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医中誌からのお知らせ

文献情報一覧:放射能ハザードの放出/TH and PT=会議録除く

2011年5月6日更新

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医中誌Webから抽出した、関連する国内医学文献の情報です。
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2011112311
医中誌Web
秋田県における空間放射線量率の連続測定結果
Source:秋田県健康環境センター年報(1881-6053) 5号 Page88-92(2010.12)
Author:珍田尚俊(秋田県健康環境センター), 柳田知子, 松田恵理子
Abstract:全国で実施されている環境放射能調査の一環として、核実験または原子力災害由来の放射性降下物による秋田県内での放射線の変動を把握・監視するため、空間放射線量率の連続測定を実施している。昭和45年から平成21年度までの40年間実施した測定結果から、天候および季節的な特徴や測定機器の変更・移設による空間放射線量率の変化はみられたものの、放射能汚染等による経年的な変動はほとんどみられなかった。しかし、放射線の経日変化では、昭和47~52年の間に実施された中国核実験や、昭和61年4月のチェルノブイリ原発事故の影響による空間放射線量率の上昇が一定期間みられた。特に昭和51年9月の中国核実験の影響が大きく、核実験実施2日後の9月28日に平常時の約5倍レベルの値を観測した。測定結果から核実験等由来の外部被曝によるおおよその実効線量を試算したところ、推定で中国核実験では0.016mSv、チェルノブイリ原発事故では0.003mSv程度と見積もられ、公衆被曝の年間線量限度である1mSvと比べて、1/50以下とかなり低いレベルであった。(著者抄録)

2011078978
医中誌Web
世界の健康被害 「ひばく」は暮らしのなかに
Source:公衆衛生(0368-5187) 75巻1号 Page76-77(2011.01)
Author:鎌仲ひとみ(多摩美術大学)

2011072755
医中誌Web
緊急被ばく医療標準カルテの紹介
Source:放射線科学(0441-2540) 53巻11号 Page20-22(2010.11)
Author:富永隆子(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター 被ばく医療部障害診断室), 蜂谷みさを, 立崎英夫, 明石真言

2011062821
医中誌Web
被ばくの基本知識ならびに福井県の緊急被ばく医療体制
Source:医報とやま(1341-0598) 1516号 Page8-11(2010.12)
Author:安永敏美(関西電力高浜発電所 健康管理室)

2011027028
医中誌Web
【知っておきたい医療と法律】 環境衛生に関わる法律 放射線の安全管理に関する法律
Source:Modern Physician(0913-7963) 30巻10号 Page1338-1345(2010.10)
Author:宮武秀男(京都大学放射性同位元素総合センター), 大野和子, 武田俊一
Abstract:放射線撮影機器を新規に設置するときに、設置する施設の安全性を示して、施設の許可を受けなければならない。医療施設に設置されている放射線機器を安全に利用するために、放射線の漏えいなどの測定義務があり、その記録を保存しなければならない。労働者が放射線業務に従事するときには、個人線量計を装着して作業する必要がある。医療機関は、放射線業務従事者の個人被曝を積算し、記録を保管する義務を負う。医療機関は、放射線業務マニュアルを準備し、放射線業務従事者を定期的に教育する必要がある。(著者抄録)

2011022756
医中誌Web
災害医療シリーズ(No.8)NBC災害
Source:医療(0021-1699) 64巻8号 Page551-554(2010.08)
Author:近藤久禎(国立病院機構災害医療センター 臨床研究部), 小井土雄一
Abstract:NBC(Nuclear、Biological & Chemical Agents)災害は、通常の災害と比較して、被害が広がる可能性があり、また救援者が二次災害を被る可能性があるという特殊性を持っている。よってNBC災害においては通常の災害とは異なった特別な対応が必要となる。その意味で特殊災害ともいわれる。本稿ではNBC災害の特殊性と必要とされる対応について述べる。(著者抄録)

2010340013
医中誌Web
当院の放射線治療における安全対策例について
Source:袋井市立袋井市民病院研究誌(0917-9011) 19巻1号 Page12-13(2010.06)
Author:水間健二(袋井市立袋井市民病院 診療技術部診療放射線室), 鈴木大輔, 毛受義孝, 荒井準, 一戸建志
Abstract:過去の放射線治療事故の事例をもとに、放射線治療をより安全で正確に実施するために様々なマニュアルやガイドラインが示され、全国の医療施設で実施されている。当院でも、マニュアル・ガイドラインに準じた放射線治療における安全対策を実施しており、今回、当院で実施している安全対策例をいくつか報告する。(著者抄録)

2010320059
医中誌Web
放射線照射・加速器技術・特殊施設 緊急被ばく医療施設における設備・機器等の維持管理状況
Source:放射線科学(0441-2540) 53巻7号 Page9-45(2010.07)
Author:結城政則(東京ニュークリア・サービス), 山田裕司, 明石真言

2010309900
医中誌Web
新しい緊急被ばく医療と広島大学の役割 緊急被ばく医療ネットワークと人材育成
Source:広島医学(0367-5904) 63巻4号 Page222-225(2010.04)
Author:神谷研二(広島大学原爆放射線医科学研究所 ゲノム障害制御研究部門分子発がん制御研究分野)

2010308363
医中誌Web
【新しい防災の考え方と病院のBCP】 放射線災害での取り組み
Source:病院設備(0007-764X) 52巻5号 Page41-45(2010.09)
Author:蜂谷みさを(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター 被ばく医療部), 明石真言

2010307940
医中誌Web
災害医療シリーズ(No.6) 災害時の応急処置
Source:医療(0021-1699) 64巻6号 Page425-433(2010.06)
Author:井上潤一(国立病院機構災害医療センター 救命救急センター), 小井土雄一

2010258272
医中誌Web
放射線治療事故防止に向けての当院での取り組み
Source:加古川市民病院誌 10号 Page23-26(2010.01)
Author:岡村佳明(加古川市民病院 中央放射線科)

2010248991
医中誌Web
第2ステージに入った医療安全対策最前線 輸液・感染リスクマネジメントの具体的進め方[第1回] 医療安全対策の基本にかえる ヒューマンファクター工学の立場から ヒューマンエラー対策って何?
Source:Expert Nurse(0911-0194) 26巻9号 Page116-122(2010.06)
Author:河野龍太郎(自治医科大学 医学部医療安全学)

2010233816
医中誌Web
【災害と病院】 原子力災害と病院の役割
Source:病院(0385-2377) 69巻6号 Page446-451(2010.06)
Author:明石真言(放射線医学総合研究所 緊急被ばく医療研究センター)

2010207524
医中誌Web
放射線過照射事故 事故を教訓として明日を築く 放射線過照射事故による健康影響に関する調査委員会最終報告書
Source:弘前病院紀要(1882-9856) 1巻1号 Page43-60(2007.06)
Author:古賀佑彦(藤田保健衛生大学), 渡会二郎, 石田恒久, 梅村芳宏, 奈良鉄造, 宮川隆美, 渡辺定雄, 斎藤重周, 田鎖良樹

2010204986
医中誌Web
放射線災害対策委員会報告書(放射線災害に対する診療放射線技師の役割について)
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 57巻5号 Page385-389(2010.05)
Author:相模司(市立角館総合病院), 稲葉孝典, 富樫厚彦, 渡邊和洋, 諸澄邦彦, 成田浩人, 岡田富貴夫, 本間光彦, 渡辺和美, 山崎厳, 後藤吉弘, 社団法人日本放射線技師会放射線災害対策委員会

2010188292
医中誌Web
緊急時被ばく医療合同訓練 当院での実際
Source:日本職業・災害医学会会誌(1345-2592) 58巻1号 Page15-18(2010.01)
Author:玉井真理子(青森労災病院 放射線科外来)
Abstract:当院では勤労者の健康を守るという労災病院の使命により、平成16年1月に日本原燃株式会社と「放射性物質による汚染を伴う傷病者の診療に関する覚書」を締結し、万一事故が発生した場合に、医療面で積極的に協力することとなった。そこで、初期被ばく医療機関として有事の際に迅速に対応できるように、平成15年12月より毎年、日本原燃株式会社使用済み核燃料再処理工場、六ヶ所消防署と緊急時被爆医療合同訓練を行っている。緊急時被爆医療合同訓練は、当院の「放射性物質による汚染を伴う傷病者の対応マニュアル」に沿って行われる。すなわち1)電話とFAXによる受け入れ要請2)スタッフの召集3)受け入れ準備(処置室内の汚染拡大防止処置・スタッフの装備・管理区域内の設定)4)患者の受け入れ処置(患者の身体サーベイ・医療的処置・除染処置)5)管理区域解除(医療スタッフのサーベイ・線量確認・医療器具類及び処置室内のサーベイ・汚染拡大防止処置の解除)6)汚染物質の回収であり、これらがこの順で行われる。今回は、当院での取り組みの現状と訓練の実際、および今後への課題について報告する。(著者抄録)

2010179996
医中誌Web J-STAGE
放射線救急医学における搬送職員と医療関係者に対する二次被曝線量の評価法(Evaluation of Secondary Exposure Doses to Transportation and Medical Personnel in the Radiation Emergency Medicine)
Source:保健物理(0367-6110) 44巻4号 Page414-418(2009.12)
Author:KatoHideki(藤田保健衛生大学 医療科学部放射線学科), KogaSukehiko, MukoyamaTakashi, TomatsuHirotaka, SuzukiYusuke, SuzukiShoichi
Abstract:正常に稼働している原子力発電所では、定期点検時に放射能を持つ物質による汚染が起こる可能性がある。このような事故の際には、被曝した作業者を搬送する救急隊員と、治療する医療スタッフが二次汚染される危険性がある。代表的な放射能を持つ腐食生成物によって汚染された人体表面から離れた部位について、その周囲線量当量率を計算した。更に、付着面積、汚染の強さ、二次被曝線量との相関性についても解析した。これらの関係をチャートで表示し、汚染のレベルを明らかにすることによって、放射線救急医学における二次被曝線量を推定することができると共に、その場で作業を続ける時間を求めることができる。

2010179995
医中誌Web J-STAGE
初期および二次被ばく医療機関の線量評価・汚染評価機能に関する現状調査
Source:保健物理(0367-6110) 44巻4号 Page393-399(2009.12)
Author:山田裕司(放射線医学総合研究所), 明石真言, 石榑信人, 遠藤章, 真田哲也, 白石久二雄, 静間清, 鈴木敏和, 高田千恵, 中山一成, 星正治, 百瀬琢磨, 山口武憲
Abstract:緊急時における初期および二次被曝医療機関の線量評価・汚染評価機能についてアンケート調査を行った。全国19道府県にある88の初期・二次被曝医療機関の内、62機関から回答を得た。その結果、汚染患者受け入れ時に必須である放射線測定器として、GMサーベイメーター、ポケット線量計すら保有していない初期機関が少なくないという問題点が明らかとなった。また保有していても、使用頻度や機器校正の有無、訓練の実施状況などから事故対応時の的確な対応が危ぶまれる機関も見られた。原因として、慢性的な人手不足、予算不足があると考えられる。

2010179994
医中誌Web J-STAGE
放射線物質による皮膚汚染時の線量評価
Source:保健物理(0367-6110) 44巻4号 Page380-386(2009.12)
Author:加藤秀起(藤田保健衛生大学 医療科学部放射線学科), 古賀佑彦, 向山隆史, 戸松弘孝, 鈴木友輔, 鈴木昇一
Abstract:原子力発電所内で起こり得る放射線事故の一つに、定期点検中の皮膚面の汚染事故が挙げられる。除染処理後も放射線物質が完全に除かれない場合、時には汚染部位の手術的切除を要する場合もあり、汚染状況から局所吸収線量を精度よく評価する必要がある。放射性腐食生成物により汚染された人体皮膚表面近傍における放射線線量を算出し、汚染面積および汚染密度と局所吸収線量との関係について検討した。皮膚障害の指標となる皮膚表面からの深さ70μmにおける吸収線量率は、汚染密度、汚染面積が同じ場合、放射性物質付着後30日以内では59Fe、30日を超えると60Coの寄与率が最も高くなった。皮膚壊死を起こす線量閾値を20Gyとした場合の、積算線量が閾値に達するに要する初期汚染密度と日数との関係の一例をグラフ化した。これらを用いることで、汚染密度の測定値から預託吸収線量を推定することが可能と考えられる。

2010174967
医中誌Web
【甲状腺疾患 診断と治療の進歩】 最近の話題 放射線被曝と甲状腺発癌
Source:日本内科学会雑誌(0021-5384) 99巻4号 Page786-791(2010.04)
Author:光武範吏(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科原研細胞), 山下俊一

2010173513
医中誌Web
【医療における放射線防護の現状と将来】 低線量被ばくのリスクと安心・安全問題 緊急被ばく医療に関連して
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 57号 Page53-60(2010.03)
Author:古賀佑彦(原子力安全研究協会), 菊地透

2010173508
医中誌Web
医療機関における放射線安全管理対応 医療施設の放射線立入検査のポイント 大阪府における放射線診療施設の立入検査
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 57号 Page17-18(2010.03)
Author:宇野修(大阪府健康医療部保健医療室医療対策課)

2010173507
医中誌Web
医療機関における放射線安全管理対応 医療施設の放射線立入検査のポイント 東京都における放射線施設の立入検査
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 57号 Page13-16(2010.03)
Author:坂久保伸雄(東京都福祉保健局 医療政策部)

2010140434
医中誌Web
放射線災害に対する対策状況調査結果について
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 57巻2号 Page116-132(2010.02)
Author:相模司(()), 稲葉孝典, 冨樫厚彦, 渡邊和洋, 諸澄邦彦, 成田浩人, 岡田富貴夫, 本間光彦, 渡辺和美, 山崎巌, 後藤吉弘, 放射線災害対策委員会

2010128989
医中誌Web
被ばくMDS/AMLの分子発症メカニズム
Source:放射線生物研究(0441-747X) 44巻4号 Page431-446(2009.12)
Author:原田結花(広島大学原爆放射線医科学研究所 国際放射線情報センター), 原田浩徳, 川野徳幸, 木村昭郎
Abstract:骨髄異形成症候群/急性骨髄性白血病(MDS/AML)では、AML1(RUNX1)遺伝子の点突然変異が高頻度にみられる。MDS/AMLの発症には、AML1点変異のような分化阻害作用を有するMDS発症マスター遺伝子異常と増殖作用をもつパートナー遺伝子異常が、造血幹細胞レベルで蓄積されて複合的に働く必要があると考えられる。MDSにおいては、当初増殖が非常に遅く形態異常や機能異常が前面に出ていることから、造血器特異的な転写因子等の分子異常が初めに起こり、次第に異常増殖能力を持つような遺伝子異常を獲得していくのではないかと推測される。

2010128987
医中誌Web
ヒト放射線関連成人甲状腺乳頭がんの発症機構 初期事象の特徴
Source:放射線生物研究(0441-747X) 44巻4号 Page379-395(2009.12)
Author:濱谷清裕(放射線影響研究所 放射線生物学分子疫学部), 高橋恵子, 向井真弓
Abstract:MAPキナーゼシグナル経路の恒常的活性化が、標記癌発癌の主要な初期分子事象であると考えられる。標記癌73症例を対象に、上記シグナル経路の活性化に関わるRET、NTRK1、BRAF遺伝子の再配列およびBRAFとRAS遺伝子の点突然変異の解析を行った。発癌において、RET/PTCおよびNTRK1再配列が重要な役割を果たすことが明らかになったが、RET/PTC、NTRK1およびAKAP9-BRAF再配列以外の遺伝子変異も、高線量被曝成人患者或いは被曝から癌発症までの期間が比較的短かった標記癌発生に関与していると推測される。

2010099513
医中誌Web
ベオグラード環境における動物性食品の放射生態学的研究(Radioecological investigation of food of animal origin in Belgrade environment)
Source:Japanese Journal of Veterinary Research(0047-1917) 57巻3号 Page169-173(2009.11)
Author:GordanaVitorovic(セルビア), SvetlanaGrdovic, BranislavaMitrovic, MilanObradovic, BrankoPetrujkic

2010070162
医中誌Web
チェルノブイリ周辺地区におけるヨード充足状況の評価 都市部と地方の比較
Source:成長科学協会研究年報(0386-7617) 32号 Page305-310(2009.08)
Author:高村昇(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科放射線疫学分野)
Abstract:甲状腺がんの増加が最も顕著にみられたベラルーシ共和国ゴメリ州の州都であるゴメリ市と地方都市であるホイニキ市において、ヨードの充足状況を調査した。ゴメリ市の一般住民及びホイニキ市の一般住民から随意尿を採取し、尿中ヨウ素濃度を測定した。尿中ヨード濃度は、ゴメリ市220.5μg/L、ホイニキ市228.0μg/Lで、両市で差は見られなかった。ゴメリ市の尿中ヨード濃度について、2007年と2000年に行ったデータと比較すると、顕著な改善傾向が見られた。ヨード欠乏状態について、ゴメリ市(2000年)のデータでは34%が軽度の欠乏状態、42%が中等度の欠乏状態、10%が重度の欠乏状態を示していたが、2007年では軽度の欠乏状態を示すサンプル(7%)のみであった。ホイニキ市(2007年)では軽度の欠乏状態を示すサンプル(11%)のみで、中等度及び重度のヨード欠乏状態を示すサンプルは見られなかった。

2010057441
医中誌Web
放射性ヨウ素の安全管理に関する技術指針
Source:日本放射線安全管理学会誌(1347-1503) 8巻1号 Page64-85(2009.08)
Author:西澤邦秀(()), 伊藤茂樹, 野川憲夫, 佐瀬卓也, 松田尚樹, 清水喜久雄, 日本放射線安全管理学会放射性ヨウ素の安全管理に関する技術指針作成のためのアドホック委員会

2010050190
医中誌Web J-STAGE
新しい放射線防護システムからの反射(Some Reflections from the New System of Radiation Protection)
Source:保健物理(0367-6110) 44巻3号 Page326-331(2009.09)
Author:LeeJaiki(韓国)

2010044154
医中誌Web
【内分泌病理学 最近の進歩2008】 甲状腺および副甲状腺腫 遺伝子・転写・細胞 チェルノブイリ甲状腺組織バンクと小児甲状腺癌の病理像
Source:ホルモンと臨床(0045-7167) 57巻秋季増刊号 Page68-72(2009.09)
Author:伊東正博(国立病院機構長崎医療センター 研究検査科), 山下俊一

2010027657
医中誌Web
遺伝子検査の現状と未来 新規発癌モデル、芽細胞発癌説(fetal cell carcinogenesis)と臨床検査の将来
Source:臨床病理(0047-1860) 57巻8号 Page761-768(2009.08)
Author:高野徹(大阪大学 大学院医学系研究科臨床検査診断学)

2010027281
医中誌Web J-STAGE
AMSとICP-MSによるチェルノブイリ30km圏内の土壌検体中の129Iと127I濃度の測定(Determination of 129I and 127I Concentration in Soil Samples from the Chernobyl 30-km Zone by AMS and ICP-MS)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 50巻4号 Page325-332(2009.07)
Author:SahooSarata Kumar(放射線医学総合研究所放射線防護研究センター), MuramatsuYasuyuki, YoshidaSatoshi, MatsuzakiHiroyuki, RuehmWerner
Abstract:1986年のチェルノブイリ原子力発電所(CNPP)の事故によって、大量の放射性ヨウ素(主に131I、t1/2=8日)が放出された。半減期の長い129I(t1/2=1.57×10^7年)も131Iと共に一定の割合で放出された。立入禁止区域(30km区域)から収集した土壌の129Iと127I濃度を測定した。土壌から熱加水分解法で127Iと131Iを分離し、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)と加速器質量分析法(AMS)で定量した。30km圏内の表面土壌検体の129I濃度は4.6~170mBq/kg、129I/131I比は1.4×10^-6~13×10^-6であった。この値は世界の放射性降下物に比べて有意に高かった。この検体の安定ヨウ素原子濃度は非常に低く、この地域は環境ヨウ素濃度が低いことを示している。129Iのデータから汚染地域におけるCNPP事故当時の131I堆積を推定できることが示唆された。

2010007986
医中誌Web
【がんプロフェッショナル養成プランの展望】 医学物理の立場から
Source:臨床放射線(0009-9252) 54巻10号 Page1196-1205(2009.10)
Author:和田真一(新潟大学 医歯学系)

2009362305
医中誌Web
逆システム学の窓(Vol.28) チェルノブイリ原発事故から甲状腺癌の発症を学ぶ エビデンス探索20年の歴史を辿る
Source:医学のあゆみ(0039-2359) 231巻4号 Page306-310(2009.10)
Author:児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター システム生物医学ラボラトリー)

2009360789
医中誌Web
放射線事故・災害への初期医療対応
Source:日本医事新報(0385-9215) 4458号 Page75-74(2009.10)
Author:谷川攻一(広島大学 大学院医歯薬学総合研究科救急医学)

2009360367
医中誌Web
【放射線・人の心・重粒子線がん治療を知る】 放射線と健康影響 JCO臨界事故を振り返る
Source:放射線科学(0441-2540) 52巻9号 Page4-6(2009.09)
Author:蜂谷みさを(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター 被ばく医療部)

2009321589
医中誌Web
JCO事故における造血幹細胞移植をめぐって
Source:環境と健康(1880-4055) 22巻3号 Page335-351(2009.09)
Author:宮澤正顯(近畿大学 医学部免疫学)
Abstract:血球貪食症候群は、サイトカインの持続的な過剰産生に伴ってマクロファージの異常な活性化を生じ、造血系細胞が貪食・破壊されることにより、赤血球・白血球・血小板の全てが減少する病態である。血球貪食症候群の基礎疾患の一つに、造血幹細胞移植後の移植片対宿主病があることはしばしば見逃されている。本項では核燃料工場での事故後に同胞から造血幹細胞移植を受け、血球貪食症候群を発症した症例について、その病理発生と病態を考察した。(著者抄録)

2009317940
医中誌Web
輸入食品中の放射能濃度(平成19年度)
Source:東京都健康安全研究センター研究年報(1348-9046) 59号 Page235-240(2009.03)
Author:観公子(東京都健康安全研究センター 食品化学部食品成分研究科), 下井俊子, 井部明広
Abstract:チェルノブイリ原発事故に由来すると考えられる放射能汚染食品の実態を明らかにするために、平成19年4月から1年間に流通していた輸入食品など270試料について放射性セシウムの放射線量を調査した。暫定限度値370Bq/kgを超えて検出されたものはなかったが、50Bq/kgを超えて検出されたものが7試料あった。ヨウ化ナトリウムシンチレーション検出器による検査では、オーストリア産のブルーベリージャム2試料から240、170Bq/kg、フランス産のトランペット2試料から220、200Bq/kg、フランス産のブルーベリースプレッドから100Bq/kg、イタリア産のポルチーニから100Bq/kg及びブルガリア産のトランペットから84Bq/kg検出された。今後も監視を継続する必要があると考えられた。

2009300389
医中誌Web
期待に応える専門職種として 安心安全な放射線診療を提供するために 医療安全対策の実践 事例解説の連載から学ぶこと
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 56巻8号 Page878(2009.08)
Author:諸澄邦彦(埼玉県立がんセンター 放射線技術部)

2009286386
医中誌Web
作業内容別安全衛生法令の基本 エックス線取扱作業 電離放射線障害の防止
Source:安全と健康(1881-0462) 60巻8号 Page788-789(2009.08)
Author:白崎淳一郎(中央労働災害防止協会東京安全衛生教育センター)

2009252176
医中誌Web J-STAGE
Chernobyl原子力プラント周囲の都市部と農村部における尿中ヨード濃度(Urinary Iodine Concentrations in Urban and Rural Areas around Chernobyl Nuclear Power Plant)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 56巻2号 Page257-261(2009.04)
Author:TairaYasuyuki(長崎大学 医歯薬学総合研究科放射線疫学), HayashidaNaomi, ZhavaranakSergey, KozlovskyAlexander, LyzikovAnatoly, YamashitaShunichi, TakamuraNoboru
Abstract:22年前のチェルノブイリ事故で放出された主な放射線能は131Iである。その地区でのヨード増加の現状を知る為、2007年にベラルーシ共和国の都市部(Gomel市:n=100)と農村部(Hoiniki市:n=126)で尿中ヨード(UI)値を測定した。UI中央値はGomel市で220.5(151.5-358.5)μg/L、Hoiniki市228.0(130.0-337.5)μg/Lで、Gomel市の2000年におけるUI測定結果より有意に改善していた。Gomel市とHoiniki市のUI値に差はなく、中等度(<50μg/L)または重度(<20μg/L)のヨード欠損を示した例はなかった。即ち、農村部においてもヨード補充状態は改善しており、この地区でヨード塩強化が適切に行われている結果と思われた。

2009246231
医中誌Web
【救急医療と医療安全】 医療システムと医療安全 災害医療における医療安全
Source:救急医学(0385-8162) 33巻6号 Page731-736(2009.06)
Author:小井土雄一(国立病院機構災害医療センター 臨床研究部), 井上潤一, 近藤久禎

2009246157
医中誌Web
原子力・放射線事故を理解する 看護職への期待
Source:日本災害看護学会誌(1345-0204) 10巻3号 Page14-18(2009.05)
Author:草間朋子(大分県立看護科学大学)

2009245258
医中誌Web
【臨床医が書いた放射線生物学】 急性放射線被曝とその対策
Source:臨床放射線(0009-9252) 53巻別冊号 Page96-107(2008.09)
Author:齋藤勉(日本大学 医学部放射線医学系放射線腫瘍学部門)

2009231387
医中誌Web
「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」における海外共同研究拠点づくりの課題
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 83巻特集号 Page323-325(2008.09)
Author:大宮正範(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科), 高村昇, RognouvitchTatiana, SaenkoVladimir, 一橋透, 山下俊一

2009210914
医中誌Web
【甲状腺腫瘍】 多段階発癌説に代わる新たな発癌理論・芽細胞発癌説と甲状腺癌幹細胞
Source:病理と臨床(0287-3745) 27巻5号 Page468-473(2009.05)
Author:高野徹(大阪大学 大学院医学系研究科臨床検査診断学)

2009171469
医中誌Web
放射線の光と影 世界保健機関の戦略
Source:日本臨床内科医会会誌(0914-9627) 23巻5号 Page532-544(2009.03)
Author:山下俊一(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科放射線医療科学専攻)

2009156778
医中誌Web J-STAGE
放射線事故・災害への初期医療対応
Source:日本救急医学会雑誌(0915-924X) 20巻2号 Page45-59(2009.02)
Author:谷川攻一(広島大学 大学院救急医学)
Abstract:放射線災害・事故として想定されるものは、放射線発生装置の取り扱い事故から、ダーティーボム(dirty bomb)や核兵器爆発などのテロリズム、そして原子力発電所での臨界事故まで多種多様である。その身体影響は単なる被ばくから放射性物質汚染を伴う外傷や爆傷、核兵器爆発での熱線による熱傷など幅広い。医療対応においては、放射線による被ばくそのものが負傷者の受傷直後の致命的要因とはならないこと、除染を行う診療担当スタッフへの二次被ばくの危険性は極めて小さいことから、放射性物質の汚染拡大防止の原則を遵守しつつ、救命優先の原則が適応される。一方、事故・災害発生時には、情報量は少なく、かつ錯綜する。放射性物質によるものなのか、化学物質あるいはそれ以外の危険物質が関与するものなのか、正確な実態把握は困難である。したがって、政府・自治体・関連諸機関そして医療機関が共通の指揮命令系統(Incident Command System)のもとで、CBRNE(chemical、biological、radiation、nuclear、explosion)のすべてのハザードに対応できるよう態勢の整備が必要である。1995年の地下鉄サリン事件を契機として、災害拠点病院では化学テロリズムや化学災害を想定した整備が行われた。一方、被ばく医療においては主として原子力事業所に近い医療機関や地域ネットワークの整備が進められてきた。"いつでも、どこでも、最善の医療が受けられる"という救急医療の原則を緊急被ばく医療にも当てはめるとすれば、今後はHospital All-Hazard Emergency Preparednessとして、災害拠点病院や救命救急センターの放射線事故・災害への対応能力の充実・強化が求められる。(著者抄録)

2009149846
医中誌Web
放射線照射安全性と防護に関するレギュラトリーサイエンス研究(Regulatory Sciences Research for Radiation Safety and Protection)
Source:Annual Report of the National Institute of Radiological Science(0439-5956) 47号 Page43-45(2008.12)
Author:YoneharaHidenori(放射線医学総合研究所放射線防護研究センター 規制科学総合研究グループ)

2009081050
医中誌Web J-STAGE
β-α相関事象測定を用いた大気塵埃の自然放射性核種の連続観測 核燃料取り扱い施設などからの人工放射性核種のオンライン検知に向けて
Source:Radioisotopes(0033-8303) 57巻11号 Page679-694(2008.11)
Author:橋本哲夫(新潟大学), 石山央存, 伊藤成樹
Abstract:大気塵埃を連続的にろ紙上に吸引捕集し塵埃に付着した自然放射性核種から、マイクロ秒オーダでβ-α連続壊変する相関事象を時間間隔解析法により抽出計測し、オンラインでの人工放射性核種の混入を検知するため、大容量の高速パーソナルコンピュータと最新のハードウェアとオーダメードのソフトウェアとを組み合わせたシステムを構築した。放射線検出のため、ZnS(Ag)薄膜とプラスチックシンチレータよりなるフォスフィッチ型検出器を用い、α線とβ線を弁別同時検出し、β-α相関事象の連続時間間隔観測を行った。自然放射性核種としてのRnの子孫核種が存在する場合の新たな核種混入検知パラメータを提案し、自然放射性核種からの妨害なしに、原子力や核燃料処理施設・放射性同位体取り扱い施設からの人工α放射体とβ放射体の高感度オンラインモニタリングが可能となった。

2009081049
医中誌Web J-STAGE
動的予測サーベイメータの60Co汚染検査への応用
Source:Radioisotopes(0033-8303) 57巻11号 Page669-677(2008.11)
Author:飯田治三(放射線医学総合研究所), 鎌田貴志, 渡井勝範, 天野豁, 白川芳幸
Abstract:静止時において最終応答を待たずに応答初期の段階で最終値を予測し検査に要する時間を大幅に短縮する方法を示し、続いて移動測定において最終応答を予測することにより汚染検査時間を大幅に短縮し汚染検査を容易にする方法を提案し、それぞれ実験により検証した。現時点での限界性能の検討を目的とし、かつ実運用を想定し原子力発電所における管理区域外持ち出し管理レベルである60Coで0.8Bq/cm2の予測可能性を検証した。原子力発電所における管理区域外持ち出し管理レベルである60Co:0.8Bq/cm2においてもサーベイメータの最終応答値を精度よく予測できることが検証された。このことにより、最大でも1秒未満で最終応答を予測することが可能となり実運用レベルにおいても汚染検査時間を大幅に短縮できることが示された。

2009074617
医中誌Web
新潟県中越沖地震被災地における環境放射線モニタリング
Source:保健物理(0367-6110) 43巻2号 Page112-121(2008.06)
Author:山崎興樹(新潟県放射線監視センター柏崎刈羽放射線監視センター)

2009025948
医中誌Web
ガンマ線遮へい計算のためのビルドアップ係数フィッティング手法と適用事例
Source:日本放射線安全管理学会誌(1347-1503) 7巻2号 Page148-157(2008.11)
Author:吉田至孝(原子力安全システム研究所 技術システム研究所 技術支援研究プロジェクト)

2009021458
医中誌Web
チェルノブイリ事故で放出された131Iデータを用いた環境評価モデルの妥当性検証及び防護措置効果の評価 IAEA EMRAS計画の活動
Source:保健物理(0367-6110) 43巻3号 Page234-245(2008.09)
Author:本間俊充(日本原子力研究開発機構安全研究センター)

2008358488
医中誌Web J-STAGE
ウクライナ人のビスマス、カドミウム、コバルト、クロム、鉛及びタリウムの食事による摂取量(Dietary Intakes of Bismuth, Cadmium, Cobalt, Chromium, Lead and Thallium for Ukrainians)
Source:Biomedical Research on Trace Elements(0916-717X) 19巻1号 Page92-96(2008.04)
Author:ShiraishiKunio(放射線医学総合研究所 被ばく線量評価部), KoSusumu, ZamostyanPavlo V., TsigankovNikolay Y., LosIvan P., KorzunVitaly N.
Abstract:チェルノブイリの原発事故後のウクライナ住民の健康問題に関連して、ビスマス(Bi)、カドミウム(Cd)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、鉛(Pb)、タリウム(Tl)の食事からの摂取量を評価した。対象は陰膳法によってウクライナの25地域から収集した268種類の食事試料で、試料中の元素の測定には誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)法を用いた。その結果、ウクライナ人1人あたりの上記6種の微量元素の日常摂取量中央値は、Bi,Cd,Co,Cr,Pb及びTlについてそれぞれ、0.368,7.96,9.71,113,33.1及び0.372μgであった。この結果から、ウクライナ人のBi,Cd,Co,Pb及びTlの摂取量は世界的な報告値と比べて低かったが、Crの摂取量だけは高いことが分かった。

2008340768
医中誌Web
放射線治療における誤照射事故防止に向けて 放射線治療計画装置に登録されている基礎データの再検証
Source:横浜医学(0372-7726) 59巻2号 Page111-115(2008.04)
Author:中村康彦(横浜市立大学附属市民総合医療センター), 佐々木健二, 橘猛, 坂口美穂, 鈴木貴之, 村山茂康, 天内廣, 竹林茂生, 小田切一将, 栗原須生美, 荻野伊知朗
Abstract:放射線治療計画装置(RTPS)は、患者への投与線量を決定する線量モニタ単位(MU)の算出に用いられている。近年、RTPSへの基礎データ登録ミスに起因した誤照射事故が国内で続発したことを受け、検証を行った。その結果、線量モニタシステムの変動係数は、6MVX線で0.1%、15MVX線で0.34%であった。楔フィルタ未使用時、使用時における目的線量に対する実測量の最大誤差は、それぞれ15MVXの照射野が5×5cm2,深度3cmの-2.5%、楔フィルタ角度60°1.7%であった。以上より、実測値はAAPMレポート13タスクグループ24に示されている許容誤差範囲内であり、RTPSに登録されている基礎データ、算出されるMU値は適正であることが証明された。

2008340198
医中誌Web
癌研究の新しい知見と臨床検査へのインパクト 多段階発癌説に代わる発癌理論 芽細胞発癌説(fetal cell carcinogenesis)の理論と実践
Source:臨床病理(0047-1860) 56巻5号 Page402-408(2008.05)
Author:高野徹(大阪大学 大学院医学系研究科臨床検査診断学)

2008308858
医中誌Web
XRCC3およびMTF-1遺伝子におけるSNPsと放射線誘発小児甲状腺乳頭癌のリスク(SNPs in the XRCC3 and MTF-1 genes and risk of radiation-induced papillary thyroid cancer in children)
Source:広島医学(0367-5904) 61巻4号 Page308-311(2008.04)
Author:AkulevichNatallia(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設 分子医療部門分子診断研究分野), SaenkoVladimir, RogounovitchTatiana, DrozdValentina, NerlichKai, 難波裕幸, 木南凌, 山下俊一
Abstract:チェルノブイリの原発事故によって放射線被曝し、小児甲状腺乳頭癌(PTC)を発症したベラルーシの133症例と、同民族で、PTC発症も放射線被曝もない対照群133例を対象に、血液より抽出したDNAを用いて検討を行った。その結果、ベラルーシの民族では、XRCC3の稀アリルの低い頻度、及びMTF-1の稀アリルと特定のXRCC3/MTF-1遺伝子の頻度上昇が放射線誘発PTCの発症リスク増加に関連していることが示唆された。

2008288913
医中誌Web
リスク・コミュニケーションとは その歴史と現代における課題
Source:日本医事新報(0385-9215) 4397号 Page78-83(2008.08)
Author:吉川肇子(慶応義塾大学 商学部), 重松美加

2008274174
医中誌Web
Q&Aで学ぶ画像診断の基本 放射線よもやま話2
Source:月刊レジデント 1巻5号 Page131-136(2008.08)
Author:今西好正(聖マリアンナ医科大学 放射線医学教室), 徳原正則, 福井厚, 中島康雄

2008273854
医中誌Web
大規模地震災害に学ぶ救援活動と衛生隊の潜在的能力
Source:放射線防護医療(1881-4999) 3号 Page14-17(2007.11)
Author:山本哲生(陸上自衛隊部隊医学実験隊)

2008273287
医中誌Web
チェルノブイリ事故後20年を経て その実情と課題について
Source:セミナー医療と社会(0919-6633) 31号 Page65-69(2007.06)
Author:西成辰雄(日本ベラルーシ友好協会)

2008260150
医中誌Web
低線量放射線リスク評価に関連した疫学研究 最近の主な文献から
Source:放射線生物研究(0441-747X) 43巻2号 Page119-133(2008.06)
Author:吉永信治(放射線医学総合研究所放射線防護研究センター 規制科学総合研究グループ)

2008238550
医中誌Web
NBCテロと災害医療
Source:山形県医師会学術雑誌(1340-783X) 35巻 Page32-51(2008.03)
Author:川前金幸(山形大学 医学部器官機能統御学講座麻酔科学分野・急性期生体機能統御学分野)

2008234286
医中誌Web J-STAGE
トルコにおいて、Chernobyl事故は甲状腺癌に影響したか?1982~2006年の甲状腺癌のretrospective Review(Does Chernobyl Accident Have Any Effect on Thyroid Cancers in Turkey? a Retrospective Review of Thyroid Cancers from 1982 to 2006)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 55巻2号 Page325-330(2008.04)
Author:ZengiAyhan(トルコ), KaradenizMuammer, ErdoganMehmet, OzgenAhmet Goekhan, SaygiliFusun, YilmazCandeger, KabalakTaylan
Abstract:東欧ではChernobyl災害で甲状腺癌(TC)発生増加を来した。そこで我々の施設で1982~2006年に診断したTC351例について検討した。TC診断時期を1982~1986、1987~1991、1992~1996、1997~2001、2002~2006年の5期に分けて比較した。当施設のTCsは文献と同様であった。5期の比較では、濾胞癌の比が減少し、他のTCsは変化しなかった。乳頭状微小癌の比は増加し、一方古典的癌は減少し、TC診断年齢は有意差がなかった。Chernobyl災害の影響があるとすれば診断時年齢が若くなる可能性があり、濾胞癌の比の減少はヨード補給によるかもしれない。乳頭状微小癌の増加は診断精度の関与が考えられた。更にトルコのTC疫学的調査が必要である。

2008213583
医中誌Web J-STAGE
小児期甲状腺癌と放射性ヨード療法 放射能の健康障害に対する極めて慎重な対策の必要性(Childhood Thyroid Cancers and Radioactive Iodine Therapy: Necessity of Precautious Radiation Health Risk Management)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 54巻6号 Page839-847(2007.12)
Author:KumagaiAtsushi(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設 分子医療部門分子診断分野), ReinersChristoph, DrozdValentina, YamashitaShunichi

2008180914
医中誌Web
最近の医療放射線安全規制の動向と展望
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 51号 Page11-23(2008.03)
Author:山口一郎(国立保健医療科学院)

2008180913
医中誌Web
航空安全に学ぶ医療の放射線安全
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 51号 Page4-10(2008.03)
Author:石橋明(日本ヒューマンファクター研究所 研究開発室)

2008170142
医中誌Web
私のこの一枚 被ばく事故と造血幹細胞移植
Source:血液フロンティア(1344-6940) 18巻4号 Page543-548(2008.03)
Author:千葉滋(東京大学医学部附属病院 無菌治療部)

2008165343
医中誌Web
北海道立衛生研究所における環境放射能調査50年の変遷
Source:北海道立衛生研究所報(0441-0793) 57号 Page1-14(2007.11)
Author:福田一義(北海道立衛生研究所)

2008162475
医中誌Web
【最新がん放射線療法と看護ケア】 放射線の防護・管理の実際
Source:看護技術(0449-752X) 54巻3号 Page249-251(2008.03)
Author:神崎扇洋(聖路加国際病院)

2008159545
医中誌Web J-STAGE
中国の河南省における60Co放射線曝露事故による3例の急性放射線病の臨床報告(Clinical Report of Three Cases of Acute Radiation Sickness from a 60Co Radiation Accident in Henan Province in China)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 49巻1号 Page63-69(2008.01)
Author:LiuQiang(中華人民共和国), JiangBo, JiangLi-Ping, WuYing, WangXiao-Guang, ZhaoFeng-Ling, FuBao-Hua, IstvanTurai, JiangEnhai
Abstract:1999年4月26日に河南省で発生した60Co放射線曝露事故に関して報告した。長期間未使用の60Co放射線療法用装置が廃棄業者に売られた。放射線源及び放射線障害に関する知識のない廃棄業者が解体した容器を自宅に持ち帰り、自宅寝室に置いたために、廃棄業者(37歳の男性)と妻(38歳の女性)及び子供(8歳の男児)が急性放射線障害に罹患した。3例は重度(1例)或いは中程度(2例)の造血障害を呈したため、患者を厳密に逆隔離し、GM-CSF療法を行った。83日間の治療で患者は回復した。早期の正確な診断と有効な処置が、急性放射線障害の危機的段階からの救出に有用である。

2008159544
医中誌Web J-STAGE
東海村臨界事故における放射線重度曝露労働者の消化管の病理学的変化(Pathological Changes in the Gastrointestinal Tract of a Heavily Radiation-exposed Worker at the Tokai-mura Criticality Accident)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 49巻1号 Page55-62(2008.01)
Author:IgakiHiroshi(東京大学医学部附属病院 放射線科), NakagawaKeiichi, UozakiHiroshi, AkahaneMasaaki, HosoiYoshio, FukayamaMasashi, MiyagawaKiyoshi, AkashiMakoto, OhtomoKuni, MaekawaKazuhiko
Abstract:1990年9月30日の東海村臨界事故で死亡した1患者の臨床及び病理学的特徴を報告した。患者は16~25Gyのγ線に曝露したと推定され、多臓器不全で死亡した。剖検では胃及び小腸には大量の血餅が見られ、胃腸上皮細胞は完全に欠除していた。粘膜損傷の程度は消化管の部位により異なり、胃、回腸、上行結腸の粘膜では上皮細胞が完全に欠損していたが、食道、下行結腸、S状結腸、直腸では僅かに上皮細胞が存在した。曝露時間の患者の姿勢から、吸収線量は右前腹部が最大と推定され、腹部粘膜損傷の病理学的所見の差違と一致した。

2008140198
医中誌Web
一休さんが行く! インターネット報道から放射線安全を考える
Source:INNERVISION(0913-8919) 23巻3号 Page94-97(2008.02)
Author:粟井一夫(国立病院機構南京都病院 放射線科)

2008135134
医中誌Web
歴史を楽しむ 近代医療を支えるものは何か X線ならびに放射線(後編)
Source:歯科医療(0916-8842) 22巻1号 Page135-150(2008.01)
Author:森昌彦(朝日大学)

2008132487
医中誌Web
X線防護衣の管理と現状について
Source:香川労災病院雑誌(0915-3071) 13号 Page117-119(2007.10)
Author:大鳥武志(労働者健康福祉機構香川労災病院 放射線科), 守屋雅光, 大北和夫

2008132237
医中誌Web
竹田綜合病院における過小照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書
Source:医学物理(1345-5354) 27巻1号 Page36-45(2007.03)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2008132236
医中誌Web
和歌山県立医科大学付属病院における過剰照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書
Source:医学物理(1345-5354) 27巻1号 Page30-35(2007.03)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2008115862
医中誌Web
長野県における環境試料中の放射能レベル(II)
Source:長野県環境保全研究所研究報告(1880-179X) 2号 Page87-95(2006.03)
Author:中込和徳(長野県環境保全研究所), 薩摩林光
Abstract:ゲルマニウム半導体核種分析装置による調査が本格的に開始された1988年度以降の調査結果を加え、1976年度の調査開始から2004年度までの約30年間にわたる、長野県における各種環境試料中の放射能調査結果の全体像を整理した。降水中の全β放射能の各年度の降水別最高濃度および年間降下量は、いずれも1976~1981年度に中国核実験あ影響によると考えられる高い値を示したが、その後両者とも減少傾向を示した。1986年度にはチェルノブイリ原子力発電所の事故の影響により一時的に高い値を示したが、1992年度以降は降水めほとんどが不検出となった。空間線量率では、調査期間中のサーベイメータの年平均値は52~68nGy/hの範囲内にありほぼ一定で、異常値はみられなかった。

2008097841
医中誌Web
図で覚える放射線生物学 急性放射線被曝とその対策
Source:臨床放射線(0009-9252) 52巻10号 Page1293-1299(2007.10)
Author:齋藤勉(日本大学医学部附属板橋病院 放射線科)

2008096288
医中誌Web
プルトニウムの緊急被曝医療上の特徴について
Source:放射線防護医療(1881-4999) 2号 Page33-35(2006.11)
Author:篠原邦彦(日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所)

2008096286
医中誌Web
東海村臨界事故終息作業員の線量管理
Source:放射線防護医療(1881-4999) 2号 Page27-29(2006.11)
Author:金盛正至(日本原子力研究開発機構)

2008096285
医中誌Web
核汚染を伴う多数の傷病者受け入れに対する病院としての問題点
Source:放射線防護医療(1881-4999) 2号 Page23-26(2006.11)
Author:晴山雅人(札幌医科大学 医学部放射線医学講座)

2008096282
医中誌Web
核燃料関連施設事故に学ぶ線量管理と除染の課題
Source:放射線防護医療(1881-4999) 2号 Page11-14(2006.11)
Author:宮部賢次郎(日本原子力研究開発機構核燃料サイクル工学研究所)

2008096281
医中誌Web
地表核爆発を例とした大規模核災害と日本の課題
Source:放射線防護医療(1881-4999) 2号 Page3-10(2006.11)
Author:高田純(札幌医科大学 医学部)

2008096279
医中誌Web
無人ヘリによる放射線サーベイ手法の開発
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page44-45(2005.11)
Author:奥山慎一(日本原子力研究開発機構 敦賀本部), 鳥居建男, 澁屋正紀

2008096276
医中誌Web
札幌医科大学における緊急被ばく医療体制とそのマニュアル
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page38-39(2005.11)
Author:武田浩光(札幌医科大学), 浅沼治, 佐藤香織, 晴山雅人, 浅井康文

2008096274
医中誌Web
防災の指標としての線量6段階区分
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page32-35(2005.11)
Author:高田純(札幌医科大学 大学院医学研究科・放射線防護学)

2008096273
医中誌Web
国民保護課題からの放射線防護医療への期待
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page28-31(2005.11)
Author:青木信之(総務省消防庁 国民保護室)

2008096272
医中誌Web
核燃料サイクルから放射線防護医療への期待
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page24-27(2005.11)
Author:宮部賢次郎(日本原子力研究開発機構)

2008096271
医中誌Web
緊急被ばく医療患者の受入に関する札幌医大病院の課題
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page20-23(2005.11)
Author:晴山雅人(札幌医科大学)

2008096270
医中誌Web
大規模核災害時の自衛隊病院等の役割
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page16-19(2005.11)
Author:千先康二(自衛隊札幌病院), 山本哲生, 小林秀紀

2008096269
医中誌Web
放射線防護医療と基幹災害医療センターの役割
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page13-15(2005.11)
Author:浅井康文(札幌医科大学 医学部救急集中治療部), 岡本博之, 武山佳洋, 丹野克俊, 奈良理, 伊藤靖, 森和久, 成松英智

2008096268
医中誌Web
原子力災害対策の現状
Source:放射線防護医療(1881-4999) 1号 Page9-12(2005.11)
Author:野村保(日本原子力研究開発機構)

2008093438
医中誌Web
放射線業務と医療水準
Source:東京放射線(0912-2117) 55巻1号 Page32-35(2008.01)
Author:中澤靖夫(昭和大学病院)

2008080513
医中誌Web
【モデルが拓く放射線防護研究の新たな展開】 モデル研究から放射線防護へ 規制科学研究からの提言
Source:放射線防護研究センターシンポジウム 1回巻 Page137-141(2007.03)
Author:米原英典(放射線医学総合研究所放射線防護研究センター 規制科学総合研究グループ)

2008080512
医中誌Web
【モデルが拓く放射線防護研究の新たな展開】 モデル研究から放射線防護へ 環境放射線研究からの提言
Source:放射線防護研究センターシンポジウム 1回巻 Page131-136(2007.03)
Author:吉田聡(放射線医学総合研究所放射線防護研究センター 環境放射線影響研究グループ)

2008080506
医中誌Web
【モデルが拓く放射線防護研究の新たな展開】 放射性核種の環境移行モデルについて
Source:放射線防護研究センターシンポジウム 1回巻 Page71-78(2007.03)
Author:本間俊充(日本原子力研究開発機構)

2008064073
医中誌Web
【緊急被ばく医療の教育・訓練 アジアの現状】 アジアにおける被ばく医療教育・訓練の今後によせて
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻6号 Page28-29(2007.06)
Author:明石真言(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター)

2008064072
医中誌Web
【緊急被ばく医療の教育・訓練 アジアの現状】 放医研での国内対象研修
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻6号 Page26-27(2007.06)
Author:上田順市(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター 運営企画ユニット企画推進室)

2008064071
医中誌Web
【緊急被ばく医療の教育・訓練 アジアの現状】 放医研での外国人対象緊急被ばく医療トレーニングコース
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻6号 Page23-25(2007.06)
Author:立崎英夫(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター 被ばく医療部障害診断室)

2008064070
医中誌Web
【緊急被ばく医療の教育・訓練 アジアの現状】 タイにおける放射線緊急時対応の教育・訓練(Education and Training on Radiation Emergency Preparedness in Thailand)
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻6号 Page20-22(2007.06)
Author:チャイラット・テムラクスプ(タイ)

2008064069
医中誌Web
【緊急被ばく医療の教育・訓練 アジアの現状】 パキスタンにおける放射線緊急時対応の教育・訓練(Education and Training on Radiation Emergency Preparedness in Pakistan)
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻6号 Page16-19(2007.06)
Author:カハリッド・サリーム(パキスタン)

2008064068
医中誌Web
【緊急被ばく医療の教育・訓練 アジアの現状】 アジア各国の緊急被ばく医療トレーニング
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻6号 Page5-15(2007.06)
Author:藤元憲三(放射線医学総合研究所), シャー・リール, カマラ・ズルニヤティ・ヤパス, キム・スンシル, 明石真言, ブルガン・バトデルガア, カハリッド・サリーム, エウリニア・メンドーサ・バルデスコ, アドゥル・バウドゥクル, ティー・ラン・フオン・ナグイェン

2008052406
医中誌Web
チェルノブイリ原発事故後20年 放射線誘発小児甲状腺がん研究の現状と展望
Source:放射線生物研究(0441-747X) 42巻3号 Page264-281(2007.09)
Author:難波裕幸(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設 分子医療部門分子診断研究分野), 山下俊一

2008024766
医中誌Web
フィリピンにおける国家的原子力防災体制(THE NATIONAL RADIOLOGICAL EMERGENCY PREPAREDNESS AND RESPONSE PLAN IN THE PHILIPPINES)
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻9号 Page26-33(2007.09)
Author:ValdezcoEulinia Mendoza(フィリピン)

2008015431
医中誌Web
放医研の放射線安全への取り組み 放医研と我が国の被ばく医療
Source:放射線科学(0441-2540) 50巻10号 Page24-29(2007.10)
Author:明石真言(放射線医学総合研究所緊急被ばく医療研究センター)

2008000203
医中誌Web J-STAGE
ウクライナの尿中ヨード値 チェルノブイリ事故後20年(Ukraine Urinary Iodine Levels: 20years after the Chernobyl Accident)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 54巻2号 Page335(2007.04)
Author:TakamuraNoboru(長崎大学 医歯薬学総合研究科公衆衛生学分野), BebeshkoVladimir, AoyagiKiyoshi, YamashitaShunichi, SaitoHiroshi

2007337185
医中誌Web
【医療放射線安全利用】 医療の放射線を正しく理解するために 放射線安全の認識 緊急被ばく医療に伴う放射線をどこまで許せますか
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 49号 Page23-26(2007.07)
Author:古賀佑彦(原子力安全研究協会)

2007336726
医中誌Web
動的予測によるサーベイメータ応答の高速化
Source:Radioisotopes(0033-8303) 56巻7号 Page351-357(2007.07)
Author:飯田治三(放射線医学総合研究所), 鎌田貴志, 渡井勝範, 天野豁, 白川芳幸
Abstract:放射線事故の時、サーベイメータは表面汚染の検査に必須の検出器である。移動測定しながら最終応答を予測することにより汚染検査時間を大幅に短縮し、汚染検査を容易にする方法について検討した。サーベイメータの応答を1次遅れ系として近似し、応答の特徴を表わす時定数を予め設定し、検出器を移動させながら測定した。その出力値である計数率(cpm)の測定値を2点用いて、この出力値を得た近傍で静止させて測定した場合に得られる最終応答値を予測した。最終応答を待たずに応答初期の段階で最終値を予測する方法を提案した。時定数が既知の場合(例えば10秒)でかつ走査している状態(例えば毎秒50mm)を対象とした。線源として90Sr/90Y、133Ba、60Coを用いて実験を行った。計測原理を確認し、合理的な精度で最終応答を予測できることが示唆された。

2007322119
医中誌Web
チェルノブイリ事故後の甲状腺癌とチェルノブイリ組織バンク
Source:国立病院機構長崎医療センター医学雑誌(1880-330X) 9巻1号 Page1-5(2006.03)
Author:伊東正博(国立病院機構長崎医療センター 研究検査科)
Abstract:1986年4月のチェルノブイリ原発事故後周辺地域に小児甲状腺癌が激増し、20年が経過した現在甲状腺癌は小児から青年期層に移行している。事故後、甲状腺癌組織内に放射線被曝の刻印を求めて精力的に分子生物学的研究が行われ、組織の散逸が懸念されていた。人類史上、放射線被曝を受けた集団は限られており、その生体試料は被曝の影響の解明に手がかりを与える貴重な人類の財産とも言える。原子爆弾被爆症例では凍結新鮮試料の保存がなされず、遺伝子異常解析に大きな障害となった。この教訓を活かして、1999年にチェルノブイリ原発後に発生した小児甲状腺癌組織を国際的に共同管理運用するチェルノブイリ組織バンクが設立された。現在までに約2,000症例を超える症例が登録され、貴重な人類共有遺産として国際的に共同管理運用されている。(著者抄録)

2007304927
医中誌Web
チェルノブイリにおける甲状腺検診の報告
Source:都臨技会誌(0910-6065) 32巻4号 Page304-305(2004.07)
Author:渡会泰彦(日本医科大学附属病院)

2007294000
医中誌Web J-STAGE
医療放射線源のセキュリティ確保に向けた規制整備の課題と現状
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 63巻2号 Page232-236(2007.02)
Author:山口一郎(国立保健医療科学院), 大場久照, 加藤英幸, 田中真司, 星野豊, 渡辺浩, 関係法令等検討小委員会

2007292697
医中誌Web
ベラルーシでの原発事故を振り返る
Source:セミナー医療と社会(0919-6633) 26号 Page71-73(2004.12)
Author:西成辰雄(日本ベラルーシ友好協会)

2007290401
医中誌Web
放射線テロ・攻撃・事故 その健康への影響
Source:防衛衛生(0006-5528) 54巻6号 Page137-144(2007.06)
Author:作田英成(自衛隊仙台病院)
Abstract:2001年9月11日の米国同時多発テロ以降、放射線攻撃・テロの蓋然性は高まっているといわれている。世界各地で放射線攻撃・テロ、放射性核物質の盗難事案が生じている。通常の爆発物をもちいて放射線核物質を飛散させる装置(RDD:radiological disperse device)は汚い爆弾(dirty bomb)とも呼ばれる。このものは原材料の入手および装置の作成が比較的容易であることから、テロにもちいられる可能性が高いとみられている。RDD攻撃が人体に及ぼす影響は比較的軽微にとどまるとみられるが、地域や施設を汚染するため、その心理学的影響や経済的打撃は小さくない。一方で、頻度こそ高くないものの、人命にかかわるような重大な放射線被ばく事故もまた、国の内外で散発している。1986年のチェルノブイリ原発事故や1999年の東海村原子力燃料施設における臨界事故などである。放射線攻撃・テロ・事故に適切に対処するためには、事前によく計画・準備し、関係者に対する教育や訓練を重ねておく必要がある。この種の準備は、パニックを防止し医療施設への被ばく者の殺到を防ぐ上で重要である。それは医療関係者が自らの不安を抑えつつ自信をもって医療・救護活動を行う上でも欠かせない要素といえる。もし、商業用原子炉が大きく破壊されれば、あるいは核爆発(nuclear detonation)を生じるようなことがあれば、多数の放射線障害患者を生じることになる。このような場合、有限の医療資源を効果的・効率的に使用するため、被ばく・汚染・外傷受傷者についてトリアージを行う。また、被ばく者に対して広く心理学的初期援助(psychological first aid)を行うとともに、一般的支持を与えることが必要になる。(著者抄録)

2007290331
医中誌Web
【高齢者睡眠障害の対応と予防】 睡眠障害の経済的評価
Source:Geriatric Medicine(0387-1088) 45巻6号 Page679-685(2007.06)
Author:武村真治(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部), 大井田隆, 兼板佳孝, 内山真

2007281991
医中誌Web
【放射線診療に伴う安全と安心への理解を深めるために】 チェルノブイリ原発事故20周年と放射線影響の不確実な分野の理解
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 48号 Page16-26(2007.03)
Author:長瀧重信(日本アイソトープ協会)

2007236904
医中誌Web
国際医療支援活動を経験して ベラルーシ共和国における医療支援協力と文化交流
Source:赤穂市民病院誌(1345-6261) 8号 Page27-31(2007.03)
Author:瓦谷義隆(赤穂市民病院 臨床工学部)

2007234801
医中誌Web
旧ソ連邦におけるヨード充足状況について
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 81巻特集号 Page285-287(2006.09)
Author:元春洋輔(長崎大学), 高村昇, 青柳潔, 山下俊一, BebeshkoVladimir, 齋藤寛
Abstract:旧ソ連邦において一般住民のヨード充足状況を検討した。2005年にウクライナのキエフで一般住民107名の尿中ヨード濃度(UI)を測定し、以前採取したチェルノブイリ周辺地区のベラルーシ共和国モギリョフ(1999年)、同国ゴメリ(2000年)、カザフスタン共和国セミパラチンスク(2001年)、長崎(2001年)と比較した。その結果、UI中央値はキエフ109μg/L、モギリョフ8μg/L、ゴメリ44μg/L、セミパラチンスク154μg/L、長崎315μg/Lであり、2005年キエフにおいてヨードは充足されていると考えられた。UIが100μg/L未満の割合は2000年ゴメリで92%、2005年キエフでは38%であった。旧ソ連邦において1997年から1998年にヨード塩供給量が大幅に増加し、ヨード充足状況が改善している可能性が示唆された。

2007234772
医中誌Web
チェルノブイリ原子力発電所事故から20年 人体影響はどこまで解明されたか
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 81巻特集号 Page149-156(2006.09)
Author:柴田義貞(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科附属原爆後障害医療研究施設 放射線障害解析部門放射線疫学研究分野)

2007193548
医中誌Web J-STAGE
集団化学災害として対応した消火剤散布事例 とくに「NBCテロ対処現地関係機関連携モデル」に照らし合わせた検証
Source:日本救急医学会雑誌(0915-924X) 18巻1号 Page10-16(2007.01)
Author:阿南英明(藤沢市民病院 救命救急センター), 村田厚夫, 赤坂理, 野崎万希子, 奥田由紀, 八鍬秀之, 佐藤厚夫
Abstract:消火剤が散布され多数傷病者が搬送された事例に対し集団化学災害に準じた対応をした。各種関係機関と連携して対処した内容を、内閣官房危機管理監の下で作成された「NBCテロ対処現地関係機関連携モデル」に照らし合わせて検証した。発災現地における消防、警察間の連携の困難性と、医療機関と現地調整所との双方向性の情報交換のためには早期から医療機関へ派遣された消防連絡員による無線を利用するなどの工夫が必要であること、そして日本中毒情報センター活用のための認識拡大の重要性などを指摘した。また、多数傷病者が医療機関に受診した際のコンピュータソフトを利用しての情報管理の有用性と、トリアージに際して、化学災害特有の基準の導入と弾力的なカテゴリー運用が重要であること、NBC災害時には分散搬送でなく集中搬送も考慮すべきであることなどを報告した。(著者抄録)

2007192125
医中誌Web J-STAGE
放射線業務における安全管理の実態調査
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 63巻1号 Page62-68(2007.01)
Author:天内廣(横浜市立大学附属市民総合医療センター), 西村健司, 泉孝吉, 熊谷孝三, 鈴木久美子, 塚本篤子, 広川裕, 宮澤康志, 村上朋史, 村山茂康, 梁川範幸
Abstract:放射線業務の安全管理体制と事故防止活動の実態について調査した。全国の病院を無作為に780施設抽出し、313施設から回答が得られた。日進月歩の医療機器等と放射線機器との相互作用に関する安全対策は、患者の医療上の不利益や差別につながらないように注意深く取り扱う必要があった。患者急変時の緊急体制は、緊急時の対応フローや緊急連絡先が検査室等に明示されていない施設や、院内の緊急コール体制が確立されていない施設があった。核医学検査部門はRI医薬品の調製作業や注射器などを扱うことなどから、他の放射線検査業務とは異なった医療安全上の注意が必要で、作業環境整備と整理整頓、マニュアルの整備などが求められた。放射線治療部門では、システムの品質管理の多くが超過勤務で行われている実態が明らかとなった。

2007191460
医中誌Web
【災害医療 救急医・救急看護師・救急救命士のための災害マニュアル】 災害発生時における医療スタッフの必須技術 除菌・除染
Source:EMERGENCY CARE(1349-6557) 2007新春増刊号 Page193-203(2007.01)
Author:平田淳一(兵庫医科大学附属病院 救命救急センター), 吉永和正

2007172968
医中誌Web J-STAGE
マウスESTR(pc-3)座位とヒトマイクロサテライト座位における生殖細胞系列の変異(Germ-Line Mutations at a Mouse ESTR (Pc-3) Locus and Human Microsatellite Loci)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 47巻Suppl.B号 PageB31-B37(2006.09)
Author:RyoHaruko(大阪大学 医学系研究科生体制御医学専攻遺伝医学), NakajimaHiroo, NomuraTaisei
Abstract:雄マウスに2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン(TCDD)投与後、F1胎児を分析した結果、TCDD投与群で異常発生率が高かったが、pc-3変異との関連はみられなかった。しかし、TCDD投与の雄マウスの仔で異常な長さのpc-3アレルを示した7匹のうち3匹で呼吸窮迫症候群が観察された。更に、チェルノブイリ事故で父親が受精前後に曝露していたliquidatorの64家族と対照群66家族からの子供各70名を対象に、72個(31常染色体、1X連鎖、40Y連鎖)のマイクロサテライト座位で調査した結果、変異率の違いはみられなかった。liquidatorの概算平均曝露用量は約39mSvで、これが変異の増加が認められなかった理由の一つと考えられた。

2007149685
医中誌Web
放射能災害の基礎的研究(Basic Study of Radiation Hazards)
Source:Annual Report of the National Institute of Radiological Science(0439-5956) 45号 Page28-30(2006.10)
Author:AizawaShiro(放射線医学総合研究所放射線安全研究センター 低線量生体影響プロジェクト)

2007141884
医中誌Web CrossRef
チェルノブイリ事故後の尿路上皮形成異常と上皮内癌におけるRaf-1に関連する線維芽細胞増殖因子受容体3と上皮成長因子受容体のアップレギュレーション(Upregulation of fibroblast growth factor receptor 3 and epidermal growth factor receptors, in association with Raf-1, in urothelial dysplasia and carcinoma in situ after the Chernobyl accident)
Source:Cancer Science(1347-9032) 97巻11号 Page1168-1174(2006.11)
Author:RomanenkoAlina M.(ウクライナ), MorimuraKeiichirou, KinoshitaAnna, WanibuchiHideki, TakahashiSatoru, ZaparinWadim K., VinnichenkoWladimir I., VozianovAlexander F., FukushimaShoji
Abstract:良性前立腺肥大又は慢性膀胱炎を有する男女を、放射線汚染地域在住群(1群:男22名)、非汚染地域在住群(2群:男16名、女5名)に分け、更に、汚染地域在住で尿路上皮癌(UC)の手術を事故前に施行されていた14名(UC1群)、事故後に施行された23名(UC2群)を加えた4群を対象に検討した。1群で典型的な増殖性非定型膀胱炎(チェルノブイリ膀胱炎)が観察された。1群で、尿路上皮形成異常及び上皮内癌が各々100%、86%認められた。1群では2群、UC2群より線維芽細胞増殖因子受容体3(FGFR3)、上皮成長因子受容体1(EGFR1)、p53,Raf-1の免疫組織化学的スコアが有意に高かった。以上より、p53,Raf-1活性化に関連するFGFR・EGFRシグナル経路は、放射線照射による尿路上皮発癌に関与していると考えられた。

2007103934
医中誌Web
臨界事故に対する人体中の活性化ナトリウムからの急速用量評価プログラムの開発(Development of Rapid Dose Assessment Program from Activated Sodium in Human Body for Criticality Accident)
Source:保健物理(0367-6110) 41巻3号 Page180-187(2006.09)
Author:TakahashiFumiaki(日本原子力研究開発機構), EndoAkira, YamaguchiYasuhiro, OdaKeiji

2007102671
医中誌Web
海外における医療・検査事情 核実験被爆国カザフスタン共和国の細胞診事情
Source:Modern Media(0026-8054) 52巻10号 Page317-321(2006.10)
Author:坂本穆彦(杏林大学 医学部病理学講座)

2007102639
医中誌Web
血縁50年こぼれ話 放医研での交遊録(放医研での暮らし:第7編)
Source:血液フロンティア(1344-6940) 16巻11号 Page1828-1830(2006.10)
Author:平嶋邦猛(埼玉医科大学)

2007099113
医中誌Web
【この事例に学べば災害対策は大丈夫 病院・施設の防災"実戦"ハンドブック】 体験で語る災害対策心得 災害での医療の質保証 東海原子力発電所の事故を経験して
Source:看護部マネジメント 別冊巻病院・施設の防災"実戦"ハンドブック号 Page42-52(2006.12)
Author:永井庸次(日立製作所水戸総合病院)

2007065682
医中誌Web J-STAGE
モンテカルロシミュレーションを用いたロシア南ウラル地方のウシ歯中90Sr濃度(90Sr Concentration in Cow Teeth from South Ural Region, Russia, Using Monte Carlo Simulation)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 47巻Suppl.A号 PageA117-A120(2006.02)
Author:TieliewuhanEldana(広島大学原爆放射線医科学研究所), TanakaKenichi, ToyodaShin, KadomaAyumi, EndoSatoru, RomanyukhaAlexander, TarasovOleg, HoshiMasaharu
Abstract:様々な厚さの線源によるイメージングプレート(IP)の反応を90Sr濃度に変換するモンテカルロコード(MCNP)を用いたIP法について検討した。本手法のシミュレーション計算の正当性を証明するために、IP信号像のラジカル分布を計算値と実験値で比較したところ、両方の値は一致した。本法をロシア南ウラル地方マヤーク施設での放射能汚染事故地域におけるウシの歯に適応した。採取した歯の2検体を、1.2±0.2mm厚の薄い検体と歯の半分の厚さの厚い検体に処理した。実験用に作成した標準線源を用いて厚い検体でIP反応を調べた。薄い検体の推定値は厚い検体値に修正因子を乗じて決定した。この修正因子は、MCNPによって厚さ1.2±0.2mmに対し0.83±0.08と算定された。この値を用いて推定した90Sr濃度は薄い検体0.11Bq/g、厚い検体0.12Bq/gであり、良好に一致した。

2007065677
医中誌Web J-STAGE
染色体彩色FISH法と歯のエナメル質を用いたESRスペクトロスコピーのレトロスペクティブな被爆線量再構築に対する適合性(The Suitability of FISH Chromosome Painting and ESR-spectroscopy of Tooth Enamel Assays for Retrospective Dose Reconstruction)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 47巻Suppl.A号 PageA75-A80(2006.02)
Author:Sevan’kaevAlexander(ロシア), KhvostunovIgor, LloydDavid, VoisinPhilippe, GolubElena, NadejinaNatalie, NugisVladimir, SidorovOleg, SkvortsovValeriy
Abstract:2つのレトロスペクティブな線量評価法、すなわち遅発性転座と電子スピン共鳴(ESR)線量測定の適合性を評価するために、高線量に被曝した2群について比較検討した。第1群は、1961年~1985年の間の原子力潜水艦事故での被曝による急性放射線症候群(ARS)の24名である。ARSグレードとそれぞれの被爆線量は初診および治療を行った海軍医によって割り出され、細胞遺伝学的解析は事故後16年~40年に行われた。治療中、ESR測定のため歯牙検体7本を採取した。第2群は、チェルノブイリ事故による高線量被曝者10名である。数種の生物学的パラメータから推定された平均全身被爆線量を比較した。3例において歯のエナメル質によるESR測定も行った。FISHによる転座を用いた線量測定は事故後10年~13年に行試行された。遅発性転座の結果は、初診時の推定被爆線量、および被曝から長期経過後のESR測定で得た線量の双方と一致した。結論として、持続的かつ安定した転座とESRスペクロトスコピーの信号は、急性全身被曝後のレトロスペクティブな線量測定と同様に有効で適していると考えられた。

2007065675
医中誌Web J-STAGE
他の放射能事故の経験に基づいたセミパラチンスク核実験場周辺住民に対するEPR線量測定の実施に関する考察(Considerations Regarding the Implementation of EPR Dosimetry for the Population in the Vicinity of Semipalatinsk Nuclear Test Site Based on Experience from Other Radiation Accidents)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 47巻Suppl.A号 PageA61-A69(2006.02)
Author:SkvortsovValeriy(ロシア), IvannikovAlexander, TikunovDimitri, StepanenkoValeriy, BoryshevaNatalie, OrlenkoSergey, NalapkoMikhail, HoshiMasaharu
Abstract:ヒト歯エナメル質を用いた電子常磁性共鳴スペクトロスコピー(EPR線量測定)によるレトロスペクティブ線量の評価を、セミパラチンスク核実験場近隣住民に施行する際の一般的見地について分析し要約した。チェルノブイリおよびその他の放射能事故による被曝集団大規模線量測定調査における測定法の開発と実用に関して、医療放射線研究所が行った20年間の調査結果に基づき分析した。

2007060702
医中誌Web
チェルノブイリ周辺地区におけるヨード欠乏についての現状評価
Source:成長科学協会研究年報(0386-7617) 29号 Page301-305(2006.08)
Author:高村昇(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科)
Abstract:ウクライナのキエフ州にあるウクライナ放射線医学研究所と共同で、107名の一般住民の尿中ヨウ素濃度を測定した。得られた結果を、同じくチェルノブイリ周辺地区のベラルーシ共和国モギリョフ(1999年)と中央アジアのカザフスタン共和国セミパラチンスク(2001~2005年)、及び長崎(2001年)のデータと比較検討した。その結果、キエフにおける尿中ヨウ素濃度の中央値は109μg/Lであった。1999年のモギリョフの中央値が8μg/Lであり、ヨウ素欠乏が顕著であったのに対し、ヨウ素充足状況が改善されていることが示された。旧ソ連邦においては、チェルノブイリ原発事故が起こった当時、ヨウ素欠乏状態にあったと考えられているが、主にヨード塩の普及によってその状況が改善していると考えられた。

2007036939
医中誌Web
【放射線診療とマスコミ報道】 こうすれば正確な医療を発信できる マスコミに期待する報道の正確性と医療側の情報提供
Source:新医療(0910-7991) 33巻10号 Page117-119(2006.10)
Author:土器屋卓志(埼玉医科大学 放射線腫瘍科)

2007036937
医中誌Web
【放射線診療とマスコミ報道】 こうすれば正確な医療を発信できる 放射線治療を理解してもらうための適切な報道
Source:新医療(0910-7991) 33巻10号 Page112-113(2006.10)
Author:早渕尚文(久留米大学 医学部放射線科)

2007024593
医中誌Web
血縁50年こぼれ話 放射線障害患者の診療 放医研での暮らし(第6編)
Source:血液フロンティア(1344-6940) 16巻10号 Page1678-1681(2006.09)
Author:平嶋邦猛(埼玉医科大学)

2007008070
医中誌Web
SPEEDIネットワークシステムの現状と展望
Source:保健物理(0367-6110) 41巻2号 Page88-98(2006.06)
Author:須田直英(原子力安全技術センター 原子力防災事業部)

2007008069
医中誌Web
原子力あるいは放射線緊急事態における各国の短期防護措置の現状
Source:保健物理(0367-6110) 41巻2号 Page76-87(2006.06)
Author:木村仁宣(日本原子力研究開発機構安全研究センター), 本間俊充

2007002220
医中誌Web
美浜原発事故(2004.8.9)の受け入れ病院での受け入れ状況の実態調査 看護師の聞き取り調査から
Source:日本救急医学会中部地方会誌(1880-3547) 1巻 Page17-21(2005.09)
Author:山崎加代子(福井県立大学 看護福祉学部看護学科), 高原美樹子, 寺澤秀一
Abstract:美浜原発蒸気噴出事故の被災者を受け入れた4病院の看護師計8名を対象に調査した.受け入れた時間が日中で,放射線被曝・汚染の心配がなく,人員的・物理的にも充足していたため,大きな混乱なく対応できていた.しかし放射線被曝・汚染のある事故を想定すると,各医療機関への情報伝達の見直しや,リーダー的役割の人材育成などの課題が見出された

2006319810
医中誌Web
チェルノブィリ原発事故の健康影響 その全体像
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 46号 Page59-64(2006.07)
Author:山口一郎(国立保健医療科学院), 多田順一郎

2006319805
医中誌Web
医療用放射線源に対する安全とセキュリティの対応と課題 医療用放射線源と放射能テロ,そして緊急被ばく医療 放射線源の事故
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 46号 Page36-38(2006.07)
Author:神裕(日本原燃 げんねん診療所)

2006319804
医中誌Web
医療用放射線源に対する安全とセキュリティの対応と課題 医療用放射線源と放射能テロ,そして緊急被ばく医療 わが国における緊急被ばく医療の現状
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 46号 Page32-35(2006.07)
Author:衣笠達也(原子力安全研究協会)

2006319803
医中誌Web
医療用放射線源に対する安全とセキュリティの対応と課題 医療用放射線源と放射能テロ,そして緊急被ばく医療 放射線源の安全とセキュリティに関する検討について
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 46号 Page29-31(2006.07)
Author:松室寛治(文部科学省 科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室)

2006313344
医中誌Web
放射線災害時の安定ヨウ素剤内服に際しての若年者甲状腺機能評価とヨード摂取量の現状評価
Source:広島医学(0367-5904) 59巻4号 Page395-396(2006.04)
Author:赤司沙織(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科), 原貴信, 高村昇, 今泉美彩, 芦澤潔人, 赤星正純, 青柳潔, 山下俊一
Abstract:日本人健常若年者63名(男39名,女24名,19~30歳)の血清TSH,fT4,抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体を測定し,得られた結果を現在放射線影響研究所で行っている長崎原爆被爆者の甲状腺機能に関する臨床疫学調査の結果(高齢者群)と比較した.その結果,若年者群は甲状腺自己抗体陽性頻度が高齢者群よりも低値であること,又,若年者群は高齢者群よりTSHが高く,fT4値が低いことが示された.放射線災害時に特に問題となる若年者世代では,単回の安定ヨウ素剤の服用によって副作用が起こる可能性は低いと考えられた

2006311276
医中誌Web J-STAGE
【生命の進化と微量元素】 チェルノブイリ事故で汚染された北ウクライナにおけるSr,Cs,232Th及び238Uの食物摂取(Dietary intakes of Sr, Cs, 232Th and 238U in north Ukraine, polluted by the Chernobyl accident)
Source:Biomedical Research on Trace Elements(0916-717X) 16巻4号 Page311-314(2005.12)
Author:KoSusumu(放射線医学総合研究所 放射線安全研究センター), ShiraishiKunio, SahooSarata K., AraeHideki, AyamaKyoko, LosIvan P., KorzunVitarly N., TsigankovNikolay Y., ZamostyanPavlo V.
Abstract:チェルノブイリ事故後のウクライナ住民における微量元素摂取の総合的調査の一環として,放出された放射線核種のSr,Cs,232Th及び238Uによる放射線曝露調査を実施した.汚染が最も深刻な北ウクライナを11地区に分けて各地域の食物試料を収集し,その中の上記各元素の濃度と日常的摂取量を調査した.対照には日本におけるこれらの元素の濃度と日常的摂取量を用いた.調査の結果,1997~2001年の北ウクライナの住民一人当たりのSr,Cs,232Th及び238Uの摂取量(中央値)は,各々1.9mg,6.3μg,0.53μg及び0.58μgであった.Sr及びCsの摂取量は世界平均と同程度であったが,232Th及び238Uの摂取量は世界平均の約半分であった.これらの元素のうち,Cs摂取量は地域毎の変動が特に大きく,Cs摂取が高い地域は137Cs曝露も大きいと思われた

2006311275
医中誌Web J-STAGE
【生命の進化と微量元素】 チェルノブイリ事故の汚染地域に居住するウクライナ人被験者の食物中ミネラル摂取(Dietary mineral intakes for Ukrainian subjects living areas contaminated by the Chernobyl accident)
Source:Biomedical Research on Trace Elements(0916-717X) 16巻4号 Page306-310(2005.12)
Author:ShiraishiKunio(放射線医学総合研究所 放射線安全研究センター), KoSusumu, SahooSarata Kumar, AraeHideki, AyamaKyoko, ZamostyanPavlo V., TsigankovNikolay Y., LosIvan P., KorzunVitaly N.
Abstract:放射線汚染地域に居住するウクライナ人が食物から摂取する,以下の12種類のミネラルについて検討した.Ba,Co,Cu,Zn,Mn,Fe,Rb,Mg,Ca,P,K,Na.対象はチェルノブイリ事故の汚染地域に居住するウクライナ人の男児及び成人男性から収集した食事試料123件で,各元素はinductively coupled plasma atomic emission spectrometry法またはinductively coupled plasma mass spectrometry法で決定した.この結果を基にして,上記12ミネラルのうちBaを除く11ミネラル含量の幾何平均値と中央値を算出した.ウクライナ人のCu,Mn,Znの摂取量は,日本人の摂取量や世界中で報告されている摂取量より低かった

2006303817
医中誌Web
緊急被ばく医療
Source:日本病院会雑誌(0385-9363) 53巻8号 Page1110-1133(2006.08)
Author:大津留晶(長崎大学医学部歯学部附属病院)

2006295807
医中誌Web J-STAGE
長崎における放射線被曝救急医療の現状と将来の展望(The Current Situation and Future Scope of Radiation Emergency Medical Care Network in Nagasaki)
Source:Acta Medica Nagasakiensia(0001-6055) 50巻Suppl.1号 Page35-38(2005.12)
Author:MorishitaMariko(長崎大医歯薬学総合研究科原研), OhtsuruAkira, NambaHiroyuki, YamashitaShunichi

2006295803
医中誌Web J-STAGE
医学共同プロジェクト 長崎からチェルノブイリとセミパラチンスクへ(Medical Cooperative Projects: from Nagasaki to Chernobyl and Semipalatinsk)
Source:Acta Medica Nagasakiensia(0001-6055) 50巻Suppl.1号 Page11-13(2005.12)
Author:TakamuraNoboru(長崎大学 医歯薬学総合研究科公衆衛生学), YamashitaShunichi

2006295802
医中誌Web J-STAGE
長崎大学の21世紀COEプログラムとWHO/HQの協力企画(Proposed Collaboration between the 21st Century COE Program at Nagasaki University and WHO/HQ)
Source:Acta Medica Nagasakiensia(0001-6055) 50巻Suppl.1号 Page3-7(2005.12)
Author:YamashitaShunichi(スイス)

2006295696
医中誌Web CrossRef
チェルノブイリ事故後のヒト膀胱病変におけるE-カドヘリン,β-カテニン,形質転換成長因子-β1の異常発現(Aberrant expression of E-cadherin and β-catenin in association with transforming growth factor-β1 in urinary bladder lesions in humans after the Chernobyl accident)
Source:Cancer Science(1347-9032) 97巻1号 Page45-50(2006.01)
Author:RomanenkoAlina(ウクライナ), MorimuraKeiichirou, KinoshitaAnna, WanibuchiHideki, VozianovAlexander, FukushimaShoji
Abstract:汚染地域に長期間在住している60名(男52名,女8名:1群)と非汚染地域在住の31名(男25名,女6名:2群)を対象に,長期にわたる低用量の電離放射線曝露の影響を検討した.両群において男性は良性前立腺肥大を有していた.1群において,膀胱の形成異常と上皮内癌が各々85%,57%で認められたが,2群では,形成異常が13%で認められたのみで癌は認められなかった.1群において,尿路上皮病変と膀胱固有層における形質転換成長因子-β1,尿路上皮における誘導型一酸化窒素合成酵素及び細胞質性E-カドヘリンとβ-カテニンが,有意に高値を示した.標記異常発現は,長期にわたる低用量の電離放射線曝露下での膀胱発癌に大いに関与している可能性がある

2006285978
医中誌Web
医療安全管理のあり方 連合会病院での共通化(統一化)に向けて 事故対策案構築ツールの検討
Source:共済医報(0454-7586) 55巻2号 Page157-159(2006.05)
Author:土屋仁(国家公務員共済組合連合会虎の門病院 放射線部), 平本壮一, 栗田勲, 森内啓三郎, 川内覚, 小久保宇, 松崎道男, 丸野廣大, 岡崎篤

2006279332
医中誌Web J-STAGE
ベラルーシ共和国の小児の身体発育(Physical Development of Belarussian Children)
Source:Journal of Physiological Anthropology and Applied Human Science(1345-3475) 24巻4号 Page463-464(2005.07)
Author:TegakoLidia I.(イラン)

2006262701
医中誌Web
中央アジアカザフスタン共和国におけるヨード欠乏状態評価と母子保健システム改善に向けた取り組み
Source:成長科学協会研究年報(0386-7617) 28号 Page337-344(2005.08)
Author:高村昇(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科公衆衛生学分野)

2006262283
医中誌Web J-STAGE
チェルノブイリ周辺の医療インフラ改善を目的としたe-ヘルスという新構想(New Concept of eHealth for Improving Medical Infrastructure around Chernobyl)
Source:Acta Medica Nagasakiensia(0001-6055) 50巻2号 Page45-48(2005.06)
Author:TakamuraNoboru(長崎大学 医歯薬学総合研究科公衆衛生学)

2006259525
医中誌Web
ヒヤリ・ハット対策に関する一考察
Source:稲沢市民病院紀要(1881-2953) 6巻 Page46-51(2002.11)
Author:越塚誠(稲沢市民病院 放射線科)

2006246263
医中誌Web
【特殊災害】 NBC災害における病院施設面の対策
Source:プレホスピタル・ケア 14巻6号 Page15-19(2001.12)
Author:本間正人(国立病院東京災害医療センター), 辺見弘

2006246262
医中誌Web
【特殊災害】 知っておきたいNBCの種類とその対策
Source:プレホスピタル・ケア 14巻6号 Page7-14(2001.12)
Author:大橋教良(筑波メディカルセンター病院)

2006246261
医中誌Web
【特殊災害】 NBC災害の実際
Source:プレホスピタル・ケア 14巻6号 Page1-6(2001.12)
Author:奥村徹(川崎医科大学 救急医学), 鈴木幸一郎

2006239733
医中誌Web J-STAGE
誤照射事故調査から得られた教訓
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 62巻5号 Page657-660(2006.05)
Author:渡辺良晴(北海道大学病院 放射線部)

2006229029
医中誌Web
【改正薬事法による医療機関の安全確保 見直そう,安全,ひとともの】 医療安全とヒューマンファクター
Source:臨床放射線(0009-9252) 51巻6号 Page725-736(2006.06)
Author:石橋明(日本ヒューマンファクター研究所 研究開発室)

2006229026
医中誌Web
【改正薬事法による医療機関の安全確保 見直そう,安全,ひとともの】 放射線科医の立場からの安全への取り組み
Source:臨床放射線(0009-9252) 51巻6号 Page697-700(2006.06)
Author:五味光太郎(癌研有明病院 放射線治療科), 山下孝

2006201700
医中誌Web
【内分泌症候群 その他の内分泌疾患を含めて】 甲状腺 甲状腺腫瘍 放射線誘発甲状腺癌
Source:日本臨床(0047-1852) 別冊巻内分泌症候群I号 Page493-496(2006.05)
Author:山下俊一(長崎大医歯薬学総合研究科原研 分子医療部門分子診断研究分野)

2006188151
医中誌Web
病院管理フォーラム 診療放射線部門 刈谷豊田総合病院 科内におけるリスクマネジメント高揚のための取り組み
Source:病院(0385-2377) 65巻5号 Page418-421(2006.05)
Author:佐野幹夫(刈谷豊田総合病院 放射線技術科)

2006187552
医中誌Web
緊急被曝医療の準備に関する研究(The Study for Radiation Emergency Medical Preparedness)
Source:Annual Report of the National Institute of Radiological Science(0439-5956) 43号 Page37-39(2004.10)
Author:AkashiMakoto(放医研緊急被ばく医療セ 被ばく医療部)

2006187551
医中誌Web
緊急被曝医療の為の研究センター(Research Center for Radiation Emergency Medicine)
Source:Annual Report of the National Institute of Radiological Science(0439-5956) 43号 Page34-36(2004.10)
Author:FujimotoKenzo(放医研緊急被ばく医療セ)

2006186100
医中誌Web
放射線作業環境における線量当量率及び放射性物質濃度測定の現状 人事院規則から電離放射線障害防止規則へ(国立大学等の法人化に対応して)
Source:Radioisotopes(0033-8303) 55巻4号 Page217-220(2006.04)
Author:野村貴美(東京大学 大学院工学系研究科)

2006166073
医中誌Web
歯のサンプルを用いる線量評価法の開発 線量は線量計データ無しで等しく評価することが出来るか(Development of a Dose Assessment Method Using a Tooth Sample: Dose Can Be Assessed Even without Dosimeter Data)
Source:保健物理(0367-6110) 40巻4号 Page391(2005.12)
Author:日本原子力研究開発機構

2006166072
医中誌Web
放射線安全の為の環境モデリング(EMRAS)に関するIAEAプログラムの概説(Overview of the IAEA Programme on Environmental Modelling for RAdiation Safety (EMRAS))
Source:保健物理(0367-6110) 40巻4号 Page388-390(2005.12)
Author:BalonovMikhail(オーストリア)

2006166069
医中誌Web
放射線防護に関する生物学・疫学分野の研究
Source:保健物理(0367-6110) 40巻4号 Page331-340(2005.12)
Author:緒方裕光(国立保健医療科学院), 馬替純二

2006165826
医中誌Web
【健康危機管理】 健康危機発生時の行政対応 医療側からの要望 原子力災害
Source:公衆衛生(0368-5187) 70巻3号 Page192-194(2006.03)
Author:鈴木元(国立保健医療科学院 生活環境部)

2006164124
医中誌Web
【いのち輝く在宅ケアを切り拓こう】 チェルノブイリ健康調査を中心とした国際協力と広島
Source:総合ケア(0916-7013) 16巻2号 Page18-19(2006.02)
Author:土肥博雄(広島赤十字原爆病院)

2006164122
医中誌Web
【いのち輝く在宅ケアを切り拓こう】 被爆者医療から学ぶ「大切なこと・これからの10年」
Source:総合ケア(0916-7013) 16巻2号 Page14-15(2006.02)
Author:中嶋啓子(啓友会なかじま診療所)

2006163553
医中誌Web
エボナイトを用いた臨界事故時における中性子被ばく線量の評価
Source:保健物理(0367-6110) 40巻3号 Page267-276(2005.09)
Author:辻村憲雄(日本原子力研究開発機構東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所 放射線管理部), 三上智, 吉田忠義, 高田千恵

2006163551
医中誌Web
日本学術会議の報告書「放射性物質による環境汚染の予防と回復に関する研究の推進」について
Source:保健物理(0367-6110) 40巻3号 Page212-215(2005.09)
Author:飯田孝夫(名古屋大学 大学院工学研究科)

2006158075
医中誌Web J-STAGE
医療安全対策の取り組み(平成15~17年度)
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 62巻3号 Page382-389(2006.03)
Author:天内廣(横浜市立大学附属市民総合医療センター), 熊谷孝三, 泉孝吉, 冨吉司, 西村健司, 東村享治, 平出博一, 広川裕, 村山茂康, 諸澄邦彦, 医療安全対策小委員会

2006157730
医中誌Web
判例からみた安全配慮義務と刑事責任のポイント 刑事責任の動向 罰せられる者のポストが上がっている
Source:安全と健康(1881-0462) 57巻4号 Page390-393(2006.04)
Author:羽田野文成(中央労働災害防止協会 中小企業対策部中小企業安全衛生推進センター)

2006150099
医中誌Web
山形大学病院における過小照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書
Source:医学物理(1345-5354) 24巻4号 Page169-178(2004.12)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2006149417
医中誌Web
国立弘前病院における過剰照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書
Source:日本放射線腫瘍学会誌(1040-9564) 16巻3号 Page133-141(2004.09)
Author:医学放射線物理連絡協義会

2006149309
医中誌Web J-STAGE
ヨウ素高濃度地域における緊急被曝時の甲状腺防護 安定ヨウ素剤の効果(Thyroid Blockade during a Radiation Emergency in Iodine-rich Areas: Effect of a Stable-iodine Dosage)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 45巻2号 Page201-204(2004.06)
Author:TakamuraNoboru(長崎大学 医歯薬学総合研究科公衆衛生学), NakamuraYoshihiro, IshigakiKatsu, IshigakiJitsuro, MineMariko, AoyagiKiyoshi, YamashitaShunichi
Abstract:日本国内での放射性同位元素漏洩による緊急被曝を想定して,甲状腺の防護に必要な安定ヨウ素剤の用量を検討した.甲状腺機能亢進症患者8例にヨウ化カリウムを50mgまたは100mg(各38mg,76mgのヨウ化物を含む)単回経口投与したところ,いずれの投与量でも24時間の123Iの甲状腺取り込みは有意に減少し,24時間後での防護効果は各々73.3%,79.5%であった.副作用は認められなかった.緊急被曝時の甲状腺防護効果はヨウ化物38mgと76mgの単回投与で同等であり,日本を含むヨウ素高濃度地域では安定ヨウ素剤の用量を再評価する必要があると考えられた

2006145954
医中誌Web
医療現場の対応 医療現場の放射線監視のポイント 放射線診療施設における立入検査
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 45号 Page20-22(2006.03)
Author:迫義知(大阪府 健康福祉部医務・福祉指導室医療対策課)

2006137565
医中誌Web
放射線関連の甲状腺がんとp53多型性について(TP53 codon 72 polymorphism in radiation-associated thyroid cancers)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 79巻特集号 Page304-307(2004.09)
Author:タチアナ・ログノビッチ(長崎大医歯薬学総合研究科原研 分子医療部門), ウラジーミル・サエンコ, イリヤ・セドリアロウ, 難波裕幸, 山下俊一
Abstract:著者等はチェルノブイリ事故後の放射線関連甲状腺乳頭癌(PTC)患者におけるTP53対立遺伝子頻度について測定し,遺伝的に適合した自然発生PTC患者および一般集団と比較した.Pro72対立遺伝子頻度はチェルノブイリ事故後PTCが自然発生PTCおよび健常者に比べて高かったが,有意差は放射線関連PTCと自然発生PTC間のみに見られた.有意性閾値には達しなかったが,一般集団と比較してチェルノブイリ事故後PTCではPro72対立遺伝子の過剰発現傾向が見られた.自然発生PTCと健常者との対立遺伝子頻度の差異は見られなかった.本研究により散発的PTCに比べてPTC放射線関連群において,同型接合-Argから,異型および同型接合-Pro表現型の過剰発現へのシフトが見られた.そのような放射線関連PTCにおけるArg72 Pro再分配は,チェルノブイリ事故後の若年患者と関連しなかった.同型または異型接合Pro72蛋白イソ型の存在が被爆対象における放射線誘発PTCの進行の危険性を増加させるのに対して,同型接合-Arg72,p53がその危険性を減少させると考えられる

2006137563
医中誌Web
小児甲状腺癌のBRAF遺伝子異常
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 79巻特集号 Page297-300(2004.09)
Author:熊谷敦史(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科原研細胞), 難波裕幸, SaenkoVladimir A., 柴田義貞, 大津留晶, 伊東正博, 山下俊一
Abstract:15歳以下の日本人甲状腺癌31例と,Chernobyl Tissue BankでゲノムDNAを抽出されたウクライナ人甲状腺癌48例(15歳以下15例,16歳以上31歳未満33例)を対象に,BRAF遺伝子変異の頻度を調査し群間比較した.日本人群で変異を認めたのは1例(3.2%),ウクライナ人の15歳以下群には変異なく,16歳以上31歳未満群では8例(24.2%)に認められた.臨床像との関係をみると,変異を認めた9例すべてにおいて遠隔転移は認めず,変異のない群には高頻度に遠隔転移を認めた

2006137526
医中誌Web
チェルノブイリ周辺地区における結核罹患率の推移 放射線恐怖症の実態
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 79巻特集号 Page150-161(2004.09)
Author:福永真人(長崎大学 院・医歯薬・公衆衛生), SedliarouI., KryshenkoN., 高村昇, 青柳潔, 山下俊一
Abstract:1986年のチェルノブイリ原発事故後,周辺地区住民の「放射線恐怖症」がX線検診率の低下を引き起こし,これに伴う肺結核の増加が報告された.事故から17年経過し,住民の放射線に対する認識の変化あるいは行政サイドの対応によってX線検診率や肺結核罹患率がどのように推移しているか調査した.X線検診率は事故後低下し続け,1992年に最低となったが,結核検診の義務化などにより1996年以降は高水準を保っていた.肺結核は1992年以降新規患者が著明に増加したが,検診率上昇に伴い1997年を境に減少傾向に転じていた.原発の在ったゴメリ州の結核罹患率を都市部と地方で比較すると地方が有意に高かった

2006137524
医中誌Web
国際ヒバクシャ医療協力 分子疫学調査と緊急被ばく医療の推進
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 79巻特集号 Page151-154(2004.09)
Author:山下俊一(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科原研分子医療部門)

2006137520
医中誌Web
長崎大学COEプログラム「放射線医療科学国際コンソーシアム」の目指すもの
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 79巻特集号 Page129-133(2004.09)
Author:朝長万左男(長崎大医歯薬学総合研究科原研)

2006137519
医中誌Web
広島大学21世紀COEプログラム「放射線災害医療開発の先端的研究教育拠点-ゲノム障害科学に基づく学術基盤の確立と医療展開-」の概要
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 79巻特集号 Page124-128(2004.09)
Author:神谷研二(広島大学原爆放射線医科学研究所)

2006137429
医中誌Web
慢性的な放射腺曝露のTecha河岸住民におけるリンパ球の適応能(Adaptive Capacities of Lymphocytes in Techa Riverside Residents Chronically Exposed to Radiation)
Source:保健物理(0367-6110) 39巻4号 Page375-381(2004.12)
Author:AkleyevAlexander V.(ロシア), AleschenkoAlina V., GotlibValentina J., KudriashovaOlga V., SemenovaLidiya P., SerebryanyiAlexander M., KhydyakovaOksana I., PelevinaIrina I.
Abstract:放射線事故で曝露したTecha河岸の住民(試験群)における細胞遺伝学的影響を調べる為に小核試験を行った.社会経済的状態と健康福祉基準が同様の南ウラル地域の非曝露住民(対照群)と比較した.研究の途中で血中リンパ球に対する自然に起こる障害,血中リンパ球に対する障害誘起における放射線因子の果たす役割,急性放射に対するリンパ球の感受性と適応能力を調べることが可能であった.被爆住民で観察されたリンパ球障害のベースライン(試験前)値は非曝露村の住民で観察された自然に起こる障害値との間に有意差はなかった.曝露住民のリンパ球は対照群に比べて放射線感受性と適応反応能力の低下が認められた.結論として,慢性放射線曝露因子は被爆者の放射線感受性と適応反応誘導の形成に大きく影響すると考えられた

2006136416
医中誌Web
【わが国におけるがん検診の現状と問題点】 がん検診の意義 どんな検査で何が分かるか 画像診断を中心に
Source:クリニカルプラクティス(1349-4252) 25巻4号 Page255-260(2006.04)
Author:飯沼武(放射線医学総合研究所 医学物理部)

2006129836
医中誌Web
放射能非常事態への準備及び対応に関する加盟国の能力強化における世界保健機関の役割(The Role of the World Health Organization in Strengthening Capacity of the Member States for Preparedness and Response to Radiation Emergencies)
Source:Acta Medica Nagasakiensia(0001-6055) 50巻Suppl.2号 Page37-40(2005.12)
Author:CarrZhanat(スイス)

2006125436
医中誌Web J-STAGE
ベラルーシ・ゴーメリ州住民における主要および微量元素の毎日の摂取(Daily intake of major and trace elements in residents of Gomel oblast,Belarus)
Source:Biomedical Research on Trace Elements(0916-717X) 15巻3号 Page272-274(2004.10)
Author:KoSusumu(放射線医学総合研究所), ShiraishiKunio, SahooSarata Kumar, ShevchukLarisa, ShevchukValery E., ZamostyanPavlo V.
Abstract:ベラルーシ・ゴーメリ州はチェルノブイリ原子力発電所事故による最も重大な影響を受けた地域の一つである.放射性核種の食料への汚染は事故後よく調べられているが,一方安定元素の摂取について記載した報告は全く見られない.本報告では元素摂取の予備調査について述べた.地域の成人および小児の食事をICP-AESおよびICP-MSで分析した.ベラルーシ人小児の元素の毎日の摂取は以下のように推定した.Ba(1.6mg); Ca(0.44g); Cd(12μg); Co(20μg); Cs(3.3μg); Cu(0.90mg); Fe(29mg); K(2.2g); Mg(0.17g); Mn(2.4mg); Na(2.1g); P(0.65g); Rb(0.83mg); Sr(1.5mg); Th(0.50μg); U(0.36μg);およびZn(5.0mg)である.Zn摂取の欠乏が見られたが,232Thおよび238Uのような放射性核種の摂取は他地域の平均以下であった

2006125435
医中誌Web J-STAGE
ウクライナ人被験者に対する臭素の食物摂取(Dietary intake of bromine for Ukrainian subjects)
Source:Biomedical Research on Trace Elements(0916-717X) 15巻3号 Page268-271(2004.10)
Author:ShiraishiKunio(放射線医学総合研究所), MuramatsuYasuyuki, KoSusumu, SahooSarata Kumar, ZamostyanPavlo.V., TsigankovNikolay.Y., LosIvan.P., KorzunVitaly.N.
Abstract:ウクライナ人被験者の毎日の臭素摂取を,チェルノブイリ事故後の住民への健康影響との関連において推定した.陰膳法により106地域の小児および成人男性から全食事を収集した.臭素は燃焼器具を用いた化学分離後の誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS)により迅速に分析した.ウクライナ人の無水ベースの臭素の平均濃度は6.98μg/gであった.ウクライナ人の毎日の臭素摂取は0.49~12.5mg/人であった.平均,幾何平均および標準偏差はそれぞれ2.12,2.23および1.84mg/人であった.摂取の年間傾向はほぼ変化がなかった.ウクライナの10地域中に地域差が期待されたが,今回の結果には明確な違いは認められなかった.日本人では平均,幾何平均および標準偏差はそれぞれ10.4,10.5および1.3mg/人であり,幾何平均はウクライナ人の約5倍高かった.日本人が高値であることから,日本内での農薬および他の化学物質による環境汚染が示唆された

2006123252
医中誌Web
【放射性医薬品と薬剤業務 PETを中心に】 患者および医療者の被曝の知識
Source:薬事(0016-5980) 48巻3号 Page351-354(2006.03)
Author:日下部きよ子(東京女子医科大学 放射線科)

2006113311
医中誌Web
原発蒸気漏れ事故の経験から
Source:日本外科系連合学会誌(0385-7883) 30巻特別号 PageS214-S216(2005.12)
Author:中川原儀三(敦賀市立敦賀病院)

2006102960
医中誌Web
当院における緊急被ばく医療訓練の取り組み 初期被ばく医療活動に備えて
Source:青森労災病院医誌(0918-1369) 15巻2号 Page85-87(2005.10)
Author:田端秀隆(青森労災病院 放射線科), 木浪晃, 小沢茂行, 佐藤寿人

2006102949
医中誌Web
原子力災害対策特別措置法に基づく事故の場合の措置に関する調査 原子力災害における地方放射線技師会の対応について
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 52巻12号 Page2357-2360(2005.12)
Author:高橋康幸(群馬県立県民健康科学大学), 土居将也, 山田貴輝, 尾崎陽子, 村瀬研也, 望月輝一
Abstract:原子力発電所や核燃料関係施設の所在する各都道府県放射線技師会長宛に,自記式質問用紙を郵送し,地域防災計画における地方技師会の協力体制や放射線測定器の整備状況などについて調査した.回収率は66.7%(12/18技師会)であった.地方公共団体と地方技師会との連携で,地域防災計画に明記されているのは4地方技師会にとどまっていた.支援活動の内容は,サーベイランスに重点が置かれていた.しかし,サーベイメータを保有しているのは3地方技師会で,そのほとんどは地方自治体から測定依頼があった場合,会員が所属する医療機関の測定器を用いる(6地方技師会)か,オフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)が保有するサーベイメータを使用する(8地方技師会)であった

2006100724
医中誌Web J-STAGE
放射線による急性骨髄性白血病と骨髄異形成症候群におけるAML1遺伝子の再配列と突然変異(AML1 Gene Rearrangements and Mutations in Radiation-Associated Acute Myeloid Leukemia and Myelodysplastic Syndromes)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 46巻2号 Page249-255(2005.06)
Author:KlymenkoSergiy(ウクライナ), TrottKlaus, AtkinsonMichael, BinkKarin, BebeshkoVladimir, BazykaDimitry, DmytrenkoIryna, AbramenkoIryna, BilousNadia, MisurinAndrei, ZitzelsbergerHorst, RosemannMichael
Abstract:53人の急性骨髄性白血病(AML)患者について,AML1遺伝子の異常を調べた.このうち24人はチェルノブイリ事故を経験し放射線を被爆していた.他の29人は放射線被爆を受けない自然発生のAML患者であり,対照群とした.AML1/ETO転座は対照群の9人に認められたが,被爆群では1人にしか認められなかった.AML1変異分析を5人のチェルノブイルリで被爆した患者について行い,急性放射線被爆症候群の後で骨髄異形成症候群を発症した1人に,エクソン8中にヘキサヌクレオチドの重複がみられた.これらの結果は,放射線被爆によって誘発される白血病がAML1遺伝子の転座よって起こるケースはまれであるが,AML1の変異によって骨髄異形成症候群の発症に関与するという推論を支持した

2006087317
医中誌Web
国立弘前病院における過剰照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書 平成16年7月1日
Source:医学物理(1345-5354) 24巻2号 Page88-106(2004.06)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2006078551
医中誌Web
【精度向上を目指す放射線治療】 放射線治療の地歩を固める 適正照射に向けてのリスクマネジメント
Source:新医療(0910-7991) 32巻12号 Page67-69(2005.12)
Author:高橋ちあき(山形市立病院済生館 放射線科)

2006078550
医中誌Web
【精度向上を目指す放射線治療】 放射線治療の地歩を固める 適正な放射線治療の提供を目指して 放射線治療事故を経験した施設での取り組み
Source:新医療(0910-7991) 32巻12号 Page64-66(2005.12)
Author:藤本圭介(竹田綜合病院 放射線科), 間島一浩, 本田雅人

2006078548
医中誌Web
【精度向上を目指す放射線治療】 放射線治療の地歩を固める 放射線治療品質管理士制度の意義と現況
Source:新医療(0910-7991) 32巻12号 Page59-61(2005.12)
Author:早渕尚文(久留米大学 医学部放射線科)

2006066705
医中誌Web
発展する医療技術と医療放射線防護の課題 この3年間の進歩
Source:日本放射線安全管理学会誌(1347-1503) 4巻2号 Page98-99(2005.10)
Author:岩波茂(北里大学 医療衛生学部)

2006061370
医中誌Web J-STAGE
放射線治療事故を今後にどう生かすか 第17回学術大会シンポジウム5のまとめ
Source:日本放射線腫瘍学会誌(1040-9564) 17巻3号 Page133-139(2005.09)
Author:池田恢(国立がんセンター中央病院 放射線治療部), 早渕尚文, 遠藤真広, 広川裕, 白土博樹, 保科正夫, 渡辺良晴, 熊谷孝三, 泉孝吉
Abstract:この論文は2004年11月日本放射線腫瘍学会第17回学術大会でのシンポジウム5「放射線治療事故を今後にどう生かすか」の総括である.2001年から2004年に亘って11件の放射線治療関連の事故が報道され,うち8件では患者への直接の影響が懸念された.2001年には最初の事故報道と同時に医学放射線物理連絡協議会が結成され,原因の究明と同種事故の再発防止を目的として調査を行った.調査の結果,患者への影響の懸念された8件のうちでは7件までが放射線治療計画コンピュータ(RTPシステム)が関与し,またそのうち4件はその導入時の受け入れ,コミッショニング時の過誤に由来するものであった.また1件では線量評価に関する当事者(医師と技師)間の誤解と,それがコミュニケーション不足によって長年月に亘って看過されたことによる.後半では放射線治療の品質管理・品質保証の維持・向上を目指した最近の活動についても言及した(著者抄録)

2006057625
医中誌Web
症例で見る造影CTの実際 マルチスライスCTの領域別テクニックシリーズ 心・血管領域 64列MDCTの臨床的有用性
Source:INNERVISION(0913-8919) 20巻13号 Page49-52(2005.11)
Author:濱田星紀(仁泉会MIクリニック), 澄川裕充, 井上敦夫, 三原直樹, 本多修, 富山憲幸, 村上卓道, 中村仁信, 上甲剛

2006046835
医中誌Web
放射線診断に伴う低線量被曝の発がんリスク
Source:血液・腫瘍科(0915-8529) 51巻5号 Page524-532(2005.11)
Author:甲斐倫明(大分県立看護科学大学 人間科学講座環境科学研究室), 伴信彦

2006030441
医中誌Web
【放射線治療】 癌治療における放射線治療の位置付け 「切らずに治す」から「緩和ケア」まで
Source:映像情報Medical(1346-1354) 37巻12号 Page1226-1230(2005.11)
Author:中川恵一(東京大学医学部附属病院 放射線科・緩和ケア診療部), 山川宣

2006021164
医中誌Web
環境影響生化学 基本研究の展開 突然変異説のアンチテーゼから進化医学の創造へ ストレス状態によるヒト遺伝子構造の変動調節機能の発見
Source:千葉医学雑誌(0303-5476) 81巻5号 Page223-227(2005.10)
Author:鈴木信夫(千葉大学 大学院医学研究院環境影響生化学), 喜多和子, 菅谷茂, 鈴木敏和, 一村義信

2005291410
医中誌Web
放射線同元素定期教育訓練時のアンケート結果の解析
Source:日本放射線安全管理学会誌(1347-1503) 4巻1号 Page50-53(2005.07)
Author:廣井朋子(聖マリアンナ医科大学 大学院アイソトープ研究施設), 立浪忍, 桑原理恵, 増田陽子, 神山廣司, 松井宏晃
Abstract:聖マリアンナ医大アイソトープ研究施設は昭和48年4月に大学本館に設置され,これまでに通算28回の再教育訓練と,約100回の新規教育訓を行った.平成14年度から参加者に対してアンケートや簡単なテストを行い,その意識状況を把握することを開始した.解析対象者とした77例の業務従事者中で,RIを取扱う予定がある者(A群)47例,予定のない者(B群)30例であった.使用者の年齢や実際に使用されている核種に差はなかった.ハンド・フット・クロスモニターの使用状況をA群とB群で比較すると,解答の分布状況には明らかな有意差を認めた.同じ比較を,男性と女性,第1管理区域使用者と第2管理区域使用者に分けて行ったところ,回答パターンに有意差はみられなかった

2005275008
医中誌Web
メディカルトレンド2005 平成16年度文部科学省科学研究費補助金採択研究課題の成果 イメージングによる診断の研究を中心に 萠芽研究 放射線治療におけるリアルタイム式体内埋め込み型放射線測定システムの開発
Source:INNERVISION(0913-8919) 20巻8号 Page32(2005.06)
Author:山田章吾(東北大学 大学院医学系研究科), 仲田栄子, 高井良尋, 根本建二, 小川芳弘, 石井慶造, 菊池洋平
Abstract:リアルタイム式体内線量測定システムが開発されれば,その信号をもとに治療装置の制御が可能で,正確な照射線量投与と同時に,医療事故を皆無とすることが可能となる.単一素子結晶テルル化カドミウム(CdTe)素子は,放射線量に比例して数十nAの微弱電流を発生した.この微弱電流を特定周波数の磁場に増幅変調し,離れたところの磁場計測器を用いて,バックグラウンド磁場との差分を計算し,CdTe発生電流値を求めた.CdTe発生電流値は,放射線線量率との間に強い相関関係を認め,本線量計システムは,十分目的にかなったものであることが判明した

2005264665
医中誌Web
放射線による障害の防止 法律改正と管理の徹底
Source:日本放射線安全管理学会誌(1347-1503) 4巻1号 Page12-15(2005.07)
Author:青山伸(文部科学省 科学技術・学術政策局)

2005262919
医中誌Web
日本放射線技師会 医療安全対策委員会活動指針(0)
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 52巻7号 Page1793-1797(2005.07)
Author:太田原美郎(日本放射線技師会), 大川渡, 小口宏, 後藤太作, 杉本勝也, 鈴木久美子, 藤崎拓郎, 森分直実, 藤本幸宏, 日本放射線技師会医療安全対策委員会

2005254713
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 照射事故から学ぶ 患者の立場から
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page85-87(2005.07)
Author:會田昭一郎(市民のためのがん治療の会)

2005254712
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 照射事故から学ぶ 放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 マスメディアの立場から
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page80-84(2005.07)
Author:渡辺勝敏(読売新聞社 医療情報部)

2005254711
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 照射事故から学ぶ 放射線治療専門技師の立場から
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page76-79(2005.07)
Author:保科正夫(群馬県立県民健康科学大学 診療放射線学部)

2005254710
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 照射事故から学ぶ 放射線治療医の立場から
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page72-75(2005.07)
Author:山田章吾(東北大学 大学院医学系研究科医科学専攻病態制御学講座放射線腫瘍学分野)

2005254709
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 最近の照射事故から 放射線治療施設での事故事例とリスクマネージメント
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page68-71(2005.07)
Author:池田恢(国立がんセンター中央病院 放射線治療部)

2005254708
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 最近の照射事故から 国立弘前病院の過剰照射事故調査
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page51-67(2005.07)
Author:古賀佑彦(藤田保健衛生大学)

2005254707
医中誌Web
放射線治療照射事故・トラブルから学ぶ放射線安全 ICRP Publication 86 「放射線治療患者に対する事故被曝の予防」の概要
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page45-50(2005.07)
Author:平岡真寛(京都大学 医学研究科腫瘍放射線科学)

2005254702
医中誌Web
放射線従事者の被ばく管理50年と今後の展望
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 43号 Page11-19(2005.07)
Author:沼宮内弼雄(放射線計測協会)

2005253928
医中誌Web
山形大学病院における過小照射事故の原因および再発防止に関する調査報告書
Source:日本医学放射線学会雑誌(0048-0428) 65巻3号 Page310-318(2005.07)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2005239785
医中誌Web
【医療放射線防護の 常識・非常識】 最近の医療被ばくと防護について考えること 放射線防護に対する基本理念を明確に
Source:INNERVISION(0913-8919) 20巻8号 Page25-26(2005.06)
Author:越田吉郎(金沢大学 大学院医学系研究科保健学科)

2005239778
医中誌Web
【医療放射線防護の 常識・非常識】 最近の医療被ばくと防護について考えること 大人のがん治療 放射線治療と医療被ばくを考える
Source:INNERVISION(0913-8919) 20巻8号 Page14(2005.06)
Author:中川恵一(東京大学医学部附属病院 放射線科)

2005231798
医中誌Web J-STAGE
NPPの事故後の回復作業に参加した核施設の従業者における固形癌発生頻度に関する放射線と疫学的解析(Radiation and Epidemiological Analysis for Solid Cancer Incidence among Nuclear Workers Who Participated in Recovery Operations Following the Accident at the Chernobyl NPP)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 45巻1号 Page41-44(2004.03)
Author:IvanovVictor(ロシア), IlyinLeonid, GorskiAnton, TukovAlexander, NaumenkoRoman
Abstract:広島および長崎の放射線リスクをチェルノブイリ事故の健康影響の予測に用いることについて疑問があがっている.チェルノブイリ事故後,発電所員として働いた男性の核施設労働者の被爆量と固形癌発生頻度の関係を解析した.18~60歳の8,654名に関する医学的情報と線量についての情報,外部放射線量に関する記録を用いて解析した.これらのデータは1996年から2001年の期間に集められたもので,45,166.5人年の追跡調査によるものであった.コホート中179件の固形癌が発生した.被爆時の発電所員の平均年齢は35.8歳,被爆量の平均値は約0.05Svであった.線両-影響の相関(放射線による悪性腫瘍の発生)は統計ソフトウェアEPICUREを用いて解析した.解析の結果,このコホートの発癌率は同年代のロシア人の平均発癌率を超えるものではなかった.全ての癌のSIRの平均値は全追跡期間を通じて0.88であった.放射線による発癌のリスクは有意なものではなかった.1Svあたりの相対危険度は0.95であった

2005215216
医中誌Web
放射能臨界事故による学校児童生徒の心的外傷後症状に関する研究
Source:心身医学(0385-0307) 45巻8号 Page607-617(2005.08)
Author:秋坂真史(宮崎大学安全衛生保健センター (メンタルヘルス部門)), 渡辺めぐみ, 志井田孝, 石津宏
Abstract:茨城県東海村で発生したJCO社による放射能臨界事故は,一般社会のみならず心身の健康に敏感な住民にも大きな衝撃をもたらした.事故災害やその健康被害などについての報告も多い中,本事故についての現場からの調査報告,とりわけ児童の心身への影響に関する学術報告は皆無に近かった.そこで,本邦で初めて住民を巻き込んだ放射能洩れ事故が,近隣の学校生徒の心身に与えた影響,特に心的外傷後症状の実態や内容などを調べる目的で調査を行った.屋内退避対象地域になったJCOから半径10km圏内の7市町村に所在する15校の小学生・中学生・高校生計479名を分析対象に,事故直後(想起)および事故1年後に心的外傷後症状の感情状態や変化(現在)に関し,無記名かつ自記式の質問紙調査を実施した.男女別また校種別でも,両期とも精神的症状項目で女子が有意に高かった.事故直後の身体症状や睡眠障害・興奮などの心身症状は性差なく,比較的少数であったが存在はした.このように事故1年後でも思春期女子の感情不安定性が目立ち,健康診断や精神的フォローアップの必要性が示唆された(著者抄録)

2005198902
医中誌Web
病院とっておきのもの 放射線被ばく医療への対応と従事
Source:全国自治体病院協議会雑誌(0389-1070) 44巻6号 Page8-9(2005.06)
Author:池田孝之(敦賀市立敦賀病院)

2005188097
医中誌Web
放射線治療における事故事例と事故防止対策 誤照射事故の立入り調査の教訓
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 60巻6号 Page755-757(2004.06)
Author:保科正夫(群馬県立医療短期大学 診療放射線学科), 渡辺良晴, 木村千明, 熊谷孝三

2005185997
医中誌Web
放射線医学と病理学 各論 大量被ばく 臨界事故死亡症例 治療法と病理診断
Source:病理と臨床(0287-3745) 23巻6号 Page649-660(2005.06)
Author:明石真言(放医研緊急被ばく医療セ 被ばく医療部), 宇於崎宏, 深山正久, 中川恵一, 石川隆俊, 三澤章吾, 土井幹雄, 前川和彦

2005185004
医中誌Web
放射線治療・安全への布石 高品質管理放射線治療について
Source:新医療(0910-7991) 32巻6号 Page141-145(2005.06)
Author:白土博樹(北海道大学病院 放射線科)

2005184807
医中誌Web
放射線技術と具体的なリスクマネジメント
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 61巻5号 Page616-623(2005.05)
Author:押田茂實(日本大学 医学部社会医学講座法医学部門), 勝又純俊

2005172504
医中誌Web
輸入食品中の放射能濃度 平成15年度
Source:東京都健康安全研究センター研究年報(1348-9046) 55号 Page199-202(2005.02)
Author:観公子(東京都健康安全研究センター 食品化学部食品成分研究科), 牛山博文, 下井俊子, 斉藤和夫

2005172267
医中誌Web
疫学のはなし 放射線医学との接点 部位別のがん 甲状腺がん
Source:放射線科学(0441-2540) 48巻4号 Page126-132(2005.04)
Author:大谷哲也(国立がんセンターがん予防・検診研究センター 予防研究部)

2005163949
医中誌Web
安全衛生史の現場 JCO臨界事故モラルハザードの末に
Source:働く人の安全と健康(1345-2649) 56巻5号 Page484-488(2005.05)
Author:久谷與四郎(())

2005153012
医中誌Web
放射線治療の品質管理・品質保証
Source:Cancer Frontier(1344-8919) 6巻1号 Page113-117(2004.09)
Author:石倉聡(国立がんセンター東病院 放射線部)
Abstract:放射線治療において品質管理・品質保証(QC・QA)は欠かせないものである.しかしながらここ数年続けて「過剰照射事故」が報道されているように,医療現場ではQC・QAを行う体制が必ずしも整っていない現状がある.放射線治療の技術進歩はめざましく,三次元放射線治療(3D-CRT),強度変調放射線治療(IMRT),粒子線治療などの先端医療の普及,治療成績の向上のためにも,早急なQC・QA体制の確立が必要である(著者抄録)

2005140024
医中誌Web J-STAGE
日本の原子力発電所における蒸気洩れ事故(Letter to the Editor: Steam Leak Accident at Nuclear Power Plant in Japan)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 51巻6号 Page615(2004.12)
Author:TakamuraNoboru(長崎大学 医歯薬学総合研究科公衆衛生学), IwauchiTakio, AoyagiKiyoshi, YamashitaShunichi

2005103656
医中誌Web
未来型歯科医療のベーシック 確実な診査・診断のために 診断にこだわる!! 診断としての機能を十分に満たすためのX線撮影 撮影テクニック~アナログの長所を最大限に活かそう
Source:The Quintessence(0286-407X) 24巻2号 Page82-87(2005.02)
Author:下川公一(下川歯科医院)

2005100808
医中誌Web
腹部領域のIVRにおける被曝低減対策
Source:済生会吹田病院医学雑誌(1341-1764) 10巻1号 Page9-13(2004.10)
Author:吉岡大輔(済生会吹田病院 放射線科), 馬渕隆之, 福田博和, 宮内秀直, 橋口広行, 才田壽一
Abstract:腹部インターベンショナルラジオロジー(IVR)の術者被曝の低減を目的に補助防護用具を作成し,その有効性を報告した.防護用具は,ステンレス製のパイプおよびレンチなど用いて作成した取付金具に,鉛カーテンの廃品にフックを取り付けた防護エプロンを引っ掛け,寝台サイドレールに固定できるようにした.ポケット線量計をIVR術者の放射線防護衣外側の腹部と頸部に装着し,補助防護用具を取り付けた20症例(合計透視時間183.7分)と取り付けない20症例(合計透視時間190.6分)の被曝線量の平均値を比較検討した.その結果,1検査あたりの平均被曝線量は防護用具を取り付けることにより頸部では18.5μSv→6.2μSvに,腹部では11.8μSv→1.9μSvに減少した.また,廃品利用のためコストを低く抑えることができた

2005100329
医中誌Web
統合失調症のニューロン新生障害仮説
Source:実験医学(0288-5514) 22巻16号 Page2312-2317(2004.11)
Author:大隅典子(東北大学大学院医学系研究科附属創生応用医学研究センター), 前川素子, 櫻井勝康
Abstract:統合失調症の発症には遺伝的背景と環境的要因があり,これまでにドパミン仮説,神経発達障害仮説,さらに最近ではグルタミン酸仮説やカルシニューリン仮説が提唱されているが,まだその全貌は明らかになっていない.一方,生後脳におけるニューロン新生に関する研究が盛んになり,その分子機構や脳の機能における意義についての関心が高まっている.そこで,ニューロン新生の障害という観点から統合失調症を捉える「統合失調症のニューロン新生障害仮説」について解説した

2005093098
医中誌Web
山形大学病院における過小照射事故の原因及び再発防止に関する調査報告書
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 61巻1号 Page15-20(2005.01)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2005093061
医中誌Web
【統合失調症 分子から治療まで】 統合失調症の神経幹細胞機能異常仮説
Source:脳21(1344-0128) 8巻1号 Page34-38(2005.01)
Author:森則夫(浜松医科大学 精神神経医学講座)

2005091296
医中誌Web
睡眠時呼吸障害
Source:健康管理(0451-6508) 607号 Page6-18(2005.01)
Author:村田朗(日本医科大学 第四内科)

2005088917
医中誌Web
【妊娠と放射線】 放射線の影響を調べる科学研究
Source:助産雑誌(1347-8168) 58巻11号 Page956-963(2004.11)
Author:内山禮子(放射線医学総合研究所放射線安全研究センター), 王冰, 山内正剛

2005083841
医中誌Web
チェルノブイリ原発事故後の甲状腺癌とチェルノブイリ組織バンク
Source:病理と臨床(0287-3745) 23巻1号 Page53-58(2005.01)
Author:伊東正博(国立病院機構長崎医療センター 研究検査科), 山下俊一

2005060374
医中誌Web
RI実験室の汚染除去マニュアル
Source:Radioisotopes(0033-8303) 53巻12号 Page635-644(2004.12)
Author:和達嘉樹(日本原子力産業会議), 入江正明

2005010542
医中誌Web
放射線の健康影響 広島・長崎,チェルノブイリ,そしてJCO
Source:日本医事新報(0385-9215) 4197号 Page1-14,33-36(2004.10)
Author:長瀧重信(長崎大学)

2004305089
医中誌Web
【放射線治療における事故防止と対策】 医療安全のためのチームアプローチ
Source:臨床放射線(0009-9252) 49巻9号 Page1077-1081(2004.09)
Author:中島和江(大阪大学医学部附属病院 中央クオリティマネジメント部)

2004304924
医中誌Web
多発する放射線治療事故とその対策
Source:日本医事新報(0385-9215) 4194号 Page59-61(2004.09)
Author:早渕尚文(日本放射線腫瘍学会 総務)

2004301759
医中誌Web
臨床医のための病理学Q&A 放射線障害の病理
Source:現代医療(0533-7259) 36巻9号 Page1961-1965(2004.09)
Author:深山正久(東京大学 大学院医学系研究科人体病理学), 宇於崎宏

2004296356
医中誌Web
チェルノブイリ除染作業者における甲状腺良性疾患頻度の実態
Source:広島医学(0367-5904) 57巻4号 Page386-387(2004.04)
Author:高村昇(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科), ZagurovskayaMarianna, SlesarevVladimyr, 青柳潔, 山下俊一
Abstract:カザフスタン共和国に在住する除染作業者における良性甲状腺疾患の頻度に関する調査を行った.方法は,カザフスタン共和国第二次世界大戦軍人病院においてフォローされている除染作業者57名からインフォームドコンセントを取得後,血清を採取し,TSHおよび抗TPO抗体を測定した.また,セミパラチンスク核実験場周辺地区住民54名,アルマティ在住の健常人51名についても同様に血清を採取し,TSHと抗TPO抗体を測定した.その結果,TSH高値を示した症例は,除染作業者で3名(5.3%)であったのに対して,核実験場周辺地区住民では2名(4.0%),健常人では1名(1.9%)であった.また,TPO抗体陽性者についても除染作業者で1名(1.9%)であったのに対して,核実験場周辺地区住民では2名(4.0%),健常人では2名(4.0%)であった.以上,現時点での除染作業者における甲状腺良性疾患の増加傾向は確認されなかったものの,今後も注意深いフォローアップが必要であると考えられた

2004275990
医中誌Web
国立弘前病院における過剰照射事故の原因および再発防止に関する調査報告書
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 60巻7号 Page887-895(2004.07)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2004274217
医中誌Web
医療放射線防護の常識・非常識 医療現場の声から世界の流れまで いろいろな放射線の安全管理 MRI検査とRI検査の管理
Source:INNERVISION(0913-8919) 19巻7号 Page98-100(2004.06)
Author:大野和子(愛知医科大学 医学部放射線医学教室)

2004269325
医中誌Web
【放射線部におけるリスクマネジメント】 放射線部のリスクマネジメント 誤照射事故防止のための電子線測定法の新たな提案
Source:Radiology Frontier(1344-316X) 7巻2号 Page117-124(2004.05)
Author:熊谷孝三(国立療養所福岡東病院 放射線科診療放射線), 島村正道, 的場優
Abstract:放射線治療における誤照射事故を防止するために,運用が非常に煩雑な電子線測定法についてプロトコルを新たに提案した.本プロトコルはJARP(2001)プロトコルに厳密に準拠し,吸収線量に変換するための線質変換係数および校正定数比を市販の43種の電離箱について求め,作表化する.任意の深さの吸収線量はエネルギー指標(深部電離量半価深,深部線量半価深,平均入射エネルギーのいずれか)を決定し,作表からそれらの定数を選択し,電離箱の測定値に掛ければ精度的に問題なく,かつ簡単に決定できる.この方法により電子線治療の際の過剰照射や過少照射による事故防止が可能になる

2004269322
医中誌Web
【放射線部におけるリスクマネジメント】 放射線治療におけるリスクマネジメント 国立弘前病院の過剰照射調査団報告から
Source:Radiology Frontier(1344-316X) 7巻2号 Page103-106(2004.05)
Author:早渕尚文(久留米大学 医学部放射線科), 遠藤真広, 広川裕, 保科正夫, 渡辺良晴, 福村明史, 佐方周防
Abstract:2003年10月に明らかになった国立弘前病院の過剰照射事故に対して,日本物理連絡協議会では関係する学会から専門家7名を選び調査団を派遣した.調査の結果,272名の患者,320の部位が過剰照射の対象であった.原因として,5年近く担当医師が指示した線量評価の方法と担当技師が計算した線量評価の方法が相違していたことが明らかになった.この調査結果を中心に放射線治療に関するリスクマネジメントの問題点について報告した

2004264020
医中誌Web
けんさ質問箱Q&A 放射線大量被曝による放射線障害の所見とその検出法は
Source:検査と技術(0301-2611) 32巻7号 Page671-676(2004.07)
Author:篠塚明(昭和大学 医学部放射線科)

2004254133
医中誌Web
社会が抱くリスクイメージと放射線カウンセリング 不安の成り立ち
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 51巻7別冊号 Page43-48(2004.07)
Author:村井均(仙台逓信病院 放射線室)

2004254129
医中誌Web
新聞報道にみる放射線被ばくについて 職業被ばくと医療被ばく 新聞報道された放射線被ばく事例の分析
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 51巻7別冊号 Page5-10(2004.07)
Author:諸澄邦彦(埼玉県立がんセンター 放射線技術部)

2004253748
医中誌Web
クローン性染色体異常の生成機構 骨髄幹細胞の動態を垣間見る
Source:放射線生物研究(0441-747X) 39巻2号 Page113-122(2004.06)
Author:中村典(放射線影響研究所 遺伝学部), 中野美満子, 児玉喜明, 大瀧一夫, CologneJ.B., 阿波章夫

2004233290
医中誌Web
原爆被災,チェルノブイリ被災者を主とする災害被災者の症例と方法論的検討
Source:広島医学(0367-5904) 57巻4号 Page374-377(2004.04)
Author:渡辺正治(広島健康福祉技術専門学校), 塚本弥生, 木村昭郎, D・ラジク, E・トルスタヤ
Abstract:原爆被災,チェルノブイリ被災者を主とする災害被災者の症例と方法論的検討を行った.原爆被災では近距離2km以内の被災家族や家財の喪失と身体障害の過重の場合(4例提示)の共通問題は,他の災害被災と異なり長期間の災害と貧困の関連があり,そのケアでは特に精神心理社会的分野で地域中心のプレベンション(予防ケア),ポストベンション(被災後ケア)及び渦中における多くの準備を重ねるべきである.したがって,チェルノブイリ被災者については被災後の社会,経済変動が大きく,身体的影響とともに生活上のストレスが加重しているものが多くみられ,上記ケアを含む支援を考えることが重要だと思われた

2004233289
医中誌Web
旧ソ連邦居住者の体内被曝の検討
Source:広島医学(0367-5904) 57巻4号 Page371-373(2004.04)
Author:森田直子(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科原研放射), 芦澤潔人, 高村昇, 島崎達也, 山下俊一, 奥村寛
Abstract:旧ソ連邦居住者の体内被曝について検討した.対象は,研修事業で長崎を訪れたチェルノブイリ周辺国およびカザフスタン共和国の医師団6名(男性2名,女性4名・年齢27~38歳)で,ホールボディカウンタを用いてγ線エネルギースペクトルより体内Cs-137を算定した.6名中2名でCs-137が検出され,比放射能はウクライナ・キエフ市の女性で8.0Bq/kg,ベラルーシ・ゴメリ市の男性で4.6Bq/kg,年間被曝線量はそれぞれ6.9μSv/年,4.0μSv/年で,自然放射線による年間被曝線量(2.4mSv/年)以下であった.さらに,Cs-137の物理的半減期の30年を生物学的半減期として推定した測定後50年間の被曝線量は,自然放射線による50年間の被曝線量(120mSv)に比し,いずれも1%未満であり,チェルノブイリ原発事故による体内被曝の影響はないと考えられた

2004226308
医中誌Web
【災害対策】 ちょっと耳慣れない災害対策「二次被ばく医療」についての取り組み
Source:済生(1343-571X) 899号 Page29-32(2004.05)
Author:辛憲哲(川内病院 放射線部)

2004223931
医中誌Web
放射線業務における医療事故防止に関する学術調査(第一報) リスク事例の調査と分析
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 60巻5号 Page676-685(2004.05)
Author:熊谷孝三(福岡東医療センター), 天内廣, 太田原美郎, 西村健司, 森田立美, 平成13,14年度放射線業務における医療事故防止に関する研究班
Abstract:全国の病院636施設にアンケート調査を行い344施設から回答を得た.97.0%の施設が院内に医療事故防止委員会を設置していた.医療事故防止マニュアルが「有る」あるいは「作成中」の施設は94.6%であった.過去の医療事故事例の総数は1411件で,内容は「患者を間違って撮影した」が52.9%で最も多く,以下「装置の器具,補助具などを患者の上に落下させた」11.2%,「強磁性体の止血クリップを体内にもつ患者やペースメーカー装着患者に検査を実施した」8.5%,「患者が検査台から落下して負傷した」8.4%,「妊婦に胃透視検査や下腹部CT検査を実施した」8.0%などの順であった.リスク事例の総数は2674件で,内訳はヒヤリ・ハットや医療事故が2097件,患者からの苦情・質問事例が1023件などであった.リスク事例を程度が軽い順にGrade IからGrade IVの4段階に分類すると,最も多いのはGrade IIで56.9%を占めた.リスクのモダリティ分類では「一般撮影」が最多で45.1%を占めていた

2004217805
医中誌Web J-STAGE
Letter to the Editor Chernobyl施設解体事業参加者における良性甲状腺疾患(Letter to the Editor: Benign Thyroid Diseases among Chernobyl Liquidators)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 50巻6号 Page837-838(2003.12)
Author:ZagurovskayaMarianna(イラン), TakamuraNoboru, SlesarevVladimyr, AoyagiKiyoshi, YamashitaShunichi

2004217237
医中誌Web
北海道内某病院における密封小線源紛失事故の原因及び再発防止策に関する医学放射線物理連絡協議会による調査報告書 平成15年4月13日
Source:医学物理(1345-5354) 23巻1号 Page102-113(2003.03)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2004217230
医中誌Web
【遠隔医療】 多施設国際遠隔医療ネットワークを用いたチェルノブイリ原発事故後のベラルーシ共和国に対する医療支援
Source:医学物理(1345-5354) 23巻1号 Page44-50(2003.03)
Author:小池健一(信州大学 医学部 小児科), 小宮山淳, 滝沢正臣, 中井圭司, 村瀬澄夫, 神谷さだ子, 鎌田實, オリガ・ビテリエブナ・アレイニコワ, ミハエル・ボガチェンコ

2004210998
医中誌Web
熱ルミネセンス線量計(TLD)を用いた空間放射線量の測定(1999.4~2002.3)
Source:埼玉県衛生研究所報 37号 Page146-149(2004.03)
Author:三宅定明(埼玉県衛生研究所), 日笠司, 大沢尚, 高岡正敏, 中澤清明, 浦辺研一

2004203431
医中誌Web
新世紀の緊急被ばく医学 急性被ばくに対する救急医療
Source:広島医学(0367-5904) 57巻4号 Page307-310(2004.04)
Author:鈴木元(放射線影響研究所 臨床研究部)

2004185700
医中誌Web
【災害・被害を受けた住民への支援 暮らしとコミュニティの再建をめざして】 東海村ウラン臨界事故 住民の不安に対応するために
Source:保健師ジャーナル(1348-8333) 60巻4号 Page324-327(2004.04)
Author:佐藤正(茨城県ひたちなか保健所), 斉藤昭子, 黒江悦子, 田邊好美, 堀江美恵子, 小坂由紀子, 福田於美, 大高恵美子, 澤畑恵子

2004178470
医中誌Web
チェルノブイリ原発事故後の心のケア活動
Source:心と社会(0023-2807) 35巻1号 Page44-51(2004.03)
Author:錬石和男(放射線影響研究所 臨床研究部)

2004176612
医中誌Web
保健物理学会夏の学校印象記 1本のタバコと放射線
Source:保健物理(0367-6110) 39巻1号 Page7-8(2004.03)
Author:八田昌久(埼玉大学 理工学研究科博士後期課程)

2004151220
医中誌Web
全国の都道府県保健所・市町村における健康危機管理機能への対応状況とその関連要因
Source:日本公衆衛生雑誌(0546-1766) 51巻2号 Page109-116(2004.02)
Author:杉浦裕子(国立保健医療科学院 研修企画部), 武村真治, 大井田隆, 岩永俊博
Abstract:全国の都道府県460保健所と3173市町村を対象に,郵送によるアンケート調査を行い,健康危機管理機能への対応状況と実地訓練の主催の有無,人口,管内での過去の健康危機発生の有無,発生の可能性がある施設・自然環境の有無について検討した.アンケート回収率は保健所72.8%,市町村61.7%であった.24時間勤務体制が被害状況に対応して実施できる体制が準備できている保健所は6割であったが,非難住民への保健活動,避難所における衛生活動,住民への情報提供の体制が整っているのは保健所・市町村とも5割以下であった.市町村では過去に危機管理に迫られた経験があるところでは体制が整えられる傾向を認めたが,保健所では認められなかった.保健所・市町村とも健康危機管理機能への対応状況は十分であるとは言えず,保健所は市町村の対応のために支援を行う必要があると考えられた

2004140822
医中誌Web
放射線災害訓練(原子力災害想定)共催による知見と参加者への調査報告
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 51巻3号 Page203-208(2004.03)
Author:渡辺浩(横浜労災病院 中央放射線部), 沼田恭一, 佐藤寛之, 大内幸敏, 吉田篤史, 笹沼和智, 吉田浩子, 濱田順爾
Abstract:神奈川県放射線管理士部会と東京都放射線管理士部会は,横須賀市医師会が主催した放射線災害訓練を企画の段階から組織的に参画し共催し,放射線災害時における避難所・救護所での活動を,マニュアルを参考により現実的な訓練を想定して行った.それらの過程の中で得られた知見と訓練参加者にアンケートを実施した.放射線災害時の避難所・救護所活動は,指揮系統や派遣された各機関の連携等が明確になっていない等の問題が多かった

2004124615
医中誌Web J-STAGE
ヨードカリウム(KI)経口投与後の尿中ヨード(UI)動態(Urinary Iodine Kinetics after Oral Loading of Potassium Iodine)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 50巻5号 Page589-593(2003.10)
Author:TakamuraNoboru(長崎大学 医歯薬総合研究公衛), HamadaAiko, YamaguchiNinpei, MatsushitaNahoe, TarasiukIgor, OhashiToshinori, AoyagiKiyoshi, MineMariko, YamashitaShunichi
Abstract:ヨードに富む地方の核の非常事態における甲状腺機能障害に対するヨード剤投与の適切なガイドラインを確立するため,ヨードの動態に関する検討を行った.まず,長崎においてKI溶液及び錠剤の等価効果をKI排泄量にて評価した.その結果,両者の排泄量に差はなかった.また,ヨード欠乏地域であるベラルーシのゴメリ州にても同様の実験を行ったところ,長崎と同様の結果であった.次いで,ヨードを豊富に含む食事のヨード動態をUIの排泄量にて評価した.ヨードを豊富に含む食事を摂取した場合のUI排泄比は,KI製剤摂取6時間後より有意に低かった.以上より,KI溶液はKI錠剤と同様に有用であること,ヨードを豊富に含む食事は核の非常事態における急激な甲状腺障害に対して効果的ではないこと,が明らかとなった

2004119735
医中誌Web
【健康危機管理】 福井県原子力防災訓練における健康福祉センター(保健所)の役割
Source:北陸と公衆衛生(0288-7649) 47号 Page12-14(2001.03)
Author:南陸男(福井県若狭健康福祉センター)

2004101163
医中誌Web
麻酔管理の安全性向上を目指して ヒューマンエラーの防止に向けて チームによるエラー防止
Source:日本臨床麻酔学会誌(0285-4945) 23巻9号 Page234-239(2003.11)
Author:佐相邦英(電力中央研 ヒューマンファクター研究センター)

2004097875
医中誌Web
緊急被ばく医療における2つの価値と看護の視点
Source:日本災害看護学会誌(1345-0204) 5巻2号 Page33-38(2003.09)
Author:小西恵美子(長野県看護大学)

2004090536
医中誌Web
チェルノブイリ原子力発電所周辺地区における鉛汚染に対する調査(第1報) 尿中ポルフィリン濃度及び微量元素について
Source:ポルフィリン(0918-4368) 12巻2号 Page59-62(2003.10)
Author:高村昇(長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科), 近藤雅雄, 東栄美, BebeshkoVladimir, 青柳潔, 山下俊一
Abstract:1986年のチェルノブイリ原子力事故後に散布されたとされる鉛による健康影響を調査するためにウクライナにおける鉛汚染地区と対象地区における尿のサンプリングを行った.尿中ポルフィリンには地区による有意差は認められなかったが,尿中鉛濃度については汚染地区群において高濃度の鉛排泄がみられた.ヒ素は高汚染地区と低汚染地区において有意差がみられた

2004078515
医中誌Web
高校生のX線被曝事故
Source:臨床皮膚科(0021-4973) 57巻13号 Page1180-1182(2003.12)
Author:菅原祐樹(岩手医科大学 皮膚科学教室), 松田真弓, 赤坂俊英
Abstract:17歳男.高校での物理実験中に右手を放射線照射装置の中に入れ,40秒ほど照射を受けた.照射3週後に右示指,中指,環指に比較的境界明瞭な紅斑と疼痛など急性放射線皮膚炎症状を呈した.鎮痛と抗炎症を目的に2週間のNSAIDs内服とvery strongのステロイド外用剤の塗布を継続した.初診時の一部色素沈着を伴った紅斑は受傷後6週時にはほぼ黒褐色斑となり,8週時には落屑と共に色調も改善し,淡紅色となった.経過を通し血液検査に異常は認めなかった

2004037262
医中誌Web
使用済み放射線源の安全管理(3)日本における放射線源の管理の現状(Safe Management of Spent Radiation Source (3) Current Status of Spent Radiation Source Management in Japan)
Source:保健物理(0367-6110) 38巻2号 Page161-163(2003.06)
Author:YoneharaHidenori(文部科学省 科学技術・学術政策局 原子力安全課)

2004019861
医中誌Web
【忘れた頃に来るパニック時にどう対応するか】 突発的緊急災害発生時の対応と準備 患者の立場から
Source:難病と在宅ケア(1880-9200) 9巻6号 Page12-15(2003.09)
Author:宍戸春美(難治性呼吸器感染症研究所)

2004016960
医中誌Web
東海村臨界事故に対する臨床検査室の対応
Source:医学検査(0915-8669) 52巻8号 Page1070-1073(2003.08)
Author:清水一範(放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院 治療診断部 診断課 臨床検査室), 守屋弘子, 山田泰寿

2003315204
医中誌Web
【医療リスクマネジメントに向けて】 他業種に学ぶ医療リスクマネジメント 原子力分野におけるリスクマネジメント 安全のハードとソフト
Source:医学のあゆみ(0039-2359) 別冊巻医療リスクマネジメントに向けて号 Page124-128(2003.08)
Author:北村正晴(東北大学 大学院 工学研究科 技術社会システム 専攻)
Abstract:原子力分野における安全技法とリスク低減方策について解説した.設計ベースでの安全方策がハードウェア重点の安全策であり,ヒューマンファクターや組織要因対応はどちらかというとソフトに近い.安全の破綻,即ち事故は極めて多数の潜在危険要因のいくつかが寄与して発生するが,最近の事故ではヒューマンファクターや組織要因が原因として強調される事例が多い.しかし,まずはハードウェア面で十分な安全策を講じておくことが前提であり,そのような方策なしにひたすらヒューマンエラーの根絶をめざすようなリスクマネジメントは一面的である

2003249996
医中誌Web
臨床工学技士が知っておきたい 法律・基準・規格 画像診断を支える診療放射線技師
Source:Clinical Engineering(0916-460X) 14巻4号 Page398-405(2003.04)
Author:加藤義男(国際薬制研究交流センター)

2003217539
医中誌Web
【染色体がわかる 教科書の先に広がる世界】 放射線と染色体異常
Source:遺伝: 生物の科学(0387-0022) 57巻3号 Page41-47(2003.05)
Author:早田勇(放射線医学総合研究所)

2003206637
医中誌Web
輸入食品中の放射能濃度(第11報) 平成13年度
Source:東京都立衛生研究所研究年報(0082-4771) 53号 Page131-135(2003.02)
Author:観公子(東京都立衛生研究所 生活科学部), 牛山博文, 新藤哲也, 斉藤和夫

2003198053
医中誌Web
【PTSD研究のフロントライン】 東海村臨界事故による学生の精神健康への影響とその特徴
Source:精神保健研究(0915-065X) 15号 Page11-21(2002.03)
Author:簑下成子(川村短期大学 生活学科), 井口藤子, 西表美智代, 土井真知, 安藤久美子, 小西聖子, 岡田幸之, 佐藤親次
Abstract:事故地点からの距離が近い学校の生徒713名(男616名,女97名,平均17.5歳;A群)と遠い学校の生徒78名(男67名,女11名,平均18.4歳;B群)に対し,事故後15日に認知・行動,影響不安に関する質問と心理尺度を用いた調査を行った.自分の身体への影響の心配度(Visual Analog Scale)はA群28.3%,B群20.2%,状態-特性不安尺度(STAI)はA群42.6,B群45.3,日本版精神健康調査票短縮版(GHQ-12)はA群3.1,B群3.7と有意差を認め,改定日本版出来事インパクト尺度(IES-R)はA群6.1,B群5.9と有意差はなかった.3ヵ月後のA群では影響不安,STAI,IES-Rの得点が有意に低下したが,GHQ-12は有意な変化がなかった.STAIが悪化したのは63名,改善は113名,GHQ-12は各々107名,92名,IES-Rは各27名であった.3ヵ月後に悪化する要因は,「男」「上級生」「生命に危険を感じた」「避難勧告・屋内退避あり」「情報に注意・事故関連のショックあり」等であった

2003198052
医中誌Web
【PTSD研究のフロントライン】 東海村臨界事故が周辺住民に与えた精神的影響について 大学生を対象とした事故後1ヵ月時点での質問票調査の結果から
Source:精神保健研究(0915-065X) 15号 Page5-10(2002.03)
Author:中島聡美(常磐大学 コミュニティ振興学部), 辰野文理
Abstract:学生308名(男118名,女190名,平均19.6歳).事故時に屋内退避を行ったのは131名(A群),非退避は177名(B群)で,事故直後に不安を「強く感じた」は33.8%,「少し不安」「殆ど不安を感じなかった」は65.6%であった.A群は有意に「強い不安」の者が多かった.事故後1ヵ月で,現在・将来の健康,外出に不安を感じているのは60%程度で,東海村を通ることに関しては83.4%であった.A群は現在・将来の健康,食物,外出への強い不安を感じる者が有意に多かったが,「東海村を通ること」には両群間で有意差はなかった.Impact of Event Scale Revised(IES-R)の得点分布は,0点が最も多い右下がりを示し,平均は4.7点であった.PTSDのスクリーニングとしてのカットオフ値25点以上は3.9%で,A群5.3%,B群2.9%と有意差はなかった.サブスケールの平均は侵入1.33,回避2.05,過覚醒1.32であった.IES-R得点は性別では男,直後の不安では強かった者が有意に高く,A群はB群よりも高い傾向であった

2003194772
医中誌Web
医薬発第188号(平成13年3月12日付)による核医学のしゃへい計算 医療法施行規則改正の概要と趣旨を理解するために
Source:核医学技術(0289-100X) 22巻3号 Page159-167(2002.09)
Author:渡辺浩(横浜労災病院), 福喜多博義, 松枝由美, 五十嵐均, 菊池敬, 大竹英則, 日本核医学技術学会関東地方会調査研究委員会

2003191699
医中誌Web
放射線医療監視のポイント 知っておくべきこと 医療放射線立入検査の意義とその役割
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 36号 Page15-22(2003.03)
Author:山口一郎(国立保健医療科学院 生活環境部)

2003179200
医中誌Web
チェルノブイリ原発事故汚染地域Obninskにみられた甲状腺腫瘍におけるWnt伝達経路とPin1の発現の検討
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page298-300(2002.09)
Author:成毛有紀(長崎大原爆後障害医研 資料収集保存部 生体材料保存室), 中島正洋, セリック・メイルマノフ, ウラヂミル・サエンコ, タチアナ・ログノヴィッチ, 伊東正博, 山下俊一, 関根一郎
Abstract:チェルノブイリ原発汚染地域に発生した甲状腺癌におけるWnt伝達経路の役割を明らかにする為にβ-cateninとcyclin D1,Pin1の組織内発現を免疫組織化学的手法を用いて検討した.材料としてチェルノブイリ原発汚染地域の濾胞腺腫12例,乳頭癌20例から得られたホルマリン固定パラフィン切片を用いた.β-cateninとcyclin D1の発現は,これまでの報告に比べて高頻度であり,これらの甲状腺腫瘍におけるWnt伝達経路の活性化の関与が強く示唆された.又,乳頭癌においてPin1の発現が高頻度に認められ,Wnt伝達経路とは別にPin1による調節機構がβ-cateninとcyclin D1の発現亢進に関与していることが示唆された

2003179199
医中誌Web
ヨードの予防的内服による薬剤の体内動態と効果について;長崎における治験
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page295-297(2002.09)
Author:重松祐美子(長崎大原爆後障害医研 分子医療部門), 山田美貴, 稲葉基高, 濱田亜衣子, 三根真理子, 高村昇, 大橋俊則, 山下俊一
Abstract:放射線事故の予防的内服に世界的に安定ヨードの錠剤が広く使用されているが,ハイリスクグループである小児には服用し易い剤形ではない.そこでヨウ化カリウムの錠剤と溶液の2形態について薬剤の体内動態と効果をヨード充足地域である長崎県で行った.21~26歳の健常男子10名をランダムに2群に分け,I群は1回目に錠剤,2回目に溶液を,II群は1回目に溶液,2回目に錠剤を服用し,尿中ヨードを測定した.その結果,錠剤と溶液で有意な差は認められなかった.予防的内服としてヨードを用いる場合,溶液で処方することで対象者に適切な用量を服用指導することが可能と考えられた.溶液のメリットとしては,小児にとって飲み易く,体重に合わせて調整し易いこと等があげられるが,錠剤と比べて配付の際手間がかかるというデメリット面がある

2003179198
医中誌Web
ヨード剤型の違いによる経口負荷後のヨード体内動態の考察;ベラルーシ共和国ゴメリ州での治験
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page292-294(2002.09)
Author:山田美貴(長崎大原爆後障害医研 分子医療部門), 稲葉基高, 重松祐美子, 濱田亜衣子, 三根真理子, 高村昇, 大橋俊則, TarasiukIgor, 山下俊一
Abstract:放射線事故の予防的内服の際に小児にとってより飲み易い形態であるヨウ化カリウム溶液と,現在用いられている錠剤との効果の比較をチェルノブイリ原発事故後甲状腺癌が激増したベラルーシ共和国で行い,より効果的な予防的内服について検討した.18~24歳の男子大学生10名を半分に分け,クロスオーバーで錠剤と溶液を服用してもらい,尿中ヨードを測定して体内動態を調査した.その結果,溶液,錠剤に拘わらず服用時の効果には大差がないことが示唆された.チェルノブイリ周辺地区は従来からヨード欠乏地域と考えられており,1999年の調査でも尿中ヨード値は50μg/L程度であったが,今回の測定での随時尿平均は143.3μg/Lであった.同地区ではヨード塩の普及が近年急速に広まっており,今回の結果はこれによるものと考えられた

2003179197
医中誌Web
チェルノブイリ原発事故後甲状腺がん組織バンク(NISCTB)の活動状況
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page289-291(2002.09)
Author:伊東正博(国立病院長崎医療センター 病理), 山下俊一, AbroshimovS, BogdanovaT, LiVolsiV, RosaiJ, SidrovY, ThomasG, WilliamsED

2003179196
医中誌Web
チェルノブイリ周辺の小児甲状腺疾患
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page284-288(2002.09)
Author:柴田義貞(長崎大原爆後障害医研 放射線障害解析 部門 放射線疫学 研究分野), MasyakinVladimir B., PanasyukGalina D., 高村昇, 山下俊一
Abstract:小児甲状腺癌激増の原因を明らかにする為,チェルノブイリ原発事故前後に周辺で生まれた子供の甲状腺疾患有病状況を調査した.1983年から事故日1986年4月26日までに生まれた子供9720名(I群)には31例,1986年4月27日~12月31日(II群)までに生まれた2409名には,1例の甲状腺癌が認められ,全例乳頭癌であった.1987~1989年に生まれた9472名(III群)には甲状腺癌は1例も認められなかった.甲状腺結節は148名に認められ,有病率は男女ともI群が最も高く,II群,III群の順に低下していた.甲状腺疾患の頻度は一般に女の方が男よりも高く,ある年齢までは年齢と共に高くなる傾向にあるが,本調査の甲状腺結節についても同様の傾向が認められた.性,年齢,出生時期を共変量とするロジスティック回帰分析によっても,チェルノブイリ事故前に生まれた子供の方が,事故後に生まれた子供よりも甲状腺結節の有病率が有意に高いことが示された

2003164541
医中誌Web
東海村中性子線被曝事故における事故後ストレス障害調査研究
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page280-283(2002.09)
Author:池内実(広島大原爆放射能医研), 山脇成人, 中根允文, 松浦正明, 吉田成人, 竹崎嘉彦, タマラ・ジュヌソウア, 笠置恵子, 末永昌美, 早川式彦
Abstract:茨城県東海村のJOCの臨界事故の際に屋内待避させられた住民の事故後,1年後,1年半後の心理調査を行い,事故後のストレス障害の程度とその実態把握を行った.対象を無作為に抽出する際,住所や電話番号が記載されているコンピュータソフトを用い,電話の持ち主の完全な氏名の把握ができ,不特定な地域の対象者の把握が可能となった.郵送質問紙の回収率の低さを補う為に回収には直接各家庭を訪問したが拒否者が非常に多かった.種々の理由から協力が得られず,世帯単位では約40%強の回収率に留まった為,本調査による臨界事故のPTDS全体を把握することはできなかった.以上より代表値とはいえないが約20~30%が精神的に不安な症状を有していることがわかった.GHQ60項目を用いて調査を行ったが,GHQ12はスクリーニング用としてはかなり大きな範囲の疑わしい人も選んでくる可能性があることが明らかになった.60,30,28,20項目場合は,ほぼ同様なスクリーニング率であった

2003164520
医中誌Web
技術的問題 ヒトにおける放射線の遺伝的影響 ミニサテライト遺伝子座における突然変異
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 77巻特集号 Page188-191(2002.09)
Author:小平美江子(放射線影響研究所 遺伝学部)

2003162290
医中誌Web
放射線業務のリスクマネジメント 医療事故予防の土壌と安全文化をはぐくむ 法規制と業界の取り組みについて
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 58巻11号 Page1452-1455(2002.11)
Author:泉孝吉(日本画像医療システム工業会)

2003162289
医中誌Web
放射線業務のリスクマネジメント 医療事故予防の土壌と安全文化をはぐくむ 安全文化をはぐくむために
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 58巻11号 Page1449-1452(2002.11)
Author:森田立美(横浜市立大学附属病院)

2003147058
医中誌Web
東海村放射能事故における学校の対応と学校保健の役割(第2報) 事故後の学校及び養護教諭の対応と役割
Source:学校保健研究(0386-9598) 44巻5号 Page416-425(2002.12)
Author:秋坂真史(茨城大学 教育保健 講座), 佐竹毅, 中村朋子
Abstract:茨城県東海村で20世紀末に起きた放射能臨界事故後の児童生徒や保護者の反応と学校保健の対応や養護教諭に期待された機能や役割について調査した.全体で20%の児童生徒が,養護教諭へ事故や健康被害に関する質問や相談をもちかけ,とりわけ高校生では半数以上の者が養護教諭に質問や相談をしていた

2003129434
医中誌Web
小線源治療用イリジウム線源所在不明事故の経緯と教訓から考えること
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 35号 Page41-45(2002.09)
Author:西尾正道(国立札幌病院北海道がんセンター 放射線科)

2003129433
医中誌Web
金沢大学医学部附属病院における放射線治療線量の過剰照射に思う 再発防止・入力ミスを防ぐには
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 35号 Page38-40(2002.09)
Author:越田吉郎(金沢大学 医学部 保健学科 放射線技術科学 専攻 医用放射線科学 講座)

2003118130
医中誌Web J-STAGE
JCO事故にて放射線被曝した2名の労働者由来の歯牙エナメル質におけるESRによる線量推定(Dose Estimation by ESR on Tooth Enamel from Two Workers Exposed to Radiation due to the JCO accident)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 43巻3号 Page331-335(2002.09)
Author:ShiraishiKunio(放射線医学総合研究所), IwasakiMidori, MiyazawaChyuzo, YoneharaHidenori, MatsumotoMasaki
Abstract:電子スピン共鳴(ESR)を用い,JCO臨界事故関連の放射線被曝者(AとB)2名より摘出した歯牙3本について線量測定を試みた.エナメル質を慎重に分離し,ESR線量計測に供した.被曝者Aの上顎右第8歯の頬側及び舌側の60Coのγ線量に対する線量当量は,各々11.8±3.6,12.0±3.6Gyと推定された.被曝者Bの右上顎第4歯及び左上顎第5歯の頬側線量当量は各々11.3±3.4,11.7±3.5Gy,舌側線量当量は各々10.8±3.3,11.4±3.4Gyと推定された.ESRにて推定された線量は歯萠出部位や向きに非依存性であった

2003113502
医中誌Web
医療リスクマネジメントに向けて 放射線科におけるリスクマネジメント
Source:医学のあゆみ(0039-2359) 201巻11号 Page871-873(2002.06)
Author:平松慶博(東邦大学 医 第2放射線医), 五味達哉
Abstract:放射線科では,X線による障害以外にも多くのリスクがある.造影剤のリスク,最近普及したMRIに関するリスク,さらに大きな施設に共通の管理上の問題など限りない.リスクマネジメントの基本は,起こりうるリスクを予測し,それに対する対策をあらかじめ立ててマニュアルあるいはガイドラインとして明記することである.しかもそれが単なる机上のプランではなく,実際に生かされることが必要である.とくに放射線科においてはまずしっかりしたシステムを確立することが,過剰な照射を防ぎ,かつリスクを少なくするためにも必要である

2003109181
医中誌Web
【患者本位の放射線治療】 放射線治療での事故対策のポイント
Source:新医療(0910-7991) 29巻12号 Page53-57(2002.12)
Author:内山幸男(愛知県がんセンター 放射線治療部)

2003077271
医中誌Web
病院管理者が知っておきたい緊急被ばく医療
Source:病院(0385-2377) 61巻9号 Page742-746(2002.09)
Author:林寛之(福井県立病院 救命救急センター)

2003076480
医中誌Web
新しい治療 急性放射線症候群に対する末梢血幹細胞移植と臍帯血移植
Source:治療学(0386-8109) 36巻9号 Page973-975(2002.09)
Author:千葉滋(東京大学 医学部 血液腫瘍内科)

2003072806
医中誌Web
ヒト・ミニサテライトでの突然変異率への影響を指標とした放射線の遺伝的影響
Source:放射線生物研究(0441-747X) 37巻3号 Page264-281(2002.09)
Author:小平美江子(放射線影響研究所 遺伝学部)

2003054459
医中誌Web
JCO核施設でのアクシデントの犠牲者における致死的中性子照射後の重症免疫不全(Severe Immune Dysfunction after Lethal Neutron Irradiation in a JCO Nuclear Facility Accident Victim)
Source:International Journal of Hematology(0925-5710) 76巻2号 Page157-164(2002.08)
Author:NagayamaHitomi(東京大学医科学研究所), OoiJun, TomonariAkira, IsekiTohru, TojoArinobu, TaniKenzaburo, TakahashiTsuneo A., YamashitaNaohide, AsanoShigetaka
Abstract:日本の東海村にある核処理施設で8~10GyEq混合中性子及びγ線を浴びた犠牲者に,HLA-DRB1ミスマッチの血縁でない臍帯血移植(CBT)を行った.移植者/被移植者の混合キメラ現象が得られ,その後,免疫抑制剤の投与終了に一致して急速な自己造血回復が起こり,in vitroの検査にて自己免疫系の回復が示され,ナイーブT細胞分画及びヘルパーT細胞サブタイプ1分画は増加したが,T細胞の有系分裂反応や同種混合白血球反応は高度に抑制されていた.内因性免疫グロブリン産生もまたアクシデント後120日迄抑制された.内皮移植は成功したが,感染の合併,その後の急性呼吸窮迫症候群にて210日後に死亡した.以上より,8-10Gy以上の中性子はヒト免疫系の完全障害を起こし,例え自己造血機能が回復しても死に至る可能性のあることが示唆された

2003054089
医中誌Web
放射線診療事故防止のための指針
Source:日本小児放射線学会雑誌(0918-8487) 18巻2号 Page101-121(2002.08)
Author:日本医学放射線学会・医療事故防止委員会

2003035114
医中誌Web
チェルノブイリ事故から16年を経て 放射性エアロゾルからみたチェルノブイリ事故
Source:空気清浄(0023-5032) 40巻2号 Page104-109(2002.07)
Author:大畑勉(原子力安全技術センター)

2003024999
医中誌Web
1987~1998年のウクライナ患者における白血病,骨髄形成異常及び多発性骨髄腫の診断の組織学的検証(Histologic Verification of Leukemia, Myelodysplasia, and Multiple Myeloma Diagnoses in Patients in Ukraine, 1987-1998)
Source:International Journal of Hematology(0925-5710) 76巻1号 Page55-60(2002.07)
Author:DyagilIrina(フランス), AdamMircea, BeebeGilbert W., BurchDavid, GaidukovaSvetlana N., GluzmanDaniel, GudzenkoNatalia, KlimenkoVictor, PetersonLoAnn, ReissRobert F., FinchStuart C.
Abstract:チェルノブイリ清掃従事者における被曝関連白血病の疫学的研究の目的で,1987~1998年に白血病,多発性骨髄腫,又は骨髄形成異常と診断され,1986年に20~60歳であったウクライナ住民62症例を対象として,米国の血液学者及び血液病理学者による組織診断を施行した.その結果,血液学者と血液病理学者の診断一致率は良好であり,急性及び慢性白血病の約90%の症例に関する診断と分類は妥当であると判断した

2003012899
医中誌Web
【内科-100年のあゆみ(血液)】 血液領域の100年 原爆放射線と造血器障害
Source:日本内科学会雑誌(0021-5384) 91巻7号 Page1978-1982(2002.07)
Author:鎌田七男(広島原爆被爆者援護事業団)

2002281197
医中誌Web
チェルノブイリ原子力発電所事故の人体に及ぼす影響(第3報) リクイデーターに発症している白血病,悪性リンパ腫の解析
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page225-228(2002.03)
Author:今村展隆(広島大原爆放射能医研), GluzmanDaniil F., AbramenkoIrina V., Japanese-Ukrainian Leukemia/Lymphoma Study Group(JULSG)
Abstract:1995年5月-2002年3月迄に診断した5483名のうちリクイデーターに発症した血液疾患患者数は144名で,血液悪性腫瘍患者数は90名であったが,今後は更に増加するものと考えられる

2002281196
医中誌Web
チェルノブイリ原子力発電所事故の人体に及ぼす影響(第2報) 急性放射線障害を惹起したリクイデーターに発症した血液疾患
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page221-224(2002.03)
Author:今村展隆(広島大原爆放射能医研), KlimenkoSergiy V., KlimenkoViktor I.
Abstract:チェルノブイリ事故発生時に急性放射線障害を惹起したキエフ在住の186名を対象として,事故が人体に及ぼした影響を検討した.血液腫瘍の発症も他の障害と同様に被爆線量に依存して発症率が高くなることが示唆された.又,被爆者の多くは精神的な不定愁訴を持ち,就労不能であり,精神医学的観察も必要である

2002281195
医中誌Web
チェルノブイリ周辺に住む子供の体内放射線量と食事及び親の職業との関連
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page190-192(2002.03)
Author:後藤千佳(長崎大原爆後障害医研), 本田純久, 三根真理子, 高村昇, 柴田義貞
Abstract:チェルノブイリ周辺に住む子どもの体内放射線量とその子どもをとりまく環境との関連について調査した.土壌汚染度が高い地域では体内放射線量も高く,土壌の放射能汚染が被爆の重要な要因であることが示された.親の職業が農業又は畜産であった子どもは,別の職業についていた親の子どもよりも有意に体内放射線量が高かった.これは,親の仕事を手伝うことで,子ども達が土壌からの放射能汚染を受けたものと考えられた.又,自家製の牛肉や牛乳を摂取している人は,市販品を購入して摂食している人よりも体内放射線量が高かった

2002281194
医中誌Web
21世紀の被爆者医療 被ばく者医療の国際協力 セミパラチンスクの事例
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page144-146(2002.03)
Author:山下俊一(長崎大原爆後障害医研)

2002281175
医中誌Web
医療リスクマネジメントに向けて 原子力分野におけるリスクマネジメント 安全のハードとソフト
Source:医学のあゆみ(0039-2359) 201巻12号 Page933-937(2002.06)
Author:北村正晴(東北大学 工研究)
Abstract:原子力技術分野で常用されている安全性確保の方策について解説した.基本的な安全原則としては危険な放射性物質と環境との間に複数の壁を設置する多重障壁と,まず事故の未然防止をめざしたうえで,バックアップ手段として拡大の抑制策,環境への影響緩和策を用意する深層防護の2つが必要である.さらに機器やシステムの設計,すなわちハードウェアに力点をおいた安全方策が必要である.ヒューマンエラー対策については短絡的でなく,かつ組織として安全確保を重視する体制をつくることが重要である.このようなソフト的な対策をハード的な対策と併用することによって,はじめて高い安全性の確保ができる

2002281174
医中誌Web
JCO臨界事故から学ぶ原子力災害時情報伝達のあり方に関する一考察
Source:保健物理(0367-6110) 37巻1号 Page46-49(2002.03)
Author:堀場浩信(名古屋大学 工研究), 森泉純, 飯田孝夫
Abstract:JOC臨界事故を実例として,地域住民の不安や心理的負担を解消すること,緊急時対応,防災計画,平常時の情報の提供等を再検討し,都市部に住む一般公衆の原子力災害に対する意識,「線量限度」という表現の適切さ及び最適な情報伝達路を探ることを目的として,一般公衆を対象としたアンケート調査を都市部で原子力災害の直接的被害が及ぶ可能性が少ない地域で実施した.その結果,情報伝達を円滑に行うためには学術的な正確さは重要であるが,一般公衆が理解し易い指標が必要であることが示された

2002268455
医中誌Web
放射線誘発良性甲状腺腫瘍におけるret/PTC遺伝子再配列の検索
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page206-208(2002.03)
Author:富永信也(長崎大原爆後障害医研), SaenkoVladimir, 高村昇, RognouvitchTatiana, 吉田由紀, 山下俊一
Abstract:1995~1998年においてカルーガ地区において診断された良性甲状腺腫瘍症例23例の組織標本を用いてPCR法による遺伝子解析を行い,6例にret/PTC1の再配列を確認し,ret/PTC3の再配列は認められなかった.しかし,この結果の解釈については現状では疑義があると思われる

2002268454
医中誌Web
チェルノブイリ甲状腺腫瘍バンクにおける遺伝子抽出法の比較検討
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page204-205(2002.03)
Author:角順子(長崎大原爆後障害医研), SaenkoVladimir, RognouvitchTatiana, 吉田由紀, 高村昇, 山下俊一
Abstract:癌及び正常な甲状腺組織からのDNAの抽出方法2種類について比較し,いずれの方法が優れているのかを検討し,現行の方法よりも改良型の方法が優れていることを示した

2002268426
医中誌Web
チェルノブイリ周辺地域の子供にみられる甲状腺超音波画像の輝度異常
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page193-195(2002.03)
Author:松尾梢(長崎大原爆後障害医研), 本田純久, 三根真理子, 高村昇, 柴田義貞
Abstract:チェルノブイリ周辺に住む子どもを対象に行った甲状腺検診において超音波画像の輝度異常が対象小児の2.2%に認められ,甲状腺刺激ホルモン,血清遊離チロキシン,甲状腺腺腫,甲状腺自己抗体との間に有意な関連性が認められた.しかし,甲状腺の輝度異常が認められた子どもの体内放射線被爆線量は,甲状腺に異常がなかった子ども達よりも低値であった

2002259510
医中誌Web
チェルノブイリ事故の男性除染作業者では血清フェリチンが上昇している(Increment of serum ferritin level among male liquidators of Chernobyl Accident)
Source:広島医学(0367-5904) 55巻3号 Page229-231(2002.03)
Author:ShefelYury V.(イラン), LevinaAlla A., LukinaElena A., KhoroshkoNina D.
Abstract:1993年9月-1996年10月に行った調査では,チェルノブイリ事故の男除染作業者はゴメル地区では55%,モスクワ地区では46%が血清フェリチン300μg/l以上という高値を示し,作業に際しての放射線被爆の影響であると考えられた

2002257117
医中誌Web
東海村放射能事故における学校の対応と学校保健の役割:(第1報) 養護教諭からみた事故前の学校の対応及び事故当日の保健機能上の問題点
Source:学校保健研究(0386-9598) 44巻2号 Page106-116(2002.06)
Author:秋坂真史(茨城大学 教育), 中村朋子, 佐竹毅
Abstract:茨城県東海村で起きた放射能臨界事故に関し,その地域と周辺7市町村の養護教諭に質問紙を郵送し,事故の対応の実態調査を行い,学校保健の立場から,危機管理と安全教育のあり方を考察した.その結果,放射能事故を想定した準備や対策,事故以前からの放射能測定の定期的測定,事故前の児童生徒への安全教育が何もなかったとの回答が96.5%を占めた.事故前の事故対策の有無については,学校迄の距離別・校種別の全てにおいて有意差は認められなかった.事故直後の項目で,「精神的不安を抱えている児童生徒」に,唯一,有意差が認められた.子供を巻き込む恐れのある事件や事故等に対する学校側の危機管理や,安全教育が考慮されるべきである

2002238824
医中誌Web
東京都内某病院における過線量照射事故の原因及び再発防止策に関する医学放射線物理連絡協議会による調査報告書
Source:医学物理(1345-5354) 21巻4号 Page263-270(2001.12)
Author:医学放射線物理連絡協議会

2002233378
医中誌Web
【緊急被ばく医療】 わが国の緊急被ばく医療体制
Source:中毒研究(0914-3777) 15巻2号 Page139-145(2002.04)
Author:前川和彦(東京大学)

2002209838
医中誌Web
【緊急被ばく医療体制の現状と課題 放射線災害・事故時の対応の取り決め】 緊急被ばく医療体制における診療放射線技師の役割と課題
Source:INNERVISION(0913-8919) 17巻6号 Page29-32(2002.05)
Author:成田浩人(東京慈恵会医科大学附属病院 放射線)

2002204536
医中誌Web
【緊急被ばく医療体制の現状と課題 放射線災害・事故時の対応の取り決め】 地域における初期被ばく医療体制構築に向けて
Source:INNERVISION(0913-8919) 17巻6号 Page25-28(2002.05)
Author:猪狩和之(東京電力)

2002199165
医中誌Web
輸入食品中の放射能濃度(第10報) (平成12年度)
Source:東京都立衛生研究所研究年報(0082-4771) 52号 Page129-132(2002.01)
Author:観公子(東京都立衛生研究所), 牛山博文, 新藤哲也, 齋藤和夫

2002196910
医中誌Web
【緊急被ばく医療体制の現状と課題 放射線災害・事故時の対応の取り決め】 想定される事故と緊急被ばく医療体制
Source:INNERVISION(0913-8919) 17巻6号 Page19-24(2002.05)
Author:林寛之(福井県立病院)

2002196909
医中誌Web
【緊急被ばく医療体制の現状と課題 放射線災害・事故時の対応の取り決め】 初期,二次,三次被ばく医療の構築
Source:INNERVISION(0913-8919) 17巻6号 Page12-18(2002.05)
Author:田中秀治(国士舘大学 スポーツ医科), 前川和彦

2002196908
医中誌Web
【緊急被ばく医療体制の現状と課題 放射線災害・事故時の対応の取り決め】 報告書 「緊急被ばく医療のあり方について」
Source:INNERVISION(0913-8919) 17巻6号 Page6-11(2002.05)
Author:川田諭一(岡山市保健所)

2002196907
医中誌Web
【緊急被ばく医療体制の現状と課題 放射線災害・事故時の対応の取り決め】 わが国の被ばく医療の歴史
Source:INNERVISION(0913-8919) 17巻6号 Page1-5(2002.05)
Author:神裕(日本原燃)

2002186442
医中誌Web
【災害医療と薬剤師】 災害医療にかかわって 東海村臨界事故
Source:薬事(0016-5980) 44巻5号 Page863-869(2002.04)
Author:青山隆夫(東京大学医学部附属病院 薬剤), 伊賀立二

2002186439
医中誌Web
放射線科で起こりうる医療事故の特徴と事故防止対策
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 49巻3号 Page301-304(2002.03)
Author:国立病院・国立療養所・国立高度専門医療センター

2002186438
医中誌Web
【原研におけるチェルノブイリ研究協力】 チェルノブイリ事故炉周辺環境における長半減期放射性核種の分布と挙動
Source:保健物理(0367-6110) 36巻4号 Page314-321(2001.12)
Author:天野光(日本原子力研究所東海研究所)
Abstract:チェルノブイリ事故炉周辺の住民排除区域(30km圏)内の自然環境においてCs-137,Sr-90,超ウラン元素等の長半減期放射性核種の分布と挙動を調べた.1)土壌燃料微粒子(HP)がサイズ変化し10年後は数ミクロン規模となった.2)未撹乱土壌中の放射能の深さ分布と土質による違い.3)土壌中存在形態が核種により異なる.4)深さ方向の移行成分の存在形態.5)大気中濃度の将来予測,大気中核種の粒径分布測定,降下量の経年変化.6)HPを含んだ土壌からの小松菜,人参等の移行係数.7)土壌から河川への溶存形態での移行に関する高分子有機コロイドの役割.8)河川水中Cs-137,超ウラン元素の移行量は河川水中懸濁態の量に依存.Sr-90は90%以上が溶存態.9)河川や湖沼水系での核種のみかけの分配比(溶存態濃度Bq/gの比).10)超ウラン元素は腐敗植物と結合し河川に溶存.以上の成果が得られた

2002186437
医中誌Web
【原研におけるチェルノブイリ研究協力】 事故影響評価モデルの検証
Source:保健物理(0367-6110) 36巻4号 Page308-313(2001.12)
Author:本間俊充(日本原子力研究所東海研究所), 高橋知之, 外川織彦

2002173569
医中誌Web
アンケート調査に基づく敦賀湾における核事故を想定した広域医療対応力の分析
Source:日本集団災害医学会誌(1345-7047) 6巻2号 Page100-104(2001.12)
Author:小城崇弘(神戸大学), 柳沢振一郎, 鎌江伊三夫
Abstract:厚生省健康政策研究会調査で有床施設とされている該当地域の医療機関1814施設を対象に,敦賀湾における核事故を想定した医療対応力に関して,北陸・東海・近畿の一部の医療機関にアンケート調査を実施した.最終返信率は35.8%で石川(48.8%)と兵庫(44.9%)が高く,滋賀(27.1%)は低かった.調査の結果,ヨウ素製剤の備蓄・重症熱傷や骨髄抑制の治療等の急性期治療は,限定された人数なら対応可能であるが,大規模事故により多数の被曝者が出た場合は対応が困難であることが推定された

2002169444
医中誌Web
【原研におけるチェルノブイリ研究協力】 原子力事故後の環境中外部被ばく線量の測定・評価に関する研究
Source:保健物理(0367-6110) 36巻4号 Page297-307(2001.12)
Author:坂本隆一(日本原子力研究所東海研究所), 斎藤公明, 堤正博, 長岡鋭
Abstract:チェルノブイリ原子力事故後の環境中外部被ばく線量のサーベイ方法の開発,住民に対する外部被ばく線量を推定する方法の検証,γ線線量評価用基本データの整備,汚染環境場の特性解析に関する研究を行った.広域サーベイ調査で高汚染地域に適した移動サーベイシステムを開発し,汚染マップを作成した.住民の外部被ばく線量の評価では簡易な方法でも評価でき,住居の遮断効果を正確に評価しこれと移動サーベイシステムにより得られた線量率分布データを用いることで,より簡易に外部被ばく線量評価が可能となることが期待された.γ線線量評価用基本データの整備では,様々な分布線源に対する空気吸収線量換算係数を求めることが可能となり,核種別の遮断係数の算出が可能となった

2002148406
医中誌Web
密封小線源の紛失事例分析と防止対策
Source:日本放射線技術学会雑誌(0369-4305) 57巻12号 Page1451-1461(2001.12)
Author:穴井重男(九州大学病院 放射線)

2002115894
医中誌Web
被ばく医療のあり方について
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 48巻11号 Page1566-1585(2001.11)
Author:原子力安全委員会原子力発電所等周辺防災対策専門部会

2002115869
医中誌Web
【放射線看護 今とこれから】 緊急被ばく医療の看護 臨界事故患者の看護を体験して
Source:Quality Nursing(1340-9875) 7巻12号 Page1057-1069(2001.12)
Author:徳山憲子(放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院)

2002103839
医中誌Web
【救急・集中治療key word】 NBC
Source:救急・集中治療(1346-0935) 13巻臨増号 Pagee181-e185(2001.12)
Author:奥村徹(川崎医科大学 救急医), 鈴木幸一郎

2002092594
医中誌Web
東海村の臨界事故の簡潔なメモならびに急性放射線症候群の評価及び治療(Brief Note and Evaluation of Acute-radiation Syndrome and Treatment of a Tokai-mura Criticality Accident Patient)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS167-S182(2001.09)
Author:IshiiTakeshi(東京大学 医系研究 救急医), FutamiSatoru, NishidaMasamichi, SuzukiToru, SakamotoTetsuya, SuzukiNorio, MaekawaKazuhiko
Abstract:放射線の臨界線量に曝露されたA患者では体表面全体に皮膚病変,大量下痢及び顕著な出血を起こす胃腸障害,ならびに重症な体液喪失があった.感染は起こらないが,悪化腸粘膜による胃腸出血は大きい死因の一つと考えられた.最終的に呼吸・腎不全,皮膚浸出,胃腸出血,及び多臓器不全で曝露後83日目に死亡した.初期には平均吸収線量は16~20GyEqと計算されたが,最近の計算では吸収皮膚線量は上腹部で61.8Gyに達し最高であった.背側は腹部側の1/8と計算された.体全体における吸収線量分布は非常に不均一であった.大量輸液・輸血,末梢血幹細胞移植,培養皮膚細胞移植,骨髄へのサイトカイン投与等の治療に拘わらず死亡した

2002092593
医中誌Web
東海村のJOC臨界事故における急性放射線症候群の初期症状(Initial Symptoms of Acute Radiation Syndrome in the JCO Criticality Accident in Tokai-mura)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS157-S166(2001.09)
Author:AkashiMakoto(放射線医学総合研究所), HiramaToshiyasu, TanosakiSakae, KuroiwaNorikazu, NakagawaKenichi, TsujiHiroshi, KatoHirotoshi, YamadaShigeru, KamataTadashi, KinugasaTatsuya, ArigaHisanori, MaekawaKazuhiko, SuzukiGen, TsujiiHirohiko
Abstract:臨界事故により急性放射線症候群が起こった.作業者一人は数分以内に嘔吐が起こり,10~20秒で意識を消失した.この人は曝露後1時間に下痢があった.他の作業者は曝露後殆ど1時間に吐き始めた.その時に症状がなかった監督者を含む作業者3人は国立水戸病院に救急車で運ばれた.体表面からγ線が検出され,末梢血中リンパ球数減少の為に放射線医学総合研究所に転送された.前駆症状,リンパ球数の連続変化,染色体解析,及び24Na放射能により3人の作業者は線量評価が行われた.治療的戦略決定上,前駆症状は重要である

2002092592
医中誌Web
東海村のJOC臨界事故における重症曝露患者3例に対する細胞遺伝学的線量評価(Cytogenetical Dose Estimation for 3 Severely Exposed Patients in the JCO Criticality Accident in Tokai-mura)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS149-S155(2001.09)
Author:HayataIsamu(放射線医学総合研究所), KandaReiko, MinamihisamatsuMasako, FurukawaAkira, SasakiMasao S.
Abstract:重症曝露患者3例で検討した.リンパ球数は劇的に減少しており,2例では白血球内のリンパ球数が非常に低く,培養不能で,通常法では細胞を収穫できなかった.高収率染色体調整法により細胞を培養し,収穫でき,それから空気乾燥染色体スライドを作製した.PCC-輪(人工的に誘発した未熟な濃縮環状染色体)は短時間で得られた.PCC-輪法による評価線量は通常の二動原体及び環状染色体(Dic+R)法によるそれ等とかなり良く一致した.生物学的評価線量は物理学的方法により評価されるそれと比較できた

2002092591
医中誌Web
東海村のJOC臨界事故における露出過度患者に対する吸収線量の計算(Calculation of the Absorbed Dose for the Overexposed Patients at the JCO Criticality Accident in Tokai-mura)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS137-S148(2001.09)
Author:IshigureNobuhito(放射線医学総合研究所), EndoAkira, YamaguchiYasuhiro, KawachiKiyomitsu
Abstract:血液中24Naの比放射能の測定結果により露出過度患者に対する線量を評価した.現在の方法はLAEA(国際原子力機関)及びOak Ridge National Laboratoryの文書に殆ど基づいている.ANISコードを用いて中性子エネルギースペクトルを得た.ICRP(国際放射線防護委員会)発刊74の値を各臓器/単位中性子フルエンスにおける線量に対して適用した.γ線線量は間接的に,(a)事故部位の周りの環境モニタリングの結果,(b)臨界体積の関数或いは水素/235Uの原子比として中性子及びγ線のカーマ比を与えるIAEA手引き内のグラフ,に基づいて間接的に評価された.評価された中性子線量は患者Aで5.4Gy,患者Bで2.9Gy,患者Cで0.81Gy,γ線線量は各々8.5或いは13Gy,4.5或いは6.9Gy,及び1.3或いは2.0Gy,であった

2002092590
医中誌Web
東海村のJCO臨界事故における患者3例のβ-線放出体測定による中性子-線量評価の為のバイオアッセイ(Bioassay for Neutron-Dose Estimations of Three Patients in the JCO Criticality Accident in Tokai-mura by Measuring β-ray Emitters)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS129-S135(2001.09)
Author:TakedaHiroshi(放射線医学総合研究所), MiyamotoKiriko, YukawaMasae, NishimuraYoshikazu, WatanabeYoshito, KimHee Sun, FumaShoichi, KurodaNoriko, KounoFuyuki, JoshimaHisamasa, HiramaToshiyasu, AkashiMakoto
Abstract:事故直後に毛髪及び尿を集めた所,十分な32P放射能が高速中性子により毛髪に,熱中性子により尿に誘発されたことを示し,個人及び位置への曝露の重度が知られた.事故後82及び210日に死亡した患者2例の各種解剖部からの骨における32P及び45Caの測定から,誘導されたβ-線放出体放射能の分布は曝露瞬間の患者の位置及び体位を証明できることが示唆された

2002092589
医中誌Web
個人の中性子フルエンスを評価する為,東海村のJCO臨界事故の高度曝露作業者における中性子により産生された放射性核種(RN)の測定(Determination of Radionuclides Produced by Neutrons in Heavily Exposed Workers of the JCO Criticality Accident in Tokai-mura for Estimating an Individual’s Neutron Fluence)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS117-S128(2001.09)
Author:MuramatsuYasuyuki(放射線医学総合研究所), NodaYutaka, YoneharaHidenori, IshigureNobuhito, YoshidaSatoshi, YukawaMasae, TagamiKeiko, Ban-naiTadaaki, UchidaShigeo, HiramaToshiyasu, AkashiMakoto, NakamuraYuji
Abstract:高度曝露作業者3例の血液,尿,吐物及び毛髪で放射化産物24Na,42K及び82Brが認められた.生物素材で見られた最高放射能のRNは24Naで,事故時に3例から得た血液試料で各々169,92及び23Bq/mlであった.同じ材料で安定Na濃度を測定した.3例で得られた24Naの比放射能は8.2×104,4.3×104及び1.2×104Bq24Na/g23Naであった.この値に基づいて得た中性子フルエンスは各々5.7×1011,3.0×1011及び0.85×1011cm-2であった

2002092588
医中誌Web
東海村のJCO臨界事故からの低レベル放射線に曝露された人における染色体異常(Chromosome Aberration Analysis in Persons Exposed to Low-level Radiation from the JCO Criticality Accident in Tokai-mura)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS107-S116(2001.09)
Author:SasakiMasao S.(京都大学放射線生物研究センター), HayataIsamu, KamadaNanao, KodamaYoshiaki, KodamaSeiji
Abstract:二動原体及び環状染色体の年齢調整頻度は基準放射線としての60Co γ-線に対する試験管内で確立した線量校正曲線と比較した場合,染色体的に評価された線量と身体的方法により評価した実証された線量との間で有意な相関が認められた.実証された線量に対する染色体線量の回帰係数,1.47±0.33は,低線量における核分裂中性子の生物学的効果比は放射線防護標準に現在採用されているそれに比しかなり高い

2002092587
医中誌Web
東海村のJCO臨界事故における人体内24Na放射能に基づいた線量評価(Dose Evaluation Based on 24Na Activity in the Human Body at the JCO Criticality Accident in Tokai-mura)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻Suppl.号 PageS95-S105(2001.09)
Author:MomoseTakumaro(Tokai Works,Japan Nuclear Cycle Development Institute), TsujimuraNorio, TasakiTakashi, KanaiKatsuta, KuriharaOsamu, HayashiNaomi, ShinoharaKunihiko
Abstract:人体内最大24Na放射能は7.7kBq(83Bq(24Na)/g(23Na)で,関連実行線量当量は47mSvであった

2002078910
医中誌Web
チェルノブイリ甲状腺癌検診5年間の成績
Source:永寿総合病院紀要(0915-5422) 13巻 Page36-40(2001.09)
Author:片桐誠(永寿総合病院)
Abstract:1997年よりベラルーシ共和国のストーリン地区で小児を中心としたチェルノブイリ原発4号炉事故による甲状腺癌検診を行ってきたが,2001年6月の検診で5年目を迎え,通算7回の検診を行ったので検診結果をまとめ,今後の問題点などを検討し報告した.のべ491人を検診した.被曝時に小児であった30歳未満の受診者は第3回検診の50名をピークに次第に減少し,第9回検診では僅か13名であった.甲状腺腫大を触知したものは491例中329例で,頸部リシパ節を触知したものは16例であった.又,甲状腺手術を受けたことのある術後患者は60例に認められた.甲状腺癌及び甲状腺癌疑いは合わせて22例であった.5年目の第9回検診では若年の受診者は少なく,殆どが中高年の既に良性結節の診断のついている再検査が多かった

2002078867
医中誌Web
小児における尿中沃素値及び甲状腺疾患;長崎とチェルノブイリとの間の比較(Urinary Iodine Levels and Thyroid Diseases in Children: Comparison between Nagasaki and Chernobyl)
Source:Endocrine Journal(0918-8959) 48巻5号 Page591-595(2001.10)
Author:IshigakiKatsu(長崎大原爆後障害医研), NambaHiroyuki, TakamuraNoboru, SaiwaiHirokazu, ParshinVladimir, OhashiToshinori, KanematsuTakashi, YamashitaShunichi
Abstract:長崎,浜松及び北海道の南Kayabeでは尿中沃素の中央値は362.9,208.4及び1015.5μg/Lであった.長崎での甲状腺の超音波検査は4例で,甲状腺腫(1.6%)ならびに嚢胞性変性及び単一甲状腺嚢胞を持つ2例(0.8%)を明らかにした.超音波検査で検出された甲状腺小結節はなかった.Gomelにおける尿中沃素の中央値は41.3μg/Lであった.Gomelおける甲状腺腫(13.6%)及びエコー源性異常(1.74%)は長崎に比しずっと高く,チェルノブイリ周辺における小児期甲状腺異常増加に沃素欠損が関与していることを示唆した

2002069170
医中誌Web
新しい医療照射における危機管理 IVR・血管内照射 医療放射線事故の危機管理
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 31号 Page30-32(2001.07)
Author:中里一久(慶応義塾大学 医 放射線安全管理)

2002069169
医中誌Web
放射線事故と緊急被ばく医療 (株)JCO臨界事故を経験して
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 31号 Page13-18(2001.07)
Author:青木芳朗(原子力安全委員会)

2002045455
医中誌Web
緊急被ばく医療フォーラム
Source:北海道医報(0913-0217) 983号 Page16-19(2001.11)
Author:浅井康文(札幌医科大学 医 救急集中治療)

2002045454
医中誌Web
原子力の現状とその問題
Source:保団連(0288-5093) 721号 Page58-65(2001.10)
Author:小出裕章(京都大学原子炉実験所)

2001279996
医中誌Web
臨界事故による緊急被爆患者の看護を体験して
Source:日本災害看護学会誌(1345-0204) 3巻1号 Page45-52(2001.03)
Author:徳山憲子(放射線医学総合研究所重粒子治療センター)
Abstract:1999年9月30日の臨界事故による緊急被曝者3名に対して行った看護の実際を,患者受け入れ時の対応と無菌病室での看護に分けて報告した.この経験から緊急被曝者の看護において担当看護婦は以下のことに留意すべきと考えられた.各専門の医師,支援看護婦との連携においてリーダーシップをとる.支援看護婦へのオリエンテーションは短時間で終了するように必要最小限の項目(試料採取,排泄物の取り扱いなど)の内容を選択してくおく.被曝の形態(外部被曝,内部被曝,外部汚染,内部汚染)に応じた専門の知識・技術を身に付けておく.汚染のある場合には除染チームの一員として汚染の拡大防止,二次汚染の防護,自己防護等に留意しつつ処置を行う.病状予測,治療方針決定に必要な核種同定と線量評価の為の試料を採取する.普段から緊急被曝に対する救護訓練を行い,事故発生時に素早く対応できるようにしておく.緊急時の連絡網や行動マニュアルを作成しておく

2001256532
医中誌Web
事件発生!どう対処する? 放射線事故(東海村臨界事故)
Source:エマージェンシー・ナーシング(0915-4213) 14巻6号 Page502-506(2001.06)
Author:近藤久禎(放医研緊急被ばく医療セ)

2001256531
医中誌Web J-STAGE
1999年,東海村におけるウラニウム燃料工場における事故周辺の放射線の方向性分布(Directional Distribution of Radiation around an Accident at a Uranium Fuel Factory in Tokai-mura, 1999)
Source:Journal of Radiation Research(0449-3060) 42巻1号 Page47-55(2001.03)
Author:TakadaJun(広島大原爆放射能医研), SugaShinji, KitagawaKazuhide, IshikawaMasayori, TakeokaSeiji, HoshiMasaharu, WatanabeHiromitsu, ItoAkihiro, HayakawaNorihiko
Abstract:臨界事故後境界のコンクリート壁及び建物でβ線を計測した.β線カウントの著明な分布は,事故後23日にウラニウム含有沈降容器を囲む建物の複雑な内・外構造に依存して壁に見られた.壁におけるβ線カウントに基づいて,方向性分布関数は,事故中数方向で測定した中性子線量率に関したデータと一致し,住宅領域への異方性中性子分布を示唆した

2001256528
医中誌Web
原子放射線の影響に関する国連科学委員会の2000年報告書について
Source:保健物理(0367-6110) 36巻2号 Page149-158(2001.06)
Author:浅野智宏(核燃料サイクル開発機構), 佐藤弘毅, 小野寺淳一

2001237649
医中誌Web
事例による医療監視・指導 薬事法関連の違反(2)
Source:病院(0385-2377) 60巻7号 Page634-635(2001.07)
Author:桜山豊夫(東京都衛生局)

2001209380
医中誌Web
G-CSFを中心としたclinical case study 東海村原発事故被災者に対する臍帯血移植
Source:血液・免疫・腫瘍(1341-5824) 6巻1号 Page77-81(2001.01)
Author:長山人三(東京大学医科学研究所), 高橋恒夫, 大井淳, 井関徹, 浅野茂隆
Abstract:致死量の放射線を被曝し,不均等被曝ではあるが造血系の回復が著しく遷延するか絶望的であると判断された患者に対し,前処置関連合併症を最小限にする目的で,通常の半量の抗ヒト胸腺ガンマグロブリンを用い,non-myeloablative conditioning regimenで臍帯血移植を行った.GVHD予防にはATGに併用したステロイド以外に,シクロスポリンAを用いた.また造血の早期回復を期待してレノグラスチム,エリスロポイエチン,トロンボポイエチンを併用した.その結果,造血系の回復は迅速で,移植後15日で好中球は500/mm3を超え,23日で網状赤血球が1%を,27日で血小板が50000/mm3を超えた.造血系の由来は半分が臍帯血ドナー由来であったが,残りはレシピエント自己由来であったために免疫学的寛容が成立し,臨床的にも病理学的にもGVHDは認めなかった.混合キメラの成立以後,免疫抑制剤の減量を行い,自己由来細胞の回復を認めたが,放射線熱傷の進行,消化管出血などを来たし,移植後201日,被曝後210日目に死亡した

2001209378
医中誌Web
当センター放射線治療部門におけるリスクマネージメント
Source:日本赤十字社和歌山医療センター医学雑誌(1341-9927) 18巻 Page43-48(2000.12)
Author:堂内一雄(日本赤十字社和歌山医療センター), 吉川方登, 口井信孝, 古川和仁
Abstract:放射線治療部門において発生しているインシデント・エラー内容を調査し,原因の分析,予防策について検討した.その結果,放射線治療部門において発生しているインシデント・エラー内容の約9割は,ケアレス・ミスによるものであった.しかも,同じ内容のミスを複数の技師が経験しており,リスクの共有化が行われていなかった.重複インシデントで最も多い内容は,鉛ブロック・シャドウトレイの落下で,患者の上に落下させれば,重大な医療事故につながるものであった.患者の医療に対する意識が高揚する中で,患者からの苦情の予防には,患者の立場に立った接遇の見直しが必要であると考えられた

2001209377
医中誌Web
【地域保健の危機管理】 東海村臨界事故
Source:公衆衛生(0368-5187) 65巻3号 Page171-174(2001.03)
Author:佐藤正(茨城県大宮保健所)

2001185910
医中誌Web
成人看護 医療における放射線利用の現状と看護職の役割
Source:看護(0022-8362) 53巻4号 Page79-86(2001.03)
Author:草間朋子(大分県立看護科学大学)

2001185907
医中誌Web
急性放射線障害と造血幹細胞移植
Source:臨床医(0388-2969) 27巻2号 Page269-271(2001.02)
Author:幸道秀樹(東京都立府中病院)

2001185905
医中誌Web
放射線災害発生時における衛生科部隊の行動
Source:防衛衛生(0006-5528) 48巻2号 Page27-39(2001.02)
Author:曽根晋作(自衛隊中央病院), 藤川章, 松尾博之, 作田英成

2001162448
医中誌Web
JCO臨界事故での線質と被曝線量の推定(Radiations and dose assessment in the JCO criticality accident)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page110-111(2000.09)
Author:田中俊一(日本原子力研究所)
Abstract:JOCウラン加工施設の沈殿槽からサンプリングされたウラン溶液の分析結果と,事故当日の作業手順書に基づく投入ウラン量16.6kgから推定した総核分裂数は,2.5×10^18個であった.この事故を被曝線量からみると,沈殿槽から直接外部に放出された中性子とガンマ線による被曝が大部分であったことが特徴的であった.避難した350m以内の周辺住民200名の被曝線量は,事故時に工場敷地西側に滞在した7名以外は,事故当日の個人の行動調査とともに,家屋等による遮蔽効果を考慮して算出された.周辺住民の被曝線量の最大は21mSvであった.重篤な被曝を受けた3名を除く169名の従業員は,個人線量計,ホールボディ・カウンタ等による評価の他,個人の線量を特定する実測値がない場合には,敷地内の場の線量と行動調査を基に評価された.従業員の被曝線量の最大は4.8mSvであった

2001162436
医中誌Web
東海村臨界事故における放射線医学研究所派遣報告 被ばく患者の看護を経験して
Source:日本救急医学会関東地方会雑誌(0287-301X) 21巻1号 Page130-131(2000.12)
Author:武田文月(国立病院東京災害医療センター), 熊谷節子, 伊藤弘江, 池沢けい
Abstract:東海村臨界事故被曝患者に対する看護について,1事例を呈示した.患者は被災者かつ当事者であり,無菌室内に収容され隔離状態を強いられていた.このような状況は日常的な対応能力では処理できないと考え,身体的援助のみではなく精神的援助も重要と判断した.コミュニケーションやスキンシップを図りケアを行う,担当医から適宜病状説明を行う等,常に患者の精神症状を把握し,ニードを充足するような援助を心掛けたところ,不安や不満の軽減が図れた.又,環境面として音や採光を配慮したことで,睡眠・休息の援助につながった.その結果,平穏な表情が戻り,看護婦との会話が増加した.今回の事例を通して,臨界事故による極めて特殊な被災者の集中治療看護,精神的看護の難しさを学んだ

2001162435
医中誌Web
原爆被爆者医療からの提言(Proposal from a view point of medical care supporting Atomic Bomb survivors)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page125-127(2000.09)
Author:鎌田七男(広島大学)

2001162434
医中誌Web
東海JCO事故の際の被ばく住民の健康管理のあり方と国際基準 放射線保健の視点から(Health Management for Members of General Public at the Criticality Accident at the JCO Tokai Site)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page121-124(2000.09)
Author:草間朋子(大分県立看護科学大学)

2001162433
医中誌Web
被曝住民の健康管理のあり方と国際基準 放射線生物学の立場から(Health care with its global standard for the residents involved in JCO criticality accident: Radiobiological aspects)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page118-120(2000.09)
Author:佐々木正夫(京都大学放射線生物研究センター), 早田勇, 鎌田七男, 児玉善明, 児玉靖司

2001162412
医中誌Web
高線量被曝患者の治療経験(Treatment of highly-irradiated patients from the Tokai-mura criticality accident in 1999)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page112-114(2000.09)
Author:前川和彦(東京大学 医系研究 外科), 西田昌道, 鈴木聰, 二味覚, 石井健, 山口泉, 山田芳嗣, 三沢和秀, 長山人三, 浅野茂隆
Abstract:JOCウラン加工施設の臨界事故で高線量の被曝を受けた2症例(35歳,39歳,共に男)の治療について報告した.症例1は16~20GyEq以上,症例2は6~10GyEqの全身被曝があったと推測された.放射線による骨髄障害に対しては,症例1では末梢血幹細胞移植を,症例2では臍帯血移植を行った.症例1では自己造血は回復しなかったが,血球貪食症候群の合併前までは末梢白血球数の回復をみた.消化管障害は従来報告に反して遅れて発現し,消化管粘膜の剥脱による出血は制御不能であり,2症例の死因につながった.症例1での全身の皮膚障害による大量の体液喪失も初めての経験であり,症例2で亜急性期に見られた全身の皮膚の強い硬化像も教科書の記述に乏しいものであった.又,症例2では,亜急性における放射線による肺障害も問題となった

2001162410
医中誌Web
放射線被曝事故における救急医療
Source:茨城県救急医学会雑誌(0912-2125) 24号 Page19-29(2001.02)
Author:青木芳朗(原子力安全委員会)

2001162390
医中誌Web
災害時後方医療施設としての核災害発生時対応訓練
Source:日本救急医学会関東地方会雑誌(0287-301X) 21巻1号 Page206-207(2000.12)
Author:石原哲(白鬚橋病院), 石橋励, 二宮宣文, 山本保博, 鎌田裕十朗, 原口義座
Abstract:白鬚橋病院は,東京都より災害時後方医療施設として指定され,全日本病院協会を通じ防災対策を強化すべく活動してきた.しかし東海村JCO臨界事故においては,東京都衛生局からの被曝患者および疑い患者の収容の問い合わせに対し,十分な対応が出来なかった.この反省に基づき,災害時後方医療施設としての知識の向上と受け入れ対応を検証する為に,防災訓練を行った.防災訓練では原子力災害事故を想定し,患者受け入れ準備,汚染測定,除染作業,搬送方法などを行った.その結果,防護服,サーバーメーター,搬送体制搬送装備等の確保が不十分であり,今後十分な確保を行って行く必要がある

2001162389
医中誌Web
放射線被ばく事故とその医療対応(Medical Preparedness for Radiation Accidents in Japan)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page115-117(2000.09)
Author:平間敏靖(放射線医学総合研究所), 明石真言

2001150204
医中誌Web
臨界事故の初期医療
Source:日本集団災害医学会誌(1345-7047) 5巻3号 Page157-163(2001.01)
Author:衣笠達也(三菱神戸病院)

2001149309
医中誌Web
ベラルーシの小児甲状腺癌におけるc-metとHGFの発現について(Expression of c-met and HGF in pediatric thyroid cancer of Belarus)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page207-209(2000.09)
Author:中村千絵(長崎大原爆後障害医研), 伊東正博, 中島正洋, 柴田義貞, RognovitchTatiana, 大津留晶, 山下俊一, 関根一郎
Abstract:チェルノブイリ事故後発症したベラルーシの小児甲状腺癌症例23例と,被曝歴のない本邦小児甲状腺癌症例10例におけるc-metとそのリガントであるhepatocyte growth factor(HGF)の発現を免疫組織学的に比較検討した.その結果,c-metは分化型症例で高発現し,低分化型では発現低下している点から,c-met/HGF系は甲状腺乳頭癌の分化を規定する因子と考えられた.このことが放射線被曝あるいはretの過剰発現と,どのように結びつくのかをこれ迄の報告から推察した.チェルノブイリ症例では,放射線障害により,ret geneにはrearrangementが生じて細胞増殖に向かい,一方,c-met geneにも放射線障害により何らかのLOHが生じて低分化型症例が多いのではないかと考えられた

2001145116
医中誌Web
チェルノブイリ医療支援のための通信基盤に関する報告(Internet infrastructure for Telemedicine system between Belarus and Japan)
Source:長崎医学会雑誌(0369-3228) 75巻特集号 Page199-201(2000.09)
Author:横田賢一(長崎大原爆後障害医研), 高村昇, 山下俊一, 柴田義貞, 三根真理子, 近藤久義, 本田純久, 朝長万左男
Abstract:ベラルーシのインターネットの現状について調べた.インターネットによる医療支援システムの構築には電話網の整備および国外接続点の回線の高速化を含むインターネット網の増強が必要であると考えられた

2001139540
医中誌Web
JCO臨界事故と放射線影響科学 1年を振り返って
Source:放射線生物研究(0441-747X) 35巻4号 Page307-314(2000.12)
Author:佐々木正夫(京都大学放射線生物研究センター)

2001139538
医中誌Web
【放射線と健康】 放射線事故被ばく時の医療
Source:日本医師会雑誌(0021-4493) 124巻3号 Page375-381(2000.08)
Author:衣笠達也(三菱神戸病院)

2001125934
医中誌Web
第22回チェルノブイリ事故被爆者甲状腺検診記録
Source:内分泌外科(0914-9953) 17巻4号 Page305-310(2000.12)
Author:原田種一(川崎医療短期大学), 物部真奈美
Abstract:チェルノブイリ原発事故時,チェルノブイリ近傍にあり発電所勤務者の町であったプリピャチの住民で,事故後避難した人たち,汚染地と指定された区域の住民,ならびに事故前よりキエフ住民であった1~74歳の191名を対象として,標題検診を施行した.瀰漫性甲状腺腫を128例,結節性甲状腺腫6例に触知した.甲状腺機能低下を4例,不顕性甲状腺機能低下を15例,甲状腺機能亢進を4例に認めた.抗サイログロブリン抗体もしくは抗マイクロゾーム抗体の双方,或いはどちらか一方が陽性であった症例は32例であった.抗体陽性と尿中ヨード排泄量との間に相関は認められなかった

2001116093
医中誌Web
【放射線・薬剤による障害の最新の知見】 放射線被曝事故症例の治療
Source:病理と臨床(0287-3745) 19巻2号 Page133-138(2001.02)
Author:鈴木元(放射線影響研究所)

2001116074
医中誌Web
東海村放射線高線量被ばく事故における緊急被ばく医療ネットワークの役割
Source:日本集団災害医学会誌(1345-7047) 5巻1号 Page11-16(2000.08)
Author:田中秀治(杏林大学 救急医), 和田貴子, 山口芳裕, 島崎修次, 前川和彦, 佐々木康人, 明石真言, 浅野茂隆, 山田芳嗣, 三澤和秀, 長山人三
Abstract:1999年9月30日,茨城県東海村にある株式会社JCOのウラン加工工場において臨界事故が発生し,3人の従業員が高線量の中性子線に被ばくした.受傷後2時間後に国立水戸病院を受診,高線量被ばくによる急性放射線症の発生が予見されたため,初期治療ののち約5時間後に放射線医学総合研究所(放医研)に搬送された.3人の被ばく線推定線は,O氏17GyEq,S氏10GyEq,Y氏2.5GyEq程度と仮定された.緊急被ばく医療ネットワークが招集され,短時間で専門治療医師団が治療を開始.最も高い線量を被ばくしたO氏とS氏は,急速に全身の浮腫,発熱,下痢等の急性放射線症と思われる症状を呈し,関係者の懸命な集中治療の甲斐なく死亡した.最も低い線量を被ばくしたY氏については,軽度の骨髄抑制をみたものの,放医研において,無菌室で骨髄抑制時期の治療を受け,骨髄機能の回復を確認した後,一般病室において治療し退院となった

2001092419
医中誌Web
急性放射線障害 過去の事例と臨界事故の教訓
Source:防衛衛生(0006-5528) 47巻9号 Page259-267(2000.09)
Author:脇本直樹(陸上自衛隊)

2001092416
医中誌Web
JCO事故に関連した県民からの問い合わせについて
Source:神奈川県衛生研究所研究報告(0303-0350) 30号 Page111-114(2000.09)
Author:飯島育代(神奈川県衛生研究所), 高城裕之, 桑原千雅子, 小山包博

2001092415
医中誌Web
日本に影響のあった放射能事故
Source:神奈川県衛生研究所研究報告(0303-0350) 30号 Page73-77(2000.09)
Author:小山包博(神奈川県衛生研究所)

2001069149
医中誌Web
【血液の悪性疾患】 東海村臨界被曝事故と幹細胞移植
Source:綜合臨床(0371-1900) 49巻10号 Page2561-2563(2000.10)
Author:平井久丸(東京大学医学部附属病院 無菌治療)

2001069148
医中誌Web
放射線事故障害とその初期対処
Source:日本医事新報(0385-9215) 3983号 Page17-21(2000.08)
Author:作田英成(自衛隊中央病院)

2001059054
医中誌Web
輸入食品中の放射能濃度(第8報) 平成10年度
Source:東京都立衛生研究所研究年報(0082-4771) 50号 Page167-173(2000.01)
Author:観公子(東京都立衛生研究所), 牛山博文, 新藤哲也, 安田和男

2001045548
医中誌Web
新しい医療技術(密封線源利用)に伴う安全利用 医療機関における密封線源利用の防護上の問題
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 29号 Page22-31(2000.09)
Author:菊地透(自治医科大学 RIセ)

2001045540
医中誌Web
原子力事故と医療の実態
Source:日本放射線技師会雑誌(0287-9395) 47巻8号 Page1151-1157(2000.08)
Author:阿部帥(茨城県立医療大学)

2001021897
医中誌Web
茨城県東海村における放射能漏れ事故に対する広島大学原医研医療チームの支援活動報告書
Source:広島大学原爆放射能医学研究所年報(0073-232X) 41号 Page185-189(2000.08)
Author:加藤修(広島大原爆放射能医研)

2001021892
医中誌Web
放射線被ばく 臨界事故に関連して
Source:東京保健科学学会誌(1344-3844) 3巻1号 Page20-24(2000.06)
Author:福士政広(東京都立保健科学大学)

2001008037
医中誌Web
原爆放射線低線量被曝に関する研究 チェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺癌の特徴
Source:原爆症に関する調査研究班報告書 平成9年度巻 Page47-48(1998.03)
Author:伊東正博(長崎大原爆後障害医研), 山下俊一, 関根一郎
Abstract:白ロシアの小児甲状腺癌には充実性胞巣構造を有する低分化傾向の強い乳頭癌が多い点が一つの特徴と考えられる.またAxl受容体チロシンキナーゼの発現亢進が高率に認められた

2000278499
医中誌Web
緊急被曝医療とその対策 JCO核燃料加工施設臨界事故を経験して
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 28号 Page45-52(2000.06)
Author:青木芳朗(原子力安全委員会)

2000278486
医中誌Web
【放射線と学校保健】 放射線の人体影響:原爆被爆とチェルノブイリ事故
Source:学校保健研究(0386-9598) 42巻1号 Page15-20(2000.04)
Author:柴田義貞(長崎大原爆後障害医研)

2000278485
医中誌Web
【放射線と学校保健】 放射線とその健康影響
Source:学校保健研究(0386-9598) 42巻1号 Page8-14(2000.04)
Author:東郷正美(鹿児島県衛生研究所)

2000255856
医中誌Web
JCO臨界事故に係る環境試料中の放射能調査
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page83-86(2000.03)
Author:柳岡知子(茨城県公害技術センター), 平井保夫, 橋本和子, 児玉弘人, 廣田修二, 嘉成康弘

2000255855
医中誌Web
JCO臨界事故に係る環境モニタリングの概要
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page63-66(2000.03)
Author:平井保夫(茨城県公害技術センター), 廣田修二, 橋本和子, 児玉弘人, 柳岡知子, 嘉成康弘
Abstract:1)TLD,固定観測局において得られたガンマ線量の積算値は,凡そ300m地点で270μGy,600m地で30μGy,600~800m地点で20μGy,1km地点で数μGyであり,300m圏外におけるガンマ線量は健康に影響を及ぼすものではない.2)事故発生から臨界終息迄の中性子線及びガンマ線による被ばく線量は,350m地点において1.2mSvであり,自然界で受ける年間線量とほぼ同じで,何ら問題にすべき値ではない.最も近い敷地境界(80m)においても92mSvで,また住民の行動調査に基づく線量評価では,最も高い線量の方でも21mSvであった.過去の被ばく例による統計学的に有意ながんの過剰は約200mSv以上でのみ見られるとの知見から,健康への長期的影響は認められない.3)環境試料の放射能測定の結果,Na-24が一部の試料から検出されたが,検出されたレベルは極めて低いものであり,それらも短時間に減衰してしまうことから,健康への影響はない

2000255843
医中誌Web
JCO臨界事故に係る食品,学校等の依頼測定について
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page87-88(2000.03)
Author:児玉弘人(茨城県公害技術センター), 橋本和子, 柳岡知子, 嘉成康弘, 平井保夫

2000255842
医中誌Web
JCO臨界事故に係る空間ガンマ線の移動サーベイ結果
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page79-82(2000.03)
Author:嘉成康弘(茨城県公害技術センター), 児玉弘人, 柳岡知子, 平井保夫

2000255841
医中誌Web
JCO臨界事故に係る固定測定局における空間ガンマ線測定結果
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page67-71(2000.03)
Author:廣田修二(茨城県公害技術センター), 平井保夫

2000255837
医中誌Web
病院レベルでの放射線事故患者の受け入れ手順
Source:防衛衛生(0006-5528) 47巻4号 Page89-94(2000.04)
Author:作田英成(自衛隊中央病院), 箱崎幸也, 後藤達彦

2000255836
医中誌Web
JCO臨界事故を体験して
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page89-93(2000.03)
Author:平井保夫(茨城県公害技術センター)

2000253495
医中誌Web
JCO臨界事故に係る熱蛍光線量計による空間ガンマ線の測定結果
Source:茨城県公害技術センター研究報告(0916-2801) 10号 Page73-77(2000.03)
Author:嘉成康弘(茨城県公害技術センター), 平井保夫

2000208579
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 JCO臨界事故に思うこと
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page39-40(2000.03)
Author:加藤和明(茨城県立医療大学 放射線技術)

2000208578
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 保健物理学と原子力防災
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page36-38(2000.03)
Author:小出裕章(京都大学原子炉実験所)

2000208577
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 臨界事故での電力チームの活動について
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page30-35(2000.03)
Author:谷口和史(日本原子力発電)

2000208576
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 JCO臨界事故の環境モニタリングを体験して
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page25-29(2000.03)
Author:平井保夫(茨城県公害技術センター)

2000208575
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 原研の保健物理関係の取り組み
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page18-24(2000.03)
Author:山本克宗(日本原子力研究所), 北野匡四郎, 村上博幸, 山口武憲, 角田昌彦

2000208574
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 サイクル機構の対応とその中で感じた問題点について
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page15-17(2000.03)
Author:篠原邦彦(サイクル機構東海事業所)

2000208573
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 3名の作業者の線量算定を中心に
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page12-14(2000.03)
Author:下道國(放射線医学総合研究所)

2000208572
医中誌Web
【JCO臨界事故を体験して】 JCO臨界事故患者の初期治療
Source:保健物理(0367-6110) 35巻1号 Page4-11(2000.03)
Author:鈴木元(放射線影響研究所)

2000184736
医中誌Web J-STAGE
緊急被曝医療とその対策 JCO核燃料加工施設臨界事故を経験して
Source:Radioisotopes(0033-8303) 49巻2号 Page79-86(2000.02)
Author:青木芳朗(原子力安全委員会)

2000161555
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における緊急被曝医療活動報告 被曝者受け入れから搬送,そして,その後の活動報告 診療放射線技師としての対応
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page27-30(2000.01)
Author:菅原光義(国立水戸病院)

2000161554
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における緊急被曝医療活動報告 第二次緊急医療機関(国立水戸病院)の役割
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page24-26(2000.01)
Author:有賀久哲(国立水戸病院)

2000161553
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 緊急時被曝医療体制とその活動 重症全身被曝患者受け入れ施設の役割と課題
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page21-23(2000.01)
Author:中川恵一(東京大学医学部附属病院 放射線)

2000161552
医中誌Web
東海村JCO臨界事故概要について
Source:医療放射線防護Newsletter(0918-5658) 27号 Page44-47(2000.03)
Author:菊地透(自治医科大学 RIセ)

2000161551
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における医療関係者の救援活動報告 診療放射線技師のボランティアリポート
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page51-52(2000.01)
Author:梶谷敏郎(国立療養所神奈川病院)

2000161550
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における医療関係者の救援活動報告 近隣住民放射能汚染検査に参加して
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page47-50(2000.01)
Author:大棒秀一(国立がんセンター中央病院), 福島均, 黒沢秀雄, 梶谷敏郎

2000161549
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における医療関係者の救援活動報告 MeRUの活動について
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page44-46(2000.01)
Author:石原哲(白鬚橋病院)

2000161548
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における医療関係者の救援活動報告 「HICARE」の活動について
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page41-43(2000.01)
Author:田中英夫(広島大学原爆放射能医学研究所附属国際放射線情報センター), 石川正純, 竹岡清二, 木口雅夫

2000161547
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における医療関係者の救援活動報告 東海村臨界事故に対する医療支援派遣メンバーの一員として
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page37-40(2000.01)
Author:藤本幸宏(国立病院東京災害医療センター)

2000161546
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における緊急被曝医療活動報告 東海村臨界事故における水戸赤十字病院の対応
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page35-36(2000.01)
Author:海老沢平司(水戸赤十字病院)

2000161545
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 現地における緊急被曝医療活動報告 東海村・晴嵐荘病院からのリポート
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page31-34(2000.01)
Author:北村正幸(国立療養所晴嵐荘病院), 岩澤史雄

2000161544
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 緊急時被曝医療体制とその活動 第三次緊急医療機関(放医研)の役割と活動
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page18-20(2000.01)
Author:鈴木元(放射線医学総合研究所)

2000161543
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 緊急時被曝医療体制とその活動 厚生省派遣の医療支援団の活動
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page16-17(2000.01)
Author:錬石和男(放射線影響研究所)

2000161542
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 緊急時被曝医療体制とその活動 緊急時被曝医療体制は今回,どのように機能したか 包括医療としてのあり方について
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page11-15(2000.01)
Author:篠原照彦(茨城県メディカルセンター)

2000161541
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 緊急時被曝医療体制とその活動 緊急時被曝医療体制は今回,どのように機能したか 現地における災害医療対策の概要と今後の課題
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page6-10(2000.01)
Author:原口義座(国立病院東京災害医療センター), 佐藤敏信

2000161540
医中誌Web
【東海村臨界事故の教訓】 東海村臨界事故による被曝の影響とその対応は? 推定被曝線量とその人体影響,及び対策について
Source:INNERVISION(0913-8919) 15巻2号 Page2-5(2000.01)
Author:鎌田七男(広島大原爆放射能医研)

2000138540
医中誌Web
C検査(株)コバルト-60事故報告
Source:保健物理(0367-6110) 34巻3号 Page277-280(1999.09)
Author:鈴木元(放射線医学総合研究所)

2000138539
医中誌Web
臨界事故周辺住民の健康状態推測と対策
Source:治療(0022-5207) 82巻1号 Page91-98(2000.01)
Author:水野義之(京都女子大学宗教文化研究所), 越智元郎, 田中健次

2000116087
医中誌Web
【21世紀医療を創る】 リスク管理 緊急被ばく医療の現状
Source:新医療(0910-7991) 27巻1号 Page75-79(2000.01)
Author:鈴木元(放射線医学総合研究所)

2000116068
医中誌Web
放射線及び放射性同位元素等を取り扱う施設と予想される事故の考察 東海村臨界事故を契機に
Source:INNERVISION(0913-8919) 14巻12号 Page15-20(1999.11)
Author:池井勝美(埼玉県戸田蕨保健所)

2000116067
医中誌Web
放射線災害と緊急医療について 東海村臨界事故への対応
Source:INNERVISION(0913-8919) 14巻12号 Page1-14(1999.11)
Author:小島廸子(国立病院東京災害医療センター), 小高喜久雄, 藤本幸宏, 友保洋三, 原口義座, 倉本憲明

2000068971
医中誌Web
【救急疾患最近の対処法】 特殊な外的因子による救急患者の治療 原子力災害
Source:外科(0016-593X) 61巻12号 Page1589-1594(1999.11)
Author:原口義座(国立病院東京災害医療センター), 友保洋三, 小島迪子

1999246666
医中誌Web
【Risk Management in Radiology】 万全ですか? 放射線部門の危機管理 放射性物質の紛失等の医療事故対策 2)非密封線源の事故対策
Source:INNERVISION(0913-8919) 14巻5号 Page21-23(1999.04)
Author:福士政広(東京都立保健科学大学)

1999246665
医中誌Web
【Risk Management in Radiology】 万全ですか? 放射線部門の危機管理 放射性物質の紛失等の医療事故対策 1)加速装置・密封線源装置の事故対策
Source:INNERVISION(0913-8919) 14巻5号 Page18-20(1999.04)
Author:泉隆(九州大学 医 放射線)

1999222285
医中誌Web
経皮的冠動脈形成術(PTCA)の長時間のX線透視及びシネ撮影で放射線皮膚障害を生じた2例
Source:皮膚(0018-1390) 41巻1号 Page18-24(1999.02)
Author:松本千穂(箕面市立病院), 市野直樹, 荒木祥子, 毛利有希, 大和谷淑子, 森川薫
Abstract:症例1:52歳男.狭心症に対しPTCAを7回施行された.症例2:67歳男.狭心症に対しPTCAを5回施行された.いずれもX線照射部である右背部に難治性皮膚潰瘍を生じた.全身麻酔下にて,症例1は切除,植皮術,症例2は切除術を施行し治癒した.病理組織学的には,真皮から皮下脂肪織にかけての広範な硬化を示し,慢性放射線皮膚炎の所見であった.PTCA施行時には,可能な限り患者の被曝線量の低減に努めることが重要である

1999185339
医中誌Web
放射線事故時の救急医療措置の概要
Source:日本救急医学会雑誌(0915-924X) 10巻3号 Page121-131(1999.03)
Author:青木芳朗(原子力安全委員会)

1999177612
医中誌Web
チェルノブイリ原子炉事故における事故原因,被ばく線量,影響の範囲,因果関係等の推定における不確定さ(ファジネス)
Source:広島医学(0367-5904) 52巻1号 Page86-92(1999.01)
Author:西脇安(())

1999171556
医中誌Web
チェルノブイリ原子力発電所事故の人体に及ぼす影響 ベラルーシ及びウクライナにおける血液腫瘍の解析
Source:広島医学(0367-5904) 52巻1号 Page101-105(1999.01)
Author:今村展隆(広島大原爆放射能医研), ZhavoronokS.V., KlymenkoV.I.
Abstract:非汚染地区であるビテブスク(ベラルーシ共和国)においてリクイデーター(除染処理作業者)に高率の白血病発症を認めた.多数のリクイデーターが居住しているウクライナ共和国においても同様であった.更にドネエプロペトロフスク,ドネツク及びチャーコフ州における白血病発症率は1986年のリクイデーター群において相対リスク3.02と非被爆者群と比較して高率であり,一方1987年のリクイデーター群では相対リスク1.05と低値であった.この差は白血病が線量依存性に発症している可能性を強く示唆している.悪性リンパ腫発症においても同様であり,1986年のリクイデーター群において相対リスク1.35とやや高率で,1987年のリクイデーター群では0.75と低率で白血病発症と同様に線量依存性である可能性を示唆するものと考えた.更に検討し得た2例の急性骨髄性白血病にp53癌抑制遺伝子異常を認めた.放射線被曝によりDNAの突然変異が招来されたものと考えた

1999165086
医中誌Web
チェルノブイリ原発事故と小児甲状腺癌,ウクライナの疫学的調査,1998
Source:広島医学(0367-5904) 52巻1号 Page97-100(1999.01)
Author:武市宣雄(広島甲状腺武市クリニック), 早川式彦, 土肥雪彦, 江崎治夫, 佐藤幸男
Abstract:1)これ迄の調査結果では,ウクライナの小児甲状腺癌発生率は,事故の年に小児人口10万人当り0.07だったものが,4年後の1990年に3.3倍の0.23に,そして1992年には最高値の0.43(6.1倍)に達した. 2)ウクライナではI-131汚染度の高い州ほど事故後の小児甲状腺癌の発生数,発生率が高い傾向がみられた. 3)原発事故現場からドニエプル川沿いに下流にいくに従い,これに沿う州の小児甲状腺癌の発生数,発生率は低下する傾向がみられた. 4)ウクライナでは小児期及び青年期に被災した者に発生した甲状腺癌数は,被災後経年的に増加しており,1995年になっても尚,増加傾向を示していた. 5)その増加率を前年比でみた時,その増加のピークは小児で3-6年後,青年で4-9年後であり,最短潜伏期間は小児で3-4年,青年で5-6年と推察された. 6)以上は,チェルノブイリでの小児甲状腺癌の増加は,原発事故の影響(I-131)によるものであることを示唆する

1999085321
医中誌Web
放射線事故時におけるセシウム除去としてのプルシアンブルー
Source:保健物理(0367-6110) 33巻3号 Page323-330(1998.09)
Author:小林信義(放射線医学総合研究所), 山本泰, 明石真言