(原著論文)
COVID-19パンデミック下における看護ケアの個人防護具に関する文献検討
抄録
感染症医療の現場では、医療提供者は自ら感染の危険から自らを防護しながら、専門職としての役割を果たす必要がある。本検討は、COVID-19パンデミック下で看護師のケアの場面に関して公開された感染防護のためのPPE(Personal Protective Equipment)の効果や問題点に関する文献の概要から、今後の課題を明らかにするものである。2023年9月25日にPubMedを使用し、covid-19、nurse、careの3つをキーワードとして得られたReviewを除く文献とした。それらの要旨から検索意図に合致しなかったものや英語以外の言語で書かれたものを除外した205件を対象として分類するとともに、COVID-19の看護ケアに関する研究の特徴とPPEの使用に関する文献の内容をまとめた。約30%の文献は医療スタッフのストレス等に関連したもので、Nurseに特化したものが多かった。臨床の様々な場面の、倫理的ジレンマやスティグマへの言及、通常業務ではない部署への配置転換等に関するもの、感染のリスクを軽減するための遠隔医療の試みがあった。PPEに関する研究も多く、フェイスシールドやゴーグルの使用や開発について、N95マスク装着の際の創傷、PPE装着時のケアへの影響についてなどがあった。COVID-19パンデミック下で試みられた、新しい個人防護や感染防止方法の妥当性は十分に検討されておらず、看護実践への有効性を踏まえた、今後の検討が求められる。(著者抄録)
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医中誌Web
著者荒川 満枝(福岡学園福岡看護大学 看護学部看護学科基礎・基礎看護部門)収載誌/巻号頁看護と口腔医療 (2433-6106)/7巻1号 p.12-17発行年月2024.01
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024113967】(原著論文)
2022年度札幌市における新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)変異株の流行状況
抄録
札幌市では2022年1月にBA.1系統が初めて検出され、1~3月までBA.1系統が優勢であったが、4月にはBA.2系統の割合が増加し、置き換わりが進んだ。6月中旬(第24週)にBA.5系統が初めて確認され、6月下旬(第26週)にBA.4系統が初めて確認された。BA.5系統は7月にその割合が急増し、BA.2系統から置き換わり、ピークは7月から10月頃まで続き、BA.1系統やBA.2系統の流行に比べてさらに大きな流行となり、8月19日に陽性者数が最高となった。その後、陽性者数は減少に転じたものの、ピークは下がりきらず、10月後半から再び増加に転じ、11月16日に陽性者数が過去最高となり、流行は2023年2月頃まで続いた。
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医中誌Web
著者大西 麻実(札幌市衛生研究所)ほか収載誌/巻号頁札幌市衛生研究所年報 (0917-0294)/50号 p.44-51発行年月2024.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024113510】(解説)
コロナによる免疫制御漢方薬処方推移研究 急患診療センターにおける葛根湯と小青竜湯処方パターン変移に注目して
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医中誌Web
MedicalOnline
著者福本 一朗(長岡保養園)ほか収載誌/巻号頁東方医学 (0911-7768)/39巻1-2号 p.27-32発行年月2024.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024113098】(原著論文)
香川県環境保健研究センターにおけるSARS-CoV-2検査状況について
抄録
2019年12月に初めて確認された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は2020年1月に日本国内でも確認された。そのため当センターでも検査体制を構築し、5類移行となる2023年5月までおよそ3年にわたり感染が疑わしい患者やそれに関連する接触者の検査を行ってきたためその結果についてまとめた。また、遺伝子変異によって感染力や病原性が異なる変異株が世界的に報告されるようになり、患者数や重症者数に大きな影響を与えた。そこで変異株を早期に探知するためのスクリーニング検査や、発生当初は国立感染症研究所ゲノム解析センターに依頼していたゲノム解析を当センターで実施するようにした。その2つの結果についてもあわせて報告する。(著者抄録)
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医中誌Web
著者桑原 憲司(香川県環境保健研究センター)ほか収載誌/巻号頁香川県環境保健研究センター所報 (1347-698X)/22巻 p.102-107発行年月2023.12
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論文タイトル
【2024112534】(解説)
【隅から隅まで確認しよう!決定版 写真・イラスト入りチェックシートとQ&A集で分かる!環境整備ICTマニュアル】(第3章)環境整備のポイントとラウンド時のマニュアル:場所編 汚物処理室
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医中誌Web
MedicalOnline(電子書籍)
著者三橋 美野(東京大学医学部附属病院 A4北病棟)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/ p.110-114発行年月2024.02
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論文タイトル
【2024112524】(解説)
【隅から隅まで確認しよう!決定版 写真・イラスト入りチェックシートとQ&A集で分かる!環境整備ICTマニュアル】(第1章)環境整備の最新情報とエッセンス コロナ禍で必須になった!空調の管理
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医中誌Web
MedicalOnline(電子書籍)
著者古谷 直子(鉄蕉会亀田総合病院 地域感染症疫学・予防センター)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/ p.34-39発行年月2024.02
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論文タイトル
【2024112523】(解説)
【隅から隅まで確認しよう!決定版 写真・イラスト入りチェックシートとQ&A集で分かる!環境整備ICTマニュアル】(第1章)環境整備の最新情報とエッセンス これからどう活用する?非接触型環境消毒装置
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医中誌Web
MedicalOnline(電子書籍)
著者金森 肇(東北大学 大学院医学系研究科内科病態学講座総合感染症学分野)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/ p.29-33発行年月2024.02
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024112522】(解説)
【隅から隅まで確認しよう!決定版 写真・イラスト入りチェックシートとQ&A集で分かる!環境整備ICTマニュアル】(第1章)環境整備の最新情報とエッセンス 変化はあった?清掃・環境整備に関わる法改正
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医中誌Web
MedicalOnline(電子書籍)
著者田辺 正樹(三重大学医学部附属病院 検査部・感染制御部)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/ p.22-28発行年月2024.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024112520】(解説)
【隅から隅まで確認しよう!決定版 写真・イラスト入りチェックシートとQ&A集で分かる!環境整備ICTマニュアル】(第1章)環境整備の最新情報とエッセンス 清掃・環境整備の基本と心得
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医中誌Web
MedicalOnline(電子書籍)
著者坂口 みきよ(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科統合臨床感染症学分野)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/ p.10-14発行年月2024.02
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【2024111633】(解説)
【COVID-19対応の暫定評価と今後の課題】コロナ禍での在宅医療 実践報告とこれからの課題
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医中誌Web
著者川西 友栄(葵会上賀茂診療所)収載誌/巻号頁日本看護評価学会誌 (2186-4500)/13巻1号 p.57-59発行年月2023.12
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論文タイトル
【2024111632】(解説)
【COVID-19対応の暫定評価と今後の課題】地域で守ろう高齢者施設 感染管理認定看護師と保健所を軸とした高齢者施設支援
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医中誌Web
著者大田 良美(大阪府済生会吹田病院)収載誌/巻号頁日本看護評価学会誌 (2186-4500)/13巻1号 p.52-56発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024111631】(解説)
【COVID-19対応の暫定評価と今後の課題】感染隔離環境下での看護実践と今後の課題 大学病院における事例
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医中誌Web
著者宮田 七重(東京慈恵会医科大学附属病院)収載誌/巻号頁日本看護評価学会誌 (2186-4500)/13巻1号 p.47-51発行年月2023.12
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論文タイトル
【2024111622】(原著論文)
COVID-19により修学に影響を受けた新人看護師に対する教育的支援の実態
抄録
本研究は,COVID-19によって修学に影響を受けた新人看護師に対する病院での教育的支援を明らかにすること目的とした.300床以上の病院に所属する教育担当者9名に半構造化面接を実施し,結果について質的帰納的分析を行った.対象者の教育担当者としての平均経験年数±標準偏差は3.6±1.5年であり,すべての対象者の所属施設でCOVID-19患者を受け入れていた.COVID-19により修学に影響を受けた新人看護師に対する教育的支援の実態として,【COVID-19による修学への影響を考慮した研修内容】【COVID-19感染拡大下における新人教育環境】【COVID-19により修学に影響を受けた新人看護師に対する教育担当者のとらえ方】の3つの概念カテゴリーが抽出された.COVID-19による影響は現在も続いており,修学に影響を受けた新人看護師に対する教育的支援は長期的な視点で継続していくことが求められる.(著者抄録)
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医中誌Web
著者松本 晃子(藍野大学)ほか収載誌/巻号頁日本看護評価学会誌 (2186-4500)/13巻1号 p.1-8発行年月2023.12
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【2024111422】(原著論文)
コロナ渦での位置情報アプリを活用した作業療法の実践
抄録
新型コロナ拡大により作業療法の現場では外出訓練等に制限が生じ、患者の環境面の把握を困難としている。今回、畑作業に関心のあった患者の自宅周辺や畑等の環境面を確認する際に、位置情報アプリ(Google mapとストリートビュー)を活用し、具体的な訓練の立案や目標の共有に役立てることができたので報告した。症例は80歳代女性で、自宅で転倒して右大腿骨骨幹部骨折を受傷し、第1病日に骨接合術を施行された。第40病日に全荷重が可能となり、リハビリ目的で当院に転院した。Demandsは「畑でお花を育てたい」であった。介入初期はADLの自立を目標に介入し、第69病日にADLは概ね自立レベルとなった。第76病日から「畑で花を育てる」を目標に介入し、そのさい位置情報アプリを使用した。Google mapでは自宅と畑の距離や位置関係、ストリートビューでは道幅や傾斜などを確認した。そして模擬動作練習や、院内の畑・傾斜での練習を行い、第99病日に自宅退院し、実際の畑での作業を行うことができた。
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医中誌Web
著者河野 彩香(三豊市立西香川病院)収載誌/巻号頁香川県作業療法士会学術部学術誌 (2185-2596)/令和5年度 p.10-12発行年月2023.12
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【2024111401】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック中に妊娠が判明した都市部に住む日本人女性の身体活動と食生活に関連した経験(Experiences of physical activity and dietary behaviors of Japanese women in urban areas who found pregnant during the COVID-19 pandemic)
抄録
目的 新型コロナウイルス感染症(Coronavirus disease 2019:以下,COVID-19)の大流行(パンデミック)による社会生活の変化は,妊婦の身体活動や食生活などの生活習慣に影響を与えた。しかし,感染症パンデミックが妊娠中の生活習慣にどのような影響を与えるかは明らかになっていない。本研究は,COVID-19パンデミック時に妊娠が判明した日本人女性の身体活動や食生活に関連する経験を明らかにすることを目的とした。対象と方法 東京都内の産後2-3ヵ月の女性19名を対象に,2021年7-11月に半構造化インタビューを行った。妊娠中の身体活動および食生活について参加者に尋ね,データは質的記述的アプローチを用いて帰納的に分析した。本研究では,「生活習慣」を身体活動と食生活に限定したものとして使用することとした。結果 COVID-19パンデミック時における妊娠中の生活習慣に関連する経験として,6つのカテゴリーが抽出された。参加者は妊娠をきっかけに【感染予防のための自粛生活の中で母児の健康増進を意識した生活習慣の変化】,【妊娠前より感染予防の重要性に対する意識が高まったことによる生活習慣の変化】,【自粛生活に伴う心理的ストレスを軽減するための生活習慣の変化】,【夫のリモートワークによる妊娠中の生活習慣の変化】が生じていた。また,【感染予防対策をした上での妊娠前の生活習慣の継続】,【上子の育児を中心とした生活習慣の継続】をした参加者もいた。結論 日本人女性は,感染リスクの低減や母児の健康促進,上子の育児のために,妊娠中の身体活動や食生活の調整または継続をしていた。感染症パンデミック時の生活習慣に関する保健指導を行う際には,個々の感染症に対する考えや妊娠前の生活状況を考慮した上で,必要時は感染予防および母児の健康増進のための生活習慣の在り方を提案する必要がある。(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者堀 菜月(大阪大学 大学院医学系研究科保健学専攻)ほか収載誌/巻号頁日本助産学会誌 (0917-6357)/37巻3号 p.252-264発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024111167】(原著論文)
COVID-19流行下における余暇活動の制限と現在の作業参加との関連 地域在住高齢者における横断研究
抄録
【目的】コロナ禍における余暇活動の制限と現在の作業参加との関連を明らかにすること.【方法】茨城県の地域高齢者498名を対象に調査し,365部を分析した.「現代高齢者版余暇活動尺度」を使用し,現在とコロナ禍以前の値から変化量を算出し,自記式作業遂行指標(Self-completed Occupational Performance Index;以下,SOPI)との相関分析を行なった.【結果】いくつかの余暇活動項目において,コロナ禍による活動制限と現在の作業参加には相関関係があった.【考察】余暇活動尺度の項目はSOPIの余暇活動,生産的活動に含まれている項目のため影響が大きくなったと考えられた.(著者抄録)
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医中誌Web
著者小林 昭博(群馬医療福祉大学 リハビリテーション学部リハビリテーション学科作業療法専攻)ほか収載誌/巻号頁ぐんま作業療法研究 (1344-4344)/26巻 p.3-9発行年月2023.11
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論文タイトル
【2024110571】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症の療養期間延長と基礎疾患等の関連 静岡県熱海保健所における第5波・第6波疫学調査表の解析
抄録
目的 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第5波(2021年7~10月)以降は,療養解除基準期間経過後も症状悪化等により療養日数を延長した患者が散見された。静岡県熱海保健所管内は,従来から肥満や喫煙・糖尿病等の者が多く,健康課題とされてきた。そこで熱海保健所がもつCOVID-19患者の疫学調査表を用いて,療養期間延長の有無と肥満,喫煙状況や基礎疾患保有状況の関連を明らかにし,今後のCOVID-19重症化対策や生活習慣病対策推進のための知見を得ることを目的とした。方法 静岡県熱海保健所管内で対応した第5波,第6波のCOVID-19患者の疫学調査表を用い,基準の療養期間延長の有無と患者のBody Mass Index(BMI)(kg/m2),喫煙状況,基礎疾患等との関連を分析した。分析は流行株の違いから第5波,第6波を分けて行い,χ2検定またはFisherの正確確率検定,ロジステック回帰分析を行った。結果 療養期間延長ありの者は,第5波では91人(40.4%),第6波では242人(16.5%)であった。多変量調整の結果,療養期間延長の要因として挙げられた基礎疾患等の多変量調整オッズ比(95%信頼区間)は,第5波では肥満(BMI≧25.0kg/m2)2.34(1.20-4.56),第6波では,糖尿病あり2.40(1.51-3.81),やせ(BMI<18.5kg/m2)2.22(1.41-3.50),肥満2.08(1.50-2.88)が有意に高く,療養期間延長に影響を与えていた。一方,ワクチン接種との関連は,第5波,第6波いずれも2回以上接種で,それぞれ0.27(0.08-0.99),0.44(0.31-0.62)と有意に低く,療養期間延長の抑制要因であった。また,第6波において糖尿病とやせ,糖尿病と肥満を併存している者はそれぞれ5.18(1.20-22.40),5.68(3.01-10.70)とリスクがより高かった。結論 COVID-19第5波においては肥満が,第6波においてはやせ,肥満,糖尿病の保有が療養期間延長の要因となり,いずれの波においてもワクチン接種が療養期間延長抑制に寄与していた。COVID-19重症化抑制のためにも,地域の従来の健康課題である肥満や糖尿病等の生活習慣病対策をより一層推進する必要がある。(著者抄録)
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医中誌Web
著者藤浪 正子(静岡県富士保健所)ほか収載誌/巻号頁厚生の指標 (0452-6104)/70巻15号 p.1-8発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024108610】(原著論文)
COVID-19の制限を受けた看護学生のインターネット依存状況と学業成績及び睡眠との関係
抄録
COVID-19の影響下でオンライン学習をしている看護学生42名にアンケートを行い、「インターネット使用時間」「インターネット依存度」と「睡眠」「学業成績」との関連について検討した。インターネット依存度の評価には『日本語版IAT』を用い、睡眠の評価には『PSQI-J』、学業成績の評価には『GPA』を用いた。検討の結果、「インターネット依存度」と「学業成績」「睡眠」との間に有意な関連は認められなかった。インターネットの利用目的別に「コミュニケーション」と「情報収集」に分け、それぞれのインターネット使用時間と学業成績との相関性について検討した結果、コミュニケーション目的のインターネット使用時間は学業成績と有意な負の相関を示し、情報収集目的のインターネット使用時間は学業成績と正の相関を示した。
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医中誌Web
著者高橋 建司(大阪青山大学 健康科学部看護学科)ほか収載誌/巻号頁大阪青山大学看護学ジャーナル (2433-2704)/6巻 p.1-9発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024108603】(解説)
【海の外へ渡る航行者を診る-アウトバウンドにまつわるetc.】COVID-19パンデミックを振り返る 各国の対策と課題
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者石川 尚子(川崎セツルメント診療所)収載誌/巻号頁総合診療 (2188-8051)/33巻12号 p.1472-1476発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024108601】(解説)
【海の外へ渡る航行者を診る-アウトバウンドにまつわるetc.】渡航医学トピックス マスギャザリング
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者尾崎 正英(大阪大学医学部附属病院 感染制御部)ほか収載誌/巻号頁総合診療 (2188-8051)/33巻12号 p.1466-1468発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024105356】(原著論文)
新型コロナウイルス感染拡大前後における画像検査の実施状況に関する調査
抄録
目的 本研究は,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大前後におけるCT検査やMRI検査などの画像検査数を比較することで,COVID-19における「受診控え」が画像検査に与えた影響について検討した。方法 対象とした検査は,X線検査,CT検査,MRI検査,核医学検査,心臓カテーテル検査とし,2019年度および2020年度におけるレセプト情報・特定健診等情報データベースから検査数をまとめ比較した。評価は,各画像検査における月別の画像検査数の変化を評価するために,2020年度における各画像検査数の前年同月比を算出し比較した。また,2019年度および2020年度の都道府県別算定回数のデータから各都道府県におけるCOVID-19感染拡大前後比を算出し,変動係数を求め地域差を比較した。結果 月別の画像検査数はすべての画像検査で2020年4~5月に大きくに減少していることがわかった。外来における画像検査数の前年比は,全体でX線検査が90.8%,CT検査が96.5%,MRI検査が94.9%,核医学検査が91.7%であった。入院における画像検査数の前年比は,全体でX線検査が91.0%,CT検査が99.6%,MRI検査が96.1%,核医学検査が91.4%,心臓カテーテル検査が85.5%と外来同様にすべての検査で減少した。また,入院における画像検査数は外来に比べて変動係数が高く地域差が大きい結果となった。結論 「受診控え」による患者数の減少が画像検査数の減少に関係していることが明らかとなったが,患者数の減少は「受診控え」だけでなく,「新しい生活様式」による行動の変化が様々な疾患の疾病率に影響を与えたことも要因の1つであると推察した。(著者抄録)
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医中誌Web
著者岡野 員人(国際医療福祉大学 保健医療学部放射線・情報科学科)ほか収載誌/巻号頁厚生の指標 (0452-6104)/70巻12号 p.17-22発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024104167】(解説)
【生殖内分泌学と生殖免疫学の接点】性ステロイドによる免疫調節
抄録
<文献概要>膠原病やCOVID-19,結核などさまざまな感染症には感受性や予後の性差がある。その原因はT細胞やB細胞が性ステロイド受容体を発現し免疫応答への影響を受ける点にある。一般に,テストステロンは抗炎症作用があるが,エストロゲンは低濃度ではTh1誘導,高濃度ではTh2やTreg誘導といった二面的作用がある。さらにエストロゲンは胚中心でAID遺伝子の活性化によるB細胞の親和性成熟と自己反応性細胞の誘導に関与する。他にも女性では両親由来のX染色体の不活化や妊娠によるマイクロキメリズムがあり,性差医療を行うには内分泌・免疫病態の理解が重要である。
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医中誌Web
MedicalOnline
医書.jp_オールアクセス
著者早川 智(日本大学 医学部病態病理学系微生物学分野)ほか収載誌/巻号頁HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY (1340-220X)/30巻3号 p.175-182発行年月2023.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024103568】(解説)
「COVID-19の最新知見(小児単位)」 小児領域
抄録
子どもは当初SARS-CoV-2に感染することが少なかったが、オミクロン株に置き換わってから感染例が激増した。ただ子どもは大人(特に高齢者)にくらべて重症化することがきわめて少なく、その機序としては自然免疫応答の強さや抗感冒コロナウイルス免疫の交差反応が想定されている。重症化率は低くても感染例が激増したことを受けて重症例・死亡例がみられるようになり、特に国内では急性脳症の併発が危惧されている。またコロナ禍における社会の変化や子どもの感染予防対策が過度に行われることにより、子どもの心の発達を妨げられ心の健康を蝕まれていることに留意すべきである。(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者森内 浩幸(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科・小児科学)収載誌/巻号頁NEUROINFECTION (1348-2718)/28巻1号 p.27-34発行年月2023.07
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024103441】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミックが心療内科領域の患者と診療体制に及ぼす影響に関する全国の医師を対象とした質問票調査(A nationwide questionnaire survey of physicians regarding the impact of the COVID-19 pandemic on patients and treatment system of psychosomatic medicine)
抄録
COVID-19の世界的大流行が、日本の心療内科領域の患者と診療体制に及ぼした影響を調べた。2021年12月24日~2022年1月31日に、日本心身医学会および日本心療内科学会の会員である医師を対象に全国規模のオンライン質問票調査を行った。医師325名から回答があり、回収率は14.6%で、このうち233名(72%)が心療内科医であった。コロナ禍での外来患者数は、46%が「減少した」と回答し、50%が「明らかな変化なし」と回答した。外来初診を制限したと回答したのは23%、遠隔診療を実施したのは66%、入院病棟を持つ施設に勤務する31%が入院受診の減少を報告した。面会回数を減らすために、回答者の56%が患者の面会回数を減らし、66%が遠隔医療を導入した。回答者の78%が、コロナ禍が心身症、不安障害、気分障害、適応障害、摂食障害など心療内科で扱う疾患の発症や増悪に影響を与えたと回答した。
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医中誌Web
著者Yamanaka Yukari(Department of Stress Sciences and Psychosomatic Medicine, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁Biopsychosocial Medicine (1751-0759)/17巻 p.1 of 8-8 of 8発行年月2023.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024103366】(総説)
日本の感染症の概要 過去からCOVID-19まで
抄録
人類にとって,感染症はなくなることが望ましい.近・現代のように,人・物の往来が盛んになると,それにのって病気もやってくる.我々はCOVID-19を通じて,しっかりした感染対策をすると,いくつかの病気やほかの感染症(インフルエンザ,結核,風疹など)が減ってくることを経験した.もちろん,それは手指消毒,マスク着用,咳エチケット(咳の際手で口を覆わず,ハンカチや洋服の袖などで覆う),不要不急の接触や三密を回避し,食事の際は席を離して黙食したことに起因する.今回,COVID-19を含め,いくつかの感染症を歴史の視点からまとめてみた.今後,人間はいろいろな感染症に直面すると思われるが,病原にむやみに接しない・触らない・近寄らないという原則をしっかり理解し,(1)適宜病原の消毒・滅菌,(2)病原や媒介物の除去などの環境整備を行うこと,(3)薬やワクチンなどでヒト側の防衛能力を高めることこそが,感染症の時代を人間が生き延びるのに大切なポイントであると考えられた.(著者抄録)
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医中誌Web
著者千葉 諭(東京医療学院大学 保健管理室)ほか収載誌/巻号頁東京医療学院大学紀要 (2432-6119)/11巻 p.72-88発行年月2023.07
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024103279】(解説)
老健仕事人 人事(社会保険労務士) 老健施設に勤める社労士として
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医中誌Web
著者内藤 亜紀(介護老人保健施設甲府南ライフケアセンター)収載誌/巻号頁老健: 全国老人保健施設協会機関誌 (2435-4368)/34巻4号 p.24-25発行年月2023.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024103260】(解説)
コロナ禍で考えたこと コロナ禍を転じて福に 医療業界の増患法などに学ぶ
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医中誌Web
著者谷田 伸治収載誌/巻号頁Tehamo (2436-1844)/3巻2号 p.11-13発行年月2023.06
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024100059】(原著論文)(英語)
COVID-19関連心理社会的ストレスとgeneral psychological distress表出の相違および日本人のCOVID-19専属病棟スタッフと支援スタッフにおけるケア日数と症状との関係(Differences in the presentation of COVID-19-related psychosocial stress and general psychological distress and the relation between the number of care days and these symptoms among Japanese ward staff working exclusively with COVID-19 and support staff)
抄録
COVID-19患者のケアに特異的な心理社会的ストレス、COVID-19専属病棟従事者と支援従事者の精神的苦痛について調査した。被験者は2021年2月のCOVID-19流行下におけるCOVID-19病棟の看護師と医師で、専任従事者67名(A群)と一時的なサポート従事者46名(B群)であった。COVID-19流行における医療従事者に特有な心理社会的ストレス(Tokyo Metropolitan Distress Scale for Pandemic[TMDP])とgeneral psychological distress(K6)を評価した。K6スコアはA群よりもB群で有意に低かったが、TMDPの総合スコアと下位尺度で有意差はなかった。B群ではTMDPとK6に正相関が認められ、TMDP-社会項目に対するケア日数でも正相関が認められた。COVID-19専属従事者よりも支援従事者のほうが精神的苦痛は弱かったが、心理社会的ストレスはほぼ同等であった。支援従事者でも精神的苦痛が認められ、従事日数増加とともに社会的ストレスが増大した。
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医中誌Web
著者Nishihara Tomoe(Department of Psychosomatic Medicine, National Hospital Organization Fukuoka Higashi Medical Center)ほか収載誌/巻号頁Biopsychosocial Medicine (1751-0759)/17巻 p.1 of 7-7 of 7発行年月2023.04
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【2024100056】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミックにおける日本人大学生の睡眠習慣の変化 3年間追跡調査(Changes in the sleeping habits of Japanese university students during the COVID-19 pandemic: a 3-year follow-up study)
抄録
COVID-19により多くの教育機関でリモート授業を導入した。愛知医科大学の医学生を対象に、リモート授業と睡眠習慣との関連を調査した。2018~2020年に大学に登録した被験者について、性別、その程度、滞在場所、睡眠障害、生活スタイル習慣で調整し、平日と週末における睡眠時間のマルチレベル分析を行った。マルチレベル分析では、平日の睡眠時間は滞在場所および調査年と関連した。学生は平日では2019年よりも2020年で有意に長かった。他のマルチレベル分析では、週末における睡眠時間は、調査した年、性別、寝床に行く前に常に何かを行うことと関連した。週末における睡眠時間は2019年よりも2020年で短く、男子学生および寝床に行く前に常に何かを行う学生で長かった。10名の学生は2020年に睡眠相後退を示した。これらの睡眠時間の変化はCOVID-19とリモート授業による影響で説明できると考えられた。
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医中誌Web
著者Hori Reiko(Department of Health & Psychosocial Medicine, Aichi Medical University School of Medicine)ほか収載誌/巻号頁Biopsychosocial Medicine (1751-0759)/17巻 p.1 of 8-8 of 8発行年月2023.04
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024099629】(総説)(英語)
新型コロナウイルス感染後遺症(long COVID)の神経精神的側面 包括的レビュー(Neuropsychiatric aspects of long COVID: A comprehensive review)
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医中誌Web
著者Kubota Takafumi(Department of Neurology, National Hospital Organization Sendai Medical Center)ほか収載誌/巻号頁Psychiatry and Clinical Neurosciences (1323-1316)/77巻1-2号 p.84-93発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024099628】(総説)(英語)
SARS-CoV-2感染の神経学的後遺症(Neurological post-acute sequelae of SARS-CoV-2 infection)
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医中誌Web
著者Takao Masaki(Department of Clinical Laboratory and Internal Medicine, National Center of Neurology and Psychiatry(NCNP), National Center Hospital)ほか収載誌/巻号頁Psychiatry and Clinical Neurosciences (1323-1316)/77巻1-2号 p.72-83発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024099444】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック時の地域社会における高齢者の孤独感およびQOLに対するオンライン・インタラクティブコースの有効性を調査する パイロット研究および無作為化比較試験(Investigating the effectiveness of online interactive courses on loneliness and quality of life of older adults in the community during the COVID-19 pandemic: A pilot study and a randomized controlled trial)
抄録
台湾の高齢者を対象とした単盲検無作為化比較試験を実施し、COVID-19パンデミック時の地域社会における高齢者の孤独感、抑うつ、ソーシャルサポート、QOLに対する8週間のオンライン・インタラクティブコースの有効性について検討した。長期介護施設の60歳以上の高齢者89例を介入群44例(8週間[平日]のオンライン・インタラクティブコース受講、男性15例、平均68.07±6.68歳)、対照群45例(8週間[平日]の一方向のオンラインビデオ番組視聴、男性17例、平均69.00±6.04歳)に無作為に割り付けた。主要評価項目はUCLA孤独感尺度、副次的評価項目は高齢者うつ尺度短縮版、Inventory of Socially Supportive Behavior、WHOQOL-BREF(下位尺度;身体的健康、心理的健康、社会的関係、環境)などとした。その結果、介入群では対照群と比較して、UCLA孤独感尺度、WHOQOL-BREF下位尺度「心理的健康」および「社会的関係」に有意な改善が認められた。以上のように、8週間のオンライン・インタラクティブコースはCOVID-19パンデミック時の高齢者のQOLのうち、孤独感、心理的健康、社会的関係を効果的に改善したことが示された。
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著者Yang Shang-Yu(Department of Healthcare Administration, College of Medical and Health Science, Asia University)ほか収載誌/巻号頁Geriatrics & Gerontology International (1444-1586)/23巻2号 p.91-97発行年月2023.02
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論文タイトル
【2024099303】(原著論文)(英語)
糖尿病患者の血糖コントロール、食習慣、体組成に及ぼす新型コロナウイルス感染症流行の影響 後方視的縦断的観察研究(Impact of the COVID-19 pandemic on the glycemic control, eating habits, and body compositions of people with diabetes mellitus: A retrospective longitudinal observational study)
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の糖尿病患者への影響について検討した。当院外来患者408名(男性58.6%、平均60.5歳、2型糖尿病96.8%)を対象に、2019年度(COVID-19流行前年)と2020年度(流行年)の年間平均HbA1c、栄養素摂取量、体組成を比較した。年度間で著明な変化が認められた項目は、HbA1c(7.12±0.90→7.19±1.01%、P=0.010)、体脂肪率(34.59±9.52→34.95±9.53%、P<0.001)、および骨格筋率(35.65±5.45→35.41±5.46%、P<0.001)であった。ロジスティック回帰分析の結果、HbA1c値>0.07%上昇に関連する因子は、COVID-19流行前後のBMI変化量(調整オッズ比2.33、95%CI 1.78~3.05)、体脂率変化量(1.45、1.27~1.65)、骨格筋率変化量(0.5、0.41~0.65)であった(各P<0.001)。
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Crossref
著者Sawada Mika(Department of Clinical Nutrition Therapy, The University of Tokyo Hospital)ほか収載誌/巻号頁Journal of Diabetes Investigation (2040-1116)/14巻2号 p.321-328発行年月2023.02
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【2024099231】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック中に大阪都市圏の単一センターで観察された中枢性思春期早発症の頻度上昇(Increased frequency of central precocious puberty during the coronavirus disease(COVID-19) pandemic at a single center in the Osaka Metropolitan Area of Japan)
抄録
大阪市にある本総合病院の小児医療センターで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック期間中に経験した中枢性思春期早発症(CPP)の頻度を後方視的に調査した。本院は大阪都市圏に2つある小児病院の1つであり、約800万人の人口をカバーしている。日本でCOVID-19緊急事態宣言が最初に発令された時点の前後の期間に当たる2016~2021年の上記症例を調査し、CPP症例の年次頻度を解析した。CPP症例頻度は、緊急事態宣言発令状態の前から後にかけて有意に増加しており、女性症例に限定した場合でも同じく有意な増加が認められた。しかし、男性症例では有意な増加は示されなかった。緊急事態宣言の前後でCPPと診断された症例を比較した場合、臨床所見、成長学的所見、内分泌学的所見に有意差はみられなかった。結論として、大阪都市圏の単一センターで観察されたCPP頻度はコロナ禍で有意に上昇していた。
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J-STAGE(無料)
著者Matsubara Kazuki(Division of Pediatric Endocrinology and Metabolism, Children's Medical Center, Osaka City General Hospital)ほか収載誌/巻号頁Clinical Pediatric Endocrinology (0918-5739)/32巻1号 p.58-64発行年月2023.01
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【2024099211】(原著論文)(英語)
ボリビア、ラパスにおけるCOVID-19の疫学的評価(An epidemiological evaluation of COVID-19 in La paz, Bolivia)
抄録
2020年3月~2022年2月にボリビアのラパスにおいて、COVID-19の有病率、死亡率とその決定要因、ワクチンの有効性を明らかにするため、疫学調査を実施した。ラパス市内の2775名を対象に、構成的調査票を用いてデータを収集した。2775名のうち1586名(57.1%)がCOVID-19に感染し、187名(6.7%)が疑い例であった。死亡率は2.9%であった。シノファーム、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ガマレヤ、ファイザー・ビオンテック、モデルナ、アストラゼネカのワクチンが使用され、すべてのワクチンで発症リスクを低減する効果が実証された。死亡リスクはワクチン接種群でオッズ比0.037(95%CI 0.01~0.10、p<0.001)と有意に低かった。以上より、ラパスにおけるCOVID-19の実際の有病率は疑い例を含めて63.8%であり、Ministry of Health and Sports in Boliviaの報告(7.5%)を上回った。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Ito Ryota(Faculty of Foreign Studies, Department of Spanish & Latin American Studies, Nanzan University)ほか収載誌/巻号頁Journal of Infection and Chemotherapy (1341-321X)/29巻3号 p.333-338発行年月2023.03
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【2024099168】(原著論文)(英語)
日本において学校閉鎖が小児の救急搬送に及ぼす影響(Impact of school closures on pediatric ambulance transport in Japan)
抄録
COVID-19パンデミックに伴う学校閉鎖が小児の救急搬送件数に及ぼす影響を検討した。高知県における2020年の学校閉鎖時期での小児患者の救急搬送件数をパンデミック前の2019年、学校閉鎖に至らなかった2021年と比較した。調査対象期間における救急搬送件数は22709件であり、うち15歳未満の小児例の件数は2019年が391件、2020年が276件、2021年が352件となっていた。2019年と比較して2020年は29.41%、2021年は9.97%それぞれ減少しており有意差が認められた。重症度別にみると、軽症者は2019年が277件(70.84%)、2020年が176件(63.77%)、2021年が248件(70.45%)と2020年が最も少なかったが2019年、2021年との間に有意差はみられなかった。また、性別、出動した救急車の所属消防署、疾患分類について有意差はなかった。このほか、多変量解析では小児の救急搬送比率は2020年の方が2019年より低く、2019年と2021年との間に有意差は認められなかった。2020年における小児の救急搬送件数の減少には学校閉鎖以外にも公衆衛生上の介入が関与している可能性が想定された。
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著者Takeuchi Shinya(Department of Disaster and Emergency Medicine, Kochi Medical School)ほか収載誌/巻号頁Pediatrics International (1328-8067)/65巻1号 p.1 of 5-5 of 5発行年月2023.01
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【2024099100】(解説)(英語)
内視鏡的粘膜下層剥離術のin vivoトレーニングに対する遠隔指導(Telementoring for endoscopic submucosal dissection in vivo training)
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著者Yip Hon Chi(Departments of Surgery, Faculty of Medicine, The Chinese University of Hong Kong)ほか収載誌/巻号頁Digestive Endoscopy (0915-5635)/35巻1号 p.140-145発行年月2023.01
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【2024099012】(原著論文)(英語)
日本におけるCOVID-19パンデミック初期の合併症性虫垂炎の増加には受診と紹介時間の遅れが寄与している(Delayed Presentation and Referral Time from General Practitioners Contribute to Increased Complicated Appendicitis during the Initial COVID-19 Pandemic Period in Japan)
抄録
【目的】COVID-19が一般市中病院において虫垂炎手術診療に与えた影響を検討した.【方法】2016年1月~2021年4月に急性虫垂炎にて手術施行した84例を対象とした.初回緊急事態宣言発令から1年間の22例(流行期)と流行以前の4年間の63例(対照期)を比較した.【結果】受診行動;流行期では虫垂炎発症から初回医療機関受診までの期間が有意に長く(2.4 vs. 1.1日,P=0.004),一次医療機関を経由した場合(n=52),前医から当院紹介受診までの期間も有意に長かった(1.6 vs. 0.7days,P=0.017).重症度;流行期で複雑性虫垂炎が有意に多かった(61 vs. 31%,P=0.023).手術成績;鏡視下率と開腹移行率は同等だった.流行期で手術時間は有意に長かったが(83 vs. 60min,P=0.003),Clavian-Dindo分類≧合併症は同等であった.【結語】COVID-19流行期では患者の受診控え等により,虫垂炎が重症化したと考えられた.(著者抄録)
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Takagi Tadataka(Department of Surgery, Heisei Memorial Hospital)ほか収載誌/巻号頁Journal of the Anus, Rectum and Colon (2432-3853)/7巻1号 p.17-24発行年月2023.01
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【2024098592】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大状況における大阪医科薬科大学の授業対応に関する看護学部の視点からの検討(第2報)
抄録
2021年度から2022年度までの大阪府におけるCOVID-19の新規陽性者数および割合の1週間の移動平均値の推移を調査し,政府と大阪府により実施された感染コントロール対策に準じた同期間における大阪医科薬科大学の対応事項を再評価した。さらに2019年度から2022年度までの看護学部における授業評価を比較した。2022年の第6および第7波,2023年の第8波はおもにデルタ株とオミクロン株に置き換わり,2021年の第4波および第5波に比し,明らかにピークが高く,期間も長かった。陽性者数のピークは7波が最も高かったが,陽性者割合のピークは8波が最も高かった。本学は各学部の教育内容ならびに学内の感染状況および新病院建設などを踏まえ,政府および大阪府からの大学への要請に従い,教育活動を適宜適正に継続した。その結果,第7波と第8波における市中の感染者急増にも関わらず,看護学部において,全学年が通常の面接授業に移行できた。さらに実習科目は,当院の実習の際に,ワクチン3回接種済あるいは直前の抗原検査が徹底されることを条件に,コロナ禍一貫して面接授業で実施できた。講義科目の高評価を維持でき,さらに実習科目における高評価が増加傾向を示し,低評価が減少した。これより制限された学習環境を乗り切るための授業の質の向上が示唆された。(著者抄録)
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著者土手 友太郎(大阪医科薬科大学 看護学部)収載誌/巻号頁大阪医科薬科大学医学会雑誌 (2436-5939)/82巻2号 p.124-131発行年月2023.12
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【2024098053】(原著論文)
広島市感染症発生動向調査事業における感染症の発生動向(2022年)
抄録
本市(広島市)では市の感染症発生動向調査事業実施要綱に基づき、衛生研究所に感染症情報センターを設置し、市内の感染症情報を収集・分析している。本稿では、2022年の広島市における全数把握対象疾患(腸管出血性大腸菌感染症、日本紅斑熱、レジオネラ症、梅毒、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、新型コロナウイルス感染症)、および五類感染症定点把握対象疾患のうち、年間の推移に特徴のあった疾患(インフルエンザ、感染性胃腸炎、手足口病、ヘルパンギーナ、RSウイルス感染症)について分析、報告した。
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著者臼田 美由紀(広島市衛生研究所)ほか収載誌/巻号頁広島市衛生研究所年報 (0911-2073)/42号 p.61-64発行年月2023.12
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論文タイトル
【2024098022】(原著論文)
神奈川県における急性脳炎発生動向(2014~2022年)
抄録
NESIDに基づいて2014~2022年に県内の医療機関から届出のあった急性脳炎383例を対象に、年別の届出数、患者の性別・年齢・病原体などについて調査し、新型コロナ流行前後(2020年前後)で比較した。年別の届出数は2016年が最も多く74例、次いで2019年65例、2017年48例の順であった。性別は男性213例、女性170例と男性のほうが多く、新型コロナ流行前後で比較すると、流行前は2017年と2018年を除いて男性のほうが多く、流行後はいずれの年も女性のほうが多かった。年齢は0~93歳(中央値4歳)で、年齢層別にみると10歳未満が最も多く266例(69%)を占め、この傾向は新型コロナ流行前後で変わらなかった。病原体は、いずれの年も「不明」が最も多く、次いでインフルエンザウイルスが2021年と2022年を除いて多かった。
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医中誌Web
著者大屋 日登美(神奈川県衛生研究所 企画情報部)ほか収載誌/巻号頁神奈川県衛生研究所研究報告 (0303-0350)/53号 p.17-23発行年月2023.12
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【2024098009】(解説)
新型コロナウイルス感染症の罹患後症状
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著者森岡 慎一郎(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター)収載誌/巻号頁日本内科学会雑誌 (0021-5384)/113巻1号 p.134-137発行年月2024.01
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【2024098007】(解説)
新型コロナウイルスの現状と理解 最新の情報を中心に
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医中誌Web
著者武藤 義和(公立陶生病院 感染症内科)収載誌/巻号頁日本内科学会雑誌 (0021-5384)/113巻1号 p.131-134発行年月2024.01
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【2024096974】(解説)
嵐を乗り越えて看護職を安定させる 倫理的実践(Steadying the Nursing Profession Through the Storms: An Ethical Practice)
抄録
<文献概要>2023年8月25日に開催された,第27回日本看護管理学会学術集会におけるキャサリン・ブラウン-ザルツマン氏の海外招聘講演「Steadying the Nursing Profession Through the Storms: An Ethical Practice(嵐を乗り越えて看護職を安定させる:倫理的実践)」では,新型コロナウイルス感染症のパンデミックが明確化した看護における苦悩が共有された。これらに立ち向かうためには,目前のニーズだけでなく将来を見通し,現状の評価を行い対応することが必要だ。医療機関内で直面する無数の問題に対処する全ての看護管理者にとって指針となる看護倫理と,自己への許しの必要性が語られた。本稿では,その講演録をダイジェストで紹介する。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者キャサリン・ブラウン-ザルツマン (Ethics of Caring, UCLA School of Nursing DNP Program, Ethics)収載誌/巻号頁看護管理 (0917-1355)/34巻1号 p.38-44発行年月2024.01
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【2024096869】(原著論文)
コロナ禍における高校生の心身の変化について
抄録
コロナ禍における高校生の心身の変化を明らかにすることを目的に、京都府立A高等学校全日制に在籍する全校生徒を対象に、2021年1月(1017名)と2022年1月(1066名)の2回、質問紙調査を行った。その結果、2021年と2022年の調査結果の比較では、精神面、身体面、集中力、心配事の全てにおいて、2022年は2021年に比べ、有意に悪化していた。食欲の変化は、精神面、身体面、集中力、心配事の全てと有意に関連し、睡眠の質は、精神面、身体面、集中力、心配事の全てと有意な関連がみられ、睡眠時間が6時間以下になると、精神面、身体面、集中力に影響していた。
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機関リポジトリ(無料)
著者矢本 良江(京都府立山城高等学校)ほか収載誌/巻号頁京都女子大学養護・福祉教育学研究 (2758-6421)/1号 p.17-25発行年月2023.02
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【2024096387】(解説)
【看護の力をリスキリングしよう 今、こうしているがわかる看護の最新トレンド2024】(Topic2)感染対策のいま 常に流行状況をふまえた対策を! COVID-19流行を経てアップデートしておきたい感染対策
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医書.jp_オールアクセス
著者坂本 史衣(明芳会板橋中央総合病院)収載誌/巻号頁Expert Nurse (0911-0194)/40巻1号 p.32-36発行年月2023.12
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【2024096185】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による緩和ケアに携わる管理栄養士の業務の変化
抄録
緩和ケアの対象となるがん患者は免疫力が低下しており、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大下にあって特別な配慮が必要である。本研究は、緩和ケアに携わる管理栄養士を対象にCOVID-19拡大下の業務の変化を調査した。緩和ケア診療加算届出受理医療機関509施設に質問票を郵送し、324施設(63.7%)より有効回答を得た。その結果、個別対応食の縮小を回答した施設は3.4%に留まった。これは、既存の標準業務手順として院内感染対策や食品衛生管理が徹底されたことが功を奏したものと推察された。一方、COVID-19拡大により、学生の臨地実習の受入制限は233施設(71.9%)、管理栄養士のベッドサイドへの立ち入り制限は163施設(50.3%)、入院患者の栄養指導の自粛は151施設(46.6%)、外来患者の栄養食事指導の自粛は136施設(42.0%)から報告があり、既存の標準業務手順では対応が困難な業務があることが明らかとなった。今後、このような緊急事態に再び直面しても栄養管理業務を継続できる体制整備を進める必要がある。(著者抄録)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者腰本 さおり(東京家政学院大学 人間栄養学部人間栄養学科)ほか収載誌/巻号頁東京家政学院大学紀要 (2186-1951)/63号 p.49-57発行年月2023.08
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【2024093667】(解説)
インフルエンザとCOVID-19 これまでを振り返り,今後に備える
抄録
<文献概要>インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はともにウイルスによる呼吸器感染症であり,パンデミックとよばれる大流行を起こすことにより,社会に大きな影響を与えてきた.医療の現場では,両疾患の流行により診断,治療,予防のすべてが大きな変貌を遂げた.今後,これらの疾患は人類とどう共存するのか,さらに新しい感染症は登場するのか,現状をふまえて今後に備えることが不可欠である.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者中野 貴司(川崎医科大学 小児科学)収載誌/巻号頁小児科 (0037-4121)/64巻11号 p.1187-1195発行年月2023.11
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【2024091090】(解説)
Current Knowledge for ICT コロナ禍におけるDMATの取り組み
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が集団発生した医療機関や社会福祉施設では、陽性者や濃厚接触者の管理だけでなく、職員が感染者や濃厚接触者となるなど勤務できない状況となり、施設は機能不全に陥った。災害時の災害派遣医療チーム(disaster medical assistance team,DMAT)によるCOVID-19への対応は、感染対策の指導に加え、機能維持を目的とした幅広い支援が必要となった。災害医療=医療逼迫・崩壊時の医療提供と同義であり、医療逼迫・崩壊時の被害を低減すべく、社会的アプローチを含めたマクロ対応から、各施設の対応というミクロの視点でも実施した。(著者抄録)
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MedicalOnline
PierOnline
著者千島 佳也子(国立病院機構 本部厚生労働省DMAT事務局)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻12号 p.1254-1257発行年月2023.12
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【2024091088】(解説)
【感染症シーズン(2)地域連携サポート号"あいまい""ケースバイケース"を解決 療養型病院&高齢者施設 感染対策レクチャー】設備・管理編 面会
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者中西 文美(京都府立医科大学附属病院 感染対策部)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻12号 p.1236-1241発行年月2023.12
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【2024090683】(解説)
小児感染症ニュース(第16回) P値と脱構築
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医中誌Web
著者日馬 由貴(大阪大学 大学院医学系研究科感染制御学)収載誌/巻号頁J-IDEO (2432-7077)/7巻6号 p.926-930発行年月2023.11
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【2024090672】(解説)
子どもと大人の感染症[第40回] 下水サーベイランスによる感染症予測の可能性
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医中誌Web
著者齋藤 昭彦(新潟大学 大学院医歯学総合研究科小児科学分野)収載誌/巻号頁J-IDEO (2432-7077)/7巻6号 p.892-894発行年月2023.11
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【2024089786】(解説)
COVID-19禍における助産師学生の健康教育実践と学習効果 妊産婦とその家族に対する動画作成の試み
抄録
COVID-19の感染拡大に伴い,対面で実施してきた助産師学生(以下,学生とする)による健康教育を動画作成に切り替えた。教材として提供した動画作成のプロセスを振り返り,COVID-19前の健康教育内容と比較することで,学生の学習効果と教育上の課題を見出した。学生は,妊産婦への指導内容が動画として繰り返し視聴される可能性から,より慎重に実践内容を検討する機会となった。妊産婦とその家族のニーズを踏まえた上で動画作成内容の検討を行い,分かりやすく伝えることを常に意識して作成に臨んだことは,対象の状態を想像し,妊産婦を理解する機会となった。また社会のニーズを意識しつつ,学生と教員が共に試行錯誤を繰り返し取り組んだ実践は,助産師が社会の変化に応じて柔軟に対応すること,グループメンバーで協力して進めることの大切さを学ぶ機会になったと考える。(著者抄録)
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医中誌Web
著者中井 恭子(聖泉大学 別科助産専攻)ほか収載誌/巻号頁滋賀母性衛生学会誌 (1880-2389)/22-23巻1号 p.11-17発行年月2023.09
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【2024089694】(解説)
【明日からラウンドや会議の一言目が変わる!感染対策を円滑に進めるコミュニケーション・交渉術】ICTメンバーに必要なコミュニケーションスキル・交渉術
抄録
▼ICTは、ICDを中心とした医師、ICNを中心とした看護師、感染対策担当薬剤師である薬剤師、微生物検査技師である臨床検査技師、事務部門からなる院内の多職種医療チームである。▼ICTの活動の目的は、主に院内で発生しうる感染症の予防と院外から院内への感染症の侵入を防ぐこと、院内で感染症が発生した場合の拡大防止と収束である。この目的を達成するために、ICTは組織内外の多くの情報をインプット・アウトプットしながら情報を統制する必要がある。▼コミュニケーションとは、必要な情報を、明確・簡潔に、適切な態度をもって人に伝える、共有することである。▼よいコミュニケーションは組織内の満足度が上がり、タイムマネジメントや効果的なアウトカムにつながる。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者織田 錬太郎(東京都立多摩総合医療センター 感染症内科)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻11号 p.1156-1161発行年月2023.11
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【2024089692】(解説)
Current Knowledge for ICT 川崎市の地域連携における保健所の役割
抄録
川崎市においては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生以前から市内病院の連携が図られ、新型インフルエンザ等感染症発生時を想定した訓練やワークショップ、また、新たな感染症やテロなどを想定したブラインド訓練などが、さまざまな形で実施されてきた。そして、お互いの施設の感染制御上の問題点を話し合うために、自施設の感染対策チーム(ICT)の医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師などが集まって開いた会合を皮切りに、2011(平成23)年、「KAWASAKI地域感染制御協議会」が立ち上げられた。当市病院協会と連携しているほか、当初から保健所も参加してきた。今般、COVID-19の流行を受けて、「地域での感染対策の強化」を推進することが重要視されている。そのことから、国において、新興感染症などに対応できる医療提供体制の構築に向けた取り組みの一環として診療報酬改定にともない"感染対策向上加算"が創設され、保健所は令和6年3月までに新たな感染症発生を想定した内容を含む感染症法に基づく予防計画を策定するなかでも、訓練を行うこととされた。それを受けた当市における取り組みとして、「KAWASAKI地域感染制御協議会」と連携し、地域の感染症対策の中心的役割を担う市内病院を核とし、市医師会、健康安全研究所および保健所で協力し、今後、各病院などで行う訓練の模範となるようなプレ訓練を実施した。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者小泉 祐子(川崎市健康福祉局 保健医療政策部)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻11号 p.1146-1150発行年月2023.11
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024089686】(解説)
【感染症シーズン(1)ダウンロードデータで時短ができる!新型コロナウイルス&インフルエンザ&ノロウイルス 初心者さんのための研修・マニュアル改訂のヘルプブック】新型コロナウイルス編 初心者に伝わる! COVID-19研修の実践ワークブック
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者斉藤 麻里(東京慈恵会医科大学附属病院 医療安全管理部門)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻11号 p.1118-1122発行年月2023.11
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【2024089684】(解説)
【感染症シーズン(1)ダウンロードデータで時短ができる!新型コロナウイルス&インフルエンザ&ノロウイルス 初心者さんのための研修・マニュアル改訂のヘルプブック】導入編 海外の文献から分かる! インフルエンザ・ノロウイルスの最新情報
抄録
○コロナ禍のなかで、インフルエンザウイルスと新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の重複感染による重症化と大流行(いわゆるツインデミック)が大いに問題となった。○実際に同時流行と呼べる状況となった英国などヨーロッパの疫学データからは、高頻度で重複感染がありうる、と明らかには言い難いかもしれない。○ドイツからは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、インフルエンザ、ノロウイルス感染症による死亡率の直接比較が報告された。診断確定例ではやはりCOVID-19の死亡率が高かったが、迅速診断検査で陰性でも同一症状で同じく診療対象となった症例内では、ノロウイルス感染症やインフルエンザによる死亡率はCOVID-19と同等か、むしろやや高めであった。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者関 雅文(埼玉医科大学国際医療センター 感染症科・感染制御科)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻11号 p.1109-1113発行年月2023.11
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論文タイトル
【2024089683】(解説)
【感染症シーズン(1)ダウンロードデータで時短ができる!新型コロナウイルス&インフルエンザ&ノロウイルス 初心者さんのための研修・マニュアル改訂のヘルプブック】導入編 5類に移行してどうなった? 新型コロナウイルスへの対応
抄録
○5類移行後は把握できない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が増え、日常的に陽性者と接触するリスクが高くなる。そのため、今まで以上に適切な標準予防策の実践が必要になる。○手指衛生は感染拡大のイベント後に改善させるのではなく、平時から習慣化するように取り組み、感染拡大がない体制をつくることが必要となる。○個人防護具(PPE)は標準予防策の概念に基づいて選択し、適切に着脱することが重要である。○特徴的な症状をモニタリングして、疑わしい事例を早期に発見し対策を講じることのできる症候群サーベイランスは、COVID-19を早期発見、早期隔離するために活用できる。○これからの面会については必要な場面を検討し、どのような方法で面会が実施できるのか、模索していく必要がある。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者田村 祐子(慶応義塾大学医学部附属病院 感染制御部)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/32巻11号 p.1104-1108発行年月2023.11
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【2024089369】(解説)
「パンデミックの歴史的概観」 COVID-19 Pandemic
抄録
人類は様々な感染症に悩まされてきたが,病原微生物学の進展,抗菌剤,抗ウイルス剤の開発等によって,20世紀後半になると先進国では感染症が起こっても致死率は低下しており,先進国での医療・公衆衛生上の問題は成人病・生活習慣病等が中心となっていた。しかし,途上国では感染症が未だに大きな脅威となっている。しかし,2019年末に中国武漢で発生したCOVID-19が欧米先進国で途上国以上の多数の感染者を出す事態となったので,改めて感染症の重要性を認識せざるを得ない状況となった。そこで、「パンデミックの歴史的概観」と題する3回程度の解説のシリーズを組み,本号では第1回としてCOVID-19を取り上げて,世界と日本の感染動向,医療体制等を概説する。そして,次号以降でスペイン風邪,天然痘,ペスト,コレラ,その他の歴史的な感染症を取り上げることにする。(著者抄録)
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医中誌Web
著者篠田 純男(岡山大学)収載誌/巻号頁日本防菌防黴学会誌 (2187-431X)/51巻10号 p.587-601発行年月2023.10
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【2024089145】(解説)
【子どもと家族への心理的支援】感染症(新型コロナウイルス)の蔓延下における家族支援
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医中誌Web
著者鴨志田 冴子(山形大学保健管理センター)収載誌/巻号頁家族心理学年報/41巻 p.98-106発行年月2023.09
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論文タイトル
【2024087643】(解説)
希望館病院における新型コロナウイルス感染症への取り組み
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医中誌Web
著者須永 悟(松沢会希望館病院 内科)ほか収載誌/巻号頁高崎医学 (0916-121X)/73巻 p.89-93発行年月2023.07
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024087514】(解説)
地域のパンデミックプランニング[第65回] 症候群サーベイランスと医療機関での活用
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医中誌Web
MedicalOnline
著者山藤 栄一郎(福島県立医科大学 総合内科・臨床感染症学講座)収載誌/巻号頁インフルエンザ (1345-8345)/24巻2号 p.123-127発行年月2023.06
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【2024087508】(解説)
東京都におけるCOVID-19の現状
抄録
東京は世界最大の大都市である.世界中の都市がCOVID-19への対応に苦慮しているなか,東京での新規陽性者数や死亡者数は,他の大都市圏に比べ,今のところ比較的抑えられている.日本では,医療制度の維持や死亡者の最小化に対する期待が高い.社会機能を正常化させながら,この期待に着実に応えていくことが必要である.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者大曲 貴夫(国立国際医療研究センター病院 国際感染症センター)収載誌/巻号頁インフルエンザ (1345-8345)/24巻2号 p.95-99発行年月2023.06
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論文タイトル
【2024087060】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症と液体酸素使用量の関係
抄録
院内の液体酸素消費量と新型コロナウィルス感染症に関する各種パラメータとの関係を検討した。毎月の液体酸素消費量は2021年度には2019年度よりも23%増加した。全国の重症者数,および新型コロナウィルス感染症患者に対する月別の院内NPPV装着患者数と当院の液体酸素消費量との間には有意な相関がみられた。これらの値は第5波が最多であった。第6波以降は重症化しにくく,酸素消費量が増加しなかった可能性がある。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
J-STAGE(無料)
著者小板橋 俊哉(東京歯科大学市川総合病院 麻酔学)ほか収載誌/巻号頁Medical Gases (2434-6152)/25巻1号 p.27-30発行年月2023.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024087045】(原著論文)
長崎県内における75歳未満の新型コロナウイルス感染症罹患後の死亡例に関する実地疫学調査,2022年1月~2023年1月
抄録
オミクロン流行に伴う長崎県内の75歳未満COVID-19罹患後死亡者の特徴を把握するため、積極的疫学調査を行った。2022年1月1日~2023年1月31日の期間に、死亡時年齢が75歳未満の新型コロナウイルス陽性かつ死亡した長崎県内の症例50例(内因性死亡48例、外因性死亡2例)を対象とした。基礎疾患のない4例のうち、3例が自宅での心肺停止であり、循環器系の異常3例、中枢神経系の異常1例であった。基礎疾患があり、死亡に至る経緯がCOVID-19による呼吸器系の異常であった8例のうち、基礎疾患は糖尿病8例、高血圧4例、悪性腫瘍4例等であり、ワクチン未接種は6例、不明1例であった。基礎疾患があり、死亡に至る経緯がCOVID-19に加え細菌感染などの合併のある呼吸器系の異常であった14例のうち、基礎疾患は高血圧6例、糖尿病5例、神経疾患5例等であった。基礎疾患があり、死亡に至る経緯が循環器系の異常であった4例のうち、基礎疾患は腎機能障害2例、高血圧1例等であった。
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医中誌Web
著者長谷川 麻衣子(長崎県福祉保健部)ほか収載誌/巻号頁病原微生物検出情報月報 (0915-5813)/44巻6号 p.96-98発行年月2023.06
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024087021】(解説)
COVID-19の流行第1~7波における世田谷区の小児科クリニックの実態報告
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医中誌Web
著者本田 真美(玉川医師会)収載誌/巻号頁TMA: 医師と東京都医師会を結ぶ会報誌/76巻4号 p.407-412発行年月2023.05
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086799】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症流行下における大学生の性および生活スタイル別にみた歩数の変化
抄録
目的:本研究の目的は,スマートフォンアプリを用いて歩数を評価し,新型コロナウイルス(COVID-19)感染症流行下における大学生の歩数の変化を性および生活スタイル別に明らかにすることとした。方法:対象者は,大学3,4年次の男女194名(男性85名,女性109名)とした。歩数は,COVID-19発生前である2019年12月から,ハイブリッド型講義期間である2020年10月までの期間内に,スマートフォンに記録されている連続した1週間を計10期抽出した。歩数の変化を性および生活スタイル(運動習慣およびアルバイトの有無,ハイブリッド講義期間での主な受講形態)別に検討するために,スマートフォンの携帯方法と携帯頻度を調整変数とした二元配置分散分析を行った。結果:本研究において,COVID-19の感染症流行下における歩数の変化のパターンは,性や生活スタイルにより差は認められなかったが,性および運動習慣の有無による歩数の差が認められた。歩数はCOVID-19発生前と比較して緊急事態宣言時が最も少なく,男性で48.3%,女性で54.9%減少していた。本研究の対象者において,完全遠隔講義期間から歩数は増加する傾向にあったが,ハイブリッド型講義期間においてもCOVID-19発生前の歩数に回復していなかった。結論:新型感染症流行下では,性や生活スタイルに関わらず減少した身体活動量の回復を促進する対策が必要であると考えられた。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
J-STAGE(無料)
著者東恩納 玲代(名桜大学 人間健康学部スポーツ健康学科)ほか収載誌/巻号頁運動疫学研究: Research in Exercise Epidemiology (1347-5827)/24巻2号 p.87-98発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086680】(原著論文)
梅毒アウトブレイクは始まったばかりである
抄録
目的:2010年以降の梅毒感染の拡大について分析し今後の動向について検討する.方法:梅毒感染の発生数の動向を他の性感染症の発生数の動向と比較する.COVID-19発生前後の3年間について群馬県の月毎の梅毒発生届出数を用いて実効再生産数を求め,これをもとに今後3年間の感染発生届出数の推測値を試算する.結果:梅毒発生数は他の性感染症よりも増加傾向が大きかった.実効再生産数の変動は冬に低く夏に高い傾向が繰り返されていた.今後の発生届出数は2022年の実効再生産数の動向が継続した場合年々増加し1年後に1.4倍,2年後に1.6倍,3年後は1.9倍,2021年の動向が継続した場合はそれぞれ2.4倍,6.7倍,16.4倍であった.考察:本邦の梅毒発生には約20年毎の山があり2027~2028年頃が次の山頂とすると今回の結果は現在がまだまだ裾野であることを支持するものであり,梅毒のアウトブレイクは始まったばかりであることが示唆された.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
J-STAGE(無料)
著者小野 芳啓(前橋プライマリ泌尿器科内科)ほか収載誌/巻号頁The Kitakanto Medical Journal (1343-2826)/73巻2号 p.143-148発行年月2023.05
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086424】(解説)
【共感力のゆくえ】共感力の再考 コロナ後の時代へ向けて
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医中誌Web
著者山極 壽一(総合地球環境学研究所)収載誌/巻号頁ユング心理学研究/15巻 p.015-044発行年月2023.04
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086422】(原著論文)
三重県北勢地区の訪問看護ステーションにおける新型コロナウイルス感染症による影響に関する実態調査
抄録
目的:本研究は,三重県北勢地区に所在する訪問看護ステーション(以下STとする)を対象に新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19とする)以前の感染対策の状況と,流行初期の対応を明らかにすることである.方法:70施設の管理者を対象にCOVID-19流行前の感染対策の実施状況とCOVID-19流行後の対応について無記名自記式質問紙調査を行った.回答率,有効回答率は45.7%であった.選択項目は小規模事業所が多いSTの特性をふまえ,常勤数で2群に分け統計学的に比較を行い,自由記述部分は質的に分析を行った.結果・考察:COVID-19流行前の対策状況では,《感染対策の担当者・組織の設置》が,常勤看護職員数が<3名以上>の施設で有意に<設置していた>施設の割合が高かった.このことから,小規模ステーションの危機管理上の課題として,組織的な感染対策の実施の難しさがあることが推測された.また,地域での情報共有における課題として,多職種・多サービス間での情報共有の難しさがあることがわかった.今後,地域のST間での連携強化と地域全体での情報共有システムの構築を行う必要があると考えられた.(著者抄録)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者北井 真紀子(四日市看護医療大学)ほか収載誌/巻号頁四日市看護医療大学紀要 (1882-6911)/16巻1号 p.31-40発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086420】(原著論文)
新型コロナウイルス流行下における在宅看護学実習に対する学生の学習経験と主観的評価に関する研究 2021年度の履修者に焦点をあてて
抄録
2021年度の在宅看護学実習を履修した学生の実習経験と主観的評価を把握する目的で無記名自記式アンケート調査を実施した.対象となる108名中43名(39.8%)から有効回答を得た.《臨地実習日数》別の比較では<5日以上>群が<4日以下>群よりも療養者や家族との《コミュニケーション》の満足度が有意に高かった(p<.01).また,《同行訪問件数》別の比較では<3件以下>群で《看護計画の実施》の満足度が<4件以上>群よりも有意に高かった((p<02).自由記述では,実習で工夫した点として「話し合い学びを深めた」「イメージし考える」「相談して解決」等15記述、困難に感じた点として「自分で経験して学びたかった」等の9記述がみられた.この結果から,臨地での経験が制約される状況下でのコミュニケーションの熟成には一定日数以上,複数回の臨地実習が実習に対する満足度を高め、一方,看護計画の実施においては日数および件数を絞りつつも一事例に丁寧に取り組むことが学生の満足度を上げ,学生の能動的な学習の促進に寄与する可能性が示唆された.(著者抄録)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者春名 誠美(四日市看護医療大学)ほか収載誌/巻号頁四日市看護医療大学紀要 (1882-6911)/16巻1号 p.11-17発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086397】(原著論文)(英語)
認知機能障害を有する地域高齢者集団におけるCOVID-19パンデミック後の認知機能低下の加速 東京都における4年間の時系列分析(Accelerated cognitive decline after the COVID-19 pandemic in a community population of older persons with cognitive impairment: A 4-year time series analysis in the Tokyo Metropolis area)
抄録
当院医療センターに定期通院していた認知症患者160例(男性45例、平均79.1±5.4歳)を対象として、COVID-19パンデミックが認知機能に及ぼす影響について検討した。評価項目はCOVID-19パンデミック前およびパンデミック中の4年間のミニメンタルステート検査(MMSE)スコアの変化とした。粗分析の結果、MMSEスコアは初回認知機能評価時には20.9±4.4点であったが、最終評価時には17.5±5.6点まで低下しており、1年当たりの低下率は1.15±1.78点であった(P<0.0001)。また、時系列分析の結果、COVID-19パンデミック後に認知機能低下が加速したことが示され、MMSEスコア低下率は、COVID-19パンデミック前は1年当たり0.46点であったが、パンデミック後には1年当たり1.87点と急降下していた。以上のように、COVID-19パンデミックは、パンデミック前と比較して、認知機能障害患者の認知機能低下速度を4倍に加速させていた。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Matsui Toshifumi(Medical Center for Dementia in the Northeastern Wards of Tokyo Metropolis, Oouchi Hospital, Heisei Medical Welfare Group)ほか収載誌/巻号頁Geriatrics & Gerontology International (1444-1586)/23巻3号 p.200-204発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086327】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック下での日本における女性の自殺者増加 2021年10月までの時系列解析(The Unusual Increase in Suicides Among Women in Japan During the COVID-19 Pandemic: A Time-series Analysis Until October 2021)
抄録
<Highlight>●日本のCOVID-19流行下において、女性の自殺者数が増加した。●失業率の経時的変化を考慮しながら、コロナ禍の女性の自殺について、職種、動機、年齢の各カテゴリ別にO/E比を評価した。●2020年3月から12月の期間において、ほぼすべてのカテゴリでO/E比が1.0を大きく上回り,その後2021年10月までの期間でも続いていた。●COVID-19流行時における自殺予防対策としては、特定の集団に限定した介入を行うのではなく、全方位的な対策が重要になるであろう。(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者Kikuchi Kohtaro(Department of Biostatistics, M&D Data Science Center, Tokyo Medical and Dental University)ほか収載誌/巻号頁Journal of Epidemiology (0917-5040)/33巻1-2号 p.45-51発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086326】(原著論文)(英語)
COVID-19の重症化リスクを予測するためには男女差にもっと注目すべきである 男性の重症化リスクは10歳以上年上の女性と同等である(We Should Pay More Attention to Sex Differences to Predict the Risk of Severe COVID-19: Men Have the Same Risk of Worse Prognosis as Women More Than 10 Years Older)
抄録
<Highlight>●男性におけるCOVID-19の重症化リスクは、10歳以上年上の女性と同等であった。●4つの先行研究においても、COVID-19の重症化に男女差が大きく影響していた。●COVID-19の重症化リスクを予測する要因の一つとして男女差に着目し,公衆衛生政策において考慮すべきである。(著者抄録)
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者Matsushita Yumi(Department of Clinical Research, National Center for Global Health and Medicine, Tokyo)ほか収載誌/巻号頁Journal of Epidemiology (0917-5040)/33巻1-2号 p.38-44発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086303】(原著論文)(英語)
日本と台湾でCOVID-19パンデミックが泌尿器科手術に与えた影響の比較(A comparison of the impact of the COVID-19 pandemic on urological surgeries in Japan and Taiwan)
抄録
日本の神戸大学医学部付属病院(KUH)と台湾の台北医学大学Shuang Ho病院(SHH-TMU)の各泌尿器科で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが泌尿器科手術に及ぼした影響を比較した。COVID-19アウトブレイク前後の期間で泌尿器科手術の数と種類を調査した。調査対象期間は、日本では2019年1月~2020年3月と2020年4月~2021年9月、台湾では2021年1月~3月と2021年4月~9月とした。神戸市では他の地域病院にCOVID-19治療を優先して行わせるよう患者を層別化しており、KUHでは非COVID-19患者の治療が優先された。KUHの平均手術数は上記の2期間の順で237.2±29.6件と246.3±20.8件となり、有意な変化は認められなかった。台湾では2021年5月にCOVID-19患者が急増し、大学病院では総床数の20%を同患者に割り当てることを余儀なくされていた。SHH-TMUでは、2021年4月~6月の手術数はパンデミック前に比べ33.3%減少したものの、以降は感染制御に成功したため、前記2期間の平均手術数は423.4±68.4件および373±91.0件となって有意な変動は観察されなかった。両病院は共に泌尿器科手術数の維持に成功していたが、その理由はそれぞれで異なっていた。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Maeda Koki(Department of Urology, Kobe University Graduate School of Medicine)ほか収載誌/巻号頁International Journal of Urology (0919-8172)/30巻1号 p.43-49発行年月2023.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086240】(原著論文)(英語)
メキシコにおけるアメーバ性肝膿瘍の全国サーベイランスの最初の7年間の疫学(Epidemiology of the first seven years of national surveillance of amoebic liver abscesses in Mexico)
抄録
2014~2020年のアメーバ性肝膿瘍(ALA)の国内サーベイランスデータを解析した。新規ALA症例数を月、年、州、年齢、男女別に解析した。住民10万人当たりの月別発生率も解析した。32州におけるALA発生率を4群(A~D)に分類しマッピングした。調査期間内に4083例の新規累積症例が報告された。1年当たりのALAの平均症例数は583.3例で、2014年(477例)から2020年(543例)に66例増加した。平均発生率は0.47%であった(2014年0.40%、2020年0.42%)。2019年の症例数と発生率は最高となり、前年から296例、0.21%増加したが2020年には271例、0.22%低下した。2019年の症例数と発生率増加はALA検出カバレッジの向上によるもので、2020年はCOVID-19パンデミックが症例検出にマイナスの影響を及ぼしたものと推測された。全累積症例数の20.6%(844/4083)はハリスコ州とシナロア州からの報告であった。発生率上位は北部太平洋沿岸の州(ソノラ、シナロラ、ナヤリット)と中部の州(コリマ、サカテカス)から成るD群が占めていた。25~44歳の成人男性のALA感受性が高かった。時間的解析により、月や季節と症例数の間に有意な相関はみられなかった。データの解析により、メキシコのALAは過小評価されていることが示された。
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医中誌Web
著者Bello-Lopez Juan Manuel(Division de Investigacion, Hospital Juarez de Mexico)ほか収載誌/巻号頁Parasitology International (1383-5769)/92巻 p.1-7発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086198】(解説)(英語)
新興感染症から一般的な呼吸器感染症としてのCOVID-19管理のトレンド 次に医療システムに影響するものおよび新たな課題は何か?(Trends in managing COVID-19 from an emerging infectious disease to a common respiratory infectious disease: What are the subsequent impacts on and new challenges for healthcare systems?)
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医中誌Web
PubMed
J-STAGE(無料)
著者Karako Kenji(Department of Human and Engineered Environmental Studies, Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁BioScience Trends (1881-7815)/16巻6号 p.381-385発行年月2022.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086101】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック時の高齢高血圧患者における運動習慣の変化と心身活動との関係(The relationship between changes in exercise habits and psychosomatic activities in older hypertensive patients during the COVID-19 pandemic)
抄録
COVID-19パンデミックの1年間において、高齢高血圧患者の運動習慣の変化および転倒の発生率や心理状態などの運動習慣の経時変化のパターンに関連する因子について検討した。高血圧患者190例(平均76.1±5.7歳、男性44.7%)を対象とした。ベースライン時および1年後に運動習慣があった患者は、それぞれ115例および138例であった(p=0.053)。運動習慣の変化(ベースライン時/1年後)に基づき、患者をA群(+/+;122例)、B群(+/-;29例)、C群(-/+;16例)、D群(-/-;23)に分類した。女性では、老年期うつ病評価尺度と1年間の転倒の発生率は、B群(18例)がA群(61例)より高かったが、男性ではそのような傾向は認められなかった。以上より、高齢高血圧患者の運動習慣はよく維持されていたが、女性においてのみ身体活動の低下がうつ病や転倒のリスクと関連していた。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Yasunobe Yukiko(Department of Geriatric and General Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine)ほか収載誌/巻号頁Hypertension Research (0916-9636)/46巻1号 p.208-213発行年月2023.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086042】(原著論文)(英語)
職務ストレスと職場サポートがCOVID-19ワクチン接種後の副反応に及ぼす影響 日本人従業員を対象とした前向き研究(The effect of job strain and worksite social support on reported adverse reactions of COVID-19 vaccine: A prospective study of employees in Japan)
抄録
精神社会的労働環境がCOVID-19ワクチン接種後の副反応に及ぼす影響について検討した。日本人のフルタイム従業員747名(男性423名、女性324名、平均44.8歳)を対象に前向き研究を実施し、11項目のワクチン副反応調査結果と労働環境(職務上の要求度、職務コントロール、専門家によるサポート、同僚によるサポート)との関連を評価した。ワクチンの副反応症状として腕部の疼痛/発赤/腫脹をきたしたのが606名(81.1%)と最も多く、疲労感が479名(64.1%)、頭痛が295名(39.5%)、筋肉痛/関節痛が473名(63.3%)、悪寒が239名(32.0%)、37.5℃以上の発熱が400名(53.5%)、悪心/嘔吐が50名(6.7%)、下痢が55名(7.4%)、リンパ節痛が67名(9.0%)であった。重度の副反応により治療を要したのは22名(2.9%)、ワクチン接種後7日以上が経過してから腕部に副反応がみられたのが139名(18.6%)となっていた。多重線形回帰分析では、同僚のサポートと副反応数との間に有意な負の相関、精神的苦痛と副反応との間に有意な関連が認められ、女性、低年齢、2回目接種およびモデルナ接種が副反応数と有意に関連していた。
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医中誌Web
著者Sasaki Natsu(Department of Mental Health, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁Journal of Occupational Health (1341-9145)/64巻1号 p.1 of 13-13 of 13発行年月2022.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024086037】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック期間における船員のメンタルヘルスとwell-being スコーピングレビュー(Mental health and wellbeing of seafaring personnel during COVID-19: Scoping review)
抄録
COVID-19パンデミック期間中の船上作業者のメンタルヘルスとwell-beingの状況について検討した。各種データベースを検索し、文献14件を抽出してスコーピングレビューを実施した。ネガティブな感情や過度のストレスを抱えている者が多いことが示されたが、PTSD、不安、うつといった精神症状に関して標準の評価法を用いていたのは文献4件にとどまっており、パンデミック前とメンタルヘルス問題の有病率を比較したものはわずか1件であった。PTSDについては船員のうち37%に何らかの症状がみられるとの報告があり、不安の有病率は約11~12%とされたが、自己評価による不安の発症率はわずか2%となっていた。うつ症状の発症率は12~14%から42%まで文献によって差がみられた。このほか、全般性精神症状の有病率は40%、ストレスを抱えているのは6%から30%であることが示され、疲労感や睡眠障害を訴える者も一定程度認められた。COVID-19パンデミックにより船上での滞留期間が長引くことによってメンタルヘルスに悪影響が及んでおり、上陸不許可、収入、今後の雇用、孤独感、COVID-19感染の恐れなど多くの問題が挙げられていた。
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医中誌Web
著者Brooks Samantha K.(Department of Psychological Medicine, King's College London, Weston Education Centre)ほか収載誌/巻号頁Journal of Occupational Health (1341-9145)/64巻1号 p.1 of 14-14 of 14発行年月2022.10
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論文タイトル
【2024086035】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック第3波におけるカナダ人労働者のバーンアウトの寄与因子としての孤独感と社会的サポート 横断研究(Loneliness and social support as key contributors to burnout among Canadians workers in the third wave of the COVID-19 pandemic: A cross-sectional study)
抄録
COVID-19パンデミック第3波におけるカナダ人労働者のMalach-Pines簡易型バーンアウト尺度(MPSBM)スコアと労働者個人の特性・性格、経済的負担度、勤務条件、ワークライフバランス、社会的包摂との関連について検討した。カナダ人労働者486名(男性48.4%、平均34.7歳)を対象に横断研究を実施し、MPSBMスコアと関連する因子の同定を試みた。MPSBMスコアが4未満の非バーンアウト者が334名、スコア4以上のバーンアウト者が152名であった。バーンアウト者では情動的孤独感と社会的孤独感が高く、家族や友人からのサポートが少ないと回答していた。このほか、障害者と同居する者もバーンアウトに陥る比率が高く、経済的負担、ワークライフバランスの不良、職場に対する不満もバーンアウトと関連していた。多重線形モデルでは、情動的孤独感、家族からのサポート不足、学士号取得、睡眠不足、自己評価にもとづく身体健康度低下、持ち家所有、および収入低下とMPSBMスコア高値との間に有意な関連が認められた。労働者のバーンアウトを防ぐには多方面からのアプローチが必要であることが示唆された。
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医中誌Web
著者Card Kiffer G.(Faculty of Health Sciences, Simon Fraser University)ほか収載誌/巻号頁Journal of Occupational Health (1341-9145)/64巻1号 p.1 of 15-15 of 15発行年月2022.10
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論文タイトル
【2024086017】(解説)(英語)
日本老年医学会「遠隔医療の高齢者医療への応用に関する声明:対面診療を補完するものとしての遠隔医療」 老年医学診療委員会コンセンサス声明(Japan Geriatrics Society "Statement for the use of telemedicine in geriatric care: Telemedicine as a complement to in-person medical practice": Geriatric Medical Practice Committee consensus statement)
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Nomura Kazushi(Nomura Clinic)ほか収載誌/巻号頁Geriatrics & Gerontology International (1444-1586)/22巻11号 p.913-916発行年月2022.11
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論文タイトル
【2024085719】(原著論文)(英語)
COVID-19感染症下での介護保険施設における歯科訪問診療の中断が肺炎の発症に与える影響について(Effect of COVID-19-related interruption of visiting dental services on pneumonia in nursing home residents)
抄録
目的:介護保険施設入所者において,肺炎の発症は口腔衛生状態と関連しているとの報告がある.本研究の目的は,新型コロナウイルス(COVID-19)緊急事態宣言下における歯科訪問診療の中断が,肺炎の発症に与えた影響について調査することである.方法:介護保険施設215件に対して郵送自記式質問紙調査を行い,COVID-19緊急事態宣言下における歯科訪問診療の実施状況について調査を行った.2019年1月から6月までの肺炎発症率,入院発生率,死亡率を,2020年1月から6月までのデータと比較した.結果:歯科訪問診療を行っていた介護保険施設のうち,37.7%が中断していた.全施設の肺炎発症率,入院発生率,死亡率は,2019年と比較して2020年の方が低くなっていた.歯科訪問診療の中断の有無で解析すると,中断していない施設では,2019年より2020年の方が肺炎発症率,入院発生率,死亡率が有意に低くなっていたが,中断した施設では,有意差が認められなかった.結論:COVID-19緊急事態宣言下における介護保険施設での歯科訪問診療継続は,肺炎発症率,入院発生率,死亡率低下に関連していることが明らかになった.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者伊藤 加代子(Oral Rehabilitation, Niigata University Medical and Dental Hospital)ほか収載誌/巻号頁新潟歯学会雑誌 (0385-0153)/53巻2号 p.73-80発行年月2024.01
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論文タイトル
【2024085718】(原著論文)
新潟大学医歯学総合病院歯科麻酔科における最近4年間の外来新患患者の動向
抄録
新潟大学医歯学総合病院歯科麻酔科の最近の外来新患患者の動向を調査し,10年前の状況との比較および新型コロナウイルス感染症拡大前後の比較を行うことで今後の歯科麻酔に対する需要について検討した。外来新患患者数は2019年で129名,2020年で108名,2021年で101名,2022年で86名であった。2011年は117名であり,2019年の患者数は増加した。しかし,2020年と2022年に患者数の減少が認められた。2020年の減少は障害者および非協力児の全身麻酔依頼の患者数の減少が要因であった。これは新型コロナウイルス感染症の拡大で歯科治療が延期を余儀なくされたことが考えられた。また,2022年の減少は上記に加え,口腔外科から紹介される患者の減少が要因であり,特に術後の三叉神経障害とペイン(その他)の紹介が減少した。しかし,全体の三叉神経障害の症例数は減少しなかった。これは院外からの紹介が増加傾向にあることに起因すると考えられた。歯科麻酔に対する需要にも変化が生じ,障害者および非協力児の全身麻酔の需要が増加した。また,痛みや知覚障害の診察,治療に対しては院外からの紹介が増加していることから今後も需要は多いことが予想された。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者倉田 行伸(新潟大学 大学院医歯学総合研究科歯科麻酔学分野)ほか収載誌/巻号頁新潟歯学会雑誌 (0385-0153)/53巻2号 p.65-71発行年月2024.01
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論文タイトル
【2024085680】(解説)
FETP研修員に学ぶ!アウトブレイク対応のエッセンス(第2回) 靴底に穴が空いてなんぼのもの! 初めての実地疫学調査に突撃
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者椎木 創一(沖縄県立中部病院 感染症内科)収載誌/巻号頁INFECTION CONTROL (0919-1011)/33巻2号 p.196-198発行年月2024.02
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論文タイトル
【2024085250】(原著論文)
茨城県におけるSARS-CoV-2の全ゲノム解析実施状況について(令和4年度)
抄録
国は2020年3月より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の積極的疫学調査の一環として、次世代シーケンサー(NGS)による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の全ゲノム解析を開始した。その後、国立感染症研究所、全国の地方衛生研究所及び検疫所等でゲノム・サーベイランスグループが構築され、現在に至るまで広く継続的に全ゲノム解析が実施されている。当所は国立感染症研究所主体のゲノム・サーベイランスに協力するとともに、得られた解析情報を本県での感染経路の分析や流行推移の把握等の資料として活用している。現在までの本県における全ゲノム解析の実施状況と検出株の推移について報告する。(著者抄録)
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医中誌Web
著者上野 恵(茨城県衛生研究所)ほか収載誌/巻号頁茨城県衛生研究所年報 (1343-2370)/61号 p.46-49発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024085249】(原著論文)
令和4年度茨城県感染症流行予測調査事業
抄録
令和4年度は、日本脳炎の感染源調査、インフルエンザ、風しん、麻しん及び新型コロナウイルス感染症の感受性調査を行った。日本脳炎については、県内産のブタ80頭から採血し調査を行ったところ、2頭がHI抗体陽性であり、2-ME感受性抗体陽性率は50%であった。インフルエンザについては、2022/23シーズンのワクチン接種を受けていない198人の血清を対象とし、A/ビクトリア/1/2020(H1N1)、A/ダーウィン/9/2021(H3N2)、B/プーケット/3073/2013(山形系統)及びB/オーストリア/1359417/2021(ビクトリア系統)の4株を抗原としてHI抗体価を測定したところ、B/プーケット/3073/2013株に対する抗体保有率が29.8%と最も高かった。風しんについては、198人の血清を対象としHI抗体価を測定したところ、抗体陽性者は91.9%であり、このうち感染予防に十分な免疫を保有していると考えられる者は76.3%であった。麻しんについては、198人の血清を対象としPA抗体価を測定したところ、抗体陽性者は96.0%であり、このうち感染予防に十分な免疫を保有していると考えられる者は83.8%であった。新型コロナウイルス感染症については、100人の血清を対象とし中和抗体価を測定したところ、抗体保有率は74.0%であった。また、感染歴がない者では、ワクチン最終接種から一定の期間において、血清中の中和抗体価はワクチン接種回数とほぼ相関することが示された。(著者抄録)
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医中誌Web
著者上野 恵(茨城県衛生研究所)ほか収載誌/巻号頁茨城県衛生研究所年報 (1343-2370)/61号 p.39-45発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024085242】(解説)
コロナ禍における薬草教室の開催について
抄録
当センターでは,県民を対象として,薬用植物の正しい知識普及を目的に,薬草教室を年8回開催してきたが,新型コロナウイルス感染症の感染拡大(以下,「コロナ禍」という.)により,令和元年度末から令和4年度途中まで開催中止を余儀なくされた.とくしまアラートが「レベル1・感染観察」に引き下げられたことから令和4年11月に,規模を縮小し,約2年ぶりに開催することができた.今回,薬草教室の再開にあたって,コロナ禍前の実施内容を精査したのでその内容と,参加者の安全対策を最優先し実施した感染対策等について報告する.(著者抄録)
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医中誌Web
著者笹部 真樹(徳島県立保健製薬環境センター)ほか収載誌/巻号頁徳島県立保健製薬環境センター年報/13号 p.36-38発行年月2023.12
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論文タイトル
【2024083848】(解説)
ポストコロナ時代の家族 ポストコロナ時代 韓国における家族研究の方向と課題
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医中誌Web
著者崔 喜晶(成均館大学校)収載誌/巻号頁家族関係学 (0915-4752)/42号 p.17-21発行年月2023.12
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論文タイトル
【2024083847】(解説)
ポストコロナ時代の家族 コロナ禍におけるDVと家族 子育て期の母親と子への影響
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医中誌Web
著者小川 真理子(東京大学)収載誌/巻号頁家族関係学 (0915-4752)/42号 p.5-15発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024083824】(原著論文)
長野県環境保全研究所における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査対応と課題
抄録
長野県環境保全研究所における2020年2月3日~2022年10月31日までの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査対応について概要をまとめるとともに、今後の課題について報告した。その結果、SARS-CoV-2遺伝子検出検査の総数は10415検体で、うち821検体が陽性であった。第1波前から第1波では、病原体診断が確立されていない時期であったため、咽頭ぬぐい液が最優先の検体であったが、第2波以降は鼻咽頭ぬぐい液が主となっていた。今回のCOVID-19を経験して、課題としては検査数が増加した場合の検査員の人員確保と人材育成の必要性が示唆された。
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医中誌Web
著者竹内 道子(長野県環境保全研究所 感染症部)ほか収載誌/巻号頁長野県環境保全研究所研究報告 (1880-179X)/19号 p.85-92発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024083426】(解説)
【今年こそ辞めさせない 定着・成長を支援する 新人看護師が活きる職場づくり】新人看護師が活きる職場づくり 新人を含めた看護部全体で新人を支援する教育体制の構築
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医中誌Web
MedicalOnline
PierOnline
著者宮口 貴子(石心会川崎幸病院 CCU)収載誌/巻号頁Nursing BUSINESS (1881-5766)/18巻1号 p.27-31発行年月2024.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024082625】(原著論文)
コロナ禍での授業スケジュール変更に伴う教員による学修効果の評価と大学院生による授業評価の検討 対面授業と対面-オンライン導入授業との比較
抄録
【目的】2019年末からの新型コロナウイルス感染症の拡大による危機的状況(コロナ禍)により,愛知医科大学では感染拡大防止のために2020年4月よりオンライン授業が導入された.今回,この授業スケジュール変更に伴う教員による学修効果の評価と大学院生による授業評価を検討した.【方法】コロナ禍以前の2019年度,コロナ禍1年目の2020年度,2年目の2021年度に在籍していた19人を対象とした.学修効果は教員による臨床推論と疾病特論の最終評価(100点満点)を取り上げ,同時に大学院生による授業評価アンケート(10項目,各5点満点)の結果を検討した.【結果】教員の最終評価の平均点は,臨床推論:2019年度79.6点,2020年度77.0点,2021年度80.5点,疾病特論:2019年度71.6点,2020年度76.1点,2021年度73.7点であった.大学院生の授業評価アンケートの平均点は,臨床推論:2019年度4.88点,2020年度4.05点,2021年度4.90点,疾病特論:2019年度4.75点,2020年度3.85点,2021年度4.14点であった.オンライン授業の割合は臨床推論:2020年度42.9%,2021年度12.0%,疾病特論:2020年度50.0%,2021年度41.3%であった.【結論】コロナ禍2年目は,大学院生の授業評価が上がっていた.教員,大学院生ともにオンライン授業形態への慣れや,オンライン授業の割合が減少していたことが要因として考えられた.(著者抄録)
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医中誌Web
著者泉 雅之(愛知医科大学 大学院看護学研究科)ほか収載誌/巻号頁日本NP学会誌 (2432-0218)/7巻2号 p.104-110発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024081847】(解説)
【新型コロナウイルスと障害者の人権・発達保障】コロナ禍における大阪府の保健所の現状と課題 現場の声とともに振り返る
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医中誌Web
著者小松 康則(大阪府関係職員労働組合)収載誌/巻号頁障害者問題研究 (0388-4155)/51巻3号 p.198-203発行年月2023.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024081846】(解説)
【新型コロナウイルスと障害者の人権・発達保障】コロナ禍における重症心身障害児・者施設での感染対策・医療
抄録
新型コロナが拡大し始めた2020年より,重症心身障害児・者施設では,新型コロナ感染への対応に向かわざるを得なかった.オンライン面会の導入,短期入所の制限を行った.びわこ学園医療福祉センター草津でも2022年度,それぞれ2度の病棟クラスターを経験した.また,法人が運営するグループホームでも,クラスターが発生していた.病棟では,特別の感染対応や,職員の休業者の増加に伴う勤務シフトが必要となった.また,グループホームでは,地域医療連携が有用だった.重症心身障害病棟での面会に関して,家族の問いかけがあり日本重症心身障害学会で議論があり,学会として提言が出されてた.(著者抄録)
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医中誌Web
著者口分田 政夫(びわこ学園医療福祉センター草津)収載誌/巻号頁障害者問題研究 (0388-4155)/51巻3号 p.178-185発行年月2023.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024081845】(解説)
【新型コロナウイルスと障害者の人権・発達保障】コロナ禍で浮かび上がる学校教育の課題 障害のある子どもと家庭を念頭に
抄録
新型コロナ感染症による社会的混乱,長期の休校措置は,障害のある子どもにどのような影響を与えたのか.また,学校はそれにどう応えたかを検討した.学校教育では人間的共感関係,医療・福祉との連携が重要であった.学校再開後,学校の情報化が進み,人間的共感関係の形成に不安が生じている.(著者抄録)
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医中誌Web
著者三木 裕和(立命館大学 産業社会学部)収載誌/巻号頁障害者問題研究 (0388-4155)/51巻3号 p.170-177発行年月2023.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024081844】(解説)
【新型コロナウイルスと障害者の人権・発達保障】新型コロナウイルス感染症と障害者の人権・発達保障 ソーシャルワーク実践研究の立ち位置から改めて「民主主義」を問い直す
抄録
世界規模の新型コロナウイルス感染拡大から4年が経過しようとしている.「しょうがい(disability)」を中心にソーシャルワークを研究している立ち位置から,関係している社会福祉法人の出来事とその対応,スーパーバイザーとして関わっている地域の相談支援,当事者の青年たちとの学び合いなどを通して,コロナ・パンデミックと対峙してきた.本稿では,文献からコロナ・パンデミックで明るみになったことを整理して,次にある社会福祉法人の専務理事と事務長の聴き取りを中心に他の障害者福祉現場の実態とも重ね合わせての取り組みと課題について書き,特にケアとケア労働の重要性の再確認をした後に,最後にコロナ・パンデミックの教訓と課題についてまとめた.障害者の人権と発達を保障していくためには,改めて「コモン」と「自治」を重視した「民主主義」の在り方を問い直すことが求められる.(著者抄録)
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医中誌Web
著者木全 和巳(日本福祉大学 社会福祉学部)収載誌/巻号頁障害者問題研究 (0388-4155)/51巻3号 p.162-169発行年月2023.11
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024080760】(解説)
【大手前大学の新型コロナウイルス感染症対策の推移】
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医中誌Web
著者大橋 一友(大手前大学 国際看護学部)収載誌/巻号頁Journal of Otemae University Institute of Global Nursing (2436-5971)/6Suppl. p.8-12発行年月2023.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024080301】(解説)
「COVID-19感染拡大下の子どもと養育者のメンタルヘルス」 COVID-19感染拡大下における地域資源としての学校園で行える取り組みは何か
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医中誌Web
MedicalOnline
著者藤岡 徹(福井大学 教育・人文社会系部門教員養成領域発達科学講座)収載誌/巻号頁児童青年精神医学とその近接領域 (0289-0968)/63巻4号 p.473-477発行年月2022.08
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024080299】(解説)
「COVID-19感染拡大下の子どもと養育者のメンタルヘルス」 COVID-19感染拡大下の子どもたちへの精神科医療
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医中誌Web
MedicalOnline
著者宇佐美 政英(国立国際医療研究センター国府台病院 児童精神科)収載誌/巻号頁児童青年精神医学とその近接領域 (0289-0968)/63巻4号 p.465-472発行年月2022.08
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024080298】(解説)
「COVID-19感染拡大下の子どもと養育者のメンタルヘルス」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大下の子どもと養育者のメンタルヘルス
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医中誌Web
MedicalOnline
著者岡田 俊(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 知的・発達障害研究部)収載誌/巻号頁児童青年精神医学とその近接領域 (0289-0968)/63巻4号 p.461-465発行年月2022.08
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024080297】(解説)
「COVID-19感染拡大下の子どもと養育者のメンタルヘルス」 COVID-19を子どもたちにどう伝え,どう支えるのか
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医中誌Web
MedicalOnline
著者堀内 史枝(愛媛大学医学部附属病院 子どものこころセンター)収載誌/巻号頁児童青年精神医学とその近接領域 (0289-0968)/63巻4号 p.456-460発行年月2022.08
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024080110】(原著論文)
当院における透析患者コロナ感染報告
抄録
当院では2020年3月から2022年10月までに維持透析患者100名中14名がCOVID-19に罹患した。今回、COVID-19罹患例の患者背景や臨床経過について報告した。患者背景は年齢65.2±13.6歳、性別は男性11名、女性3名、ワクチン接種率は71.4%、死亡率は7.1%であった。COVID-19に対する治療は当初全例入院加療としていたが、患者数の増加に伴い軽症患者は外来治療に移行した。全例に抗ウイルス薬と中和抗体を投与し、中等症以上の患者のみレムデシビルを使用した。中等症以上は2名で、うち1名が死亡した。維持透析患者全体のワクチン接種率は91%で、ワクチン接種者のCOVID-19罹患率は11%、未接種者の罹患率は44%であった。COVID-19に罹患し死亡した症例を提示した。
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医中誌Web
著者森 奏美(秋田県厚生農業協同組合連合会大曲厚生医療センター 泌尿器科)ほか収載誌/巻号頁秋田腎不全研究会誌/26巻 p.133-138発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024078217】(解説)
【筑紫地区の新型コロナウイルスワクチン接種の現況】筑紫地区での新型コロナワクチン接種の軌跡(第7報)
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医中誌Web
著者安藤 眞一(筑紫医師会)収載誌/巻号頁筑紫 (0285-3337)/48巻2号 p.9-11発行年月2023.09
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024077528】(解説)
救急車による病院間転院搬送の法的根拠 救急関連法規の整備に向けて
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医中誌Web
著者齊尾 武郎(フジ虎ノ門整形外科病院 内科・精神科)収載誌/巻号頁臨床評価 (0300-3051)/51巻1号 p.153-164発行年月2023.07
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024077473】(解説)
長野市における新型コロナウイルス感染症の発生状況と2022年冬に向けた対応
抄録
長野市(人口37万人.1999年中核市に移行し市保健所を設置)では2022年11月5日までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の7回の波が発生し,第6波以降,それまでと比較にならない感染規模となったが,ワクチン接種やウイルスの病原性低下等により感染者に対する死亡者の割合は大幅に低下した.医療機関,児童・高齢者等施設での集団感染事例も多く発生したが,感染者全体の中では同居感染が多くを占めていた.この間,国において相談,受診,検査,入院,濃厚接触者等の対応が変更されてきたが,長野市では当初からこれらの業務内容を大きく変更せず継続していたものの,第6波に入ってそれまでとは全く異なる感染規模となったため,感染者への連絡,積極的疫学調査,健康観察等を順次縮小し,発生届の限定化が全国一律に実施された2022年9月26日からは,症状が悪化した感染者が保健所を経ずに直接,医療機関に相談・受診する流れを基本とする医療体制に切り替えるとともに,COVID-19の診療・検査医療機関となっていない医療機関に対して外来診療開始の参考資料となる「Quick Start Guide」を作成し,インフルエンザと同様の診療方法によって対応が可能であることを周知したが,診療可能人数が想定される受診者数より大きく下回り,COVID-19の法的な位置付けが障壁となっていることが推測される.2022年以降,保健所の負担軽減のためにその業務を縮小・休止する方針が国から示されたが,第6波以降は,感染規模や病原性等がそれまでとは大きく異なっており,社会の混乱や過剰な活動制限等を回避するため,COVID-19対策の目的を感染拡大防止から重症化予防に切り替えることが必要と考える.今後の新興感染症対策のためにも対策の切替という観点からこの3年間の対応を十分に検証する必要がある.(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者小林 良清(長野市保健所)収載誌/巻号頁日本職業・災害医学会会誌 (1345-2592)/71巻4号 p.116-121発行年月2023.07
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024075691】(原著論文)(英語)
日本におけるCOVID-19パンデミックの大腸癌手術に対する影響 大阪大学消化器外科共同研究会 多施設後方視的研究(Impact of the COVID-19 pandemic on colorectal cancer surgery in Japan: Clinical Study Group of Osaka University-A multicenter retrospective study)
抄録
COVID-19パンデミックが日本における大腸癌治療に与えた影響について調査を行った。本研究は、大阪府下の主要32施設で構成される大阪大学消化器外科共同研究会により実施された。2019年3月から2021年2月までに大腸癌の手術を受けた患者の手術件数と大腸内視鏡の実施件数、および患者の特徴を後方視的に分析した。COVID-19の流行前と流行中のデータを比較した。便潜血反応、腹部症状、貧血など、大腸癌の診断方法についても評価した。COVID-19パンデミックにより、2019年度と比較して、2020年度の年間手術件数(3569件対3198件)および大腸内視鏡検査件数(67622件対58183件)の減少が認められた。COVID-19のパンデミック時には、パンデミック前と比較して、臨床病期≦Iの患者の割合が有意に低かった(24.2%対26.9%、P=0.011)。COVID-19パンデミック時には大腸癌検診目的の便潜血検査の頻度が有意に低かった(26.2%対29.6%、P=0.002)。これらの傾向は、大規模施設でより顕著であった。COVID-19のパンデミックにより、大腸癌に対する大腸内視鏡検査および手術の実施件数が減少し、無症状の早期癌の発見が妨げられ、その影響は病院の規模により異なることが示された。
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医中誌Web
PubMed
Crossref
著者Miyo Masaaki(Department of Surgery, National Hospital Organization Osaka National Hospital)ほか収載誌/巻号頁Annals of Gastroenterological Surgery (2475-0328)/7巻1号 p.121-130発行年月2023.01
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024075582】(原著論文)(英語)
COVID-19流行期中に抗精神病薬を服用する患者の薬物治療カウンセリングのための質問票の利用 単一施設、地域薬局ベースの調査研究(Utilizing questionnaires for medication counselling of patients taking antipsychotics during the COVID-19 pandemic: a single site, community pharmacy-based survey study)
抄録
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行期の地域薬局にて、少なくとも1種類の抗精神病薬を服用している患者71名(男性26名、女性45名)を対象として、薬剤処方の待ち時間内で2種類の質問票AおよびBを実施した。質問票Aではマスクとフェイスシールド(FS)の着用、服薬忘れ、副作用について、質問票Bでは薬物治療カウンセリング(MC)の評価と質問票Aの使い易さを調査した。質問票Aでは、患者の26.8%がマスクとFSによるコミュニケーション問題、33.8%が服薬忘れを認めた。一般的な副作用は、体重増加(43.7%)、口渇(39.4%)、性機能障害(31.0%)であった。質問票Bでは、患者の80%以上が質問票Aを非常に簡単または簡単に記入できると回答し、93%が薬剤師のMCを非常に良いまたは良いと回答した。以上より、COVID-19流行期のMCによる質問票の利用は、患者と薬剤師のコミュニケーション問題を防止する有用な戦略になると考えられた。
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PubMed
著者Maehara Masaki(Sugiyama Pharmacy)ほか収載誌/巻号頁Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences (2055-0294)/8巻 p.1 of 9-9 of 9発行年月2022.12
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【2024075531】(原著論文)(英語)
現在の中国におけるデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の診療(Current care practices for patients with Duchenne muscular dystrophy in China)
抄録
COVID-19パンデミック下の中国において、デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)患者が直面した課題についてオンライン横断調査を行った。回答者2105名のうち2056名が非ロックダウン(LD)地域、49名がLD地域に居住していた。非LD地域およびLD地域のDMD患者のそれぞれ42.8%および67.3%が屋外での日常活動を減らし、49.4%および44.9%がリハビリテーションサービス利用を減らし、39.7%および79.6%が定期的フォローアップを延期し、40.8%および55.1%で運動機能の低下が加速していた。歩行能力喪失は2020年以前には9月と3月に多く報告されたが、この傾向は2020年ではみられなかった。欧米で承認されたDMD治療薬の価格に関して、86.7%が1/20、8.0%が1/10の金額まで支払い可能と回答し、全額支払い可能な回答者は0.6%のみであった。COVID-19パンデミックは慢性疾患患者、特にLD地域の患者の診療に影響を与えていた。
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PubMed
Crossref
著者Zhang Shu(Research Center for Birth Defects Prevention and Control Technology, Chinese PLA General Hospital)ほか収載誌/巻号頁Brain & Development (0387-7604)/44巻9号 p.623-629発行年月2022.10
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【2024075526】(原著論文)(英語)
COVID-19による学校閉鎖後の授業再開時にみられた教室での睡眠エピソードの回数と時間の増加(Increase in the Number and Duration of Sleep Episodes During Class After Reopening of Schools Following Closure due to COVID-19)
抄録
COVID-19パンデミックに伴う学校閉鎖前後での学童における睡眠パターンの変動について検討した。2020年4月7日~5月31日の学校閉鎖前に睡眠問題を訴えて当院を受診した児童208例(男児112例、女児96例、平均11.73±3.24歳)と学校再開後に受診した155例(男児87例、女児68例、平均11.45±3.30歳)を対象に、起床困難、入眠困難、睡眠中断、早期覚醒といった睡眠関連症状のほか、睡眠ログをもとに授業中の睡眠頻度、睡眠時間などを評価した。検討の結果、睡眠関連症状の訴えや週2日以上の欠席について、学校閉鎖前後で有意な変化はみられず、悪夢をみるとの回答は12.5%から7.7%に減少していたが、授業中の睡眠頻度は学校再開後が31.6%と閉鎖前の24.5%と比較して大きく増加していた。入眠時間、起床時間、総睡眠時間、夜間覚醒回数、覚醒時間について学校閉鎖前後で有意な変化はなかったが、授業中の睡眠エピソード回数は閉鎖前が0.31±0.77/日、再開後が1.04±1.14/日、睡眠時間は閉鎖前が15.8±38.6分/日、再開後が45.7±46.9分/日といずれも有意に増加していた。ナルコレプシー、特発性過眠症、Kleine-Levin症候群のような原発性中枢性過眠症や睡眠不足症候群の患者数は学校再開後に有意な増加を示していた。COVID-19パンデミックに伴う学校閉鎖によって、授業中に睡眠を呈する児童が増加したことが明らかになった。
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医中誌Web
PubMed
CiNii(無料)
著者Kimura Shigemi(Children's Rehabilitation, Sleep & Development Medical Center, Hyogo Prefectural Rehabilitation Central Hospital)ほか収載誌/巻号頁Kobe Journal of Medical Sciences (0023-2513)/68巻1号 p.E23-E29発行年月2022.
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【2024075450】(原著論文)(英語)
早期アルツハイマー病に対する全脳低出力パルス波超音波(LIPUS-AD)のパイロット研究 無作為化二重盲検プラセボ対照試験(A Pilot Study of Whole-Brain Low-Intensity Pulsed Ultrasound Therapy for Early Stage of Alzheimer's Disease(LIPUS-AD): A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial)
抄録
早期アルツハイマー病(AD)患者に対して低出力パルス波超音波(LIPUS)治療の安全性と有効性について検討するための探索的治験を実施した。LIPUS療法として、1.3MPa、32サイクル、5%デューティサイクルの条件で、両側側頭骨を通して全脳に1時間を1クールとして週3回実施した。探索的治験として、LIPUS療法をロールイン試験では1クール、無作為化比較試験では3ヵ月間隔で6クール、計1年半実施した。主要評価項目はADAS-J cogスコアであった。無作為化比較試験はCOVID-19のパンデミックにより早期に終了した。その結果、ロールイン試験の5例(平均70.8±9.5歳)では副作用は認められなかった。無作為化比較試験では、AD患者11例(平均70.4±3.0歳)がLIPUS群、8例(平均73.6±3.9歳)がプラセボ群に割り付けられた。72週目にLIPUS群ではプラセボ群に比べADAS-J cogスコアの悪化が抑制される傾向が認められた(P=0.257)。72週目にADAS-J cogスコアの悪化が認められなかった患者は、LIPUS群の10例中5例(50%)、プラセボ群で5例中0例(0%)であった(P=0.053)。副作用は認められなかった。以上より、LIPUS療法は安全であり、認知機能障害を抑制する傾向があることが示唆された。
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医中誌Web
PubMed
CiNii
J-STAGE(無料)
著者Shimokawa Hiroaki(Department of Cardiovascular Medicine, Tohoku University Graduate School of Medicine)ほか収載誌/巻号頁The Tohoku Journal of Experimental Medicine (0040-8727)/258巻3号 p.167-175発行年月2022.11
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【2024075433】(解説)
【新型コロナ後遺症-これまでの対応と問題点】
抄録
[1]はじめに・いわゆる「新型コロナ後遺症」にいまだ多くの患者が苦しみ,わが国を含む世界的な社会問題となっている。[2]呼称と定義・「新型コロナ後遺症」などの用語の定義は,医学的には統一されていない。・NIHの「PASC」,WHOの「PCC」という用語には定義が定められ,2023年には診断基準案の提案もなされた。[3]コロナ・アフターケア外来とは・罹患後慢性期にかけての症状の遷延に対し,専門外来であるコロナ・アフターケア(CAC)外来を開設した。・1日1~2人の新規患者を受け入れ,800人以上の患者を対面診療してきた。[4]疫学・CAC外来へは,デルタ株流行時に感染者の約1.5%,オミクロン株では感染者の0.1%程度が受診となった。・CAC外来の受診患者は若干女性が多く,30~50歳代が60%,10歳代など若年者が14%だが,70歳代以上の受診は比較的少ない。・オミクロン株に感染したと思われる症例では,95%の患者で急性期は軽症であったが,後遺症は残っている。[5]症状・症状は多彩であるが,倦怠感・易疲労感が最多で,ブレインフォグは,特にオミクロン株で増加していた。[6]病態とメカニズム・感染後の炎症と免疫応答,自己免疫反応,血栓・血管内皮障害,腸内細菌叢変化,自律神経・内分泌障害,ウイルス残存など,種々の仮説がある。・抑うつ指数,FT4,倦怠感スケール,血中コルチゾール値の間に正の相関がみられる。・捲怠感や味覚・嗅覚障害を随伴する患者では,それぞれ成長ホルモン低値,FT4高値,コルチゾール低値の傾向がある。[7]治療とマネジメント・漢方薬の処方のほか,亜鉛補充,急性期の抗ウイルス薬やメトホルミンの処方にも,一定の効果が認められる。・総合診療的なアプローチで,全人的なケアを心がけている。[8]今後の課題・終診とできるまでに日数を要するほか,対応可能な医師・施設も不足している。(著者抄録)
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医中誌Web
MedicalOnline
著者大塚 勇輝(岡山大学病院 総合内科・総合診療科)ほか収載誌/巻号頁日本医事新報 (0385-9215)/5208号 p.18-27発行年月2024.02
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【2024075341】(解説)
差がつく!保健所・環境衛生監視員 環監未来塾入門講座編(第17回) 仕事が楽しくなる秘訣
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医中誌Web
著者中臣 昌広(オフィス環監未来塾)収載誌/巻号頁生活と環境 (0037-1025)/69巻1号 p.69-73発行年月2024.01
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【2024075324】(解説)
神奈川県衛生研究所における新型コロナウイルスの検査対応について 2020年1月~2023年3月
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医中誌Web
著者鈴木 理恵子(国立感染症研究所 治療薬・ワクチン開発研究センター)ほか収載誌/巻号頁神奈川県衛生研究所研究報告 (0303-0350)/53号 p.34-38発行年月2023.12
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【2024075311】(解説)
和歌山県環境衛生研究センターにおける新型コロナウイルス検査対応について
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医中誌Web
著者寺杣 文男(和歌山県環境衛生研究センター 微生物グループ)ほか収載誌/巻号頁和歌山県環境衛生研究センター年報 (1349-1490)/69巻 p.37-43発行年月2023.12
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【2024075238】(解説)
近年問題になっている新興・再興感染症・One Healthとしての感染症 小児の感染症サーベイランス:COVID-19パンデミック前後の変化
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医中誌Web
著者津川 毅(札幌医科大学 医学部小児科学講座)収載誌/巻号頁北海道医報 (0913-0217)/1264号 p.14-18発行年月2024.01
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【2024074820】(原著論文)
COVID-19のパンデミックは大学生にどのような影響を与えたか 大学における休学・退学・留年学生に関する調査の結果から
抄録
COVID-19のパンデミックの影響を受けて,入構規制,オンライン授業,アルバイト収入の減少など,2020年度の日本の大学生の生活は例年とは大きく異なった。国立大学の学部学生を対象とした休学・退学・死亡に関する調査結果を通じて,パンデミックが大学生に与えた影響を考察した。学部を有する全ての国立大学に,休学・退学・留年(過年度在籍)学生数,休学退学の実態,学生の死亡の実態についての調査を依頼した。2020年度の学生の自殺死亡率は,過去7年間で最高となった。自殺に対するCOVID-19の影響は,不明なケースが多かった。休学や退学が増えることが懸念されたが,休学率も退学率も前年より減少した。経済的理由での休学や退学も増加しなかった。各大学は,困窮している学生に対して,授業料の減免などの経済措置を講じた。経済措置は,自殺者数には反映されなかったが,経済的理由による休学や退学に対しては,効果があったと考えられる。渡航目的で休学する学生の割合は,前年までの半分程度となった。パンデミックは長期化しており,調査結果の比較を継続する必要がある。(著者抄録)
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医中誌Web
著者布施 泰子(茨城大学保健管理センター)ほか収載誌/巻号頁CAMPUS HEALTH (1341-4313)/60巻2号 p.53-58発行年月2023.08
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【2024074812】(解説)
【忘れてはいけない感染症】結核低蔓延国となった日本の大学における結核対策
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医中誌Web
著者潤間 励子(千葉大学総合安全衛生管理機構)収載誌/巻号頁CAMPUS HEALTH (1341-4313)/60巻2号 p.2-6発行年月2023.08
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【2024074053】(解説)
新型コロナウイルス感染症に対する自治体病院の対応(第8報) 国内第8波に対する診療活動報告と5類移行後の診療体制の課題について
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医中誌Web
著者竹中 賢治(全国自治体病院協議会)収載誌/巻号頁全国自治体病院協議会雑誌 (0389-1070)/62巻12号 p.1816-1825発行年月2023.12
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【2024073776】(解説)
新型コロナウイルス感染症に対する在宅・施設での酸素療法-沖縄県における酸素濃縮装置の運用
抄録
全国でも有数の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を経験した沖縄県では,感染拡大時にはコロナ病床の不足が生じた.そこで,酸素投与が必要であっても入院できない患者への対策として,全国に先駆けて酸素濃縮装置の運用を開始した.自宅・施設における酸素療法は治療の場をコロナ病床以外へ広げた.さらに,酸素化の悪化が予測される場合には事前配送を行うことで,血中酸素飽和度の悪化時における救急受診が抑制された.酸素濃縮装置の活用は医療の供給を拡大し,一方では需要を抑制した一面もあり,医療逼迫時における医療需給不均衡の改善にも有用であると考えられた.運用体制は県コロナ本部が酸素濃縮装置を一元管理した.運用にグループLINEを活用したことで,依頼から配送,そして回収までの情報経路が最短となり迅速な対応ができた.以上から,COVID-19における在宅・施設での酸素濃縮装置の活用は,感染拡大時にはきわめて重要な対処方法であると考えられた.(著者抄録)
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医中誌Web
著者出口 宝(もとぶ野毛病院)ほか収載誌/巻号頁日本医師会雑誌 (0021-4493)/152巻9号 p.1027-1030発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024073774】(解説)
COVID-19または多系統炎症性症候群で入院した小児と青年の退院後の健康障害
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医中誌Web
著者五十嵐 隆収載誌/巻号頁日本医師会雑誌 (0021-4493)/152巻9号 p.1022発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024073090】(原著論文)
COVID-19パンデミック開始段階における看護師の心理社会的反応に関する文献レビュー
抄録
本研究の目的は,COVID-19パンデミック開始段階の看護師の心理社会的反応に関する文献レビューから,今後の再パンデミック発生時の対策に関する示唆を得ることである.分析対象は,文献データベースを用いて抽出された1072文献をもとに,最終的に28文献とした.記載内容は(1)パンデミックにおける心理社会的反応と原因,(2)看護師の心理社会的反応に対する支援とその効果に分類された.パンデミック下の看護師の心理社会的反応,心理的苦痛,心理変化や感情が明らかとなったが,調査地域は限定されていた.また,看護師のストレス軽減には,適切な個人防護具の提供,医療チーム間の相互支援,心理カウンセリングの提供,タイムリーな情報共有や教育支援の提供に加えて,心理的安全性を確保する包括的リーダーシップや勤務体制への配慮など,看護師とのコミュニケーションを中心とした組織的支援の有効性が示唆された.(著者抄録)
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医中誌Web
CiNii
J-STAGE
著者古賀 雄二(大分県立看護科学大学)ほか収載誌/巻号頁日本クリティカルケア看護学会誌 (1880-8913)/19巻 p.184-196発行年月2023.03
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【2024072781】(解説)
これからの臨床現場を支えるために COVID-19を経験した米国の看護現場から(第24回) 健康的な職場環境を支えるための安全な職場環境を考える
抄録
<文献概要>今回は前回に引き続き,健康的な職場環境(healthy work environment)に関して,安全な職場環境について考えます。医療機関で働く中で,身体的,または精神的・心理的なダメージを受けた経験がありますか。例えば,怒った患者や認知症の患者に殴られたり,物を投げつけられたりしたこと。身体的な打撃ではないけれど,患者やその家族から言葉の暴力を受けたこと。その他,病棟内で同僚や上司によるいじめ,セクシャルハラスメント(以下,セクハラ)やパワーハラスメント(以下,パワハラ)の被害に遭ったことなど。被害の大小にかかわらず,多くの看護師がこのような被害を経験しているのではないでしょうか。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者岩間 恵子(ペース大学)収載誌/巻号頁看護管理 (0917-1355)/33巻12号 p.1104-1107発行年月2023.12
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【2024072224】(原著論文)
大分県A市の郊外住宅団地に暮らす高齢者におけるCOVID19対策に伴う活動自粛と地域への思いの変化との関連
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医中誌Web
著者大下 竜司(大分県立看護科学大学 看護学部看護学科)ほか収載誌/巻号頁ヒューマンケアリング学研究 (2758-7908)/14巻1号 p.14-23発行年月2023.09
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【2024070059】(原著論文)
コロナ禍における活動自粛が地域在住自立高齢者の心身機能に与えた影響 3年間の追跡調査から
抄録
横須賀市平成町に在住している日常生活が自立した健常高齢者を対象にコロナ(COVID-19)禍における活動自粛により運動機能低下をきたした地域在住自立高齢者の心身機能の経時的変化について、これまで継続して実施された身体機能測定会から得られた調査データを分析した。2019年度時点でロコモ度0であった高齢者26名について2019年度、2020年度、2021年度の運動機能、日常生活、認知機能、精神面の変化を比較した。2021年度時点でロコモ度が1以上であった対象者は15名(ロコモ度1:14名、ロコモ度2:1名)で低下群とし、ロコモ度0であった11名を維持群とした。全体として外出頻度や運動頻度は変わらず、栄養、口腔機能、認知機能、抑うつ気分も維持していた。その一方で運動機能低下や閉じこもりの傾向が強く、2021年度は日常生活関連動作への影響が示唆された。低下群は全体と同様の傾向であったが、維持群では全ての項目で有意差はなかった。
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医中誌Web
CiNii(無料)
機関リポジトリ(無料)
著者黒澤 千尋(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部リハビリテーション学科理学療法学専攻)ほか収載誌/巻号頁神奈川県立保健福祉大学誌 (1349-4775)/20巻1号 p.71-81発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024070057】(解説)
神奈川県における保健師養成校の保健師教員による新型コロナウイルス感染症応援派遣活動の報告 健康危機管理における受援体制整備とネットワーク構築に焦点を当てて
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医中誌Web
CiNii
機関リポジトリ(無料)
著者臺 有桂(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部看護学科)ほか収載誌/巻号頁神奈川県立保健福祉大学誌 (1349-4775)/20巻1号 p.35-47発行年月2023.03
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【2024070056】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症の影響に係る大学基盤型新人看護職員卒前・卒後フォローアップ研修の実施報告 2年目の取り組み
抄録
新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響によって臨地実習などに制約を受けた新人看護職員に対する神奈川県立保健福祉大学基盤型卒前・卒後フォローアップ研修の取り組みについて報告した。2021年度卒業予定であった看護学科4年生87名にどのようなフォローアップ研修を希望するかについてニーズ調査を実施した。38名から回答が得られた。「診療に伴う援助技術」(96.2%)「フィジカルアセスメント」(88.5%)「生活援助技術」(84.6%)などが要望が多く、2022年3月に6回の卒前研修、5月から8月に計4回の卒後研修を実施した。卒前研修には本学卒業生が延べ68名、卒後研修には本学卒業生以外の新人看護師も含め延べ83名が参加した。卒前研修では「復習になった」「今後の自分の気持ちの持ちようを学べた」など、卒後研修では「基本内容が確認できた」「知識の再獲得と新しい知識が修得できた」等、研修に肯定的な評価が得られた。
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医中誌Web
CiNii
機関リポジトリ(無料)
著者水戸 優子(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部看護学科)ほか収載誌/巻号頁神奈川県立保健福祉大学誌 (1349-4775)/20巻1号 p.23-34発行年月2023.03
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【2024069999】(解説)
【新型コロナからの教訓-モニタリング報告2023】保健所と地方衛生研究所のモニタリング報告2023 沖縄県
抄録
<文献概要>ポイント ◆次のパンデミックに備えて感染拡大期における保健所のコア業務を整理する必要がある。◆増大する入院患者の受け入れについては、地域の医療機関間の役割分担で対応する。◆高齢化が進んでも簡単には崩壊しない医療・介護体制の構築が求められる。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者糸数 公(沖縄県保健医療部)収載誌/巻号頁公衆衛生 (0368-5187)/87巻12号 p.1206-1209発行年月2023.12
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024069998】(解説)
【新型コロナからの教訓-モニタリング報告2023】保健所と地方衛生研究所のモニタリング報告2023 島根県
抄録
<文献概要>ポイント ◆保健所および地方衛生研究所におけるより実践的なBCP、ICSの構築、さらにこれらを動かすための人材養成が必要である。◆地域の医療機関はもちろん、市町村、高齢者福祉施設等との連携が不可欠である。◆平時からのデジタル化の推進と収集された情報を用いてスピーディーなエビデンスの発信が重要である。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者谷口 栄作(島根県健康福祉部)収載誌/巻号頁公衆衛生 (0368-5187)/87巻12号 p.1202-1205発行年月2023.12
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【2024069997】(解説)
【新型コロナからの教訓-モニタリング報告2023】保健所と地方衛生研究所のモニタリング報告2023 大阪府
抄録
<文献概要>ポイント ◆政令・中核市を含め一元化した情報に基づき、デジタル化システムも導入したことにより、大阪府のCOVID-19対応は有効に機能した。◆保健所業務の変化に応じた人材確保と業務の重点化では迅速な対応が求められた。◆地方衛生研究所、医療機関等関係機関との機能的連携のためには、細やかな情報共有が重要である。
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者浅田 留美子(大阪府健康医療部保健医療室)収載誌/巻号頁公衆衛生 (0368-5187)/87巻12号 p.1198-1201発行年月2023.12
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【2024068801】(解説)
【多死社会を支える保健】葬儀関連業務に関する労働衛生上の課題と展望
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医中誌Web
著者横山 和仁(国際医療福祉大学 大学院医学研究科公衆衛生学専攻)ほか収載誌/巻号頁保健の科学 (0018-3342)/65巻11号 p.750-756発行年月2023.11
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024068663】(原著論文)
脱マスク不安と外見意識 身体醜形懸念と身体外見羞恥心を用いた検討
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医中誌Web
著者鈴木 公啓(東京未来大学)ほか収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.49-53発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024068662】(原著論文)
コロナ禍における学生の孤独感と主観的ソーシャル・キャピタル,非対面・対面コミュニケーション行動,三密回避規範の認知の関連
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医中誌Web
著者芳賀 道匡(静岡福祉大学 社会福祉学部)ほか収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.42-48発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024068661】(原著論文)
コロナ禍における大都市在住若年成人のメンタルヘルスに及ぼす心理社会的影響 ソーシャル・キャピタルに着目して
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医中誌Web
著者菊地 浩旦(上智大学 大学院総合人間科学研究科心理学専攻)ほか収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.32-41発行年月2023.10
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【2024068660】(解説)
【コロナ禍がもたらした多様な変化】COVID-19時代におけるストレスとウェルビーイングの精神神経免疫学的研究 心身の健康における神経-免疫相互作用の役割
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医中誌Web
著者三原 健吾(比治山大学 現代文化学部社会臨床心理学科)収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.24-31発行年月2023.10
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【2024068659】(解説)
【コロナ禍がもたらした多様な変化】コロナ禍によるメンタルヘルスアプリの発展と課題
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医中誌Web
著者大月 友(早稲田大学)収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.17-23発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024068658】(原著論文)
【コロナ禍がもたらした多様な変化】新型コロナウィルス感染拡大期における主観的ウェルビーイングの変化とその階層的差異 テレワーク導入の影響に注目して
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医中誌Web
著者数土 直紀(一橋大学)収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.10-16発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024068657】(解説)
【コロナ禍がもたらした多様な変化】COVID-19パンデミックに対するポジティブ心理学実践の展開
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医中誌Web
著者島井 哲志(関西福祉科学大学 心理科学部)ほか収載誌/巻号頁ストレス科学研究 (1341-9986)/37巻 p.3-9発行年月2023.10
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024066709】(総説)
うつ病の疫学,病態から最新の治療まで
抄録
本邦の医療政策の基本方針である医療計画に「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」と共に「精神疾患」が入ったのが10年前で,大げさに表現すると精神疾患は市民権を得てきているように思われる。中でも,うつ病はさまざまな軽い言葉(プチうつ,コロナうつ,新型うつ)で人口に膾炙する一方で,障害調整生命年DALYではうつ病が全疾患中1位になることが予測されており,その克服に大きな期待が寄せられている。特にコロナ禍において急速に広まったパンデミックやロックダウン後に生じた抑うつは医療従事者を含めた少なくない人たちに去来していたことも記憶に新しい。実際に厚生労働省の疫学調査によれば,2017年の厚生労働省患者調査では男性で495,000人,女性で781,000人と120万人をゆうに超える人数にのぼっている。さらに精神科以外の他科でも抑うつを呈する患者は多く見られ,冒頭の4疾患のいずれでもうつが高率に合併することが知られている。うつ病は一般的に女性の方が男性よりも多く,特に女性では高齢になるとその有病率が増加する一方で,男性は40歳代がピークとされている。病態としては,大きく分けて1.モノアミン仮説,2.神経発達(障害)仮説,3.炎症仮説などが知られている。特に現代の治療薬であるSSRIやSNRIが主に1.に依っており,シナプス間隙におけるセロトニンやノルアドレナリンの働きを増加させることで抗うつ効果を示す。その確かな効果が認められる一方で,治療抵抗性うつ病といわれる一群が約3割存在することも知られている。大学病院にはこういった患者が集まる傾向が昔からあり,一般的に治療抵抗性うつ病とは上記のような抗うつ薬2剤が適切な用量と期間で使用されたにも関わらず,なお期待される生活場面でのパフォーマンスが維持できない方と定義される。その治療について,発達障害や愛着不全,さらに物質使用障害,睡眠障害,不安障害といった併存,あるいは鑑別疾患に対する視点の重要性や,運動療法,認知行動療法などの心理療法とは別にニューロモデュレーション(神経調節)治療と呼称される治療法が進んでいる。電気けいれん療法(mECT)は,本院にて麻酔科の協力により約10年前より行っており,難治性うつ病,中でも緊張病状態を呈している方に著効する治療法としてこれまでも多くの患者を救ってきた実績がある。さらに,2019年に本邦で保険収載された(反復性経頭蓋磁気刺激)rTMS装置治療も早くから当院精神神経科で実施している。メンタルクリニックなどで長年うつ病治療を行ってこられたものの奏功せずに当院に紹介されてきた方が,笑顔で退院していく症例を多数経験しているが,それらの治療法の機序は充分に解明されたわけではない。精神科ではうつ病の機序の解明といった研究のみならずそのリカバリーに向けた取り組みを今後も続けていこうと考えている。(著者抄録)
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医中誌Web
CiNii
機関リポジトリ(無料)
著者金沢 徹文(大阪医科薬科大学 神経精神医学教室)収載誌/巻号頁大阪医科薬科大学医学会雑誌 (2436-5939)/82巻1号 p.34-37発行年月2023.09
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論文タイトル
【2024066417】(解説)
【呼吸器感染症のアンメットニーズを探る】COVID-19 コロナ禍での深在性真菌症の疫学と病態
抄録
<文献概要>POINT ●COVID-19には肺アスペルギルス症,ムーコル症などの侵襲性真菌感染症の合併がある.●COVID-19関連肺真菌症は死亡率が高く,各病態における診断法や抗真菌薬の使い分けが重要である.
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医中誌Web
医書.jp_オールアクセス
著者住吉 誠(宮崎大学 医学部内科学講座呼吸器・膠原病・感染症・脳神経内科学分野)ほか収載誌/巻号頁呼吸器ジャーナル (2432-3268)/71巻4号 p.560-566発行年月2023.11
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論文タイトル
【2024063910】(解説)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現状を考える
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医中誌Web
CiNii
J-STAGE(無料)
著者松井 英男(ビジョナリー・ヘルスケア)収載誌/巻号頁川崎高津診療所紀要 (2758-6766)/4巻1号 p.217-222発行年月2023.
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論文タイトル
【2024063900】(解説)
日本の感染症発生動向
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医中誌Web
CiNii
J-STAGE(無料)
著者松井 英男(ビジョナリー・ヘルスケア川崎高津診療所)収載誌/巻号頁川崎高津診療所紀要 (2758-6766)/3巻2号 p.114-125発行年月2022.
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【2024063741】(総説)
RSウイルス感染症の疫学や予防方法の変化と将来の展望
抄録
RSウイルス(RSV)はエンベロープをもつ150~200nmの1本鎖RNAウイルスで、早期乳児が感染すると重症化し易く、早産児や基礎疾患をもつ乳児では特に重症化するリスクが高いため、予防のためにモノクローナル抗体のパリビズマブの投与が推奨されている。下記について概説した。1)RSV感染症の疫学(世界の状況、日本の状況、COVID-19流行後の疫学の変化、流行開始時期を予測することの重要性)、2)RSV感染症の疾病負荷、3)RSV感染症の予防(接触予防策と飛沫予防策、ハイリスク患者への予防策)、4)ワクチン開発(乳児へのワクチン、母体へのワクチン接種、全ての乳児をRSV感染症から予防する方法)、について述べた。
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医中誌Web
著者伊藤 健太(あいち小児保健医療総合センター)ほか収載誌/巻号頁日本小児科学会雑誌 (0001-6543)/127巻7号 p.931-943発行年月2023.07
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論文タイトル
【2024063699】(解説)
新型コロナウイルス感染症の現況
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医中誌Web
MedicalOnline
著者岡田 俊平(島根大学 医学部微生物学講座)ほか収載誌/巻号頁島根医学 (0559-829X)/43巻1号 p.1-10発行年月2023.04
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論文タイトル
【2024063693】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症に対する小児科医の診療状況調査
抄録
新型コロナウイルス感染症に対する診療状況について、大阪小児科医会会員を対象として、感染流行の第5波が過ぎた2021年11月と第7波のピークが過ぎた2022年10月に2回のアンケート調査を行った。1回目のアンケートでは約半数が「患者が増えた時に対応できない」ことを問題点に挙げていたが、2回目では開業医において54.0%、診療・検査医療機関A型の70.9%が予約枠を制限しており1回目に挙げられた問題点が露見した結果となった。開業医では一般診療やワクチン接種と並行して、2類相当の感染対策や濃厚接触者に対する説明、HER-SYS入力作業などへの負担感が大きく、勤務医では休日・夜間に受け入れる医療機関が限られたため、一部の病院に集中したことへの負担感が示された。診療・検査医療機関外からの回答では、申請しない理由として隔離場所の問題を挙げる意見が多かった。コロナ禍初期から改善したこととして、65%以上が設備整備が進んだことを挙げ、オンライン・電話診療の実施率も2回目の調査では増加していた。診療所も病院も個別対応は進んだが、地域医療連携に関する評価は高くなかった。(著者抄録)
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医中誌Web
著者福井 聖子(大阪小児科医会)ほか収載誌/巻号頁大阪小児科医会会報 (2189-4736)/206号 p.41-49発行年月2023.07
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論文タイトル
【2024063198】(解説)
【小児科学レビュー-最新主要文献とガイドライン-】神経疾患 脳炎・脳症
抄録
<最近の研究動向とガイドライン>●小児神経学会のガイドラインの改訂版「小児急性脳症診療ガイドライン2023」において,難治けいれん性てんかん重積状態ないし6時間以上続く意識障害に対する早期の体温管理療法(TTM)が,けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)への進展リスクを低下させると記載された。●難治頻回部分発作重積型急性脳炎(AERRPS,国際的にはFIRES)の国際エキスパートコンセンサスガイドラインが刊行された。●AERRPS/FIRESや急性壊死性脳症(ANE)に対する分子標的療法を用いた免疫調節療法の有効性について臨床研究が進められている。●新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に併発する急性脳症の臨床像が記載された。(著者抄録)
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医中誌Web
著者水口 雅(心身障害児総合医療療育センターむらさき愛育園)収載誌/巻号頁小児科臨床 (0021-518X)/76巻3号 p.331-336発行年月2023.06
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論文タイトル
【2024063196】(解説)
【小児科学レビュー-最新主要文献とガイドライン-】感染症 予防接種
抄録
<最近の研究動向とガイドライン>●vaccine,immunizationをキーワードにPubMedで文献検索すると,2022年に47,408,120,950の論文がヒットした(参照2023.2.26)。●ワクチン別では,COVID-19に関連するものが18,022(vaccine)と最多で,次いでインフルエンザ,HPVが多く,肺炎球菌,BCG,麻疹,百日咳,ポリオ,帯状疱疹,風疹,髄膜炎菌,おたふくかぜ,日本脳炎,ロタウイルス感染症が続いた。●Effectivenessに関しては6,852,safetyに関しては5,499,vaccine hesitancyに関しては2,728,child,pregnancyにはそれぞれ3,662, 1,191の論文がヒットした。●公益財団法人予防接種リサーチセンターは,医療機関向けに「予防接種ガイドライン」「予防接種必携」(https://www.yoboseshu-rc.com/pages/7/)を発刊し,一般社団法人日本ワクチン産業協会は「予防接種に関するQ&A集」(http://www.wakutin.or.jp/index.html)を発刊している。●WHOは予防接種ストレス関連反応(immunization stress-related reaction;ISRR)に関するガイドライン,COVID-19ワクチン安全性評価マニュアル第2版を公表した。(著者抄録)
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医中誌Web
著者多屋 馨子(神奈川県衛生研究所)収載誌/巻号頁小児科臨床 (0021-518X)/76巻3号 p.321-325発行年月2023.06
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論文タイトル
【2024063195】(解説)
【小児科学レビュー-最新主要文献とガイドライン-】感染症 ウイルス感染症
抄録
<最近の研究動向とガイドライン>1.小児のCOVID-19感染症●小児のCOVID-19患者数は,オミクロン株への変異により増加し,それに伴い入院患者数も増加した。特に,慢性肺疾患,神経疾患,心血管疾患,早産児,気道系奇形,経管栄養,糖尿病,肥満などの基礎疾患を有する小児は重症化するリスクが高い。●オミクロン株流行期において,オミクロン株非対応新型コロナワクチン接種により,5~11歳の小児のCOVID-19罹患とそれによる入院リスクの低下が確認された。●小児の重症合併症の1つであるMIS-Cは,年齢は川崎病に比較すると高く,基礎疾患がない例が多い。呼吸器,粘膜・皮膚,血液,心血管系,消化管などの多臓器の障害を呈して集中治療を要する場合が多い。2.原因不明の小児重症肝炎●2022年4月に英国よりWHOに対し,原因不明の小児重症肝炎例が増加しているとの報告がなされた。●英国では2022年3~4月に発生のピークがみられたのに対し,ヨーロッパのほかの地域やヨーロッパ以外の地域では,それにやや遅れて4~5月にピークがみられた。●基礎疾患のない1ヵ月から16歳の小児(特に3~5歳)に発症する。下痢,腹痛,悪心などの胃腸症状で始まり,黄疸,嘔吐,白色便を呈する場合が多く,発熱や呼吸器症状を伴うこともある。集中治療や肝移植などの高度の治療を要する者が多く,死亡例もある。●病原体検索では,アデノウイルス血症を認める例が多いが,肝組織にアデノウイルス粒子は検出されておらず,アデノウイルスの関連が示唆されるものの病態は依然不明である。(著者抄録)
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著者細矢 光亮(福島県立医科大学 小児科)収載誌/巻号頁小児科臨床 (0021-518X)/76巻3号 p.315-320発行年月2023.06
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【2024063184】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症にかかる緊急事態宣言等の発出・発出要請と感染経路不明新規陽性者数のトレンドとの時間的関係 大阪府における第3波・第4波の分析
抄録
目的 大阪府は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大期における感染制御の方策として,政府に対し緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発出・実施要請をした。それらの効果を評価・検討する。方法 大阪府健康医療部が公表する第3波(2020年10月10日~2021年2月28日)および第4波と前後約1週間(2021年2月23日~2021年6月27日)の感染経路不明新規陽性者数を用い,7日間移動平均値を計算した。そして各波での罹患率の経時変化の特徴を,Joinpoint回帰モデルを適用して分析し,統計学的に有意な罹患率の日率変化をその日の前後で起こした日(Joinpoint日)を特定した。SARS-CoV-2に感染してからその罹患事実が公表に至るまでの日数分を各Joinpoint日から遡った日を,府民の感染リスク行動が大きく変化した日とみなした。それらの日と大阪府から発出された声明,宣言との時間的関連性を見た。結果 大阪府のCOVID-19感染経路不明新規陽性者数の増加率が有意に減少に転じたJoinpoint日は,第3波では2020年11月23日,2021年1月7日,および1月18日の3ポイントが見出された。また,第4波では,2021年4月12日と4月30日の2ポイントが見出された。それぞれのJoinpoint日から,対応するタイムラグ(8~9.9日)だけ遡って得られた計5つの感染リスク行動急変日は,2020年11月13日,12月30日,2021年1月9日,4月4日,および4月22日と推定された。上記の5つの推定感染行動急変日のうち,2021年1月9日は2回目の緊急事態宣言発出日,21年4月4日は1回目のまん延防止等重点措置実施日,4月22日は3回目の緊急事態宣言の要請日と発出日の間に位置していた。結論 大阪府内でCOVID-19の第3波,第4波に発出された計3回の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の発出・実施タイミングは,いずれも感染経路不明新規陽性者数が増加から減少に転じた,もしくは急激な増加傾向が止まったと推定される時点に対応する府民の行動変化を起こしたタイミングにほぼ一致していた。このことから,これらの宣言の発出要請は,府民の感染リスク回避行動を強化し,また感染が起きやすい機会を低減させた要因の一つと推定された。(著者抄録)
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医中誌Web
PubMed
CiNii
J-STAGE(無料)
著者高橋 佑紀(藤井寺保健所)ほか収載誌/巻号頁日本公衆衛生雑誌 (0546-1766)/70巻6号 p.390-399発行年月2023.06
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024063087】(解説)
【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現状と対策】COVID-19の現状と課題in徳島
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
機関リポジトリ(無料)
著者鎌村 好孝(徳島県保健福祉部)収載誌/巻号頁四国医学雑誌 (0037-3699)/79巻1-2号 p.7-12発行年月2023.06
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【2024062960】(原著論文)
新型コロナウイルス感染症流行下における地域在住高齢者の健康状態とその推移の類型化
抄録
目的:本研究の目的は,地域在住高齢者の健康状態を類型化するとともに,新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の流行下において生じた健康状態の推移を明らかにすることであった.方法:本研究は2020年5月から実施された縦断コホート調査であった.研究参加者は群馬県高崎市に在住の65歳以上の人とした.調査項目は,基本情報(年齢,性別,罹患傷病名,frailty screening index)および主観的健康観(後期高齢者の質問票)とした.第1回調査(ベースライン)と第2回調査(6カ月時)それぞれで潜在クラス分析(latent class analysis:LCA)を行い,参加者をクラス(class:CL)に分類した.ベースラインと6カ月時それぞれのCLの特徴を明らかにするため各項目の得点を比較した.また,ベースラインから6カ月時にかけてのCLの推移をまとめた.結果:1,953人中434人(79.1±5.9歳,男性:98人・女性:336人)がすべての調査に回答した(22.2%).ベースライン,6カ月時ともに4クラスに類型化された.各クラスの健康状態は,CL1が良好,CL2が身体・口腔・認知機能不良,CL3が社会的状態およびライフスタイル不良(ベースラインでは身体活動不良,6カ月時では認知機能不良を伴う),CL4が社会的状態およびライフスタイル以外不良と特徴付けられた.ベースラインのCL1・2に属する人の半数以上は6カ月経過しても同じクラスだったが,CL1から2に悪化する人も一定数いたため,6カ月時にCL2に属する人の割合が増加した.結論:地域在住高齢者の健康状態は4つに類型化された.COVID-19流行下において,健常な状態から身体的フレイル,オーラルフレイルおよび認知機能低下を主徴とするプレフレイルへの推移が観察された.(著者抄録)
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医中誌Web
PubMed
CiNii
J-STAGE(無料)
著者樋口 大輔(高崎健康福祉大学 保健医療学部理学療法学科)ほか収載誌/巻号頁日本老年医学会雑誌 (0300-9173)/60巻2号 p.158-167発行年月2023.04
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【2024062948】(解説)
「COVID-19の疫学,基礎,臨床から考える今後の展開」 コロナ禍に対する昭和大学の取り組み
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者相良 博典(昭和大学 医学部内科学講座(呼吸器アレルギー内科学部門))収載誌/巻号頁昭和学士会雑誌 (2187-719X)/83巻2号 p.132-135発行年月2023.
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【2024062947】(解説)
「COVID-19の疫学,基礎,臨床から考える今後の展開」 COVID-19の治療・後遺症
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者小宮 幸作(大分大学 医学部呼吸器・感染症内科学講座)収載誌/巻号頁昭和学士会雑誌 (2187-719X)/83巻2号 p.127-131発行年月2023.
医中誌Web文献番号/論文種類
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【2024062946】(解説)
「COVID-19の疫学,基礎,臨床から考える今後の展開」 COVID-19の疫学・臨床像
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者山本 和子(長崎大学病院 呼吸器内科)収載誌/巻号頁昭和学士会雑誌 (2187-719X)/83巻2号 p.123-126発行年月2023.
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【2024062945】(解説)
「COVID-19の疫学,基礎,臨床から考える今後の展開」 新型コロナウイルス感染症のウイルス学
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医中誌Web
J-STAGE(無料)
著者時松 一成(昭和大学 医学部内科学講座(臨床感染症学部門))収載誌/巻号頁昭和学士会雑誌 (2187-719X)/83巻2号 p.116-122発行年月2023.
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062878】(原著論文)
秋田赤十字病院におけるCOVID-19の感染拡大ががん検診およびがん診療に与えた影響
抄録
目的:COVID-19の感染拡大によりがん診療の分野においてどのような変化が生じたのかを把握することは重要と思われる。対象:胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん、肺がんにおいて、2019年までと2020年以降で、がん検診の受診者数、診断数、検診が発見の契機となった症例数、がんの病期について検討した。結果:2019年と比べ2020年は、消化器内視鏡検査数は上部で34.2%、下部で17.7%減少していた。乳がん検診、子宮頸がん検診受診者数も減少していた。胃がんの21.5%を筆頭に、胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんの診断数は減少し、検診が発見の契機となった症例も減少していた。がんの病期は、胃がん、大腸がん、肺がんで早期のがんの割合が減少していた。結語:COVID-19の感染拡大による胃がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん、肺がん診療に及ぼす影響が示された。受診控えの状況が依然として続いていることが明らかとなり、早急に改善すべき状況である。(著者抄録)
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医中誌Web
著者宮澤 秀彰(秋田赤十字病院 消化器外科)収載誌/巻号頁秋田赤十字病院医学雑誌 (2187-6630)/10巻1号 p.1-6発行年月2023.03
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論文タイトル
【2024062791】(解説)
新型コロナウイルス感染症のこれまでと今後の見通し
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医中誌Web
MedicalOnline
著者西浦 博(京都大学 大学院医学研究科社会健康医学系専攻環境衛生学分野)収載誌/巻号頁日本慢性期医療協会誌 (2187-8846)/31巻2号 p.2-10発行年月2023.04
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062780】(原著論文)(英語)
日本におけるCOVID-19パンデミック時の理学療法士と学生の行動、職業意識、死生観の変化(Changes in Behavior, Professionalism, and Views on Life and Death among Physical Therapists and Students during the COVID-19 Pandemic in Japan)
抄録
理学療法士(PT)およびPTを目指す学生を対象にオンライン質問票調査を実施し、COVID-19パンデミック下での行動・価値観の変化と関連要因を調査した。PT 578名とPTを当大学で理学療法を学ぶ学生280名のうち、PT 150名(26.0%)、学生260名(92.9%)から質問票の回答が得られ、最終的にPT 145名(平均27.1±3.4歳)、学生258名(平均20.0±1.6歳)の回答を対象とした。その結果、PT、学生ともにCOVID-19に対する不安の増大、自粛意識、モチベーション低下が通常レベルと比較して観察された。退職希望と患者への心配が有意に増加し、退職希望は臨床経験年数が長くなると増加する傾向がみられた。職業観に変化はみられなかったが、モチベーション低下は職業意識の低下と関連していた。死生観は両群とも有意に変化し、変化の程度はPTよりも学生で大きかった。以上から、COVID-19パンデミックは、不安やモチベーション低下を通じてPTや学生の行動・価値観に影響を及ぼしていることが示唆された。
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医中誌Web
CiNii
著者Higaki Tsutomu(Department of Physical Therapy, Morinomiya University of Medical Sciences)ほか収載誌/巻号頁森ノ宮医療大学紀要/17号 p.15-25発行年月2023.04
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062627】(解説)(英語)
北海道におけるCOVID-19の広がりと独居高齢者(Spread of COVID-19 and Elderly People Living Alone in Hokkaido)
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者Miyajima Shunichi(北海道大学)収載誌/巻号頁北海道生命倫理研究 (2187-834X)/11巻 p.35-45発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062626】(解説)
コロナ禍における医療・看護の変化 病院で生じた医療者のジレンマ
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医中誌Web
機関リポジトリ(無料)
著者小野 聡子(札幌医科大学附属病院 医療連携福祉センター)収載誌/巻号頁北海道生命倫理研究 (2187-834X)/11巻 p.31-34発行年月2023.03
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062490】(原著論文)
新型コロナウイルスワクチン接種者及び全医療関係者への警告と要請 新型コロナウイルスワクチン接種後5日目に心筋の横紋筋融解症によって突然死亡した28歳健常男性の事例をもとに
抄録
我が国は2022年11月11日現在までに,人類初めてのメッセンジャーRNA(mRNA)脂質ナノ粒子新型コロナウイルスワクチンを全国民の83.1%に接種したが,2022年10月28日現在,厚生労働省に報告されたワクチン接種後死亡は1,910人に達し,ワクチン接種後の遷延する副反応を訴えて,各自治体に開設されている相談窓口を訪れた人は数万人を数えるに至っている.本稿では,1.SARS-CoV-2 mRNA脂質ナノ粒子新型コロナウイルスワクチン2回目を接種後5日目に心筋の横紋筋融解症で死亡した28歳の健常男子の症例を提示,因果関係について論述し,2.厚生労働省に報告された,ワクチン接種後に死亡した千数百例の極めて特異的な臨床医学的特徴と,3.拡大する健康被害の実態に言及,4.ワクチン接種者における感染率の増大の事実について概説し,5.結論として,健康・医療政策上なすべきこと以下3点を指摘した:(1)予防接種法に基づく速やかな被害者救済認定と補償,(2)厚生労働省に報告のあったワクチン接種後死亡例ならびに報告されていないワクチン接種後死亡者の全国調査,(3)ワクチン接種後の副反応によると考えられる健康被害の全国全例調査.(著者抄録)
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医中誌Web
著者福島 雅典(LHS研究所)ほか収載誌/巻号頁臨床評価 (0300-3051)/50巻4号 p.507-522発行年月2023.02
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【2024062488】(解説)
特別発言 緊急承認制度と医療DXへの展開 レギュラトリーサイエンスの視座から
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医中誌Web
著者笠貫 宏(早稲田大学 医療レギュラトリーサイエンス研究所)収載誌/巻号頁臨床評価 (0300-3051)/50巻4号 p.475-481発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062437】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック下で日本人神経障害患者が有する実際の遠隔医療ニーズ(Actual Telemedicine Needs of Japanese Patients with Neurological Disorders in the COVID-19 Pandemic)
抄録
日本人神経障害患者を対象に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック中の遠隔医療のニーズ、医療状況およびソーシャルケア状況の推移、オンライン遠隔医療の適用についての親和性を評価した。日本の単一施設のパーキンソン病(PD)患者118例、てんかん患者105例、脳卒中患者79例、認知症患者67例、免疫介在性神経障害患者42例、脊髄小脳変性症患者41例、筋萎縮性側索硬化症患者20例、頭痛患者20例、ミオパチー患者14例を対象とした(計506例)。142例(29.6%)が遠隔医療の使用を希望していた。頭痛患者とてんかん患者の遠隔医療使用の希望率は、PD患者、脳卒中患者よりも高かった(それぞれ60.0%、38.1%、17.8%、19.0%)。約90%がデジタルデバイスへのアクセスを有しており、遠隔医療の希望、デジタルデバイスの所持、通院時間、病院での待ち時間には関連性がなかった。遠隔医療の使用を希望する患者と希望しない患者で年齢に有意差を認めた(52.6 vs 62.2歳)。
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医中誌Web
PubMed
CiNii
J-STAGE(無料)
機関リポジトリ(無料)
著者Sasaki Ryo(Department of Neurology, Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama University)ほか収載誌/巻号頁Internal Medicine (0918-2918)/62巻3号 p.365-371発行年月2023.02
医中誌Web文献番号/論文種類
論文タイトル
【2024062373】(原著論文)(英語)
腹膜透析(PD)患者におけるCOVID-19の有病率、臨床経過、成績 単一施設での経験(Prevalence, clinical course and outcomes of COVID-19 in peritoneal dialysis(PD) patients: a single-center experience)
抄録
イタリアの一大学病院で観察された、腹膜透析(PD)患者へのCOVID-19の影響を調べた。2020年1月30日(イタリアで初となるCOVID-19症例が記録された日)~2022年3月31日の期間におけるPDの連続患者146名を後方視的に解析した。SARS-CoV-2感染のエピソードを経験した患者は27名(18.4%)(男性20名、年齢中央値60.4歳)おり、発症率に換算すると0.16件/患者-年となった。そのうちワクチン接種を受けていなかった患者は9名存在した。この未接種集団ではCOVID-19の症状が常に顕在化しており、発熱は全名で、咳嗽は7名(7%8)にみられ、3名(33%)が入院し、2名(22%)が敗血症性ショックで死亡していた。ワクチンを接種されていた18名のうち、83.3%の患者が症候性で、発熱は11名(61%)、咳嗽は10名(56%)にみられ、5名(28%)が入院したものの全員が自宅へと退院した。SARS-CoV-2の排出期間の中央値は、未接種集団で32日、接種集団で26日であった。最後の経過観察の時点では、COVID-19を契機にPDから血液透析に移行していた患者は2名おり、残りの患者では残存腎機能に影響は生じていなかった。本PD患者コホートのうち、ワクチン接種を拒否した患者の割合は1.6%(125名中2名)と低かった。
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著者Alfano Gaetano(Nephrology, Dialysis and Renal Transplant Unit, Azienda Ospedaliero Universitaria Policlinico di Modena, via del Pozzo)ほか収載誌/巻号頁Clinical and Experimental Nephrology (1342-1751)/27巻2号 p.171-178発行年月2023.02
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【2024062359】(解説)(英語)
日本におけるCOVID-19パンデミックと公衆衛生倫理(COVID-19 Pandemic and Public Health Ethics in Japan)
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著者Nakazawa Eisuke(Department of Biomedical Ethics, University of Tokyo)収載誌/巻号頁JMA Journal (2433-328X)/6巻1号 p.76-80発行年月2023.01
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【2024062338】(総説)(英語)
コロナ禍における遠隔医療通訳の普及に向けた課題と可能性(Challenges and the potential of promoting remote medical interpreting during COVID-19)
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著者Saeki Soichiro(Center Hospital of the National Center for Global Health and Medicine)ほか収載誌/巻号頁Global Health & Medicine (2434-9186)/4巻6号 p.341-346発行年月2022.12
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【2024062335】(総説)(英語)
トンネルを抜けた先の光に向かって 日本における2021年からのCOVID-19をめぐる臨床現場の変化と政策、ならびに今後の展望(Towards the light at the end of the tunnel: Changes in clinical settings and political measures regarding COVID-19 from 2021, and future perspectives in Japan)
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著者Kamegai Kohei(Disease Control and Prevention Center, National Center for Global Health and Medicine)ほか収載誌/巻号頁Global Health & Medicine (2434-9186)/4巻6号 p.327-331発行年月2022.12
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【2024061764】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック過程における高齢者の孤独感および人生満足度の認識(Perception of loneliness and life satisfaction in the elderly during the COVID-19 pandemic process)
抄録
65歳以上の高齢者を対象としたオンライン調査し、COVID-19パンデミック過程における高齢者の孤独感や人生満足度に影響を及ぼす要因について検討した。調査項目は社会人口統計学的特徴、パンデミック過程における孤独感や人生満足度に関する質問、Loneliness Scale for the Elderly(LSE;感情的孤独、社会的孤独)、人生満足度尺度などとした。216名(女性68.5%、平均70.15±5.48歳、既婚63.0%)を解析対象とした。その結果、平均LSEは中ベル(8.23±4.90)、人生満足度は低レベル(2.43±1.10)であった。LSC総スコアおよびその下位尺度である感情的孤独感は「家にいることが困難である」と回答した高齢者で有意に高かった。「気分がよい」、「部分的に孤独を感じていない」、「人生に満足している」、「独居でない」高齢者の人生満足度は有意に高いことが示された(いずれもP<0.05)。以上から、高齢者における孤独感を軽減し、人生満足度を高めるためには、地域訪問をより頻繁に行う必要性が示された。
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著者Altay Birsen(Nursing, Ondokuz Mayis University Faculty of Health Sciences)ほか収載誌/巻号頁Psychogeriatrics (1346-3500)/23巻1号 p.177-186発行年月2023.01
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【2024061760】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック時の日本の地域在住高齢者における6ヵ月経過後の新たな主観的認知機能低下愁訴の関連要因(Associated factors of new subjective cognitive decline complaints after a 6-month period among community-dwelling older adults during the COVID-19 pandemic in Japan)
抄録
地域在住高齢者を対象とした前向きコホート研究を実施し、COVID-19パンデミックにおける主観的認知機能低下(SCD)愁訴発生の関連要因について検討した。各時点(第1回調査;2020年5月~6月、第2回調査;2020年11月~2021年1月)で郵送法による質問紙調査を実施した。第1回調査時にSCDが認められなかった534名を解析対象とした。調査項目は社会人口統計学的特徴、Questionnaire for Medical Checkup of Old-Old(QMCOO)などとした。SCDの定義は、QMCOOにおける「物忘れ」、「日付忘れ」などとした。第2回調査時におけるSCDの有無により、SCD群85名(女性62名、中央値80歳)、非SCD群449名(女性334名、中央値78歳)に分けて検討した。その結果、SCD群ではSCDの危険因子である歩行速度、喫煙、不調時の相談相手の存在が有意に多いことが示された(P=0.001、P=0.001、P=0.002)。多重ロジスティック回帰分析の結果、歩行速度や相談相手の存在が新たなSCD愁訴の有意な関連因子であった(OR 2.115、OR 3.619)。以上から、体調維持および社会的支援はCOVID-19パンデミック時における新たなSCD愁訴と関連していることが示された。
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著者Tanaka Shigeya(Department of Physical Therapy, Faculty of Health Care, Takasaki University of Health and Welfare)ほか収載誌/巻号頁Psychogeriatrics (1346-3500)/23巻1号 p.136-140発行年月2023.01
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【2024061710】(原著論文)(英語)
COVID-19パンデミック時の他者との食事頻度と心理的苦痛との関連 横断研究(Association between meal frequency with others and psychological distress during the COVID-19 pandemic: A cross-sectional study)
抄録
日本の労働者を対象として、COVID-19パンデミック時の他者との夕食回数と心理的苦痛との関連を評価した。2021年2月に実施された前向きオンラインコホート研究「新型コロナウイルス感染症に関わる全国労働者オンライン調査」データを用いた横断研究を実施した。調査項目は人口統計学的特徴、他者との食事回数(ほぼ毎日、週4~5回、週2~3回、週1回、週1回未満)、心理的苦痛、COVID-19に対するグローバルな恐怖および心配などとした。計1171名を解析対象とした。その結果、「ほぼ毎日」他者と夕食をとる回答者では、「4~5回」「2~3回」「週に1回」他者と夕食をとる回答者と比較して、心理的苦痛が少なかった(有病率比:1[ほぼ毎日、基準]、1.34、1.40、1.44)。以上のように、「ほぼ毎日」他者と食事をとる人の心理的苦痛が最も少ないことが示された。
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著者Tsuji Rikako(Department of Mental Health, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁Psychiatry and Clinical Neurosciences Reports (2769-2558)/1巻4号 p.1 of 12-12 of 12発行年月2022.12
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【2024061660】(原著論文)(英語)
SARS-CoV-2の無症候性感染と症候性感染の比較 血清有病率の横断研究(Asymptomatic versus symptomatic SARS-CoV-2 infection: a cross-sectional seroprevalence study)
抄録
エジプト人集団におけるCOVID-19の無症候性感染率と、無症候性感染に影響を及ぼす因子を調べた。大規模な横断調査記録から血清抗体陽性者1434例のデータを取得した。感染症状の有無に基づき、被験者を症候性群(65.1%)と無症候性群(34.9%)に分類した。ピアソンのカイ二乗検定により、年齢区分(15歳以下を除く)、居住地、腎臓・肺・自己免疫疾患の割合は症候性群の方が無症候性群より有意に高かった。マスク装着/ソーシャルディスタンス、手洗い石鹸、運動、オンラインワーク日数/週に関しても症候性群と無症候性群で有意差がみられた。散布図と相関行列により、症状の数は抗S抗体価および年齢に正の相関を示した。症状の数と抗S抗体価の両方は成人のBMIと正の相関を、オンライン勤務日数とは負の相関を示した。臨床改善までの日数は症状の数、年齢、抗S抗体価と正の相関を示した。抗S抗体価はCOVID-19診断からの期間と負の相関を示した。ROC解析により、症状数3以上はいかなる手段でもCOVID-19と診断されることと有意に関連していた。ロジスティック回帰分析により、各カウンターパートと比べて、手洗い石鹸不使用、肺疾患の存在、医療従事者であることは2~3倍、スラム街居住と血液型A型は約2倍症候性となるリスクが高かった。運動しない、ソーシャルディスタンスをとらない、1~3日/週のオンラインワークは約1.5倍高かった。
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著者El-Ghitany Engy Mohamed(Department of Tropical Health, High Institute of Public Health, Alexandria University)ほか収載誌/巻号頁Tropical Medicine and Health (1348-8945)/50巻 p.1 of 12-12 of 12発行年月2022.12
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【2024061647】(原著論文)(英語)
日本においてCOVID-19パンデミックが集中治療利用へ及ぼした影響 全国入院患者データベース研究(Impact of the COVID-19 pandemic on critical care utilization in Japan: a nationwide inpatient database study)
抄録
日本の全国入院患者データベースを用いた後向きコホート研究を実施し、COVID-19パンデミック前およびパンデミック中の集中治療サービスの利用状況を調査した。2019年2月9日~2021年2月8日にICUまたは高度治療室(HDU)に入院した全患者をパンデミック前群(2020年2月8日以前、ICU患者;297679例、HDU患者;408005例)、COVID-19パンデミック群(2020年2月9日以降、ICU患者277799例、HDU患者384647例)に分けて検討した。ICU設置医療機関383例、HDU設置医療機関460例を対象とした。評価項目は医療機関や患者に関する特徴、ICU/HDU病床占有率の変化などとした。その結果、ICU/HDU病床数を増加させた医療機関はそれぞれ14施設(3.7%)、33施設(7.2%)であった。ICU/HDU入院患者数およびICU/HDU病床占有率は、COVID-19パンデミック時に減少していた。ICUを有する施設のうち232施設(60.6%)がICUでCOVID-19患者を治療していた。COVID-19 ICU患者の年間入院数にはかなりのばらつきがみられた(中央値10例、最小1例、最大444例)。以上のように、日本のCOVID-19パンデミック時において、ICU/HDU病床数の増加は認められず、病床占有率は減少していた。
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著者Ohbe Hiroyuki(Department of Clinical Epidemiology and Health Economics, School of Public Health, The University of Tokyo)ほか収載誌/巻号頁Journal of Intensive Care (2052-0492)/10巻 p.1 of 9-9 of 9発行年月2022.12
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【2024061627】(原著論文)(英語)
2020年の日本のCOVID-19に関する記述疫学 多施設データベースからの洞察(Descriptive epidemiology of COVID-19 in Japan 2020: insights from a multihospital database)
抄録
2020年に日本国内でみられた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疫学を調査した。本調査には、診療報酬請求記録と診療記録が記載された全国規模の多施設データベースを利用した。2020年におけるCOVID-19が理由の紹介症例のうち、外来症例6440例と入院症例5428例を56施設から組み入れ解析した。全集団の53.2%には併存症があり、最も多かった併存症は腫瘍(全集団の22.1%)であった。また56.4%はCOVID-19リスクが高い状態にあった。薬理学的管理パターンは、グルココルチコイドの使用パターンを除き、2020年の前半と後半で概ね一致していた。未承認薬(ヒドロキシクロロキン、イベルメクチン、ファビピラビル)の使用頻度は低かった。入院症例の場合、入院日数は中央値で10日、ICU入室率は2.4%であった。COVID-19後の全死因死亡率は7.9%、30日全死因死亡率は5.4%、院内死亡率は4.6%であった。高リスク状態にあった患者の生存確率はより低かった。本記述研究の結果から、外来の実地と入院の実地では診療内容に差があることが判明した。COVID-19のパンデミックが進行してゆくにつれ、提供される診療も変化していたことも明らかになった。
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著者Takeuchi Masato(Department of Pharmacoepidemiology, Graduate School of Medicine and Public Health, Kyoto University)ほか収載誌/巻号頁Annals of Clinical Epidemiology (2434-4338)/5巻1号 p.5-12発行年月2023.01
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【2024061546】(解説)(英語)
COVID-19パンデミック期間中に行う口腔顎顔面領域の外科処置のためのガイド(Guide for surgical procedures in oral and maxillofacial areas during coronavirus disease 2019 pandemic)
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著者Hoshi Kazuto(Department of Oral and Maxillofacial Surgery, The University of Tokyo Hospital)ほか収載誌/巻号頁Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology (2212-5558)/34巻3号 p.294-314発行年月2022.05
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【2024061183】(解説)
令和3年度における鳥取県内の新型コロナウイルス検査の状況(4波から6波を乗り越えて)
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医中誌Web
著者林原 健吉(鳥取県衛生環境研究所 保健衛生室)収載誌/巻号頁鳥取県衛生環境研究所報 (1348-6500)/62号 p.13-14発行年月2023.11
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【2024061118】(解説)
ポスト・コロナ時代におけるテレワーク研究の展望 人間工学が対処すべきリサーチ・イシュー
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著者酒井 一輝(産業医科大学 人間工学研究室)ほか収載誌/巻号頁人間工学 (0549-4974)/59巻6号 p.244-250発行年月2023.12
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【2024061005】(原著論文)
COVID-19による緊急事態宣言下のスポーツ活動制限が競技再開後の競泳選手の傷害発生にあたえる影響
抄録
高校・大学の水泳部やスイミングクラブなど20団体に所属する16~22歳の競泳選手134名(男性84名、女性50名)にアンケートを行い、緊急事態宣言解除による競技再開後の傷害発生状況について調査した。傷害は28名(21%)に延べ47件発生しており、うち外傷が22件、障害が25件であった。外傷は足関節捻挫が最も多く6件、次いで大腿部筋挫傷3件、手指突き指2件、急性腰痛2件、膝関節靱帯損傷2件などであった。競技中の外傷発生が4件(18%)、競技外での発生が18件(82%)であった。障害は肩関節痛が最も多く8件、次いで腰部痛5件、膝関節痛4件、足関節痛4件などであった。競技中の障害発生は19件(76%)であった。男女別で傷害発生率を比較すると女性のほうが有意に高かった。傷害が発生した群と非発生群とで諸データの比較検討を行った結果、傷害発生群は過去1年間に何らかの傷害を経験している割合が有意に高かった。
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MedicalOnline
著者鈴木 雄太(九州栄養福祉大学 リハビリテーション学部)ほか収載誌/巻号頁水と健康医学研究会誌 (1344-347X)/24巻1号 p.49-58発行年月2023.04
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【2024061003】(原著論文)
日本水泳連盟主催競技会に関連したCOVID-19発生報告
抄録
COVID-19流行に伴い中止されていた日本水泳連盟主催競技会(競技会)は2020年8月から再開された。今回、2022年1月以降の競技会に関連したCOVID-19発生状況について調査した。発生者数は19競技会で延べ137人、このうち選手の発生は119人であった。種目別にみた発生者数は競泳68人、飛込12人、水球28人、アーティスティックスイミング26人、日本泳法4人であった。選手発生者の発生時期は、競技会前の発生が9人、競技会開催中もしくは競技会後の発生が110人であった。1チームから3人以上発生したチームが12チーム、10人以上発生したチームが4チームあった。
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MedicalOnline
著者辰村 正紀(筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター茨城県厚生連総合病院水戸協同病院)ほか収載誌/巻号頁水と健康医学研究会誌 (1344-347X)/24巻1号 p.31-33発行年月2023.04
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【2024060989】(原著論文)
COVID-19流行期における小児専門病院への救急搬送の実態
抄録
2019年から2022年度に社会医療法人真美会大阪旭こども病に救急搬送された8422名を対象に、新型コロナウイルス(COVID-19)流行期の小児専門病院への救急搬送の実態について報告した。救急搬送数は2020年4月の緊急事態宣言により、救急搬送患者は外来、入院ともに減少したが、2021年以降の救急搬送は増加した。発熱症状での受け入れ拒否はしておらず、COVID-19が流行した2022年度であっても約90%の高い応需率であった。そのため、医療圏外からの搬送数が医療圏内の搬送数とほぼ同数なとなるなど、他の医療圏で受け入れ困難であった患者が依頼された。救急搬送される患者の年齢・地域・時間帯別に特に大きな差は確認されなかった。従来月平均200台の搬送であったが、2022年以降は月平均300台に迫るようになり、救急搬送は医療圏よりも医療圏外からが多く、小児の救急体制が一部の医療期間に偏る形になっていると考えられた。
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MedicalOnline
著者勝本 浩幸(大阪旭こども病院 医事課)ほか収載誌/巻号頁大阪救急 (1346-5147)/108号 p.25-29発行年月2023.12
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【2024059906】(解説)
ポストパンデミック時代における公衆衛生課題
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医中誌Web
著者磯 博康(国立国際医療研究センター グローバルヘルス政策研究センター)収載誌/巻号頁医療経済研究 (1340-895X)/35巻1号 p.3-12発行年月2023.11
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【2024059341】(解説)
必要な体制,スキルが見えてくる!"いまどきの人財"と共に学び,育つ方法(第3回) 新人看護職員の育成
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著者松本 淳子(松原メイフラワー病院)収載誌/巻号頁ナースマネジャー/25巻9号 p.84-88発行年月2023.11
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【2024059068】(解説)
疾患特異的マクロファージの機能的多様性 感染症とヒト免疫学
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著者佐藤 荘(東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科生体環境応答学講座免疫学分野)収載誌/巻号頁臨床免疫・アレルギー科 (1881-1930)/80巻5号 p.593-598発行年月2023.11
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【2024058718】(原著論文)
COVID-19流行下におけるオンライン実習の評価 1年次ふれあい実習での学生の学び
抄録
本学(医科大学看護学部)では、看護学部入学後3ヵ月目に早期体験実習(「ふれあい実習」)を行っているが、2020年度はCOVID-19禍によりオンラインでの実習となっている。今回、その効果を、ふれあい実習を履修した学生103名が実習後に提出した課題レポートの内容分析から検討した。先行研究で示された早期体験実習の効果である「対象者の理解」「看護のイメージ化」「学習意欲を高める」の三つの視点から検討した。その結果、動画の視聴、グループワークを主体として運営したオンラインでの実習は、臨地での早期体験実習と同様の効果を得ることができたと考えられた。
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著者西岡 啓子(獨協医科大学 看護学部)ほか収載誌/巻号頁日本看護学教育学会誌 (0916-7536)/33巻2号 p.81-90発行年月2023.10
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