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医中誌Webバージョンアップ最新情報

2023年6月16日最終更新

バージョンアップの全体像

今回の一連のバージョンアップにより、従来の論文検索に加え、「日本語でのPubMed検索」や機械学習による「ゆるふわ検索」、さらに「書籍情報の検索」が行えるようになります。
なお、旧バージョンはサービス名にバージョン表記(Ver.5)がありましたが、新バージョンではこの表記を廃止し、正式なサービス名も「医中誌Web」となりました。

バージョンアップ後の医中誌Webイメージ

バージョンアップ後の「医中誌Web」を動画でご紹介します。

※約3分、音声無し。

リリース日程・検索ガイドなど

旧バージョンとの並行稼働は 2023年5月31日(水)で終了
新バージョンは画面デザインも大きく変わるなど、大幅な変更が行われたため、旧バージョンとの並行稼働期間を設けました。
この並行稼働は、2023年5月31日(水)24時(6月1日の0時)をもって終了しました。
なお、新バージョンでは、Internet Explorerは推奨環境に含まれません。ChromeやEdgeなどでご利用ください。医中誌Web HELP:推奨環境
リリース内容
今回のバージョンアップは、段階的なリリースを行います。
第一段階(法人版:2022年4月27日、個人版:2022年9月28日)では、ユーザーインターフェースの変更、PubMed検索、ゆるふわ検索、をリリースいたしました。
書籍検索機能は第二段階としてリリース予定です。
検索ガイドの改訂
新バージョンに対応した検索ガイドを発行いたしました。PDFを無料でダウンロードいただけます。
冊子体の検索ガイドは2022年6月中旬に完成し、ご契約機関様に2冊ずつ郵送いたしました。
また、ガイダンス等でまとまった部数が必要な場合は、50冊単位でご注文を承ります。
なお、2021年1月1日~2022年5月31日までの間に、旧版(医中誌Web Ver.5 検索ガイド第3版)を購入された機関様には、上述の2冊とは別に、購入冊数と同じ冊数を無料でお送りしました。(申込時に「無料送付分不要」を選択された場合を除く)

バージョンアップの詳細

それぞれの新機能をご紹介します。

トップページ
トップページ
トップページ

トップ画面は旧バージョンと同じく、論文検索の画面です。
論文検索は大きな変更はありませんが、絞り込み項目の表示方法などが変わりました。

左サイドにあるメニューで「書誌確認」「ゆるふわ検索」「書籍検索」「PubMed検索」のそれぞれの画面に移動します。

2022年4月27日以降に追加する項目

以下の項目は、2022年4月27日以降に随時追加してまいります。

検索結果の表示件数(論文検索機能)現在は、表示件数を切り替えても、再検索を実行するとデフォルト(30件)に戻る状態です。(My医中誌で件数設定をしている場合はその設定値に戻ります。)
表示件数の指定を保持するようにいたします。
 対応しました。(2022/7/19)
クリップボードの追加順ソートクリップボードに保存した時は追加順に並びますが、ソート順を変更すると「追加順」で再ソートできない状態です。(ただし、クリップボードページ自体を再表示し直すと追加順に並びます。)
再ソートできるようにいたします。
 対応しました。(2022/6/3)
検索語の入力欄の大きさの設定My医中誌の「検索語の入力欄の大きさ」を設定しても反映されない状態です。
入力欄の大きさの変更が反映されるよう致します。
 対応しました。(2023/6/16)
収載誌参照からの検索実行(書誌確認画面)書誌確認画面の「収載誌参照」で雑誌名を検索し、雑誌名横のチェックボックスにチェックを入れ、「選択した収載誌名で検索」で検索をした場合、論文検索の検索結果画面で結果が表示される状態です。
本来、書誌確認画面の検索結果画面で表示されるもののため、修正いたします。
Single Citaion Matcherの検索式・件数表示検索式・ヒット件数を表示するようにいたします。 追加しました。(2022/4/28)

論文検索(旧バージョンの医中誌Web検索)の改訂

論文検索結果画面
検索結果表示画面
検索結果表示画面
論文情報の表示形式
抄録がデフォルトで表示されます。
医中誌文献番号は下のほうにの表示されます。
類似文献
内容が類似している文献を表示します。
履歴検索
検索履歴の掛け合わせはこれまで通り行えます。
「履歴検索」ボタンは「履歴プラス検索」ボタンに名称変更となります。
絞り込み条件
表示位置を左サイドに移動します。
新規の検索と履歴検索の両方に利用できます。検索履歴の絞り込みに使用する場合は、「履歴プラス検索」ボタンをクリックします。

日本語によるPubMed検索

PubMed検索
PubMed検索画面
PubMed検索画面

PubMed収録データの検索機能です。
英語のキーワードでの検索はもちろんですが、日本語で入力しても検索が実行されます。検索の仕組みなどの詳細は PubMed検索の仕組み の項目でご紹介しています。

PubMed検索結果
PubMed検索結果表示画面
PubMed検索結果表示画面
論文情報の表示形式
検索結果は英語で表示され、抄録は表示されません。
標題からPubMedの該当ページにリンクされます。
履歴検索
通常の論文検索と同様、履歴どうしの掛け合わせなどが行えます。
絞り込み条件
PubMed検索に有効な絞り込み条件が表示されています。
新規の検索と履歴検索の両方に利用できます。検索履歴の絞り込みに使用する場合は、「履歴プラス検索」ボタンをクリックします。
外部サイトへのリンク
フルテキストへのリンクアイコンは1つのみ表示されます。リンク先が複数ある場合はオープンアクセスを優先します。
法人管理者メニューでOPAC/リンクリゾルバへのリンク(Open URLによるリンク)も設定できます。

書誌確認画面 - PubMed Single Citation Matcher機能の追加

書誌確認
書誌確認画面
書誌確認画面

書誌情報から論文を検索できます。
旧バージョンの書誌確認画面と同じようにご利用いただけます。

Single Citation Matcher
Single Citation Matcher
Single Citation Matcher画面

PubMedの機能「Single Citation Matcher」を実装します。「書誌確認画面」から切り替えて表示ができます。
医中誌データの「書誌確認画面」と同じく、雑誌名や巻号など指定の書誌事項から論文検索が可能です。
PubMedの論文検索結果が表示されます。

ゆるふわ検索 - 機械学習による新しい検索機能

ゆるふわ検索トップ画面
トップページ
ゆるふわ検索トップ画面

機械学習型エンジンを利用した検索機能です。
検索ボックスに文章などを入力し、検索を実行します。
入力された文章を分析して、医中誌Web収載文献の中から類似度が高い順に最大150件の結果を提示します。

テストページでのゆるふわ検索実行例

検索ボックスへの文章の入力、検索の実行、結果表示まで、一連の流れをご覧いただけます。(一部は開発用ページの動きとなります。)

書籍検索

法人版・個人契約版ともに第一段階のリリース内容には含まれません。第二段階での公開となります。日程が決まり次第お知らせします。

書籍情報の検索機能を実装します。書籍タイトルや著者名、書籍に関するキーワードなど、いろいろな条件で検索が可能です。
各電子書籍サイトから提供いただいた書籍情報が検索対象となるため、すべての検索結果に本文提供サイトへのリンクが表示される予定です。

  • 連携サイトの例
    • メディカルオンライン イーブックスライブラリー
    • KinoDen
    • Maruzen e Book Library
    • 医書.jp
書籍検索結果画面
トップページ
書籍検索結果画面

書籍タイトルや著者名、出版社名、キーワードなどで検索が可能です。
検索結果には書籍情報や書影、本文へのリンクが表示されます。

日本語によるPubMed検索の仕組み

医中誌WebのインターフェースからPubMedの検索を行うことが可能となり、検索結果も医中誌Webの画面上に表示されます。
また、この機能は日本語のキーワードでの検索が可能です。
画面イメージはPubMed検索画面 の項で紹介しています。

検索の流れ

日本語でのPubMed検索がどのような流れで実行されるかをご紹介します。

検索語から英語の検索式を生成
PubMed検索の仕組みイメージ

検索語が医学用語シソーラスや医中誌の収載誌情報に登録があるキーワードの場合は、MeSH用語や英語誌名などに変換します。
それ以外のキーワードの場合は、翻訳APIを通じて英訳します。

検索の実行
PubMed検索の仕組みイメージ

生成された英語の検索式をPubMedの公開API「E-Utilities」で実行します。
検索結果は医中誌の画面で英語で表示されます。Abstractは表示されません。

検索式の生成

検索フィールドの展開
該当する検索フィールドに適切に展開します。
展開例
検索フィールド医中誌PubMed検索
指定なし(TH or AL)([MH]) OR “英表記/入力文字列”
([NM]) OR “英表記/入力文字列”
統制語TH[MH] 、[NM]
収載誌名JN[TA]
著者名AU[AU]
筆頭著者FAU[1AU]
タイトルTI[TI]
抄録AB([TIAB] NOT [TI])

現在の医中誌Webでの「検索フィールドの指定」については、以下のリンクをご覧ください。

一次検索項目の詳細(医中誌Web HELPページ)

検索キーワードの展開
指定された検索フィールドに応じてシソーラス・収載誌リスト・外部翻訳APIを使用して適切に展開します。
タグ指定を行わない場合の展開例
検索文字列展開される検索式詳細
肺がんLung Neoplasms[MH] or Lung CancerMeSHの「Lung Neoplasms」に展開し、MHタグをセットします。
また、入力文字列を英語に翻訳します(このケースでは「Lung Cancer」)。こちらにはタグセットはありません ([AL]は付けない)。
肺がんの手術と看護Surgery and nursing for Lung Cancer Patients検索文字列をMeSHに展開できないため、英訳した文字列に展開し、タグセットはありません。([AL]は付けない)
雑誌名をフィールド指定した場合の展開例
検索文字列展開される検索式詳細
脳と神経No To Shinkei[TA]日本語で入力しても、PubMedに収載されている雑誌であれば適切に展開し、TAタグをセットします。

現在の医中誌Webでの「検索タグの詳細」については、以下のリンクをご覧ください。

検索タグの詳細(医中誌Web HELPページ)

絞り込み項目の展開
該当する絞り込み項目に適切に展開します。
展開例
検索フィールド医中誌PubMed検索
本文ありFT“loattrfull text”[SB]
抄録ありAB“hasabstract”[text]
看護JN“jsubsetn”[text]
マウスCK“Mice”[MH]
画像診断(副標目)SH“diagnostic imaging”[SH]
撤回論文-“Retracted Publication”[PT]
コアジャーナル-“jsubsetaim”[text]
システマティック・レビュー-“Systematic Review”[PT]

※取り消し線の項目はPubMedのアップデート により削除。

バージョンアップに関するFAQ

バージョンアップ全般について
旧バージョンの医中誌Webの機能のうち使えなくなるものはありますか?画面の動きが変わるなどの変更はありますが、My医中誌の一部の機能を除き、使えなくなる機能は基本的にありません。
新旧バージョンで検索結果に違いはありますか?検索対象(医中誌データベース)や検索ロジックは同じです。新旧バージョンで検索結果の内容に違いはありません。
新旧バージョンの並行期間中、アクセスログは別々に残りますか?並行稼働中のアクセスログは新旧バージョン分が合算して記録されます。
類似文献はどのように判断されるのですか?ゆるふわ検索で使っている機械学習型エンジンを使っています。元となる論文のメタデータを機械学習型エンジンで検索して、ヒットした論文データを表示しています。
PubMed検索機能について
医中誌WebとPubMedを、ひとつのキーワードで同時に検索することはできますか?医中誌(「論文検索」)とPubMed検索は別の画面になるので同時検索はできませんが、論文検索で入力した検索語をPubMed検索でも保持されるようにすることを検討しています。
PubMed検索機能で医中誌Webの絞り込み検索機能は使えますか?はい、副標目をはじめ、医中誌WebとPubMedの両方に存在する項目については、基本的に絞り込み項目として採用されます。また、「論文種類」については、下記のPubMedのみに存在する項目も採用されます。

・撤回論文 (Retracted Publication)
・コアジャーナル (jsubsetaim)
・システマティック・レビュー (Systematic Review)
・臨床試験 (Clinical Trial)
・多施設共同研究 (Multicenter Study)

※取り消し線の項目はPubMedのアップデート により削除。
日本語で検索したあと、検索結果も日本語で読めますか?検索結果中の「タイトル和訳」をクリックすると、翻訳APIで自動翻訳した日本語タイトルが表示されます。
なお、Abstractは著作権の都合により、医中誌Web上の検索結果画面では表示しません。
PubMedで実際に実行された検索式をみることはできますか?医中誌WebのPubMed検索履歴に表示される検索式は、PubMed API (E-Utilities) で検索が実行できるように医中誌Web側で生成したものです。
PubMedで実際に実行された検索式は、検索履歴内の該当の検索式のステップナンバーをクリックすると表示される「この検索式の結果をPubMedで見る」リンクからPubMedに進み、PubMedサイトの検索窓の下にある「Advanced」をクリックし、「History and Search Details」からご確認ください。
医中誌WebのPubMed検索結果と、PubMedの検索結果に違いはありますか?医中誌WebのPubMed検索機能では、PubMedのAPI(E-Utilities)を利用しており、検索結果に違いはありません。
なお、このPubMed APIについては、2022年11月22日(米国現地時間)にアップデート が実施されました。アップデート以前は旧PubMedと同じ検索ロジックであったため、検索結果や表示順が異なる場合がありました。
PubMed検索結果画面でリゾルバアイコンを表示できますか?可能です。法人管理者メニューの「OPAC/リンクリゾルバへのリンク」の設定ページに、「PubMedの検索結果にも反映」というチェックボックスが追加されますので、こちらにチェックし設定内容を更新してください。
なお、OpenURLでのリンクであれば、OPACへのリンクも可能です。
また、リゾルバ・OPACともに、「全ての文献にアイコンを表示」のみ設定可能です。(所蔵リストの利用はできません。)
旧バージョンでもシソーラス参照でPubMed検索ができると思うのですが。旧バージョンの医中誌Webでもシソーラスブラウザから実行可能ですが、MeSH用語を指定した検索しかできませんでした。任意のキーワードによる検索は、新機能で可能となりました。
ゆるふわ検索機能について
どの範囲から類似性が高いかどうかの判断をするのでしょうか?抄録のほか、「収載誌名・特集名・論文標題・著者名・所属機関名・統制語表記・医中誌フリーキーワード表記」などを結合したテキストの固まりを対象として検索を実行します。
入力されたテキストと類似度の高い(似たような特徴を持つ)文献を抽出し類似度スコアの高い順に表示します。
検索ボックスに入力する文字量、情報量に目安はありますか?長文がいいのでしょうか?一般的なキーワード検索と異なり、ある程度まとまった量のテキストがあると検索精度が高くなります。但し、あまり量が多いとレスポンス速度に支障が出る可能性があります。
短い疑問文(質問文)を入力しての検索はできますか?現時点では、入力された文章が疑問文であるかどうかに関わらず、入力された文章への類似度により判定するので、ある程度の長さの文量があると良いです。
AIを使って、短い単語や質問に回答するシステムがいろいろなサイトで増えていますが、医中誌Webでは現時点ではこのようなシステムを採用する予定はありません。将来的には検討する可能性もあります。
過去に検索した履歴と組み合わせて検索することはできますか?ゆるふわ検索では検索履歴が表示されないので、掛け合わせ検索などはできません。
書籍検索機能について
論文検索と書籍検索とは別々に行うのでしょうか?それぞれ別になります。
将来的には、同時に検索できるよう検討したいと考えています。
書籍検索は電子書籍のみが対象でしょうか。リリース時点では電子書籍のみが対象となる予定ですが、追って紙の書籍も対象とすることを検討しています。
その他の機能について
My医中誌機能は引き続き利用できるのでしょうか?引き続きMy医中誌機能はご利用いただけます。
設定内容は、新旧バージョンそれぞれに反映されますが、検索画面の色調変更、マッピングに関する設定、下位語を含む検索に関する設定、の3つは新バージョンでは廃止となり、設定が反映されません。
旧バージョンでは、トップページのINFORMATIONという項目で、機関ごとにお知らせを編集できますが、新バージョンのトップページでも同じ機能はありますか?同じ機能をご用意しています。トップページ(論文検索機能トップ)の絞り込み条件欄の下に、機関ごとのINFORMATIONを表示できます。

第23回図書館総合展フォーラムのアーカイブ

2021年11月2日に第23回図書館総合展で開催したフォーラムでも、バージョンアップについてご紹介しました。フォーラムのアーカイブ動画と資料は以下のリンクからアクセスできます。

図書館総合展フォーラム 録画・資料