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理事長よりご挨拶

研究者にとって文献検索は最も大切な作業であり、関心のあるテーマについて既に分かっていることを知り、未解決で追及されている事柄を把握することが新たなる研究を始めるにあたって欠かせない最初のステップとなります。臨床医にとっても診断・治療を行う上で、これまでの症例を参照することは重要なことであります。

理事長

医学中央雑誌刊行会では1903年以来116年間にわたって国内で発表された医学に関する文献情報を蓄積し、既に13,000,000件を超えるデータベースを構築して医中誌Webという検索システムを提供してきました。

2018年度には「アクセスフリープラン」という、同時アクセスが無制限でいつでもどこでも手軽に利用できる新たなる契約システムを開始いたしました。またコンピューターが使えない状況であっても、このところ普及してきたスマートフォンを用いて文献検索ができる「モバイル対応画面」をリリースして、文献検索したいと思った時に手軽に利用できる環境を整えました。

バックナンバーのデジタル化として一文献毎のデータを収めた「OLD医中誌プロジェクト」も2018年12月の段階で1964年まで遡って書誌情報の収録を済ませて医中誌Web上に掲載しましたが、2020年には創刊号まで完全収録するべく作業を進めております。これにより歴史的に意義のある論文情報を提供できるようになります。

検索の利便性を高めるために「症例と事例をまとめて検索する」とか、「年齢区分による絞り込みを行う」などのきめ細かいアプローチができるような検索画面へと改善いたしました。今後は更に、これまでのキーワードを入力して検索する方法に加えて「関連する文献」を提示する機能も提供できるように改良を行ってまいります。

数年前から携わってまいりました日本看護協会図書館が編集する「最新看護索引Web」や医学書籍・雑誌の電子版を扱った「医書.JP」に関しましても、より一層のサービス向上を目指して努力しております。

医中誌Webは検索が日本語で行え、提示される情報も日本語で示される点が論文の著者と検索を行うユーザーの双方にとって最大の利点であります。検索を支えるシソーラスも米国国立医学図書館(NLM)による医学用語シソーラス(MeSH)に準じた日本語シソーラスを作成して適切な検索を可能にしております。SNSの世界ではフェイクニュースが出回る昨今、医中誌Webは文献の内容を正確に伝え、クオリテイーの高い正確な検索を可能にして著者とユーザー結び付けております。

2018年12月20日 脊山洋右