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論文種類の定義

医中誌データベースにおいては、各文献は「原著論文」「会議録」「座談会」「図説」「講義」「解説」「総説」「一般」「Q&A」「レター」「症例検討会」「コメント」のいずれかの論文種類に分類されています。

それぞれの論文種類の定義は下表の通りですが、下記に、お問い合せの多い「原著論文」及び「解説」と「総説」について説明します。

原著論文」の指定について

医中誌における原著論文の定義は下表の通りですが、実際の指定作業においては、下記のいずれかの条件を満たす場合には、ほとんどの場合「原著論文」と指定しています。

  1. 雑誌の目次や各論文の冒頭に「原著」「原著論文」との記載がある場合。
  2. 定義の後半に示した論文形式が満たされている場合。

また、下記の過去分データについては、指定のルールが現在と異なっていますので、ご注意下さい。

1983年~1995年作成データ
この期間は、データ作成時に各論文に付与する論文種類は「会議録」「症例報告」「図説」「講義」「総説」の5種類で、「原著論文」が存在しなかった。 医中誌Webの検索では、この間のデータについては、他の論文種類が指定されていないものを「原著論文」としている。

総説」と「解説」について

医中誌における「総説」の定義は下表の通りですが、実際の指定作業においては、雑誌の目次や各論文の冒頭における「総説」「Review」などの記載、また、参考文献の数などを参考に判断しており、「総説」に区分される文献数は、1年間でおよそ3,000~4,000件程度です。これに対し「解説」は、「ある主題に関して解説している文献」と定義されており、特集記事などが多くここに含まれる結果、1年間で、約80,000件と「総説」の20倍近い件数となっています。

従って、例えば「ある疾患に関する概要を知りたい」とき、医中誌Webにて疾患名のキーワードに「総説」を掛け合わせると、多くの場合、ヒットする文献が非常に少なくなります。このような場合には「総説」とともに「解説」も検索するようにご留意下さい。

論文種類と定義

論文種類定義
原著論文 医学・歯学・薬学・看護学・獣医学およびその関連分野に関わる研究、開発、調査で、独創性、新規性のある文献で、著者名と所属機関名が必ず記載されており、目的、対象、方法、結果、考察、結論で構成されているもの。図、表、写真、参考文献を含み、要旨、要約があるもの。講演または会議録でも、原著的内容、形式を有するもの。論文の簡略化された形式をとった記事(速報・短報)も含む。
会議録 学会、研究会や各種機関、団体で発表される抄録及び要旨。会報。
図説写真、図、データに何らかの説明が付されている記事。「図説」「アトラス」等と明記されている記事。
講義聴衆や学生を相手に行った講義。「最終講義」「臨床講義」と明記された記事。学会やシンポジウムなどで行われる講演は含まない。
解説(1996年~)
特定の分野や主題について解説した記事。
総説特定の分野や主題について、関連文献、資料に基づいて総括的に論評した記事。「レビュー」「総説」と明記されている記事。
一般(1996年~)
他のいずれの論文種類にも該当しないが、内容に価値のある記事。
座談会(2007年~)
医療関係のトピックについて、2人以上の対談形式で構成されている記事。「座談会」「対談」「鼎談」等と明記されている記事。
Q&A(2007年~)
質問と答えで構成された記事。「Q&A」「質疑応答」等と明記されている記事。
レター(2007年~)
手紙形式の記事。「編集者への手紙」「Letter to the editor」と明記されている記事。「著者からの返事」「Author's Reply」も含む。
症例検討会(2007年~)
入院や外来での実際の経験症例を取り上げて、病歴、身体診察所見、主な血液ないし画像検査所見に基づいて、診断、治療、予後、患者教育、看護の方法などについて討議する形式で掲載された記事。討議のやりとりが省かれ、討議の結果と考察のみの記事も含む。「症例検討会」「クリニカルカンファレンス」「ケースカンファレンス」「事例検討会」「臨床病理検討会」「CPC」等と明記されている記事。
コメント(2011年~)
ある論文について議論や支持のために書かれた批評的または説明的な記事。「コメント」「コメンタリー」「エディトリアルコメント」等と明記されている記事。レター形式のものはレターとする。